【ルイベ】は北海道の郷土料理！おいしい食べ方やおすすめの通販は？

百貨店で開催される物産展の中で人気と言えば、やはり北海道物産展でしょう。北海道の食材を使ったおいしそうな商品の中に、「ルイベ」が並んでいるのを見たことがある人は多いはずです。

ルイベは北海道の郷土料理の1つで、主に石狩市や函館市、釧路市などの沿岸部を中心に親しまれています。ルイベはちょっと変わった名称ですが、アイヌ民族発祥の料理と言われると納得できるのではないでしょうか？北海道以外の地域でも人気のルイベ、その魅力をご紹介していきましょう！

ルイベという料理を簡単に説明すると、凍ったお刺身になります。主にサケやマスなどの魚を凍らせて、解凍することなく包丁などで薄く切っていただく料理です。口の中に入れた時にはまだ凍っているためシャリシャリ、次第に溶けてとろっとする、独特な食感と味わいを楽しめます。

ルイベの主流は鮭であり、これはアイヌ民族が生みの親であることが関連しています。しかしながら、観光客の口コミや多数のメディアで取り上げられたこともあり、ルイベは全国的に広く知られるようになりました。近年は鮭以外に、イカワタやウニなどを使ったルイベも登場しています。

ルイベの「ル」には、アイヌ語で「溶ける」という意味があります。「イベ」はやはりアイヌ語の「イペ」が訛ったものとされており、食べ物という意味です。

北海道の冬の寒さの厳しさは、改めて説明するまでもないでしょう。アイヌ民族の人々は冬を迎える前に鮭を捕獲して、雪の中に埋めて保存していました。冬の間に冷たい雪の中から鮭を取り出し、凍ったまま切り分けて口の中で溶かしながら食べたことが、ルイベの発祥とされています。

当時のアイヌ民族にとって、鮭は貴重なタンパク源でした。ルイベとは、いわゆる保存食だったのです。鮭などの生魚には、アニサキスに代表される寄生虫が生息していることがあります。寄生虫は凍らせることで死滅するため、ルイベはとても理に適った保存食だったと言えるでしょう。

アイヌ民族の保存食だったルイベを、自宅で手作りする際はどのように作ったら良いのでしょうか？ルイベは材料である鮭さえ用意できれば、後は冷凍庫を使って手作りを楽しめます。自宅で簡単に実践できる、ルイベの上手な作り方をご紹介しましょう！

手作りルイベの材料は、生の鮭だけです。4人分で300g用意しましょう。スーパーで購入してきた鮭で問題ありませんが、ルイベ作りに使うなら新鮮なものがおすすめです。鮭を1尾丸ごと購入した場合は、3枚に下ろして切り身にしておきましょう。軽く洗ったら冷凍庫に入れて凍らせます。

凍った鮭を冷凍庫から出して、皮の部分を取り除きます。包丁を使って食べる分だけ薄くスライスしましょう。身の部分を削るようにするときれいに切れます。器に盛り付けたら完成です！

寄生虫対策のため冷凍庫の温度はマイナス20度に設定し、24時間以上凍らせるようにしましょう。冷凍される際、鮭から水と一緒に臭みや余分な脂が落とされます。程よい脂と鮭本来の風味だけが残り、おいしいルイベになるのです。食感を楽しむために、溶けないうちにいただきましょう！

地元の北海道では、ルイベは様々な食べ方で楽しまれています。お刺身として食べたり色々な料理にトッピングしたりと、ルイベは意外に楽しみ方の幅が広い料理です。手作りしたルイベをおいしく楽しめる、おすすめの食べ方をご紹介しましょう！

ルイベの王道の食べ方と言ったら、やはりお刺身としての食べ方です。通常のお刺身同様に、ルイベにわさび醤油をつけていただきましょう。口の中でとろける鮭の身とつんと刺激のあるわさび醤油のコンビネーションがたまりません！通常のお刺身とはまた違ったおいしさが広がります。

醤油に大根おろしを添えたおろし醤油、すり下ろした生姜を入れた醤油をつける食べ方も人気があります。レモンを搾ったり塩を振ったりするルイベの食べ方もおいしくおすすめです！

