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ロープの基本の結び方
キャンプサイト設営やアウトドアレジャーに欠かせないロープ&ひもは、結び方1つで使い勝手が変わります。そもそもキャンプシーンやアウトドア向けロープ&ひもは、目的によって使い分けるのが基本です。
ロープ径の違いによって強度が変わってきますし、最大衝撃荷重もロープ&ひもの種類で異なります。また使用するシーンによっておすすめのロープ&ひもの種類が変わるのも、キャンプシーンやアウトドア向けアイテムの特徴です。
キャンプサイトをおしゃれにレイアウトするなら結び目が作りやすくロープ初心者でも扱いやすい細くて柔らかいロープ&ひもがおすすめですし、光る素材を使用したロープ&ひもも夜間のキャンプサイトでは役に立ちます。
ただし結び方が簡単でロープ初心者でも扱いやすいキャンプシーン向けロープ&ひもでは、登山やロッククライミングなど過酷な環境でのスポーツには適していません。
登山やロッククライミングで使用するロープ&ひもは命綱の役割がありますから、強度だけでなくロープ&ひも本体の伸び率も関係します。さらに登山専用ロープの場合は墜落しても体を支えることができる屈強なロープ&ひもが必要です。
そのため登山専用ロープの規格適合試験には「耐墜落回数」試験もあります。なおキャンプや登山などのアウトドアシーンは屋外での活動になりますから、防水性も欠かせません。
ロープ&ひも本体素材に防水性に優れたアイテムを使用するケースもありますが、より防水性を高めるに高度な防水加工を施すこともあります。
そのためキャンプや登山のようなアウトドアシーン向けロープ&ひもは高品質・高機能なアイテムほど安全性に優れたアイテムとされますが、高品質・高機能なロープ&ひもは専門性が高いため結び方も特殊なものが必要です。
そんな専門性の高いアウトドアシーン向けロープ&ひもも基本の結び方であれば、ロープ初心者でも簡単に結び目が作れます。
もやい結び
どんなロープ&ひもでも簡単でしっかりとした結び目が作れるもやい結び方は、キャンプやアウトドアシーン初心者はもちろん、女性でも知っていると非常に便利な基本の結び方です。
もやい結び方の「もやい」は漢字で「舫い」と書き、日本でもやい結び方と基本構造が同じ結び方(一重継ぎ結び方)は石器時代に使用されていた魚網の結び方とされています。
ちなみに日本国内で結び方の図解が初めて発表されたのは1974年のことで、船員向教本の1部にもやい結び方の図解が紹介されていたそうです。もやい結び方はロープの端部で使うことが多い結び方で、輪を作るのに適しています。
もやい結び方以外にもロープ先端部に輪を作る結び方がありますが、もやい結び方は1度輪を作ると輪の大きさが変わらないですし、幅広いシーンで使える万能タイプの結び方です。
また結び目がしっかりしているのに水に濡れてもほどけやすいので、テントやタープなど素早い撤収作業が求められるシーンで重宝されています。しかももやい結び方は輪(ループ)にロープ&ひもの端部を通し、結び目の形を固定する結び方です。
非常にシンプルな構造ですが結び目はしっかりと固定されていますし、練習すれば片手で簡単に結び目が作れるので、ロープ&ひもの基本的な結び方として習得するのがおすすめです。
ちなみに「もやい」という名称がつく結び方は、もやい結び方のほかにもいくつか種類があります。例えば二重もやい結び方は災害時の救助活動シーンでロープ&ひもを使用する際に使われる結び方ですし、強化もやい結び方(別名・変形もやい結び方)もあります。
ただしどちらも専門性の高いプロ仕様の結び方なので、初心者でも簡単にできる結び方とは言えません。そのためキャンプやアウトドアシーンで登場する「もやい結び方」は、誰でも簡単に結べる基本のもやい結び方を差します。
もやい結びが使えるシーン
知っておけばいろいろなものの固定に便利な基本の結び方・もやい結び方は、キャンプ&アウトドアシーンの人気アイテムであるテントやタープ設営にも役立ちます。
風の抵抗にも耐えられるようしっかりと生地を引っ張る必要があるテントやタープ設営ですが、基本のもやい結び方なら結ぶときに作った輪(リング)の大きさが引っ張られても変わりません。
