山形県・酒田の外せない観光スポット！人気の定番やおすすめの穴場をご紹介

今でもテレビドラマ最高視聴率を記録する「おしん」を2013年にリメイク版として映画が公開されましたが、そのロケ地として使用されたのが山形県酒田市です。

酒田市の人気観光スポット「山居倉庫」や明治に建てられた「旧青山本邸」、「廻船問屋」など、江戸時代の風情が残る街並みが楽しめます。

観光スポットとしても人気の山形県酒田市ですが、どんな街かご存知ですか？江戸時代には北前船で栄えた湊町である山形県酒田市についてご紹介します。

山形県酒田市は、山形県の北西にある庄内北部の都市に位置する街です。庄内平野が広がる酒田市は、豊富な土壌で稲作を行っており、春から夏にかけては田園風景が広がります。特に海岸沿いの砂丘では、メロンやイチゴの栽培を行っています。

山形県酒田市は江戸時代、江戸や大阪に米や魚、特産物などが船で運ばれていました。特に、瀬戸内海を通って大阪と江戸へ向かう西廻りの航路は北前船と呼ばれていました。荷物を安く運べる北前船は、盛んに利用されたことで、酒田は北前船の寄港地として繁栄しました。

その繁栄ぶりは、「西の堺・東の酒田」と謳われるほどでした。酒田市の街には、その頃の繁栄ぶりを偲ぶ建物や文化が今でも残ります。井原西鶴の「日本永代蔵」に「北の国一番の米商人」と描かれた「鐙屋」や酒田を代表する料亭「相馬屋」などはその時の繁栄から誕生しました。

北の出羽富士「鳥海山」や山形県の母なる川「最上川」が肥沃な「庄内平野」を育み豊かな土壌を産む山形県酒田市。そんな山形県酒田市は、日本有数の米どころとしても知られています。酒田市は、ササニシキやコシヒカリなど良質米のルーツとなった水稲品種「亀の尾」の発祥の地でもあります。

江戸時代の風情が残る山形県酒田市。そんな酒田市で、絶対に外せない定番の観光スポット5選をご紹介します。酒田市を訪れたら、ここは見ておかないといけない定番のスポットです！

山形県酒田市で定番の観光スポット「山居倉庫」は、米どころである酒田市を象徴する建物です。山居倉庫は、1893年に酒田米穀取引所の付属倉庫として、旧庄内藩酒井家により最上川と新井田川に挟まれた「山居島」と呼ばれる地に建てられました。

舟による米の積み下ろしに便利な立地であるこの地には、12棟の巨大な木造の倉庫が立ち並びます。美しい倉庫とケヤキ並木により、何とも言えない風情を感じさせます。

酒田市の定番スポット山居倉庫は、現在でも米穀倉庫として使用されており、一部は「庄内米歴史資料館」や観光物産館として利用されています。

山形県酒田市で定番の観光スポット「土門拳記念館」は、写真家・土門拳の作品を展示する世界でも珍しい写真専門の美術館です。酒田市出身の土門拳は、自分の全作品を郷里酒田市に贈りたいと語ったことから、1983年に開館しました。

建物前面に池を配し、秀峰・鳥海山を眺望できる土門拳記念館は、絶景スポットでもあります。美術館内では、土門拳が寄贈した約7万点の作品が見られるほか、イサム野口や勅使河原宏など現代の日本を代表する作家の作品が美術館の至る所に展示されています。

山形県酒田市で定番の観光スポット「本間美術館」は、江戸時代は豪商として、明治時代以降は日本一の地主として知られた本間家が1947年に開館した美術館です。敗戦後の日本に自信と誇りを取り戻して欲しいという念願から、別荘と庭園を美術館として公開しました。

酒田市の定番スポット「本間美術館」では、国指定名勝にも指定されいる「本間氏別邸庭園」が見どころです。文化10年（1813）に4代・本間光道が築造した鳥海山を借景とする池泉回遊式庭園は、四季折々の美しい絶景を望むことができる酒田市定番の観光スポットです。

山形県酒田市で定番の観光スポット「酒田市美術館」は、1997年に鳥海山と最上川、そして市街地を一望できる小高い丘に開館しました。文化勲章受章者である森田茂氏や、洋画家・故國領經郎氏、酒田市出身の洋画家・故斎藤長三氏、彫刻家・故高橋剛氏の作品を中心に展示しています。

常設展では作品約14点を展示しているほか、特別展を年6回程度開催しています。館内にある喫茶室からは、ガラス窓越しに酒田市街や最上川、鳥海山などの四季折々の風景を眺めながら、ゆっくり寛ぐことができる定番観光スポットです。

山形県酒田市で定番の観光スポット「舞娘茶屋 雛蔵書廊 相馬樓」は、江戸時代に料亭「相馬屋」として使用していた建物を、1階の20畳の部屋を「茶房くつろぎ処」、2階の大広間は舞娘さんの踊りとお食事を楽しむ演舞場に修復した観光スポットです。