ルイベは料理の具材やトッピングとして使う楽しみ方もおすすめです。ルイベはアボカドやクリームチーズとの相性が抜群なので、一緒に和えれば簡単におしゃれな絶品サラダが出来上がります。カルパッチョの具材や、海鮮パスタのトッピングとして楽しむのも良いでしょう。

シンプルイズベストな食べ方が、熱々のご飯の上にルイベを乗せていただく食べ方です。ほかほかのご飯の上で冷たいルイベが徐々に溶けていき、とろけるおいしさが病みつきになります！

ルイベ漬けとは、生の状態の鮭といくらを調味料に漬け込んでから冷凍した料理です。漬け込む調味料は甘辛い味が一般的で、主に醤油をベースに作られてます。北海道物産展や通販サイトでよく見かけられるルイベは、このルイベ漬けがほとんどです。

作り方はそれほど難しくありません。出汁を加えた出汁醤油に生の鮭とイクラを漬け込み、冷凍庫で凍らせれば出来上がります。ご飯のお供に晩酌の肴に、絶品のルイベ漬けを作ってみませんか？

大手通販サイトでは、多くの専門店やメーカーからルイベが販売されています。通販で購入できるルイベの中から、特に人気が高い商品を厳選してご紹介しましょう。ご紹介する3つのルイベはすべて、北海道を本拠地とするこだわりの専門店の商品でおすすめです！

通販で人気のルイベ、1つ目にご紹介する商品は「鮭ルイベ漬け 240g丸カップ入」です。販売元の佐藤水産は天然の鮭に強いこだわりを持つ海産物専門店として、メディアでも多数取り上げられました。言わば鮭の専門店である佐藤水産のベストセラー商品が、この鮭ルイベ漬けです。

こだわりの天然鮭と鮮度の高いいくらが、鮭の魚醤がブレンドされたタレに漬け込まれ作られています。そのままを炊き立てのご飯に乗せて楽しむのはもちろん、ネギやミョウガなどを刻んで混ぜ込んでも良いでしょう。一口食べれば、鮭といくらのとろけるような旨みで箸が止まりません。

北海道物産展でも売り切れ必至の人気ルイベは、通販で税込み1850円です。凍った状態で保存すれば、約60日も楽しめます。冷蔵庫での自然解凍ですぐに食べられる点も高ポイントです！

品川甚作市場は、北海道の味覚に的を絞って魅力を発信するセレクトショップです。新千歳空港の旅客ターミナル2階、ショッピングエリアゾーンの中にある産直市場内に店舗を構えています。北海道の旨いものを厳選するセレクトショップからのおすすめは、「紅鮭親子ルイベ 180g」です！

やはりルイベ漬けですが、こちらの漬け込みタレには麹が使われています。甘めのタレと脂の乗った紅鮭、あらかじめ醤油漬けされたいくらのコンビネーションが絶妙なおいしさです。コクのある甘みにたっぷりの旨み、程よい塩味が押し寄せてきて無限に食べてしまいます！

品川甚作市場の紅鮭親子ルイベは完全解凍はもちろんのこと、半解凍でも楽しめます。より本場に近いルイベの食感を味わえるのではないでしょうか？通販で税込み1390円で購入できます。

最後にご紹介する通販でおすすめのルイベは、全国の百貨店で開催される物産展に出店する人気商品です。「サーモンルイベ漬け 125g×4パックセット」は、一刀流まぎりという海鮮珍味のブランドから販売されています。価格は税込み4860円ですが、4パック入りなのでとてもお得です。

一刀流まぎりは、株式会社ホクセイレンと株式会社たからやのタッグによって展開されています。元々は1つの会社でしたが、一方はふるさと返礼品の企画と販売、もう一方はその製造とそれぞれの役割に注力するために独立したのでした。以降、手作りにこだわった商品作りに励んでいます。

一刀流まぎりのサーモンルイベ漬けは、大きめにカットされたサーモンのとろける味わいが悶絶級の逸品です。独自の醤油タレにじっくりと漬け込むなど手間暇かけているからに他なりません！

その地域で長年親しまれてきた郷土料理は絶品ばかりです。とりわけ美食の大地・北海道の郷土料理とくればおいしくないわけがありません。凍った鮭のしゃりしゃりとした食感、口の中でほぐれるようなとろとろの食感、いくらとのコンビ、不思議でおいしいルイベをぜひご賞味ください！