羽黒山・国宝の五重塔は神秘的なパワースポット！見どころや魅力をチェック

羽黒山の概要について説明をしましたが、続いてはこの羽黒山の中にある五重塔について説明します。羽黒山五重塔といえば、国宝に認定されている貴重な文化財です。

羽黒山にはいくつかの古い建造物がありますが、五重塔はその中でも最も古い建造物といわれています。建造自体は939年の平安時代に完成したといわれています。途中、何度か修繕がなされているため、現在の姿は当時のものとは異なります。

それでも当時の建築技術を基礎にしているので、建築時期の技術をそのまま現代に伝えている貴重な資料としてみなされています。五重塔自体も神秘的なパワースポットとして人気があり、周辺でも見どころが多く観光客からチェックされています。

羽黒山の五重塔は、国宝に認定されている神秘的なパワースポットです。高さは29.4メートルあり、ひときわ目立つ建造物です。門塀は公式にはずっと閉じられていますが、2019年に期間限定で一般公開されるなど、イベントに合わせて利用されています。

もともとはインドのお釈迦様を納骨することを目的にして建築される五重塔ですが、羽黒山の五重塔は亡くなった人々の霊を祀る招魂社となっており、現在では国造りの神や商売繁盛にご利益があるとされる大国主命を祀っています。

五重塔は、羽黒山以外にも日本にはいくつかあります。五重塔にはどんな意味があるのでしょうか。五重塔は、奈良の時代から全国の仏教の要所にいくつか建設されています。

仏教上の重要な意味合いがあり、昔から神秘的なパワースポットとして仏教徒はもちろんのこと、一般の民衆からも崇められています。五重塔に仏教上のどんな意味合いがあるのか、解説していきます。

五重塔は、もともとはインドのお釈迦様のお墓とする目的で建立されたといわれています。仏教は、当初の発祥の地はインドとされていて、お釈迦様が唱えた宗教とされています。

インドでは「ストゥーパ」と呼ばれる五重塔は、もともとは伽藍配置（がらんはいち）の中心的位置づけでしたが、徐々に回廊の外に建設されるようになりました。

平安時代になると、羽黒山を始め全国各地で五重塔が建設されました。仏教の功徳を得る目的で巡礼を重ねる修行を積む仏教徒も多くいて、仏教にとっての象徴的な位置づけになっています。現在では観光地のスポットとしてみなされ、観光客が絶えません。

五重塔は、お釈迦様の遺骨の安置場所として建設されたのがきっかけですが、屋根を五重にしていることに何か意味があるのでしょうか。五重塔の構造は、「積み上げ構造」といわれています。各層ごとに軸の部分や軒を組み立て、これを積み上げていく技法がとられています。

五重塔の中身は空洞になっていて、中に人が入ることは想定していません。五重にしている意味は、下から地、水、火、風、空の五つの世界を示すといわれています。これは仏教上の五大世界のことで、仏教面からの宇宙観を表しているとされています。