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圧力鍋でチャーシューがとろとろになる理由
塊肉を豪快に使って作るチャーシュー・焼き豚は、大人も子供も大好きなメニューの1つです。中でもとろとろ&柔らかいチャーシューは大人気で、お取り寄せグルメでも人気があります。
分厚くカットされたチャーシューは単品としても人気がありますし、ラーメンやチャーハンなどのトッピングやたれをアレンジしておつまみにする食べ方も人気です。
これだけ人気が高くいろいろな食べ方ができるチャーシューですが、実際に自宅で手作りするという人はそれほど多くありません。その理由の1つに挙げられるのが調理時間の長さと手間でしょう。
チャーシューレシピは使用する肉の部位によって異なりますが、いずれの部位を使っても長時間煮込む必要があります。しかもチャーシュー料理は調理の前段階として下茹で作業が必要なので、下茹で作業にかかる時間や手間も大変です。
ところがそんな手間と時間のかかるチャーシューを短時間で仕上げることができるのが圧力鍋製品で、とろとろ&柔らかいチャーシューが手間をかけず簡単に作れます。
圧力鍋製品を使うだけでなぜとろとろ&柔らかいチャーシューになるかは、圧力鍋蓋部に搭載された加圧機能に秘密があります。圧力鍋製品は蓋つき鍋の一種です。
蓋つき鍋にも素材や形によっていろいろなタイプがありますが、蓋部に特別な構造は基本的に使われていません。ところが圧力鍋製品は加圧調理のための専用鍋なので、蓋をした状態で使用すると圧力鍋内部が加圧されます。
さらに一般的な蓋つき鍋だと鍋内部最高温度が100℃であるのに対し、圧力鍋製品は加圧状態になると圧力鍋内部の温度が100℃以上になります。
このように圧力鍋製品は特殊構造の蓋部を取り付けて調理することで圧力鍋内部が高温×高圧になるため、大きな豚塊肉を使うチャーシューも自宅で簡単に作れるようになるのです。
圧力鍋のチャーシュー下茹で方法
時間に余裕があれば、下茹でなしでもとろとろ&柔らかいチャーシューを作ることは可能です。しかし下茹でなし状態からとろとろになるまで煮込むには、かなりの時間がかかります。
さらにチャーシューの材料である豚肉には独特の臭みがあるので、下茹で処理なしで調理すると美味しさよりも臭みが気になることもあります。このような下茹で処理にも、加圧調理が可能な圧力鍋製品は役立ちます。
圧力鍋製品では、加圧時間=加熱時間ではありません。圧力鍋内部に圧がかかった状態=加熱時間なので、圧力鍋本体に火をかける時間も短時間で済みます。そのため圧力鍋を使った下ゆで処理は、調理時間の短縮だけでなくガス代の節約にもおすすめです。
用意するもの
手作りチャーシューに使用する豚肉はどんな仕上がりにするかによって部位の選び分けをしますが、部位の違いにかかわらず大きな塊の状態で調理をします。
そのため部位は好みで構いませんが、カットされていないブロック状のものを用意しましょう。また臭みを取り除くための香味野菜も、手作りチャーシューの下茹で処理には必要です。
代表的なものは長ねぎの先端(緑色の濃い部分)やしょうがですが、葉野菜の外側の葉や根菜類の皮・葉・茎なども臭み取りが目的の下茹で処理では使えます。
代表的なものは長ねぎの先端(緑色の濃い部分)やしょうがですが、葉野菜の外側の葉や根菜類の皮・葉・茎なども臭み取りが目的の下茹で処理では使えます。
作り方
手作りチャーシューの下茹で処理は、圧力鍋製品に材料と水を入れて加圧調理するだけなので非常に簡単です。ただし豚肉ブロック肉をそのまま水に入れて圧力鍋で加圧調理すると、うまみのもととなる脂まですべて流れ出てしまいます。
さらに食材に含まれる水分もすべて流出するため、下茹でしたのにぱさぱさした食味の悪いチャーシューになることがあります。そのため圧力鍋製品で加圧調理をする前段階として、用意した豚肉ブロック肉を調理用タコ糸でしっかりと縛っておきましょう。
あとは豚肉ブロック肉に臭み取り用香味野菜をいれ、圧力鍋容量ぎりぎりまで水を入れて火にかけます。一般的な圧力鍋料理では火にかけてから10分程度加圧すればよいのですが、チャーシューの下茹で処理では加圧時間の目安が概ね60分です。
そのため圧力鍋製品を火にかけ圧力鍋内部に圧がかかったら、火力を強火から弱火に切り替え、圧力鍋蓋部を開けずに約60分加圧調理します。加圧調理後は火を止めますが、圧力鍋蓋部はすぐに開けずそのまま約30分待っておきましょう。
この間も圧力鍋内部は保温調理状態にありますし、圧力鍋内部の圧が下がるため安全に圧力鍋蓋部を取り外せるようになります。30分経過し圧力鍋内部の圧が下がったら蓋部を圧力鍋本体から取り外し、下茹で処理された豚肉を皿やボウルに移せば作業終了です。
