冬の絶景【氷瀑】を観られるスポットを大特集!自然が生んだ美しい景色とは

冬の絶景【氷瀑】を観られるスポットを大特集!自然が生んだ美しい景色とは

「氷瀑」は寒さの厳しい時期に見られる氷の芸術ですが、条件によっては見られないこともあります。今回は北海道・東北と関東、中部・関西地方のおすすめ氷瀑スポットをご紹介します。冬の滝は春や夏とは違った幻想的な表情を見せてくれるでしょう。

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記事の目次

  1. 1.滝がまるごと凍る「氷瀑」
  2. 2.氷瀑の見られるおすすめスポット【北海道・東北】
  3. 3.氷瀑の見られるおすすめスポット【関東】
  4. 4.氷瀑の見られるおすすめスポット【中部・関西】
  5. 5.氷瀑は自然が生み出す冬だけのアート

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滝がまるごと凍る「氷瀑」

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日本には4つの季節があり、春には満開に咲く桜を愛で、夏は汗をかきながら海で泳ぎ、秋は山を赤く染める紅葉を鑑賞し、冬は一面に広がる雪景色を楽しめるでしょう。本記事でご案内するのは冬の観光におすすめの「氷瀑(ひょうばく)」ですが、日本の冬には沢山の魅力があります。

北海道は世界でも良質なパウダースノーが降るため、ウィンタースポーツを嗜む人にとっては特に人気のスポットです。また、日本は温泉大国であり、各地に名湯と呼ばれる湯処があります。寒さが厳しくなる冬に温泉宿へ行き、雪の積もった庭園を眺めながら温泉に入る人もいるでしょう。

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日本には冬らしさを堪能できるスポットが各地に所在し、カップルや夫婦、家族や仲間と出掛ける人も多いようです。本記事では冬にしか見ることのできない氷瀑に着目し、氷瀑と氷柱の違いをはじめ、北海道・東北と関東、中部・関西の氷瀑おすすめスポットをご紹介します。

氷柱との違い

Photo bymoritz320

氷瀑も氷柱も寒さの厳しい冬にしか見ることができません。氷柱は「ひょうちゅう」や「つらら」と読みますが、一般的には「つらら」と読んでいる人が多いようです。氷柱は軒先などから滴る水滴が凍り棒状に垂れ下がったものを指します。

氷柱は滴り落ちる水が0度以下の空気に触れて凍りますが、温かい日中には溶けてしまいます。しかし、極寒の冬の夜にまた滴り落ちる水が凍り、溶けたり、凍ったりを繰り返すことで長く太い氷柱が完成します。埼玉県秩父には「秩父三大氷柱」があり、1月~2月に掛けて見頃を迎えます。

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氷瀑は滝が丸ごと凍ったもので、英語表記で「icefall(アイスフォール)」と呼ばれることもあります。氷瀑は気温が氷点下まで下がった厳しい寒さに現れ、流れている水が滝に落ちる時に外気に触れる面積が大きくなることで凍り、凍った部分に水が流れてまた凍るを繰り返し、完成します。

巨大な滝が流れ落ちる過程でできあがる氷瀑は真冬のおすすめスポットであり、圧倒的な造形美とスケールに目を奪われる人もいます。また、氷瀑は太陽の光に反射して神秘的な輝きを放ち、氷の芸術として多くの人を虜にしているようです。

氷瀑の見られるおすすめスポット【北海道・東北】

Photo by y_uno

氷瀑を見られるスポットは積雪があり、路面が凍結していることも考えられるため、十分に注意してください。現地へ向かう前にはネットなどで最新情報をチェックしておきましょう。

「層雲峡」

北海道・東北エリアの氷瀑おすすめスポット、一つ目にご紹介するのは北海道に所在する「層雲峡(そううんきょう)」です。層雲峡は道内上川町にある峡谷であり、雪山国立公園に位置し、石狩川を挟んで約24kmの断崖絶壁が続く場所です。層雲峡温泉は道内有数の温泉街になります。

層雲峡は氷瀑のみならず、自然が引き起こした青い池や日本最大級のラベンダー畑などもあり、遠方からも多くの人が訪れるようです。また、層雲峡を最初に発見したのはアイヌの人々といわれ、アイヌの人々は層雲峡を「カムインミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と称していました。

氷瀑のある層雲峡へはJR石北本線上川駅から道北バス層雲峡行きで30分程かかり、車でのアクセスであれば旭川紋別自動車道の上川層雲峡ICより約50分、バスは旭川より道北バスで約1時間40分です。なお、温泉街からは黒岳へのロープウェイとリフトも運行しています。

氷瀑祭りも開催

層雲峡では氷瀑を盛り上げる「氷瀑祭り」を毎年1月中旬から3月中旬に開催しており、七色の光にライトアップされた幻想的な氷瀑を見に沢山の観光客が訪れています。氷瀑祭りのライトアップは日本夜景遺産に認定されており、真っ白な氷壁と柔らかな照明がロマンチックでしょう。

氷瀑祭りのメイン氷像は凍てつく寒さの中で90日程かけて製作しており、内容は毎年変わります。氷像の中はトンネル状になっているようです。また、2020年の氷瀑祭りでは氷でできた酒場や氷瀑神社などがあり、大きな氷の滑り台も用意していました。

