東京駅近くのおすすめ美術館・博物館11選！カフェ併設でゆっくり楽しめるのは？

雪松図は、江戸時代を代表する画家、円山応挙の代表作と謳われています。教科書に載っているような名品なので、見覚えのある人もいるでしょう。それくらい有名な作品を、「三井記念美術館」は所蔵しているのです。

さらに、平安時代を代表する貴族にして歌人、文化人である藤原定家（ふじわらのていか）の書跡も、「三井記念美術館」では所蔵しています。とりわけ国宝の「熊野御幸記」は、歴史的な価値の高い名品です。

「三井記念美術館」では、そんな豪華なコレクションの一端を、日本橋の真ん中という便利な土地で見ることができます。

なお「三井記念美術館」には常設展はありません。収蔵品の中から選んだ品々で開催される特別展を定期的に開催しています。展示替えの間は休館なりますので、特別展の内容と開館日は美術館のホームページなどで確認するのがおすすめです。

「三井記念美術館」は、東京駅周辺美術館共通券が使える美術館であること、日本橋の中央通り沿いという繁華街にあること、そして何よりも名品を見られることで、特別展には大勢の人が訪れます。美術館の年間展示計画も、ホームページで見ておくのがおすすめです。

アクセスは、東京駅から徒歩7分、東京メトロ三越前駅から徒歩1分、東京メトロ・都営地下鉄駅日本橋駅から徒歩4分です。入館料は一般1300円で、大・高生は800円となります。開館時間は午前10時〜午後5時です。東京駅周辺美術館共通券が利用可能です。

「日本銀行金融研究所貨幣博物館」は、重厚な洋館である日本銀行本店の隣にある、日本銀行金融研究所のビルの2階に位置する博物館です。日本銀行の創立100周年を記念して、1985年にオープンしました。無料で入ることができます。

館内には、テーマごとに展示が展開しています。「日本の貨幣史」では、古代から現在までの日本の貨幣が紹介されます。また「さまざまな貨幣」では、世界の貨幣や紙幣を見ることができます。

一風変わったところでは、「1億円分の紙幣の重さ」を体験できるコーナーもあります。想像のつかない世界ですが、ここならではの楽しいこの企画はぜひおすすめしたい体験です。「入場は無料だけど、1億円を持ち上げた」という話のネタにもなるユニークさも、人気です。

アクセスは、東京駅から徒歩10分、東京メトロ三越前駅から徒歩3分です。入館料は無料で、開館時間は午前9時30分〜午後4時30分、休館日は月曜日です。

「凧の博物館」は、洋食で人気のレストラン、日本橋「たいめいけん」の5階にあります。「たいめいけん」の初代社長である茂出木心護は、大の凧好きでした。凧好きが高じて、全国から集めた3000点もの凧を展示する博物館を、レストランの建物の上部に開いたのです。

「凧の博物館」で展示されている凧は、凧絵師である橋本程造氏の手によるもので、すべてがオリジナルの江戸凧です。それぞれに個性的な形や模様を持つものが展示されている様は、圧巻です。世界でも珍しい、凧を専門とする博物館となっています。

アクセスは、東京メトロ・都営地下鉄日本橋駅から徒歩2分です。入館料は一般200円、開館時間は午前11時〜午後5時で、日曜と祝日は閉館です。

東京駅周辺には、ふらっと気軽に訪れることができる無料の美術館・博物館もあります。ショッピングのちょっとした合間に、気軽に覗いてみるのもいいかもしれません。

「インターメディアテク」は、東京駅の丸の内南口を出た目の前、東京中央郵便局の入るビル内のショッピングプラザ、KITTE（きって）丸の内の2・3階に位置する博物館です。東京駅のすぐ横に無料で入れるこんなに楽しい空間があったのか、と子供連れの方にもおすすめできます。