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お供物として有名な「落雁」とは?
落雁(らくがん)とは、米や豆、蕎麦などから作ったてんぷん質の粉に、砂糖や水あめを混ぜ、型に押して固め乾燥させて作った干菓子のことです。
上品な甘さと口の中でほろほろと崩れる独特の食感がおいしい落雁は、釈迦の弟子が僧侶に振る舞ったお菓子が原型とされています。
江戸時代に入ると、形や色が異なる様々な落雁が作られるようになりました。そして茶道の繁栄と共に茶菓子として一般に広まり現在に至ります。茶道の席で、落雁は季節を表す茶菓子として出され、美しい造形の落雁は人々の目を楽しませてくれます。
落雁の形は、四角や長方形のシンプルなものから、桜や菊などの日本を代表する草花をモチーフにしたもの、松竹梅のおめでたい形など幅広くあるのも特徴です。芸術性が高い落雁も見受けられ、それらは品の良い贈り物としても重宝されています。
お供物の印象がある落雁ですが、それだけでなく、お茶請けとして、祝い事のギフトとしても活用されています。また、ちょっとしたアレンジを加えることで異なった食べ方を楽しめる点も、落雁のおすすめ要素です。
ここでは落雁の作り方から、アレンジした食べ方をご紹介します。おいしい食べ方をチェックして、落雁をより楽しんでみませんか。落雁をアレンジする食べ方は、お供え用の落雁もおいしく消費できるでしょう。
落雁の簡単な作り方
落雁の食べ方をご紹介する前に、作り方をご案内します。一見作るのが難しそうですが、落雁は少ない材料と少ない過程で作ることが可能です。手作りの落雁を自宅で楽しんでみましょう。ティータイムに、ホームメイドのおしゃれな落雁を味わってみませんか。
材料・レシピ
落雁8から10個分の材料は、和三盆糖40グラム、ネキ水(水あめと水を混ぜたもの)2から2.4グラム、もち米の粉4グラムです。また、道具としてボウル、裏ごし網または粉ふるい、スケッパー、型、ケーキクーラーを用意します。
作り方は、「ネキ水」を作ることからはじめます。ネキ水とは、水と水あめを混ぜ合わせて作るもので、落雁作りに欠かせない材料です。ボウルにお湯または水と水あめを1対1の割合で計量し入れ、ネキ水を作ります。
そして、ボウルに和三盆糖40グラムとネキ水を2グラム入れ、指で満遍なく混ぜましょう。水分が充分に行き渡るように丁寧に混ぜていくことがポイントです。
万が一ダマが出来てしまった場合は、和三盆を少々加えて調整します。粘度が足りず崩れる場合は、ネキ水をほんの少し加えるといいでしょう。粘度の目安は、指でつまんでギュっと押した時形が残る程度です。
粘度が程よくなったところで、もち米の粉を加えて、指でもみながらさらに混ぜます。この時手早く作業をしましょう。時間がかかると乾燥しやすくなるので注意が必要です。程よく混ざったら、ざるや裏ごし網でふるい、型に押し入れます。
型に入れるときは、きっちりと型の上まで押しこんで入れましょう。入れ方がゆるいと、型から出した時に落雁が崩れてしまいます。きれいな仕上がりにするためにも丁寧に行いましょう。型に入れたらスケッパーを使って、高さを平らに整えます。
最後に型をひっくり返し、できた落雁を型から出していきます。棒で型の上部をたたきながらバットの上に落としましょう。やさしくたたくのがコツです。そしてケーキクーラーなどの上に落雁を置き、乾燥させます。
オーブンを使って乾燥することも可能です。その場合、発酵(45℃)の状態で45分程入れます。オーブンを活用すると、しっかりと固まるので仕上げとして取り入れるといいでしょう。
手作り落雁なら、材料の砂糖を粉糖や黒糖に変えてみるなど、アレンジも可能です。お供物、お茶請けにそしてプレゼントにも活用できます。おしゃれな和菓子、落雁を手作りしてみましょう。
落雁のおすすめの食べ方アレンジ
落雁はそのまま食べるのが一般的ですが、よく食べられているものの代用として落雁を使う食べ方もあります。また、飲み物に加えることもでき、落雁の違った味わい方を体感することができます。
食べ方のアレンジ方法を知っておくことで落雁もより身近になり、頻繁に食べたくなるでしょう。ここでは、落雁の食べ方のアレンジを2つご紹介します。おいしいおすすめの食べ方を早速試してみましょう。
食べ方1:落雁のシュガートースト
パン好きの方に試していただきたい食べ方のレシピです。材料は食パン、バター、そして落雁です。作り方は、まず落雁を砕きますが、この際おろし金を使うと砂糖のように細かく仕上がるのでおすすめです。
食パンにバターを塗り、その上に削った落雁をのせ、トースターでこんがり焼きます。バターが溶け、落雁がサクサクとした食感になり、とても風味よくおいしく仕上がる食べ方です。
グラニュー糖を使ったシュガートーストとは異なった落雁独特の甘さを堪能できます。落雁の量を調整し、好みの甘さを見つけて食べ方を楽しみましょう。コーヒーとの相性も抜群ですし、甘党の方におすすめしたい食べ方です。
食べ方2:落雁入りホットミルク
食べ方として落雁シュガートーストをご案内しましたが、落雁は飲み物のアレンジとしても活用できます。落雁のやさしい甘さは、ミルクとの相性も抜群です。
落雁をミルクと一緒に味わってみましょう。ミルクを使ったレシピは、余ってしまった落雁の消費にもなるおすすめの味わい方です。
レシピの材料は、ミルク200CC、落雁10グラム、はちみつをお好みで少々です。作り方は、温めたミルクに落雁を入れるだけです。甘さが足りない時は、落雁の量を増やす、またははちみつを加えることで、濃厚な味に仕上がります。
ミルクに入れる落雁は、おろし金などで削ったり砕いたものを入れても良いですし、小さな落雁なら、そのまま温めたミルクに入れるだけで大丈夫です。落雁が温かいミルクの中で次第に溶けていくことで、味わいの違いを楽しめます。
落雁はアイディア次第で色々な食べ方ができる!
落雁の作り方とおいしい食べ方をご紹介しました。上質な素材で作られる上品な甘さがおいしい落雁は、素材の味を感じられる食べ方ができます。落雁の食べ方のアレンジは簡単ですので、ぜひオリジナルの食べ方を見つけてみましょう。