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【ヒレ肉】とはどんな部位?
ヒレ肉は高級な部位として知られています。牛ヒレ肉のステーキはレストランやステーキ専門店でも価格の高いメニューです。
ヒレ肉は高級というイメージのある方でも、ヒレ肉がどこの部位なのか、どうして高級なのか知らない場合が多いでしょう。ヒレ肉の部位や特徴、高級な理由やおいしい食べ方について詳しくご紹介します。
牛ヒレ肉の部位
牛のヒレ肉は腰にある部位です。高級部位として有名なサーロインの内側に位置し、背骨の両側にある棒状の部位です。高級食材として知られるシャトーブリアンは、ヒレ肉の中でもっとも肉質が良い部分を指します。
豚ヒレ肉の部位
豚のヒレ肉は背骨の内側にある部位です。豚の人気部位であるロースの内側にあり、背骨に沿って左右両側に1本ずつあります。
鶏にもヒレ肉はある?
ヒレ肉として人気があるのは牛や豚ですが、鶏にもヒレ肉はあります。むね肉の奥にあり、胸骨に沿って左右1本ずつある部位です。通常ささみと呼ばれています。
ヒレ肉はなぜ高級な部位なのか
ヒレ肉が高級な部位と呼ばれる理由は、1頭の牛や豚から取れる量が非常に少ないからです。牛1頭から取れるヒレ肉の量は約3kgで、牛全体に占める割合は約3%です。
牛肉の高級部位として知られるサーロインやリブロースでも約10kgは取れるので、ヒレ肉は希少な部位といえるでしょう。牛ヒレ肉の価格は100gあたり2000円と非常に高価です。
豚のヒレ肉も同様に希少な部位です。豚1頭から取れるヒレ肉の量は約1~1.4kgで、豚全体に占める割合は約2%です。豚ヒレ肉は豚肉の中でもっとも高級な部位といわれています。国産豚の場合で100gあたりの価格は201~250円です。
豚肉に比べて牛肉が高い理由は、生まれてから出荷できるまでの期間の違いにあります。豚は生後約6ヵ月で出荷できる状態に育ちますが、牛が出荷できるようになるまでにかかる期間は2年以上です。
牛は飼育期間が長いので、エサ代や牛の世話をする人件費が多くかかります。高級なブランド牛であればエサの種類や飼育環境にこだわって多くの費用をかけます。長い期間手間暇かけて育てるので、豚に比べると牛は高価です。
ヒレ肉の部位の特徴と味は?
ヒレ肉は量が少なく高級でありながら、人気のある部位です。人気の部位である理由はヒレ肉が持つ特徴と味にあります。牛、豚それぞれのヒレ肉の特徴と味についてご紹介します。
牛ヒレ肉の特徴と味
牛ヒレ肉の特徴は柔らかさです。牛肉のすべての部位の中でもっとも柔らかいといわれています。牛肉は筋肉なので動きの多い部位ほど硬くなりますが、牛ヒレ肉はほとんど動かない部位なのできめ細やかで柔らかい肉質です。
牛ヒレ肉は脂肪が少ない部位なのでヘルシーです。牛肉の高級部位として有名なサーロインやリブロースとは異なるさっぱりとした味わいを楽しめます。
牛ヒレ肉は、美肌効果が期待されるビタミンB1を多く含む部位でもあります。脂肪が少なく美容のビタミンを含む部位である牛ヒレ肉は女性におすすめです。
豚ヒレ肉の特徴と味
豚ヒレ肉も柔らかさが特徴の部位です。背骨の内側にあってほとんど動かない部位なので柔らかく、豚肉の中でもっともきめ細かい部位といわれています。豚ヒレ肉はたんぱく質が豊富で脂肪が少ない部位です。カロリーが低いのでダイエット中の方にも人気があります。
豚ヒレ肉は栄養も豊富です。豚肉はビタミンB群を多く含み、ビタミンB1は牛や鶏に比べると5~10倍含まれるといわれています。豚ヒレ肉にも豊富なビタミンB1が含まれていて、その量は豚バラ肉の約2倍です。
豚ヒレ肉は柔らかいので食べやすく、脂肪が少ないためヘルシーで、ビタミンB1を豊富に含んでいる部位なので体を気遣う方におすすめです。
ヒレ肉のおすすめの食べ方は?
