【トマトジュース】を使ったパスタの簡単レシピをご紹介！ツナなどおすすめの具も

トマトジュースは、煮込んだトマトを搾って作られます。トマトが持つ爽やかな甘みと程よい酸味を、コップに注いですぐに楽しめる手軽でおいしいドリンクです。

トマトジュースで堪能できるものは、トマトの味わいだけではありません。トマトの成分を余すところなく搾り出したトマトジュースには、トマトに含まれる栄養素がたっぷり詰まっています。生のトマトを食べるよりも簡単に豊富な栄養を摂れる、健康飲料の代表選手です！

トマトジュースを飲むことで摂れる栄養素は、リコピンをはじめビタミン類やミネラル類など体に不可欠なものばかりです。リコピンには抗酸化作用があることが知られています。活性酸素の除去やメラニンの生成の抑制などの働きがあり、アンチエイジング効果が期待できる栄養素です。

同じく抗酸化作用を持つ栄養素が、βカロテンです。老化防止の効果ばかりが注目されがちですが、体の酸化を防ぐことで動脈硬化を予防する効果も期待できるとされています。βカロテンは体内に取り込まれたあとはビタミンAに変換されるため、視力への働きかけも期待できる効果の1つです。

トマトジュースは疲労回復にも効果があるとされています。アスパラギン酸やアミノ酸、クエン酸が含まれているためです。アスパラギン酸には、疲れのもとである乳酸の分解を促す働きがあります。アミノ酸やクエン酸に期待できる効果は、疲労物質の増加の抑制です。

トマトジュースには他にも、コラーゲン生成を助けるビタミンCや食物繊維であるペクチン、体内の浸透圧を維持するカリウムなど嬉しい効果をもたらすとされる栄養素がたくさん含まれています。

トマトジュースはそのまま飲む以外に、料理にも活用できます。トマトを材料にスープやパスタソースを作る場合、メニューによっては裏ごしや時間をかけて煮詰める工程が必要です。すでに加工済みのトマトジュースなら、時短で簡単においしいスープやパスタが作れます。

煮込み料理やリゾットなども、トマトジュースを使って本格的な味わいに仕上げられます。トマトジュースに含まれる豊富な栄養素が摂れることも、トマトジュースを料理に使うメリットです。特にリコピンは熱を加えた方が吸収率が高まるため、ぜひトマトジュースを料理に活用しましょう。

市販のトマトジュースには食塩を加えていない無塩タイプと、食塩を添加した有塩タイプがあります。料理に使う場合は、無塩でも有塩でも問題ありません。ただし、有塩タイプのトマトジュースは言わずもがな塩味があります。加える調味料の量を少なめにするなど調整すると良いでしょう。

要は、トマトジュースはトマト缶の代用ができるということです。ジュースとして飲んで余った分を料理に活用すれば、ヘルシーでおいしい料理を簡単に作れる上に無駄がありません。

トマト缶で作る代表的な料理と言えば、やはりパスタです。トマトジュースを使って作れる、おすすめのパスタレシピをご紹介します。まずは、基本のトマトジュースパスタのレシピです。

2人分でトマトジュース300ml、水200ml、パスタ180g、玉ねぎ1/2個、ベーコン2枚、ニンニク1片、唐辛子1本、コンソメ小さじ1、塩小さじ1/3、オリーブオイル大さじ1を用意します。

玉ねぎは薄切り、ベーコンは約1cm幅に切り、ニンニクはみじん切りにしておきます。弱火のフライパンでオリーブオイルを熱し、ニンニクと唐辛子を入れて香りを立たせましょう。ベーコンと玉ねぎを加えて炒めます。トマトジュース、水、コンソメ、塩を加えてひと煮立ちさせましょう。

パスタは半分に折ってから加えて蓋をします。弱めの中火にして、パスタの袋に表記された茹で時間より1分ほど短くした時間で煮込みましょう。蓋を開けて煮詰めていき、汁気がなくなったら完成です。お好みで粉チーズやブラックペッパー、パセリなどを振りかけて食べましょう！

基本のトマトジュースパスタは、具材に玉ねぎとベーコンを使ったレシピでご紹介しました。トマトジュースパスタに合う具材は、トマトソースベースのパスタに合う具材と同じです。

