本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
牡蠣とは?
「海のミルク」と例えられる牡蠣は、豊かな栄養が詰まっており、獲りたてなど新鮮なものなら生食に、またはバターソテーやフライなどに調理してもおいしい海鮮食材です。
そのような牡蠣の旬と種類、種類ごとの違いや食べられる時期や旬、有名産地についてまとめました。また旬のものが堪能できる美味しい食べ方をご紹介します。牡蠣好きな人には絶対に覚えて欲しい内容なのでチェックしてみて下さい。
牡蠣の種類
日本国内の牡蠣の種類は、日本の沿岸に22種生息していますが、小型種や深海種を以外はすべて食用可能です。その中でも市場に流通するほとんどは「真牡蠣(マガキ)」と「岩牡蠣(イワガキ)」です。
「真牡蠣」は主に太平洋沿岸各地の岩礁に生息する種で、サイズは平均的に殻長4cm+高さは7cm程です。国内においては、一般的に「(養殖)真牡蠣」を指します。
「岩牡蠣」は主に日本海側沿岸に生息する種で、殻の色が茶色っぽく真牡蠣に比べサイズが大きいものをいいます。天然物と養殖物の両方が存在しますが、天然物が一般的です。
牡蠣に含まれる栄養は?
「海のミルク」の別名がある牡蠣は、その名のごとく多彩な栄養素が豊富に含まれています。その栄養素も「グリコーゲン」や「必須アミノ酸」、「ビタミンB1」や「ビタミンB2」、「ビタミンB12」や「ミネラル」などの栄養素と、「タウリン」などが並びます。
特に「亜鉛」の含有量は特筆モノでレベルで、食品随一とされています。期待できる効果も、疲労回復や美肌、動脈硬化や肝臓病に心臓病の生活習慣病の予防効果も期待できます。「ビタミンB12」は、アミノ酸や核酸の代謝に絡む、主に体内で酵素の働きを促す栄養素です。
「鉄」は赤血球生成の働きに関わります。気になるカロリーも、1個(約20g)につき約12kcalと低カロリーです。多彩な栄養が豊富に含まれる牡蠣は、日頃からの健康づくりとして旬の時期は特に摂取したい食材なのです。
牡蠣の旬:真牡蠣
今からご紹介する「真牡蠣」の産地ですが、すぐにイメージするのは広島でしょう。広島県内の瀬戸内沿いと想像できますが、特に宮島が圧倒的に有名です。しかし宮島だけではないのです。その旬の季節と、主な産地を今からみていきましょう。
真牡蠣の旬の季節は冬
「真牡蠣」が市場に出回る時期は、後述する「岩牡蠣」の旬の時期と正反対で、晩秋の11月~春の4月頃までの半年間です。その中でも、真牡蠣の最盛期いわゆる旬の時期は12月~3月とされます。季節で例えるなら旬の時期は「真冬」になります。
産地によって若干旬の時期が違いますが、最も美味しい時期が12月~2月の真冬の時期とされています。この旬の時期にスーパーや鮮魚店で並ぶ牡蠣の殆どが「真牡蠣」です。
海外(主に欧州)には「Rがない月は牡蠣を食べるな」という、旬の時期についての「言い伝え」があります。5月〜8月の夏季が真牡蠣の産卵期で、総じて身が痩せており旬の時期の冬よりも味が落ちることを揶揄した「言い伝え」です。
しかし、昨今では品種改良が進み、避けたほうが良い夏季を旬とする、美味しい真牡蠣が穫れる国内産地が存在します。それでも冬季を旬とする真牡蠣を提供する産地が圧倒的に多いのです。
真牡蠣の主な産地はどこ?
真牡蠣の産地は広島県があまりにも有名ですが、実は他にも有名な産地がまだまだあります。その中でもごく一部ですが、主な真牡蠣の産地をご紹介します。まずは「広島県(宮島)」です。
300年前に広島湾で養殖という記録が残っており、大正時代に「垂下式養殖法」開発後に全国に普及、水揚げ高が飛躍的に上がった経緯があります。全国養殖量の60%を占める一大生産地で、大きいサイズでプリっとした身が自慢です。
そして「宮城県」は、国内水揚げ高第2位を誇る真牡蠣の産地です。多くの島が点在する松島湾が主な養殖場で、あの東日本大震災で甚大な被害を受けつつも、現在では復興しつつあります。また養殖用種牡蠣の生産地としても有名です。
「北海道」は、特に「厚岸」の真牡蠣は、旬を問わず年中通し出荷できることで特に有名です。ホタテ養殖で有名な「サロマ湖産」と、津軽海峡の海流で生育される「知内産」が加わり、3大牡蠣といわれています。いずれも冷たい海水で育ち、ふっくらとした身が特徴の滋味深い牡蠣です。
伊勢志摩を抱える「三重県」も真牡蠣の名産地で、特に「的矢かき」が全国的に有名です。独自の「紫外線滅菌浄化法」を構築し、生食でも安全にいただけると大人気です。その北に位置する生浦湾で養殖の「浦村牡蠣」も人気のブランドです。
他に旬の時期限定で食べられる「かきおこ」で有名な「岡山県の日生」や、夏を旬とする品種改良された種類が話題の「兵庫県の赤穂」など、真牡蠣の産地に暇がありません。
牡蠣の旬:岩牡蠣
次にご紹介の「岩牡蠣」の旬や産地ですが、同じマガキ属の種類だけに、真牡蠣と被る印象があります。しかし、実際は被るどころか真牡蠣の旬や産地は全く違い、さらに天然と養殖でも違います。その「岩牡蠣」の旬や産地をみていきましょう。
岩牡蠣の旬の季節は夏
天然が多い岩牡蠣のおいしい旬は、基本的には春から晩夏に渡ります。最盛期は6月~8月、つまり夏真っ只中が最もおいしい時期で、実際に市場によく出回ります。最近では養殖ものがありますが一般的には天然物が多く、この時期を旬とする岩牡蠣はほぼ天然物とみていいでしょう。
天然岩牡蠣の産地ごとの旬ですが、例えば「7月~8月中旬(秋田県の象潟)」や「7月~8月(山形県の庄内浜)」に「6月中旬~8月中旬(新潟県の村上市笹川流れ)」など、旬の時期はやはり6月~8月、夏の季節に集約されます。
養殖岩牡蠣の旬は、産地によっては「3月~5月(隠岐島の西ノ島町)」や「4月~7月(鳥羽市的矢湾)」などに別れます。天然岩牡蠣よりもやや早い、春から初夏が旬の季節ともいえます。
岩牡蠣の主な産地はどこ?
