【こぎん刺し】すぐにできるおすすめキット7選！初心者向けや本格仕様も

こぎん刺しとはどのようなものなのでしょうか。こぎん刺しは青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺し子の技法のことです。同じく青森県南部に伝わる菱刺しと混同されることが多いのですが、こぎん刺しは織り目に対して奇数目で構成されるため正方形の模様が生まれます。

こぎん刺しに対して菱刺しは偶数目で構成されるため横長の模様のなるという違いがあります。どちらも厳しい北国の冬を過ごすための農民の知恵から生まれた伝統的な刺し子です。この記事ではこぎん刺しに注目しその素晴らしさをご紹介します。

最近ではこぎん刺しのキットが発売されており、初心者でも本格的な美しいこぎん刺しの小物を作ることができます。是非こぎん刺しの美しさを知りキットを使って素敵なものを作りましょう。

こぎん刺しが生まれたのは江戸時代と言われています。1724年（享保9年）に「農家倹約分限令」が出され、農民は仕事着や普段着で木綿の使用を禁止されました。農民は綿や絹といった高級な布で衣服を作ることができなかったため、紺に染めた麻布を用いていました。

厳しい寒さが半年以上続く青森県津軽地方では、寒さを乗り切るための工夫として麻布に麻糸の刺繍を施すようになりました。刺繍を施すことにより少しでも暖かく耐久性のある衣服を作ろうとしたのがこぎん刺しの始まりと言われています。

明治時代になり木綿の糸が流通するようになると、急速に綿の糸のこぎん刺しが発達しました。農家の女性は麻布に様々な文様を刺繍し布を分厚くすることで暖かい空気を逃さないようにして寒い季節を過ごす工夫をしました。長い冬になると女性は家族の衣服にこぎん刺しを施したのです。

津軽地方では野良着のことを「小着または小巾（こぎん）」とも呼んでいたためこぎん刺しという名前が使われるようになりました。こぎん刺しの伝統的な模様は「モドコ」と呼ばれ当時の生活と密接に結びついていた生き物や道具から取られています。

こぎん刺しの伝統的な模様は400以上もあり、家族を思いながら一針一針刺す女性の優しさや愛情がよく表れています。現在では伝統的なこぎん刺しを伝承するための努力が行われ、基本の模様だけでも40種、組み合わせると200以上のデザインがあると言われています。

こぎん刺しは、青森県南部の菱刺し・山形県庄内地方の庄内刺し子と並び日本三大刺し子と呼ばれています。キットも販売され初心者でも気軽にこぎん刺しを楽しむことができます。

こぎん刺しの魅力についてご紹介しましたが、最近では気軽に楽しむことができるようにこぎん刺しのキットが販売されています。こぎん刺しのキットを使うなら手芸が苦手な方や初心者の方でも簡単に美しいこぎん刺しの模様を楽しむことができおすすめです。

こぎん刺しのキットには糸や布・針に加えて作り方説明書がセットになっていますので、初心者でも簡単にこぎん刺しを完成させることができ大変人気があります。こぎん刺しキットは完成品ではありませんので、作る楽しみと出来上がりの満足感を味わうことができます。

まずはじめに人気のこぎん刺しキットをご紹介します。初心者向けのキットですので、だれでも気軽にこぎん刺しに挑戦してみることができおすすめです。

まずご紹介する人気のこぎん刺しキットは「ランチョンマット」のキットです。このこぎん刺しのキットは初心者から中級向けで美しいこぎん刺しをすぐに楽しむことができるようになっています。

このキットの出来上がりサイズは縦30cm×横40cmです。ベージュや紺の布にこぎん糸とこぎん針がセットになったキットですので、何も道具を持たなくてもすぐに始めることができるようになったキットです。図案付きの説明書も入っていて人気のキットです。

落ち着いた紺地とベージュのこぎん刺しのランチョンマットのキットで、和テイストの食卓を創り上げることができおすすめです。

次にご紹介する人気のキットは「こぎんキットポーチ」です。美しい模様の付いたポーチを作ることができるキットになっています。このキットはこぎん刺しの基本的な色合いだけでなく、様々な色と模様を楽しむことができるようになったこぎん刺しのキットです。