ベーコンやウインナーなどの肉系の具材、玉ねぎやナスなどの野菜はもちろん、エビやイカ、ツナなど魚介系の具材も合います。サバ缶やサラダチキンなどの具材もおすすめです。トマトソースのパスタが基本的にどんな具材とも相性が良いので、トマトジュースパスタも何でも合います。

基本となるトマトジュースパスタの作り方をマスターしたら、アレンジパスタにも挑戦してみましょう。トマトソースのパスタであれば、トマトジュースを使ったレシピで作れないメニューはありません。ランチにぴったりな、ボリューム満点のおいしいパスタレシピをご紹介しましょう。

トマトと相性の良いキャベツとツナを具材にした、トマトジュースパスタの簡単レシピです。2人分でトマトジュース300ml、パスタ160g、キャベツ100g、ツナ缶1缶、ニンニク2片、唐辛子1本、コンソメ小さじ1、粉チーズ大さじ2、オレガノ適量、オリーブオイル大さじ2を用意しましょう。

フライパンで熱したオリーブオイルにニンニクと唐辛子の香りを移す工程までは、基本のトマトジュースパスタのレシピと同じです。鍋に水を沸騰させて、パスタを茹で始めます。

パスタを茹でている間に、フライパンにカットしたキャベツを加えて炒めましょう。トマトジュース、ツナ缶、コンソメ、オレガノも加えて煮詰めていきます。パスタのゆで汁を適量加えて混ぜたら、パスタと粉チーズを投入してさっと混ぜ合わせて完成です。

魚介の風味がおいしいペスカトーレは、冷凍のシーフードミックスを使うことで簡単でも本格的な味わいに仕上げられます。2人分でトマトジュース360ml、パスタ160g、冷凍シーフードミックス100g、玉ねぎ1/2個、ニンニク1片、白ワインとオリーブオイル各大さじ4を用意しましょう。

パスタは最初に茹で始めておきます。煮込むため、記載された茹で時間より2分ほど短く茹でることがコツです。オリーブオイルでニンニクの香りを立たせたフライパンに、薄切りにした玉ねぎとシーフードミックスを加えて炒めます。白ワインを加えたら、分量外の塩胡椒を軽く振りましょう。

トマトジュースを加えたら、中火にして3分ほど煮詰めます。塩胡椒で味を整えたあとに、湯切りしたパスタを加えましょう。1分ほど煮込んだら、ペスカトーレ風パスタの完成です。

トマトジュースを使って作れるパスタは、温かいメニューだけではありません。さっぱりとおいしい冷製パスタだってあっという間に作れます。冷製パスタは加熱する必要がないため、さらに簡単です。トマトジュースそのままのおいしさを楽しめるのは、冷製ならではと言えるでしょう。

冷製のトマトジュースパスタの簡単レシピです。2人分でトマトジュース160ml、パスタ140g、ミニトマト6個、モッツァレラチーズ1個、チューブ入りのニンニク少々、塩胡椒を少々、オリーブオイル小さじ2を用意しましょう。冷製パスタには、カッペリーニなどの細めのパスタがおすすめです。

パスタを通常通りに茹でます。茹で上がったら氷水に取り、水気をしっかり切っておきましょう。ミニトマトは4等分に、モッツァレラチーズは1cmほどの角切りにします。

ボウルにミニトマト、モッツァレラチーズ、トマトジュース、ニンニクを入れて混ぜ、塩胡椒で味を整えます。ソースでパスタを和えたら完成です。オリーブオイルを回しかけて食べましょう。

ラストは、ショートパスタをトマトジュースで作るレシピをご紹介しましょう。2人分でトマトジュース2カップ、ショートパスタ200g、ニンニク2片、塩少々、オリーブオイル適量を用意します。

みじん切りにしたニンニクを炒めたフライパンに、トマトジュースを加えます。中火で2/3程度の量になるまで煮詰めましょう。塩で味を整えたら、茹でたショートパスタを加えて完成です。ツナやウインナーなど具材を足したり粉チーズをたっぷり振りかけたり、お好みでアレンジできます。

トマトジュースを使って作るパスタは、短い調理時間でもしっかり煮込んだような本格的なコクが出ます。加熱しなくてもそのままで充分においしいことも、トマトジュースパスタの嬉しいところです。煮込んで、冷製で、お好みのパスタをトマトジュースを活用して作ってみましょう！