ロープ部先端が余ってしまってももやい結び部に巻き付けることで、すっきりとした印象に仕上げることができます。船を埠頭に繋留するためボラードに固定する際にも、取り付け・取り外しが簡単にできるもやい結び方が人気です。
また屋根修理の際に地上からはしごを引き上げる際にも、ロープ結び方の基本であるもやい結び方を使います。あらゆるものの固定に便利なのも基本であるもやい結び方の特徴で、バケツで上下にを移動する際にも役立ちます。
ちなみにもやい結び方をアレンジすると、おしゃれなキャンプサイトレイアウトに欠かせないハンギングチェーンもキャンプ向けロープだけで作ることが可能です。
さらに輪の数を多く作って木々の間にロープを張れば、ロープ1本で作れる簡単洗濯物干しが出来上がります。これなら宿泊キャンプだけでなくデイキャンプやバーベキューなどのアウトドアレジャー、マリンレジャーにも使えて便利です。
家庭で使えるロープの簡単な結び方3選
ロープ&ひもを使用するシーンは、キャンプやアウトドアのような屋外フィールドだけではありません。身近なシーンでは、自治体のごみ回収のタイミングで利用できます。
資源ごみの出し方は各自治体によって異なりますが、多くの自治体では種類ごとに分別した資源ごみは細めのロープまたは丈夫なひもでコンパクトにまとめ、指定場所に出すのが一般的です。
そのため家庭用として自宅に資源ごみ用のロープorひもを準備しているケースは少なくありません。そこで家庭で役立つ簡単なロープ&ひも固定法(結び方)をご紹介しましょう。
キの字結び
キの字結び方は、新聞紙、古紙、古雑誌、段ボールなど資源ごみ回収の際に非常に役立つおすすめの結び方です。ロープ&ひもの結び方が分からないと、新聞紙や古雑誌などにロープやひもを一周させ、上部でクロスにしてかた結びするまとめ方がよく見られます。
結び方が分からない場合はこの方法が最も簡単にできる固定型結び方ですが、ひもが緩み間から物が落ちてしまうことも多々あります。
その点キの字結び方は幅が広い側にロープ&ひもを2本通すため、上からロープ&ひもを見たときにカタカナの「キ」に見えるのが結び方名の由来です。
キの字結び方はロープ&ひもでまとめた物(新聞紙や古雑誌などの束)をひっくり返す必要がありません。ですから女性でも簡単にできますし、束ねたときも中身が途中で飛び出すことがなくきれいな状態をキープできます。
かます結び
かます結びは、強固な結び目でしっかりと荷物を固定する便利な結び方です。結び方そのものは簡単ですし力を入れなくても簡単に結べるので、荷造りが完了した後の見た目がとてもすっきりしています。
引っ越しや事務所移転時などの荷造りの際に使用すると、荷ほどきするときにとても楽です。まとめたい荷物にロープ&ひもを巻き付け先端部に輪(ループ)を作ったら、反対側のロープ&ひもの先端を輪の上から下にくぐらせます。
最後に両端のロープ&ひもをしっかりとひっぱって結び目が固く締れば、見た目もすっきりですし安全に持ち運べるのに荷ほどきがしやすいので作業効率もアップします。
自転車に荷物を固定する結び方
自転車は近所のスーパーや子供の保育園や学校のお迎えなどに便利なアイテムですが、後部にある荷台に荷物を固定して移動するシーンはあまり見かけなくなってきました。
特に月齢が低い子どもがいる世帯では、自転車の荷台に専用チャイルドシートを装着していることが多く、本来の「荷物置台」としての役目を1度も果たさないまま自転車を買い直すこともあります。
そんな自転車の後部・荷台には、その名の通り荷物の固定に便利な仕掛けがいくつもあります。自転車の荷台には固定用ロープ&ひもをひっかけるフック部がついていますから、フック部にひもを通せばロープ&ひもを荷台に何周も巻き付ける必要がありません。
なおこの時の結び方はかます結び方を使ってください。移動中に中身が飛び出るのを防いでくれますし、荷台から荷物を下ろす際も簡単スムーズに荷ほどきができます。
キャンプ・アウトドアで使えるロープの結び方2選
いろいろな種類のロープ&ひもの結び方を組み合わせれば、キャンプレイアウトを自在にアレンジしたりアウトドアレジャーを楽しんだりすることができます。
トラッカーズヒッチ
