江戸最古【谷中七福神】がすごい！気になる御利益やおすすめコースは？

谷中七福神（やなかしちふくじん）とは江戸時代の庶民の間で人気のあった信仰です。谷中七福神巡りは江戸最古のパワースポット巡りと言われ、その起源は250年前ほどとされています。

谷中七福神巡りをすると7つの厄災が取り除かれ、7つの御利益を授かれると言われています。谷中七福神の信仰は今もなお続いており、現代でも人気のパワースポット巡りです。

今回は、谷中七福神それぞれの御利益と谷中七福神巡りをする際のおすすめコースを紹介します。江戸最古のパワースポット巡りでありがたい御利益を授かりに行きましょう！

七福神とは大黒天や弁財天などの名前がついた7人の神様で、それぞれ違った御利益があります。お正月などおめでたい祭事でよく目にする有名な神様です。年賀状などで宝船に乗った七福神を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

七福神の御利益は現代人にとってもありがたいものばかりです。代表的な御利益として大黒天は財運や開運、恵比寿天は商売繁盛や五穀豊穣、毘沙門天は厄除け、弁財天は縁結びや音楽・芸能といった諸芸上達、布袋尊は笑門来福、寿老人は長寿延命や子孫繁栄、福禄寿は招徳人望です。

七福神信仰は全国にあり、七福神巡りをするとそれぞれの御利益を授かれると言われています。中でも谷中七福神巡りは江戸最古とされ、現代でも多くの人が開運を祈りに訪れています。

谷中七福神巡りのおすすめコースを紹介します。七福神巡りの順番は自宅から2番目に近い場所から反時計回り、歴史が古い順など諸説ありますが、基本的にはどのような順番で回ってもOKと言われています。今回は、谷中七福神を巡る際に人気と言われているコースを紹介します。

まずは福禄寿です。JR田端駅から徒歩約5分の東覚寺に祀られています。山門には金剛力士像が2体置かれています。この金剛力士像には、『自分の体の悪い所と同じ場所に赤紙を貼ると治る』という信仰があり、谷中七福神巡りの参拝とともに多くの人が御利益を求めて訪れる寺院です。

次に恵比寿天です。東覚寺から徒歩約10分の青雲寺に祀られています。風流を好む江戸の人が多く集まった地と言われ、『南総里見八犬伝』の作者である滝沢真琴もデビュー間もない頃から訪れていたとされています。谷中七福神の中でも文人たちがよく訪れたと言われる風流な寺院です。

3番目は布袋尊です。青雲寺から200mほどの修性院に祀られています。かつては花見寺と言われるほど多くの行楽客で賑わったと言われています。大きなお腹に柔らかな笑顔の布袋さまに心安らぐ、谷中七福神巡りの癒しスポットです。

4番目は寿老人です。修性院から徒歩約10分の長安寺に祀られています。長安寺近くには谷中銀座商店街あり、観光客も多く訪れる地です。谷中七福神巡りの休憩スポットとして、グルメや観光に立ち寄ってみるのも良いでしょう。

5番目は毘沙門天です。長安寺から徒歩約5分の天王寺に祀られています。祀られている毘沙門像は谷中七福神の中でも最古の平安時代に造られたと言われています。谷中七福神で唯一の武将姿で、勇ましい姿に厄除けの御利益をより感じる人も多いでしょう。

6番目は大黒天です。天王寺から徒歩約15分の護国院に祀られています。本堂が開帳されている期間には、江戸3代将軍の徳川家光から奉納されたという大黒天の画を見ることができます。

そして最後が弁財天です。護国院から徒歩15分の寛永寺に祀られています。谷中七福神の中で唯一の女性の神様です。恋愛の御利益を求めて参拝する際、1人あるいは女性同士の参拝をおすすめします。女性の神様は嫉妬深いとされ、異性連れの参拝では御利益を賜れないと言われています。

護国院からさらに徒歩約10分で上野駅に到着し、ゴールです！休憩を挟まず歩くだけの時間を計算すると、このコースでの谷中七福神巡りは約1時間10分です。

谷中七福神巡りは1年中可能です。しかし、七福神の姿を直接拝見して御朱印をもらいたいなら毎年1月1日～1月10日の開帳期間に訪れるようにしましょう。とはいえ、開帳期間以外の参拝も人が少なくゆったり回れるのでおすすめです。

谷中七福神巡りは7つの御利益を授かれると言われているありがたいパワースポット巡りです。最近なんだか調子が良くないと感じたなら人気の谷中七福神巡りに出かけてみるのはいかがでしょうか。心身のリフレッシュを目指し、ゆったり歩いて七福神巡りをしてみましょう！