【天ぷら粉】がないときの代用アイデアを伝授！片栗粉でサクサクに？

天ぷら粉とは、子どもから大人まで大好きな日本の定番料理の1つである天ぷらを作る際に使用する粉のことです。天ぷら粉は、自宅で手軽にサクサクとした天ぷらを作ることができるように調整された粉です。

天ぷら粉は、自宅で手軽にサクサクの美味しい天ぷらを作ることができる粉ですが、うっかり買い忘れてしまうこともあります。

揚げる前に天ぷら粉が無いことに気づいた場合、調理の手を止めて買いに行くよりも、自宅にあるもので代用することができます。今回の記事では天ぷら粉が無い時の代用アイテムと、代用レシピについて詳しく解説をしていきます。

天ぷら粉の代用アイテムとレシピについて紹介する前に、天ぷら粉の原材料と天ぷらの歴史について紹介していきます。天ぷら粉の原材料は、小麦粉・でん粉・卵粉（全卵粉・卵黄粉・卵白粉）・ベーキングパウダー・乳化剤になります。

小麦粉は主に薄力粉を使用しており、水と混ぜ合わせることにより、グルテンを形成して衣の骨格を生成します。天ぷら粉に薄力粉が使われる理由として、グルテンが多すぎると天ぷらがサクサクに揚がらなくなってしまうため、たんぱく質の少ない薄力粉が使われるようになっています。

でん粉には、天ぷら粉全体のたんぱく質の量を少なくすることにより、グルテンを作りにくくしてサクサクに揚げられる効果があります。

卵粉は、全卵・卵黄・卵白を粉末化したものになります。衣に卵の風味を加えるだけでなく、口どけを良くする効果も期待できます。ベーキングパウダーは、水に溶けて炭酸ガスが発生することにより、サクッとした食感を生み出すことができます。

乳化剤には、衣の中の余分な水分を抜きやすくする効果があります。余分な水分を抜くことにより、時間が経過してもサクサクした食感を長く維持させることができます。

着色料は、衣に黄色みをつけることにより、揚げた後の仕上がり具合をキレイに見せる効果があります。様々な材料が配合されて、自宅でもサクサクの天ぷらを作ることができるようになったのが天ぷら粉になります。

天ぷらの歴史は非常に長く、元々は室町時代に南蛮料理としてポルトガルから伝わったのが、起源とされています。江戸時代初期には、油の生産量が増えたことにより庶民の家庭にも油を使った料理が増え、庶民の味として日本全国に天ぷらが広まっていきました。

江戸時代の末期から明治時代の初期にかけては、天ぷらの専門店が多く登場し高級料理として知られるようになりました。一時は庶民の味になった天ぷらは昭和初期には、油の高騰により一般家庭においてはお祝い事などの際に食べる特別な料理となりました。

戦後の経済回復により日本の食生活も豊かになり、食用油の生産量の増加とともに、お祝い事以外の時にも天ぷらが食卓に並ぶ機会が大幅に増えるようになりました。

1つ目に紹介する天ぷら粉がない時のおすすめ代用方法は、卵と小麦粉を使って代用する方法があります。卵と小麦粉を使って天ぷら粉の代わりにする際の材料と代用レシピについて詳しく見ていきましょう。

天ぷら粉の原材料にも小麦粉と卵が使われていますので、天ぷら粉がない時は小麦粉と卵を使った代用方法がメジャーな代用方法になり、天ぷら粉で作った時に近い食感を再現することができる代用方法です。

小麦粉と卵を使った代用方法に必要な材料は、薄力粉100g・冷水100㏄・卵1個になります。作り方は、ボウルに卵を入れて冷水を加えてよく混ぜ合わせ、振るいにかけた小麦粉を加えて手早く混ぜ合わせるだけで、小麦粉と卵を使った天ぷら粉の代用品の完成です。

小麦粉・冷水・卵、比較的に自宅にあるものですが、自宅に炭酸水がある場合は冷水の代わりに炭酸水を使うと、揚げる際に衣の中の水分を飛ばしてくれるため冷水を使った場合よりもサクサクとした仕上がりにすることができます。

