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それは日本のワイン王国である山梨県で造られるワインにも同じことが言え、同じような条件で育った同種のぶどうを使用してもワイナリーごとの特色が出たり、同じ銘柄のワインでもワインの材料となるぶどうの生産年(ヴィンテージ)によってもまた多少味わいがことなります。
一口に山梨県のワインはこんなワインだ!と表現するのが難しいのはこういう原理ですが、それがワインの面白いところでもあります。
山梨ワインの選び方は?ポイントを解説!
山梨ワインとは、山梨県で栽培されたぶどうを100%使用し、山梨県内で醸造・容器詰めしたワインを指します。最近では多くの山梨ワインの銘柄が英ワイン誌「デカンター」が主催する世界的ワインコンクール「デカンター・ワールド・ワイン・アワード2019」で金賞、プラチナ賞を獲得するなど、山梨ワインは世界からの注目度も人気も高くなってきています。
ワインは種類が多すぎて何を選んでいいかわからない、という方はまずはワインの賞を受賞した銘柄を選んでみるのもおすすめです。賞を受賞したワインを飲んでいくことで、自分のお好みのワインが見つかり、そして舌が肥えていくでしょう。
ぶどうの品種に注目してみよう!
山梨県では、甲州、マスカット・ベーリーA、巨峰、デラウェア、ナイアガラ、コンコードなど多品種のぶどうが作られ、各ぶどうから数え切れないほどの銘柄のワインが造られています。まずはそれぞれのぶどうの特徴から、自分好みのワインを探してみましょう。
「甲州」は山梨固有のぶどう品種!
山梨県を代表するぶどう品種の一つが、白ワインの品種として利用されている甲州種です。2016年に開催された伊勢志摩サミットのワーキングランチで、シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン 山梨甲州 2016」が提供されたことも話題になり甲州ぶどうの人気に一層拍車がかかりました。
甲州ぶどうを利用した甲州ワインの生産が始まったのは、実に明治時代で大変長い歴史があるぶどうです。穏やかに立ち上る柑橘系の香りが感じられ、程良い甘みと酸味の中にわずかに渋みがある味わいが特徴です。
甲州ぶどう本来の味を楽しむなら、シンプルな造りの白ワインがおすすめです。最近は辛口が主流の甲州ワインですが、甘口ワインやスパークリングワインもあります。甲州ぶどうを使用したワインは塩や薄口醤油を使用したシンプルな料理との相性がいいとされていますので、和食とのマリアージュがおすすめです。
「マスカット・ベーリーA」は濃厚な味わい
マスカット・ベーリーAは日本において、甲州に次いで2番目に多くワインになっているぶどう品種です。マスカット・ベーリーAは黒ぶどうで、いちごキャンディーや綿飴のような甘やかな香り、フレッシュでピチピチとした新鮮な赤い果実味と、香りとは裏腹に意外に鋭い酸味に軽やかなタンニンが特徴です。まさにフルーティーという言葉がピッタリの味わいです。
すっきりフルーティーな味わいのマスカット・ベーリーAは、鶏肉や脂ののった白身魚、根菜や醤油との相性が良いとされています。また、意外にもタレの焼鳥とも相性が良いです。渋く重い赤ワインが苦手だという方にもおすすめです。
フルーティーな香りの「甲斐ブラン」
ブランとは白という意味です。甲斐ブランは梨県果樹試験場が開発した白ワイン専用ぶどう品種で、甲州とピノー・ブランを交配して造られたぶどう品種です。フルーティーで香り立ちがよく、酸がしっかりしているのが特徴です。国産ワインのため甲州に替わる新専用品種として期待されています。
ずっしりとしたうまみの「甲斐ノワール」
甲斐ノワールは日本固有の黒ブドウ品種で、山梨県果樹試験場でブラック・クイーン種とカベルネ・ソーヴィニョン種を交配して造られた、山梨県を代表するぶどうの一つです。独特の土臭さがあり、カベルネ・ソーヴィニョンの影響からかずっしりと重たくタンニンもしっかり感じられ飲みごたえを感じられます。