ヒレ肉は非常に柔らかく食べやすい部位なので、ステーキやソテーにして食べるのがおすすめです。脂肪が少ない部位でもあるので揚げ物にしてもヘルシーに食べられます。
ヒレ肉はパサつきやすい部位であるため、長時間加熱する煮込み料理には向いていません。高級部位のヒレ肉は特徴に合った調理方法でおいしく食べましょう。
牛ヒレ肉のおすすめの食べ方
牛ヒレ肉のおすすめの食べ方はステーキです。ステーキ用の牛ヒレ肉は非常に高級なので、せっかくの高級肉を無駄にしないようにステーキをおいしく焼く方法を覚えておきましょう。
牛ヒレ肉は、調理を開始する時間の約30分前に冷蔵庫から取り出して常温に戻します。冷蔵庫から取り出した牛ヒレ肉をすぐに焼き始めてしまうと、肉の表面が熱くなっても内部まで火が通らずに焼きムラができる恐れがあります。
常温に戻した牛ヒレ肉は焼く前に水分を拭き取りましょう。塩コショウは焼く直前に振るのがおすすめです。肉に塩を振ると奥から水分が引き出されて身が締まるので焼きやすくなりますが、塩を振ったまま放置しておくと水分が出過ぎて旨味も失われます。
油をひいたフライパンを強火で熱し、肉の表面全体を焼きます。お好みの加減で焼いたヒレ肉はアルミホイルで包んで約10分休ませましょう。休ませることで肉汁や旨味の流出を防ぐことが可能です。
冷蔵庫から取り出した牛ヒレ肉をすぐに調理しなければならない場合は、フライパンが冷たい状態で焼き始めます。弱火でじっくりと焼けば焼きムラを防げるでしょう。
高級部位である牛ヒレ肉はお取り寄せグルメとしても人気です。お取り寄せの牛ヒレ肉は冷凍の状態で購入する場合が多いですが、焼く時には凍った状態のままフライパンに入れます。
冷凍の牛ヒレ肉は解凍するとドリップが出て旨味が流出してしまいますが、凍ったまま焼けば旨味を閉じ込めてジューシーに焼き上げられます。冷凍の牛ヒレ肉は蓋をして蒸し焼きにしましょう。
あっさりとした部位であるヒレ肉は油で揚げるカツもおすすめです。カツといえば豚カツのイメージがありますが、牛カツは明治時代に日本で生まれた歴史ある洋食メニューです。
牛ヒレ肉を牛カツにする場合は、調理の約30分前に室温に戻しておきます。塩コショウで下味を付け、薄力粉をまぶします。牛カツを作る際にはバッター液を使うのがおすすめです。バッター液は小麦粉と卵に水や牛乳を混ぜて作ります。
バッター液を使うとパン粉が均一に付き、揚げ衣がはがれにくくなるのでおすすめです。バッター液を付けた牛ヒレ肉にパン粉を付けて、190度の油で約2分揚げます。短時間で揚げればヒレ肉の柔らかさを楽しめるでしょう。
赤身の部位である牛ヒレ肉はローストビーフにするのもおすすめです。ローストビーフとは牛肉の表面をフライパンで焼き付けてからオーブンでじっくりとローストするイギリス料理です。
ローストビーフはオーブンがなくても作れます。室温に戻した牛ヒレ肉に塩コショウを振り、表面全体に焼き色を付けます。粗熱が取れたら厚手のポリ袋に入れてしっかりと空気を抜きましょう。
鍋にお湯を沸かし、牛ヒレ肉をポリ袋ごと鍋に入れます。5~10分加熱したら火を止めて、約30分放置します。その後鍋から取り出したら常温になるまで冷ましましょう。
豚ヒレ肉のおすすめの食べ方
豚ヒレ肉の柔らかさと旨味を楽しめる食べ方はポークソテーです。豚ヒレ肉は柔らかい部位ですが、ソテーにする際は焼く前に叩いておきましょう。焼く前に叩いておくことでしっかり焼いても食べやすい柔らかさを保てます。
豚肉は生焼けで食べると食中毒を起こす恐れがあります。牛ヒレ肉はレアの状態でも食べられますが、豚ヒレ肉はしっかりと中心まで火を通しましょう。叩いて繊維を断っておくと焼き縮みも防げます。
脂肪の少ないヘルシーな部位である豚ヒレ肉は揚げ物でも人気です。定番の豚カツは、ヒレ肉で作ればさっぱりとした味を楽しめます。下味を付けた豚ヒレ肉に片栗粉をまぶし、唐揚げにするのもおすすめです。
柔らかい部位である豚ヒレ肉はチャーシューにしてもおいしく食べられます。水にしょうゆ、みりん、酒と砂糖を加え、ニンニクやしょうが、ネギの青い部分を入れて煮汁を作ります。
タコ糸で縛って厚みを均一にし、豚ヒレ肉の表面全体に焼き色が付くまで加熱しましょう。焼き目を付けた豚ヒレ肉を熱いまま煮汁に投入し、落し蓋をして弱火で1~2時間煮込みます。火を止めても冷めるまで放置しておけば中まで味が染み込むでしょう。
ヒレ肉は柔らかくておいしい希少部位
牛でも豚でもヒレ肉は柔らかくておいしい希少な部位です。栄養価が高いのに脂肪分が少なくてヘルシーな部位なので美容や健康を気遣う方におすすめです。
ヒレ肉は高級な部位なので、おいしく調理できる方法を覚えましょう。少し贅沢したい時には豚ヒレ肉を、特別な日には牛ヒレ肉を食べましょう。