北前船の繁栄で栄えた酒田市には、かつて150人ほどの芸妓や半玉がいました。第2次世界大戦後減少した芸妓を、町おこしのために創られたのが酒田舞娘です。建物内では、舞娘さんの踊りや抹茶などがいただけます。国の登録文化財に指定されている建物も見どころの定番観光スポットです。

山形県酒田市には、定番の観光スポット以外にもおすすめのスポットがたくさんあります。まだまだある、酒田市のおすすめ観光スポット5選をご紹介します。

山形県酒田市のおすすめ観光スポット「日和山公園」は、日本海を望める絶景スポットです。また桜の名所でもある日和山公園では、毎年4月になると「酒田日和山桜まつり」が開催され、大変な賑わいをみせます。

園内には、文化10年（1813年）に酒田に寄港する北国廻船の航海安全を祈願して建てられた「常夜灯」、かつてこの丘から船頭たちが日和や風の方向を確かめるときに使用し日本最古の「方角石」、実物の二分の一に縮尺して再現した「北前船」など、湊町として栄えた酒田市の遺産が残ります。

山形県酒田市でおすすめの観光スポット「總光寺」は、南北朝時代の1384年、月庵良円禅師によって開山された600年の歴史を誇る曹洞宗の名刹です。県指定天然記念物の「きのこ杉」や国指定名勝庭園「蓬莱園」、酒田市重要文化財「總光寺山門」が見どころです。

参道両側に並ぶ約120本の「きのこ杉」は、江戸時代の初めに植樹された約350年の樹齢を誇ります。本堂の裏にある「蓬来園」は、池、泉、築山を配した名園です。

また山門は、文化8年（1811）に落成、5代松山藩主・酒井忠禮公による大扁額が掲げられ、楼上には釈尊像や16羅漢像、左右には仁王像が安置されています。

山形県酒田市のおすすめ観光スポット「山王くらぶ」は、明治28年に建築された料亭「山王くらぶ」を利用して、北前船でにぎわった時代を展示するエリアや市民と観光客がふれあう傘福などの体験工房と常設展示室などが見られる観光スポットです。

国の登録文化財にも指定されいる「山王くらぶ」は、酒田市で一、二の格式を誇った老舗料亭らしく、各部屋ごとの組子建具や床の間などは、銘木をふんだんに使った優れた意匠で施されています。当時の粋と意匠が詰まった建物は、見ものです。

山形県酒田市のおすすめ観光スポット「旧鐙屋（あぶみや）」は、かつて酒田を代表する廻船問屋として、江戸時代を通じて繁栄し、日本海海運に大きな役割を果たした施設です。その当時の繁栄ぶりは、井原西鶴の「日本永代蔵」にも紹介されたほどでした。

「旧鐙屋」は、石置杉皮葺屋根の典型的な町家造りとなっており、内部は通り庭に面して、十間余りの座敷、板の間が並んでいます。1984年には、国の史跡指定となりました。当時の繁栄ぶりを偲ばせる、おすすめの観光スポットです。

山形県酒田市のおすすめ観光スポット「酒田北港緑地展望台」は、酒田港のシンボルとして整備した展望施設として2000年に開館しました。展望施設には、全国でも珍しい航路標識の役割を果たす灯台を兼ね備えており、展望室からは酒田港を一望できます。

さらに展望台からは、高砂ふ頭のコンテナクレーンが稼働する様子や、寄港した客船・自衛艦等を高所から観覧することができ、家族連れにもおすすめの観光スポットです。施設内には、港の役割を学習することができるパネル展示もあります。

見どころ満載の山形県酒田市には、観光には外せない美味しい人気のグルメスポットがあります。酒田市の人気グルメ5選をご紹介します。

山形県酒田市で人気のグルメスポット「こい勢」は、リーズナブルな価格で旬の地魚を使用したお寿司を堪能できるお店です。常連客の中には県外から来る人もいるほど、酒田市で人気のグルメスポットです。

山形県酒田市で人気のグルメスポット「海鮮どんや とびしま」は、さかた海鮮市場の2Fにあるお食事処です。店内では、目の前に広がる日本海と酒田港を眺めながら、日本海庄内浜でとれた旬の地魚をリーズナブルな価格で味わうことができます。

新鮮な海の幸をふんだんに使用した丼メニューは、どれも格別です。イクラ丼やカニ丼、刺身定食のほか、1日30～50限定のネタが10種類のった「船盛膳」や刺身、焼物、揚物もついた「とびしま膳」など種類も豊富です。酒田の美味しい海の幸をいただきましょう。

山形県酒田市で人気のグルメスポット「生石 大松家」は、140年の歴史ある旧家の屋敷を店主自らが3年がかりで修繕した趣あるスポットです。店内では、囲炉裏を使った炭火焼き料理と手打ちそばを味わうことができます。

