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私達の生活に根差しているオムライスですが、その歴史や言葉の意味をご存知の方は少ないでしょう。オムライスの語原や歴史を調べてみました。
フランス語のomeletteと英語のriceが語源
まずは「オムライス」という言葉の意味から調べてみました。まず「オム」はフランス語の「omelette」が語源になっています。
「omelette」とはスポンジケーキを円形に焼き、生クリームや果物を挟んだものを指します。ちなみに語原はラテン語の「金属の薄い板」という意味から来ているそうです。
「omelette」の本来の意味は「薄焼き」という意味だったようですが、現在広く認知されているのはお菓子としての「omelette」のようです。
「オムライス」の「ライス」は、そのまま英語の「rice」から来ています。つまり「薄い卵でご飯をくるんだ料理」という意味が込められています。
東京銀座の「煉瓦亭」大阪心斎橋の「北極星」
オムライスは日本が発祥のメニューなのですが、元祖はどのお店で生まれたのか調べました。オムライス発祥の店を謳うレストランはいくつかありますが、有名なのは東京と大阪の2店です。
東京銀座にある老舗「煉瓦亭」では、まずは賄いとして生まれました。今の卵でくるむスタイルでは無く、溶き卵にご飯とみじん切りの材料を混ぜて焼き上げたスタイルでした。
そのうちにお客さんからも食べたいとの声が上がり、明治34年からメニューにも「ライスオムレツ」という商品名で記載されるようになりました。
大阪心斎橋にある老舗「北極星」では、いつも卵焼きとライスを頼んでいた胃の弱い常連客がいつも同じものを食べているのを気の毒に思い、ケチャップライスを卵でくるんだものを「オムライス」として提供したのが始まりです。
明治時代の後期
現在のオムライスにはケチャップがかけられているのが普通のスタイルですが、当時はまだケチャップが普及しておらず、当時のオムライスにケチャップは使われていませんでした。
ケチャップが普及するのは明治41年以降なので、明治時代の後期になって現在のオムライスのように仕上げにケチャップをかけるようになりました。
家庭に普及したのは大正時代
長くレストランでしか食べられていなかったオムライスですが、大正時代に家庭に普及する事になります。きっかけは家庭料理本「手軽においしく誰にも出来る支那料理と西洋料理」が出版された事です。
この本の中で「オムライス」が紹介され、遂にオムライスが家庭料理として一般家庭の食卓に上る事が増えました。大正時代から家庭料理として愛され、今に至ります。