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知っておきたい!寝袋の正しい洗濯の仕方とは
寝袋(シュラフ)はキャンプだけでなくフェスや車中泊用寝具としても使える、便利で使い勝手の良いスリーピングアイテムです。寝袋のデザインは、大きく分けるとマミータイプ寝袋と封筒タイプ寝袋の2種類があります。
いわゆる本格的な寝袋スタイルと呼ばれるのがマミータイプ寝袋で、頭からつま先まで体全体をすっぽりと包み込むデザインです。マミータイプ寝袋も、モデルによって春・夏向寝袋と本格的な冬向寝袋があります。
そのためデザインよりもシーンや使用目的によって寝袋を選ぶのがポイントですが、冬登山・冬キャンプ向寝袋は過酷な環境下で使用することを前提に設計しているため、保温性に優れている点が特徴です。
これに対してシーンを選ばず使えて初心者にも使いやすいのが封筒タイプ寝袋で、コンパクトな上に持ち歩きに便利なデザインが特徴に挙げられます。
またフルフラットにすることでマットやタオルケット代わりにも使えますから、子供のお昼寝や車中泊などいろいろなシーンで使える点も人気です。
このように寝袋はデザインによっておすすめの使い方や機能が違いますが、長く使い続けるのであれば洗濯ケアが必要になります。
とはいえ使用の度に洗濯ケアが必要なアイテムではありませんから、寝袋を持っていても実際に洗濯ケアをしたことがない人も多いです。
中には洗濯ケアの方法が分からない寝袋オーナーもいるので、「長持ちさせるには洗濯ケアが必要」と理解していても、何をどのようにすればよいか困ってしまう人も多いのではないでしょうか?
実際に寝袋/シュラフメーカーには自社製品購入者を対象に、寝袋/シュラフのクリーニングサービスを実施しているケースもあります。プロのクリーニングサービスなら安心ですが基本的に有料サービスなので、洗濯ケアとはいえお金がかかります。
その点自宅の洗濯機やコインランドリーでセルフ洗濯ケアができれば、手間はかかっても経済的なので気になった時にお手入れができるというメリットがあります。
洗濯前にタグの洗濯表示をチェック
汚れや臭いが気になる寝袋は、自宅の洗濯機やコインランドリーを使えばセルフでも洗濯ケアができる便利なアイテムです。
ただしモデルによって中材や素材に違いがあるため、セルフで洗濯ケアをする際にはモデルに適した洗濯ケアをする必要があります。モデルに適した洗濯ケアの方法は、寝袋についているタグから調べることが可能です。
タグは衣類についているタグと同じで、素材によってどのような洗濯ケアが必要なのかがわかりますし、NG洗濯法に関する表示もあります。
さらに洗濯ケアは汚れや臭いの洗浄するだけでなく、洗浄後の干し方も重要になります。モデルによって中材に使われる素材に違いはありますが、どの素材を中材に使用している場合でも完全に乾燥させることが機能の維持に欠かせません。
一般的な衣類でも素材によって天日干しや陰干しなど干し方の指定があるように、寝袋も素材に適した干し方・乾かし方があります。
このような干し方に関する情報もタグに表示されているため、セルフで洗濯ケアをする際には洗浄に関する表示だけでなく干し方についても必ずチェックするのが長持ちさせるコツです。
ダウン素材は手洗いが必須
寝袋の中材素材は、大きく分けると化繊素材とダウン素材に区分されます。化繊素材は比較的簡単に洗濯ケアができるので初心者でも失敗が少ないのですが、ダウン素材は取り扱いが難しいです。
ダウン素材は軽さと保温性に優れている点が魅力ですが、洗濯の仕方を間違えるとダウン素材そのものにダメージが出る危険があります。
しかも失敗すると製品そのものの機能も低下するため、ダウン素材を中材に使用している寝袋の洗濯ケアは、洗濯機ではなく手洗い洗浄が必須です。
寝袋の正しい洗濯の仕方【化繊の場合】
中材に化繊素材(化学繊維)を使用している寝袋は、ポリエステル素材やナイロン素材を使用していることが多いです。
これらの化繊素材使用の寝袋は洗濯ケアに強いのが特徴なので、セルフでの洗濯ケアにも適しています。また価格も比較的安い傾向があるので、初めての洗濯ケアでもチャレンジしやすい点がおすすめです。
家庭用の中性洗剤でOK
化繊素材の寝袋の洗濯ケアでは、普段着の洗濯ケアに使用している中性洗剤を使います。衣類洗濯用中性洗剤にもさまざまな種類がありますが、化繊素材寝袋の洗濯ケアでは一般的な家庭用洗剤でOKです。
わざわざ寝袋専用の中性洗剤を使用する必要がないので、予算をかけずに洗濯ケアができる点は魅力の1つといえるでしょう。
