【ルレ・エ・シャトー】日本の加盟店を大特集！厳しい基準をクリアしたのはココ

世界の一流ホテルとレストランがメンバーになっている「ルレ・エ・シャトー」とは、どのような組織なのでしょうか？本記事ではルレ・エ・シャトーの歴史をお伝えするとともに入会条件や、日本の加盟店をご紹介します。

ルレ・エ・シャトーの始まりは、1954年にフランスのパリとニースを繋ぐ国道7号線沿いの8つのオーベルジュのオーナーがパートナーシップを組み「レ・ルレ・ド・カンパーニュ（田舎の宿）」と呼ばれる組織を創設したことがきっかけです。

1956年以降加盟店が増加し、フランス以外にも、スペインやスイスといったヨーロッパ各国のホテルが加盟し国際組織となりました。1974年に、ルレ・ド・カンパーニュ、ルレ・グルマン、シャトーホテルズが合併しルレ・エ・シャトーになったのです。

ルレ・エ・シャトーには「料理とおもてなしによる、よりよい世界を構築するために」というビジョンがあります。会員メンバーのホテルとレストランは、20項目のビジョンを共有するとともに実践していかなければなりません。

ルレ・エ・シャトーの会員のホテルやレストランは、おもてなしのスペシャリストといっても良いでしょう。ただ、それだけではルレ・エ・シャトーの会員にはなれません。ルレ・エ・シャトーには「5つのC」と呼ばれる厳しい審査基準を設けているからです。

ルレ・エ・シャトーの5つのCとは「Courtsy（心がこもったおもてなし）」「Character（特色や個性があるスタイル）」「Cuisine（質の高い料理）」「Charm（洗練された魅力あるスペース）」「Calm（落ち着きやリラックスできる場所）」になります。

入会をする際に、5つのCの基準に達していないとルレ・エ・シャトーのメンバーになることはできません。また、3年に1度覆面の審査員が訪れてルレ・エ・シャトーの基準に達しているかチェックが行われます。基準に達していないと会員資格は失われます。

ルレ・エ・シャトーが求めるおもてなしとは、訪れた人の人生を豊かにするためのものです。素晴らしいサービスや居心地の良い空間、美味しい料理、これらに共有及び共感することが、ルレ・エ・シャトー加盟店には必要です。

発祥の地であるフランスをはじめ、ヨーロッパ、アジアと世界各地にルレ・エ・シャトーの加盟店はあります。どの加盟店もクオリティの高い料理や一流のサービスでゲストをもてなします。日本のルレ・エ・シャトーの加盟店は、2021年11月時点で20軒となります。

日本のホテルで加盟しているのは、城崎温泉の「西村屋本館」や神戸のオーベルジュ「北野ホテル」など11軒です。レストランは、東京の「オテル・ドゥ・ミクニ」や金沢にある「日本料理 銭屋」など10軒がルレ・エ・シャトーのメンバーに選ばれています。

日本のルレ・エ・シャトー加盟店は、いずれもメンバーにふさわしいホスピタリティーで有名です。ゲストへのおもてなしの素晴らしさは言うまでもなく、唯一無二の存在で日本のホテル、レストランをリードしています

日本のルレ・エ・シャトーの加盟店は、20項目の誓約を順守しつつも、オリジナリティーがある素晴らしいホテルとレストランです。ここからは加盟店の中からおすすめのホテルとレストランをご紹介します。

ルレ・エ・シャトー加盟店で有名なのが、城崎温泉の「西村屋本館」です。江戸時代に創業し160年の歴史がある日本旅館は、海外からのゲストも多く訪れます。全ての客室から見られる素晴らしい日本庭園、ゆったり寛げる温泉、最上級のおもてなしが受けられます。

別館の「平田館」は、日本の数寄屋建築の第一人者平田雅哉が昭和35年に建てたもので、ジャパニーズモダンの真髄に触れられます。料理は但馬牛をはじめ地元の食材をふんだんに使っています。日本のルレ・エ・シャトーを体験したい人におすすめです。

金沢の「日本料理 銭屋」は、完全予約制の高級料亭です。金沢の伝統を守りつつも、新しいものに挑戦をする心意気が評価されています。ルレ・エ・シャトーへの加盟の他に、ミシュランの2つ星も獲得し、世界中から注目の日本料理店です。

食材は市場に出向いて調達をするというように、旬を大切にしています。金沢が生み出した「新しい日本料理」は、季節を味わう会席料理の素晴らしさも感じられます。カウンター席と個室があり、プライベート空間で食事を堪能できます。

日本の「おもてなし文化」は、世界中に称賛されています。その真髄に触れられるのが、ルレ・エ・シャトーに加盟しているホテルやレストランです。おすすめで紹介した店舗だけでなく全ての店が素晴らしいので、最高のホスピタリティを体験してみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。