「荷物をコンパクトにまとめる」「テントやタープの張りを強化する」などの時におすすめの結び方・トラッカーズヒッチは基本の結び方(一般的なもやい結び方)にバタフライノットを組み合わせたものです。
基本の結び方と比べると張りの強度が約2倍になりますし、「結び方の組み合わせ」といっても基本の結び方2種類の組み合わせなので、初心者でも簡単にチャレンジできます。
荷物をコンパクトにまとめるときにも便利なので、使う目的によってロープの種類を変えるのが上手に使いこなすポイントです。
8の字結び
タープやブルーシートを張る際のストッパーとして結び目を作る際に便利な「8の字結び方」は、専用留め具がない時でも結び方1つでストッパー部が作れる点が人気です。
タープやブルーシートの角部にはロープを通すためのリングがついていますが、リングにロープ&ひもを通した後にロープ&ひもが通した部分から抜けないようにするのがストッパーの役割になります。
キャンプまたはアウトドア専門店にはこれらのストッパー危惧がありますが、ストッパーを使わなくとも8の字結び方を使えばストッパー代わりになるので便利です。
災害時にも使えるロープの結び方2選
最近はロープ&ひもを防災アイテムに加えるケースが増えています。ロープ&ひもは荷物や物の固定だけでなくさまざまな災害現場でも役立つため、災害時に役立つ結び方を覚えておくといざという特に役立つのでおすすめです。
巻き結び
避難先にある太めの木にロープをくくりたい時には、巻き結び方を使うのがおすすめです。巻き結び方はコツがまったくいらない簡単な結び方ですから、だれでも失敗なく結べます。
しかも撤収する際も手早くロープ&ひもがほどけるので、災害時や避難先で応用がしやすい万能タイプの結び方です。木と木の間にロープ&ひもを張って洗濯物干しにしたり、目隠しをして簡易プライベートスペースを作りたいときなどにも使えます。
袋の口の結び方
袋の口の結び方は水が浸入しないよう土のう袋を作ったり、救援物資を運搬したりする際の袋の結び方として定番です。一般的なかた結よりも強固な結び目が作れますし、結び方も簡単なので女性でも簡単にできます。
ただし結び方は簡単でも土のうや救援物資がたっぷりと入った袋のは持ち運びが大変なので、急いで準備が必要な場合は「体力に自信がある人が袋の運搬」「女性は中身を作ってロープ&ひもでしっかりと結ぶ」のように分担して効率よく進めていくのがおすすめです。
ロープ同士を繋ぎたい時の結び方2選
キャンプやアウトドアシーンでは、2本のロープ&ひもの固定が必要になるシーンがあります。2本のロープ&ひもの固定は結び目が途中でほどけるのが最も危険です。そのため一般的なロープ&ひもの結び方とは違い、複雑で強固に固定ができる結び方を選んでみましょう。
本結び
ロープ&ひもを2本を結び合わせるのは、思っている以上に難しいです。そんな時に便利な本結び方は、太さが同じ2本のロープを簡単につなぎ合わせられます。結んだロープ&ひもの両端がまっすぐ横一直線になるので、ひっぱってもほどけにくい点が特徴です。
ただしロープ径が太い場合は結び目が緩んでしまうため、あまり適していません。しかもそれぞれのロープ&ひもの材質が違う場合も、ほどけやすい傾向があります。
そのため「あまり太くないロープであること」「材質およびロープ径が同じものを使うこと」の2条件を満たしている場合におすすめです。
二重つなぎ
「二重つなぎ」という結び方は、ロープ径が異なる2本のロープ&ひもをつなぎ合わせるのにおすすめの結び方です。ロープ径が太すぎる(キャンプまたは登山向ロープ&ひも)の場合は結び目が緩んでしまうことがあるのであまりおすすめしません。
ただし二重つなぎの簡易版である「一重つなぎ」よりも、接合部の強度が増します。最初に輪(リング)を使って結んだあと、逆方向から再び輪に通して結び目を作るので、家庭用として使われるロープ&ひもをつなげる際に便利な結び方です。
ロープの便利な結び方を覚えておこう!
キャンプ用ロープだけでなく自宅にある固定用ひもも、用途や目的に合わせて結び方を変えるだけでいろいろなシーンに役立ちます。
ロープ&ひもの固定用結び方には簡単にできる基本の結び方がありますが、それ以外の結び方もポイントさえわかれば簡単にできる結び方ですし応用が利くので、覚えておくと非常に便利です。