なお豚肉を取り出した後の下ゆで汁はスープとして使うことができるので、圧力鍋からスープづくり用の鍋(または保管容器)に移し替えておくとよいでしょう。
圧力鍋で作る簡単で柔らかいチャーシューレシピ
チャーシュー作り初心者でも圧力鍋製品を使って調理をすれば、コツがなくても短時間で簡単に柔らかいチャーシュー・焼き豚を作ることができます。
材料
チャーシュー作り初心者でも失敗しない圧力鍋チャーシューレシピでは、豚バラブロック肉を肉食材として選ぶのがおすすめです。とろとろ食感の圧力鍋チャーシューには豚肉の良質な脂が必要なので、良質な脂を多く含むばら肉部位を使うと失敗がありません。
なお豚肩ロースブロック肉でも圧力鍋チャーシューレシピで作ればとろとろ系チャーシュー・焼き豚に仕上がりますが、その場合はできるだけ脂を多く含むものを選ぶのが良いでしょう。
臭み取りのための香味野菜として長ねぎ先端部と生しょうがを使いますが、煮汁の香りづけとしておろしにんにく&おろししょうがも用意してください。
タコ紐の結び方
圧力鍋チャーシューレシピでは下茹で処理した豚肉ブロックを使う方法と表面に焼き色を付けて臭み取りをする方法がありますが、どちらのレシピでも豚ブロック肉を調理用タコ糸で縛る必要があります。
調理用タコ糸で縛る際は「縦に一周→横に等間隔で巻き付ける」が基本です。なお縦に一周巻いた調理用タコ糸は横方向に巻き付ける際の支柱代わりになるので、しっかりと巻き付けてください。さらに縦糸と横糸が交差する場所では、十字型に結び目を作るのがポイントです。
作り方
圧力鍋で下茹で処理したブロック肉を使う圧力鍋チャーシューレシピもおすすめですが、この場合は下茹で処理に概ね2時間かかります。そこで圧力鍋による下茹で処理時間を短縮するなら、タコ糸をまいた状態で表面に焼き色を付けるのがおすすめです。
表面に焼き色を付ける方法も臭み取りに効果があるので、時短版圧力鍋チャーシューレシピとして人気があります。臭み取り処理が終わったら、圧力鍋に煮汁と香味野菜などと一緒に入れましょう。
あとは圧力鍋蓋部を鍋本体に装着し、鍋内部に圧がかかったら弱火で約15分加圧調理します。加圧調理後は圧が下がるまで約15分そのままにするだけで、ほったらかしにしている間も保温調理でチャーシュー塊肉が柔らかくなります。
圧が下がったら圧力鍋蓋部を取り外し、チャーシュー煮汁が全体の半分程度になるまで煮詰めます。火力は強火でも良いのですが、焦げ付きが心配な場合は中火に切り替えても構いません。
チャーシュー煮汁を煮詰めている間は適宜チャーシュー肉をひっくり返し、全体にチャーシュー煮汁が絡まるようすれば圧力鍋チャーシューの完成です。
出来上がったら圧力鍋チャーシューは取り出して食べやすい大きさに切り分けますが、煮詰めたチャーシュー煮汁もソースとして使えるので保存容器に入れて取っておくとよいでしょう。
圧力鍋で作るもも肉チャーシューレシピ
とろとろ系チャーシューも魅力的ですが、さっぱり系チャーシューが好みの人やカロリーを抑えたい人には豚ももブロック肉を使った圧力鍋チャーシューレシピがおすすめです。
材料
基本的な材料はとろとろ系の圧力鍋チャーシューレシピと同じですが、脂身が少ない豚もも肉ブロックを使用するので味付けを少し濃いめにするのがポイントになります。
豚肉の脂身には特有の甘みがあるため、脂身が少ない豚もも肉ブロック肉を使う圧力鍋チャーシューレシピでは甘さを足すためにザラメを用意してください。
作り方
豚もも肉ブロックは豚バラ肉ブロックとは違い脂身が少ないので、下茹で処理後に加圧調理するよりも表面に焼き色を付けて臭み抜きをする下処理の方がおすすめです。
下処理をした豚バラブロック肉は調理用タコ糸をつけたままの状態でチャーシュー煮汁と一緒に圧力鍋製品に入れ、鍋内部に圧がかかったら弱火に切り替えて約20分加圧調理します。
あとは圧力鍋内部の圧が自然に下がるまで待ち、蓋部を取り外して中からチャーシュー肉を取り出せば完成です。なおチャーシュー煮汁は、肉を取り出した後中火で煮詰めるとソースになります。
チャーシュー煮汁はとろみがつくまで煮詰めるのがポイントで、煮詰めたソースを食べやすい厚さにカットしたチャーシュー肉にかけると絶品です。
チャーシューは圧力鍋で簡単に作れる!
時間と手間がかかるチャーシュー・焼き豚も、高温×高圧で調理ができる圧力鍋製品を使えば短時間で簡単に柔らかい&とろとろチャーシュー・焼き豚に仕上がります。
部位ごとにおすすめの圧力鍋レシピが異なりますがどの部位でも圧力鍋製品を使えば短時間で仕上がりますし、おかずにもアレンジにも使えるのでおすすめです。