このキットを使って作るポーチの出来上がりサイズは縦10cm×横14.5cm×マチ3cmです。お出かけの際に化粧品や必要なものを持って歩くのにぴったりのサイズで人気商品です。このキットにセットされているのはこぎん糸・布・裏布・ファスナー・こぎん針です。

加えてこのキットにも図案付きの説明書が入っていますので、初心者でも簡単にこぎん刺しのポーチを作ることができます。

続いてご紹介する人気のこぎん刺しキットは「小さながまぐち」キットです。このキットにはキンポウゲの花が刺繍されたものとメイフラワーが刺繍されたキットがあります。このこぎん刺しキットの特徴は、図案を写さなくても布の目の数を数えながら刺すことができるという点です。

小さながまぐちキットはカウントステッチの刺繍キットとなっているため難しい図案を書き写す必要がなくおすすめです。このキットのセット内容は刺しゅう糸・刺しゅう布・裏地布・刺しゅう針・口金・紙ひもです。図案付きの説明書と型紙もセットになっているキットです。

このキットで作った小さながまぐちの出来上がりサイズは縦7ｃｍ×横6cm×マチ1.5cmです。初心者の方でも10～15時間で完成できる人気のこぎん刺しキットです。

さらにこぎん刺しの人気のキットを2点ご紹介します。本格的なこぎん刺しを作ることができると人気のキットです。

初めにご紹介するこぎん刺しキットは「巾着ポーチ」のキットです。このキットは本格的なこぎん刺しを楽しむことができるキットで中級者から上級者向けとなっています。少し慣れてきたら挑戦してみるのはいかがでしょうか。

このキットの特徴はこぎん刺しと新潟見附の先染め木綿を使用している点です。このキットにセットされているのは麻布・先染め木綿布・こぎん糸・紐・こぎん針です。図案付きの説明書も入っておりとても分かりやすいと人気です。

さらに本格的なこぎん刺しを楽しみたい方におすすめのキットは「ペンケース」です。北欧テイストも感じられるおしゃれなペンケースを作ることができる素敵なキットです。このキットは中級者向きで本格的なこぎん刺しを作ることができ人気があります。

このキットにセットされているのはこぎん糸・布・裏布・ファスナー・こぎん針です。このキットにも図案付きの説明書がセットされていますので、少しずつ完成させていく喜びを経験できおすすめです。

手芸のお好きな方には有名な手芸専門店「ユザワヤ」にも初心者向けのこぎん刺しのキットがあります。お近くにユザワヤがない方も通信販売で購入することができます。これまであまり手芸をしてこなかった方もこの機会にユザワヤでこぎん刺しデビューしてみてください。

ユザワヤで人気のこぎん刺しキットは「くるみボタン」です。いろいろなタイプのくるみボタンがありますが、今回ご紹介するのは「こぎん68フォークロア」というくるみボタンです。四角いタイプのくるみボタンで服のボタンというより帽子や服に付けるブローチとしてもおすすめです。

ユザワヤのくるみボタンキットにセットされているのは布が2種類・くるみボタン3つ・こぎん糸・こぎん針です。説明図案も一緒に入っていますので作りやすく短時間でくるみボタンを完成させることができおすすめです。

次にユザワヤにあるこぎん刺しのキットで人気があるのは「こぎん76コースター」です。初心者から中級者向けのキットで簡単に作ることができるためおすすめの商品です。ユザワヤのこのキットはこぎん刺し作家ハリノヲトのデザインで可愛らしくおしゃれなコースターです。

このキットにセットされているのはこぎん糸・布・裏布・こぎん針です・図案付きの説明書も入っていますので隙間時間やおうち時間に楽しむことができるようになっています。

こぎん刺しについてのご紹介はいかがでしたでしょうか。こぎん刺しは伝統の美しい文様を刺繍した素敵な刺し子です。こぎん刺しのキットを使えば、初心者でも簡単にこぎん刺しの美しい刺繍を作ることができます。是非キットを使っておうち時間を素敵なものにしましょう。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いない場合や価格が異なることがあります。