薄力粉・炭酸水・卵を使って天ぷら粉の代用をする場合、薄力粉は110g・炭酸水（若干気が抜けたものを用意）150ml・卵1個になります。

作り方は冷水の時と同様になります。注意点としては、混ぜすぎると粘り気が出てしまうため、若干粉っぽさが残っている程度に混ぜるのがおすすめです。なお、卵が使い切って無い場合などはマヨネーズで代用することも可能です。

卵1個分をマヨネーズでは大さじ1杯で代用することができます。卵が無い場合・卵を他の料理に使いたい場合などはマヨネーズで代用して天ぷら粉の代用品を作るのもおすすめです。

続いて紹介する天ぷら粉の代用方法は、小麦粉と片栗粉を使って代用する方法です。天ぷら粉にも小麦粉が使用されており、片栗粉はジャガイモのでん粉なので天ぷら粉に入っているでん粉の代用となります。

片栗粉と小麦粉を使った天ぷら粉の代用材料は片栗粉大さじ2杯・小麦粉2杯・冷水大さじ4杯になります。片栗粉と小麦粉を使う場合は、卵を使う必要が無いので手早く作ることができます。

片栗粉と小麦粉を使った代用レシピの作り方は、ボウルに冷水を入れて振るいにかけたそれぞれの片栗粉と小麦粉を少しずつ加えてざっくりと混ぜるだけで、天ぷら粉の代用として使うことができます。

強く混ぜすぎたりすると、粘り気が出てきてサクサクした食感にならないことがありますので注意しましょう。また、粘り気を抑制するためにも常温の水ではなく、冷蔵庫でよく冷やした冷水を使うのがおすすめとなります。

天ぷら粉と比較しても香りや色合いに若干の違いは発生しますが、サクサクとした食感は市販の天ぷら粉とほとんど変わらない食感を作り出してくれるため、天ぷら粉の代用品として十分な活躍をしてくれます。

最後に天ぷら粉が無い時の代用方法で、お好み焼き粉を使った代用方法を紹介していきます。常に自宅にあるとは限らないお好み焼き粉ですが、以前お好み焼きをしたときに余ったお好み焼き粉など、余った粉を活用して、天ぷら粉の代用にすることができるようになっています。

片栗粉や小麦粉のように、自宅に無いこともありますが、お好み焼き粉を使って天ぷら粉の代用にする際の、材料やレシピについて詳しく見ていきましょう。

お好み焼き粉には、通常の天ぷら粉と同様に薄力粉・デンプン・ベーキングパウダーなどが配合されているため、天ぷら粉の代用品としても十分に活用することができます。

また、一般的なお好み焼き粉には、かつお節や昆布などのダシ系の粉末や調味料のうま味成分が入っているため、他とは違う味わいの天ぷらを作ることができるメリットもあります。材料はお好み焼き粉と水です。衣の風味を少し増したい時は卵を加えるのもおすすめです。

分量はお好み焼き粉100g・水160㏄になります。お好み焼き粉1に対して水は約1.6の対比で覚えておくと、分量が異なるときや多くの天ぷらを作るときにわかりやすいです。代用レシピの作り方も簡単で、水にお好み焼き粉を入れてトロトロ状態になるまで混ぜるだけです。

混ぜ終わったら、お好みの具材を付けて揚げるだけになります。かつお節や昆布の粉末が配合されていることが多いお好み焼き粉を天ぷら粉の代用品として使用した場合、豊かな風味も一緒に味わうことができますので風味も重視したい時にもおすすめの代用品です。

市販の天ぷら粉と比較した場合、すこしふっくらした形になるのが特徴です。また、お好み焼き粉は製品によっては山芋の粉末が入っていることがあります。

山芋の粉末はお好み焼きの生地をふっくらさせるのに効果的な物になりますので、そのまま天ぷら粉の代用品として使うと衣だけがふっくらしてしまうことがあります。山芋の粉末が入っている場合は薄めて少し薄めて代用するのがコツです。

自宅でサクサクの美味しい天ぷらを揚げることができる天ぷら粉は便利なアイテムですが、いざ天ぷらを使おうとしたときに使い切ってしまって無いこともあります。天ぷら粉が無い時は、自宅にあるもので代用をすることが可能で、代用品でもサクサクの天ぷらを作ることができます。

天ぷら粉の代用は、小麦粉や片栗粉・お好み焼き粉などで代用することができますので、自宅に天ぷら粉が無い場合は、自宅にある小麦粉などを代用して美味しい天ぷらを作ってみましょう。