お店自慢のメニューは、「手打ち田舎蕎麦」と郷土食の「弁慶めし」です。また、魚やこんにゃくなどを自分で囲炉裏で焼いて食べるスタイルの炭火焼きも人気です。皆で囲炉裏を囲んで味わえば、ほっこりすること間違いなしです。

山形県酒田市の人気グルメスポット「花鳥風月 酒田本店」は、地元で愛される人気のラーメン屋です。お店自慢の自家製手もみ熟成麺は、独自の数種類の粉をブレンドした、モチモチ食感の麺です。またスープには、鯛をベースに煮干・昆布・さば節・かつお節などを使用しています。

人気のおすすめメニューは、お店名物「海老ワンタン」です。ぷりぷりの海老にスープによく絡む自家製手もみ熟成麺、仕上げのあぶりチャーシューは絶品です。ニューヨークで開催された「JAPAN Fes」では、なんと第3位に入賞しました。

山形県酒田市で人気のグルメスポット「ル・ポットフー 」は、酒田市の旬な食材を使用した地産地消のフランス料理が堪能できるお店です。ランチにはもちろん、結婚記念日や誕生日、入学式などの記念日にもおすすめのグルメスポットです。

「ル・ポットフー 」では、ランチにリーズナブルな価格で本格的なフレンチが堪能できます。お店定番の日替わりランチは、市場で上がった厳選素材を使用するため、毎日メニューが変わります。山形牛を200g使用したハンバーグランチや庄内産食材を使用した懐石風ランチもおすすめです。

見どころ満載、美味しグルメも味わえる山形県酒田市で、観光で宿泊するのにおすすめの施設5選をご紹介します。美味しい食事や歴史ある旅館など、どこも魅力的な宿泊施設です。

「ホテルリッチ＆ガーデン酒田」は、鳥海山、最上川、酒田港など酒田市を眺望できるホテルです。客室は、北欧スタイルのあたたかく落ち着いた雰囲気で、ゆったり寛ぐことができます。

「湯の台温泉 鳥海山荘」は、美しい鳥海山を眺めることができる最高のロケーションを望むことができます。庄内平野や日本海、粟島、月山を望みながら浸かれる露天風呂や、新鮮な山の幸・海の幸を使用した食事が楽しめます。

「かんぽの宿 酒田」は、スポーツと温泉が楽しめる宿泊施設です。ホテル内には、テニスやフットサルなどが楽しめる「スワンドーム」やテニスコート、ゲートボール場などが完備されています。お風呂は天然風呂をはじめ、様々な浴槽があります。

「若葉旅館」は、建物の目の前に山居倉庫、周辺には豪商本間家旧邸、廻船問屋鐙屋、山王くらぶなど観光の拠点にはおすすめの旅館です。館内では、酒田で唯一のこけし職人・本間義勝氏が蒐集した700以上のこけしが出迎えてくれます。

「最上屋旅館」は、大正15年に建てられた歴史ある旅館です。館内に足を踏み入れれば、そこは大正時代！3階建ての建物では、風呂・トイレは共同、エアコンはなくガスストーブなどを使用しています。他ではできない、貴重な体験を味わいませんか？

おすすめ観光スポット山形県酒田市には、様々な人気のイベントが開催されています。友達や家族連れ、デートにも人気の酒田市のイベント5選をご紹介します。

「酒田日本海寒鱈まつり」は、寒鱈を味わえる人気イベントです。会場では、真鱈である寒鱈を、味噌仕立てにした大鍋に身も骨も内臓も余すところなく入れ、豪快に煮たアツアツの郷土料理「寒鱈汁」をいただけます。この他、太鼓演奏や消防出初式も行われます。

「酒田雛街道〜湊・酒田の雛めぐり〜」は、北前船により運ばれてきた由緒ある雛人形を見ることができます。会場には、酒田の旧家に伝わる贅を尽くしたお雛様が、華やかに飾られており、インスタ映え抜群です。

「玉簾の滝ライトアップ」は、山形県随一の高さ63m、幅5mの直瀑をライトアップした幻想的なイベントです。ライトアップされた滝は、思わずため息がでてしまいそうなほど幻想的な光景です。参加するさいは、安全のため、懐中電灯を持参していきましょう。

「酒田港まつり・酒田花火ショー」は、広大な最上川河口で行われるダイナミックな花火ショーです。見どころは、水上スターマインや空中スターマイン、圧巻の2kmに渡る空中ナイアガラなどです。また、音楽と花火のコラボも見どころです。

「中山神社祭典武者行列」は、武者姿の約100名が4kmある街中を巡回するイベントです。この祭りは、松山藩・酒井氏が徳川家康の嫡男・松平三郎信康と藩祖・酒井忠次を祀るために創始した中山神社で行われた祭典で、警護するために武者行列が行われるようになったと言われています。

江戸時代、湊町として栄えた山形県酒田市は、今も街中にはその当時の姿を残す人気の観光スポットです。定番のスポットや美味しいグルメ、家族連れでも楽しめるイベントまで、見どころ満載です。歴史情緒を感じながら、酒田観光を堪能しましょう。