氷瀑祭りには氷のステージが設営され、太鼓の演奏やアイヌ民族舞踊などのイベントも人気を集めています。氷瀑祭りの開催場所は上川町層雲峡温泉の特設会場で、協力金として500円の入場料金が必要です。また、氷瀑祭りの会場内は圧雪した地面のため、滑りにくい靴がおすすめです。

「奥入瀬渓流」

氷瀑の一押しスポット「奥入瀬渓流」は東北エリアの青森県十和田市にあり、十和田湖東岸の子ノ口から焼山までの約14kmに渡る奥入瀬川の渓流です。奥入瀬渓流は氷瀑の他に、5月~6月には新緑を楽しめ、10月中旬~下旬に紅葉の見頃を迎えるため、四季折々の自然を満喫できるでしょう。

東北地方の奥入瀬渓流は十和田八幡平国立公園に属し、国指定の特別名勝及び天然記念物です。冬には奥入瀬渓流の随所で氷瀑や氷柱が誕生し、迫力のある氷瀑を眺められると評判です。奥入瀬渓流では氷瀑ツアーを開催しており、氷瀑や氷柱など5箇所をライトアップして鑑賞します。

日中は白銀の景観を眺め、夜は幻想的な氷瀑を楽しめるでしょう。2021年の氷瀑ツアーはナイトツアーと奥入瀬ネイチャーガイドツアーの2プランがあり、いずれも氷瀑を見られる内容です。

「玉簾の滝」

「玉簾の滝」は東北地方の山形県酒田市に所在する滝で、1200年程前に弘法大師が発見し、命名したといわれています。玉簾の滝は山形県髄一の直瀑であり、普段はマイナスイオンに溢れている場所ですが、真冬には氷瀑になる東北地方の観光名所の一つです。

氷瀑が見られる時期は1月中旬から2月上旬で、駐車場のある「産直ららら」までの道路は土日祝に除雪されるため、平日は車が走行できない可能性があります。なお、玉簾の滝までの遊歩道や参道は原則除雪を行わず、状況次第ではかんじきが必要になるでしょう。

玉簾の滝は落差63m・幅5mの大きさで、絶壁から豪快に流れ落ちる滝の様子は壮観であり、冬はもちろんのこと、夏の夕涼みにも一押しです。

氷瀑の見られるおすすめスポット【関東】

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関東地方にも幻想的でダイナミックな氷瀑が見られる場所があります。冬が織り成す氷の芸術は圧倒的でありながら、神秘的な雰囲気が漂っているでしょう。それでは関東地方のおすすめ氷瀑スポットをご覧ください。

「袋田の滝」

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関東の氷瀑鑑賞スポットには「袋田の滝」があり、茨城県久慈郡大子町袋田で見ることができます。袋田の滝は「華厳滝」「那智滝」と共に日本三大名瀑の一つに数えられており、サイズは長さ120m、幅73mです。関東の袋田の滝は滝の流れが大岩壁を四段に落下する点も特徴的です。

袋田の滝は恋人が訪れる関東地方のスポットとしても知られ、恋人の聖地に選定されています。滝全体が凍った時にはアイスクライマーが訪れ、ピッケルを片手に氷壁を登っている姿を見掛けることもあるようです。例年の氷瀑シーズンは12月下旬から2月で、年によっては完全凍結します。

「雲竜渓谷」

「雲竜渓谷」は関東エリアの栃木県日光市の女峰山の中腹にある渓谷です。厳冬期には壁一面が凍り、ブルーアイスの回廊が広がります。雲竜渓谷は落差120mの氷瀑や幅100mにも及ぶ氷柱群、さらに氷壁があり、真冬の日光トレッキングツアーに参加して鑑賞する人もいます。

氷瀑の見られるおすすめスポット【中部・関西】

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こちらでは中部地方と関西地方の氷瀑が見られる有名なスポットをご案内します。滝周辺は自然に囲まれている場所も多いため、寒さ対策と安全対策を徹底して楽しみましょう。

「平湯大滝」

「平湯大滝」は飛騨三大名瀑の一つに数えられ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯にあります。平湯大滝の落差は64m、幅は6mです。毎年2月には氷瀑をライトアップする「平湯大滝結氷まつり」が開催されるなど、多くの人出で賑わう場所です。

平湯大滝結氷まつりは18:00~21:00の間でライトアップされ、打ち上げ花火を予定しています。迫力満点の名瀑は夜になると青や緑の光に照らされるため、昼間とは違った景観を楽しめるでしょう。

「御船の滝」

奈良県の吉野郡川上村井光に所在するのは「御船の滝」で、高さは約50mあり、暖かい季節には2段になって水が勢いよく流れる滝です。御船の滝には滝見台が設置されています。御船の滝では条件が揃えば見事な氷瀑を望むことができ、その姿は文殊菩薩を現すともいわれています。

氷瀑は自然が生み出す冬だけのアート

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氷瀑は厳冬期にしか見ることのできない貴重な自然の産物であり、真冬でも条件によっては見られないこともあります。氷瀑を見に出掛ける際は事前に氷瀑の状況をチェックしておき、しっかり寒さ対策して向かいましょう。

anemone4
ライター

anemone4

生まれも育ちも福岡のanemone4です。ホッキョクグマや犬が好きで愛犬チワワにいつも癒されています。上手ではないですがカラオケが娯楽の一つで友人と7時間は歌っていることもあります。

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