岩牡蠣の産地ですが、真牡蠣同様「天然」と「養殖」とで産地が分かれます。天然の印象が強い岩牡蠣そのままに、実際に天然岩牡蠣の産地が多くあります。
天然岩牡蠣の主な産地は「秋田県の象潟」や「山形県の庄内浜」、「新潟県の村上市笹川流れ・糸魚川市親不知」や「千葉県の銚子・飯岡」、「石川県のすずや輪島・高浜」や「京都府の丹後半島~久美浜」、「鳥取県の日本海沿岸」や「大分県の国東半島~日豊海岸沿岸」などがあります。
後発となる養殖岩牡蠣の主な産地は、1992年に天然種苗による養殖が成功した「島根県隠岐島の西ノ島町・海士町」や「三重県の鳥羽市畔蛸・的矢湾」があります。
おすすめ!旬の牡蠣のおいしい食べ方を紹介
牡蠣好きな人なら、旬のものが手に入ると、必ず作る牡蠣料理が2,3種ほどあるものです。カキフライや炊き込みご飯、など実に多彩です。しかし、おいしい食べ方もちゃんと存在します。そこでおすすめしたい旬の牡蠣のおいしい食べ方をご紹介します。
真牡蠣の食べ方:酢牡蠣
おすすめしたい旬時期の真牡蠣の食べ方は「酢牡蠣」です。旬の牡蠣が手に入ったなら、必ず作るという人も多いでしょう。その酢牡蠣の作り方は以下のとおりです。下準備として「三杯酢を作る」前に牡蠣を洗います。
牡蠣を洗う方法は、パック詰の生食用「真牡蠣」に塩を振り軽くもんだ後に流水で優しく洗い、その後ザルに打ち上げ、しっかりと水気を切っておきます。
「三杯酢」の作り方は、「酢・醤油・砂糖・塩」の4種の調味料(比率は3:1:1:0.5)を小皿に入れ、よく混ぜます。ちなみに「砂糖」ではなく「本みりん」を使う場合の4種の調味料比率は(3:1:2:0.5)になります。火にかけ、アルコールを飛ばしてから使いましょう。
作り方としては、下準備した真牡蠣と三杯酢を合わせ、冷蔵庫で30分ほど冷凍保存するだけです。食べる前に器に盛り付け、もみじおろしや刻みネギを添えれば完成です。殻付きや新鮮なものなら冷凍保存する必要がないので、レシピとして特におすすめです。
岩牡蠣の食べ方:酒蒸し
おすすめしたい旬時期の岩牡蠣の食べ方は「酒蒸し」です。貝類はお酒は相性がよく、おすすめレシピとしてよく紹介されます。岩牡蠣も例外ではありません。
「酒蒸し」ですが、下準備として殻付きの岩牡蠣の汚れを丁寧に取ります。別途、鍋に水を入れ沸騰させます。作り方ですが、熱湯が入った鍋に岩牡蠣を並べ、日本酒を加えます。
その後、5分~10分ほど蒸し上げます。岩牡蠣の殻が少し開けば取り出し、器に盛ると完成です。蒸し上げた岩牡蠣の身を食べた後の、殻に溜まった汁が絶品です。シンプルだからこそクリーミーな味が堪能できるので、旬の時期の岩牡蠣の食べ方としておすすめです。
牡蠣の旬は種類によって違う!
真牡蠣の産地としても漁獲高も、やはり広島県(宮島)が圧倒的に有名で基本的に旬は冬です。岩牡蠣の産地でも石川県の能登や秋田県の象潟が有名で、旬の季節は夏です。日本国内で出回る牡蠣でも種類があり、産地も多くまた旬の時期も異なるのがわかりました。
しかし、考え方を変えると種類が違うとはいえ、旬を問わず1年中牡蠣が食べられるともいえます。種類と産地と旬を把握し、旬の時期の美味しい牡蠣を堪能してみませんか?