なお衣類の家庭用中性洗剤には、無香料タイプ洗濯洗剤・柔軟剤入りタイプ洗濯洗剤、香料入りタイプ洗濯洗剤などがありますが、どのタイプの洗濯洗剤を使用しても特に問題はありません。
洗濯ケア後のごわごわが気になる場合は柔軟剤入り洗濯洗剤を使用すればよいですし、臭いが気になるのを抑えたい場合は香料入りタイプ洗濯洗剤を使ったお手入れがおすすめです。
洗い方の手順
化繊素材の寝袋の洗濯お手入れは、かなり簡単です。手入れの手順としては「押し洗い→すすぎ洗い→脱水→乾燥」ですが、洗濯機で丸洗いできる寝袋モデルでは洗浄から脱水まですべて洗濯機で済ませることもできます。
なお基本の手順で洗濯手入れをする場合も、脱水時に洗濯機の脱水モードを使用すると作業がらくです。ただし一気に脱水するのではなく、1回あたりの脱水時間を短くし、素材の様子を確認しながら繰り返し脱水を行うのが良いでしょう。
洗濯機の脱水モードを使用しない場合は、大きめのバスタオルに寝袋をはさみ、中材に含まれた水分を丁寧に押し出します。
洗濯機の脱水モードと比べると作業に時間がかかりますが、寝袋素材への影響が少ないので、洗濯機を使った脱水に自信がない場合は手作業での脱水がおすすめです。
寝袋の正しい洗濯の仕方【ダウンの場合】
寝袋の中でも高級モデルに区分されるダウン素材モデルは、洗濯お手入れも丁寧に行う必要があります。洗濯機で丸洗いするのはNGで基本は手洗いですから、化繊素材モデルよりも手入れに時間がかかります。
とはいえプロのクリーニングに依頼すると洗濯ケアだけでもかなりの高額になるので、正しい方法さえ守ればダウン素材でもセルフケアでお手入れが可能です。
ダウン用の専用洗剤を使用
ダウン素材の寝袋をセルフで洗濯ケアする場合は、一般的な衣類用中性洗剤ではなく、必ずダウン専用剤を準備してください。洗剤の量も洗剤の表示に従って正しい分量を使用するのが、ダウン素材の寝袋の洗濯ケアでは重要なポイントです。
洗い方の手順
ダウン素材の寝袋の洗濯ケア手順も化繊素材と基本的に同じですが、手洗い洗浄が必須なので、洗浄作業は浴槽で行います。
浴槽ならかさばる寝袋もしっかりと付け置きができるので汚れが落としやすいですし、汚れが落ちるまで何度も押し洗いが必要ですから、作業のしやすさからも浴槽の使用がおすすめです。すすぎ作業も同じく浴槽で行います。
完全に泡がなくなるまですすぎ作業を行うことが重要なので、時間がかかってもしっかりとすすぎ作業を行ってください。脱水は洗濯機の脱水モードを使っても良いですし、バスタオルに挟み手作業で水抜きをしてもOKです。
寝袋の干し方
キャンプやアウトドアに欠かせない寝袋はセルフの洗濯ケアも可能ですが、キャンプシーンの相棒として長く使い続けるのであれば、正しい干し方でしっかりと乾燥させることも重要です。
特に中材に水分が残ったままの状態で収納すると臭いや雑菌の原因となり、いざキャンプで使う時に困ります。そのため洗浄・すすぎ作業も大事ですが、正しい干し方で乾燥させることも重要なポイントです。
化繊は乾燥機NG
丈夫で洗濯機で丸洗いができるモデルも多い化繊タイプ寝袋ですが、乾燥器で乾かすのはNGです。天日干しも素材を傷める原因になるので、必ず陰干しにしましょう。
なお風通しの良い場所を選ぶのが効率よく乾かすポイントですが、天気や気候によっては数日~1週間かかることもあるので、時間には十分に余裕をもって行うのが干し方のポイントです。
ダウンはコインランドリーの乾燥機もOK
洗濯ケアに関しては洗濯機の使用ができないダウン素材の寝袋ですが、乾燥作業においては乾燥機の使用ができます。自宅に家庭用乾燥機がある場合は家庭でも良いのですが、効率よく乾かすにはコインランドリーにある乾燥機の利用がおすすめです。
コインランドリー乾燥機なら布団や毛布にも使える大型タイプがあるので、短時間で効率よく乾かすことができます。また複数の寝袋/シュラフもコインランドリー乾燥機を使えば同時に乾かせるので、作業の効率化のためにもおすすめです。
なおコインランドリー乾燥機を使用しても、場合によっては中心部に水分が残っていることがあります。そのためコインランドリー乾燥機で乾かしたあと、自宅に戻って陰干しで完全に乾かす干し方が長持ちさせる方法としておすすめです。
キャンプの後は寝袋を洗濯してきちんとお手入れ
キャンプや車中泊などに便利な寝袋は、正しい洗濯の仕方が分かればわざわざプロのクリーニングを利用しなくてもセルフで洗濯ができます。
とはいえ寝袋に使われる中材はモデルによって違うので、正しい方法でお手入れするためにも洗濯前には必ず商品タグを確認しましょう。