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ごま油がない時は調味料を合わせて代用できる!
ごま油は中国・韓国料理に欠かせない食材で、調理過程にごま油を使うこともあれば、味付け用調味料として使うこともある定番食材です。そんなごま油は日本でも古くから調理に使われています。
日本で初めて作られたごま油はエゴマを原料にしたものといわれており、ごまが原料のごま油も当時はエゴマ油の代用として使われていました。ただし日本のごま油は、中国や韓国のように食用を目的に作られていた油ではありません。
明かりをともす際の油としてごま油を使っていたため、のちに安く手に入る菜種油が出回るようになるまでは毎日の暮らしに欠かせない存在でした。
日本ではエゴマ油の代用として作られるようになったのがごま油のルーツですが、ごま油の原料としてごま栽培が始まったのはインダス文明期です。油がとれる植物はほかにもありますが、ごま油の原料・ごまは油をとることを目的に栽培された最も古い植物といわれています。
ごま油は主に食用として使われます。和食の基本である天ぷらも、高級店ではごま油を揚げ油として使っていますし、炒め油としてごま油を使うことも多いです。ごま油には特有の香ばしい香りが特徴にあるので、風味付けとして料理の仕上げに加えるのもおすすめです。
ただしごま油の香りは、ごま油の種類で違います。香りが薄いごま油はヘアオイルの代用として使われますし、インド・アーユルヴェーダではボディ用オイル・アビアンガにごま油を使うのが定番です。
また化粧の溶媒の代用にごま油を使うこともあります。なお日本では食用油として使うよりも、日用品や健康維持を目的に使っていた時代が長かったです。
灯油の代用品としても長く使われていましたし、薬用や洗浄を目的にごま油を使うこともよくありました。なお最近では環境に優しい燃料として、石油やその他の燃料系油脂の代用品としてごま油を使うことも増えています。
ごま油はどうやってできるの?
ボディ用オイルの代用や燃料油脂の代用など幅広い用途で使われているごま油ですが、このような用途で使われるごま油は国内で流通しているごま油としては珍しいです。
かつて日本では食用油脂よりも暮らしに役立つ油脂の代用として作られることがほとんどでしたが、現在は中国や韓国のように食用油脂としてのごま油の方がよく知られています。
そんな食用ごま油はごまの香ばしい香りを活かして作られるため、一般的な食用油脂よりも出来上がりまでに手間と時間がかかります。
簡単にごま油が作られる過程を解説すると「ごまを焙煎する→ごまをつぶして油を搾る(圧搾作業)→ろ過して不純物を取り除く」の3つの作業で作られるのが特徴です。とはいえ実際のごま油作りは、ごま油特有の香りを出す焙煎作業の前にごまの選別があります。
大きさ・重さが一定でなければ均一に火が通らないため、香りにばらつきが出ます。また絞り出したごま油をろ過する作業も、1回ではなく2回行うのが一般的です。
最初に行うごま油のろ過作業は、圧搾作業で混じった不純物を取り除くことが目的ですが、不純物を取り除くだけでは芳醇な香りのごま油にはなりません。1回目のろ過作業のあとに熟成させることで、ごま油特有の香ばしい香りが強く感じられるようになります。
この段階でも香りとしてはすでにごま油として完成に近いのですが、熟成後に仕上げろ過を行うことで徹底して不純物を取り除くのです。このように手間と時間をかけて作られたものが、日本でよく知られている食用ごま油になります。
蒸したごまを搾る
香りのよい食用ごま油は、圧搾作業の前に一度蒸します。煎ったごまを圧搾機に入れてもごま油は作れますが、圧搾機にかける前に一度蒸す作業を加えることで、ごまに含まれる水分と油脂分が分離しやすくなります。
代用ごま油作りではこの作業を行いませんが、代用品ではなく本格的なごま油を手作りする際は、煎ったごまを一度蒸してから圧搾機にかけるひと手間がおすすめです。
簡単!ごま油のおすすめ代用アイテム・その1
ごま油はなんといってもごまの風味が特徴の食材ですから、ごまの風味が強く感じられる食材を使えば簡単に代用ごま油が作れます。
サラダ油+すりごま
ごま油はごまを原料にした食用油脂ですから、ごまを加えて代用品にするのが最もごまの風味が感じられる方法といえます。油を圧搾するには専用の機械が必要ですから、自宅で油を作ることはできません。
その代わりクセがないサラダ油ならどの家庭でも常備しているので、代用に使う食用油脂におすすめです。そこにごまの香りが強く感じられるすりごまを加えれば、簡単にごまの風味香る代用ごま油が作れます。
サラダ油とすりごまの割合は2:1がおすすめです。なお市販のすりごまで代用ごま油を作るのもよいですが、ひと手間加えるとさらにごまの風味がよいごま油の代用品ができます。
すりごまは煎ったばかりのごまをすり鉢ですると香りが際立ちます。ですからひと手間加えて代用ごま油に仕上げた方が、本格的なごま油の香りに近付くのでおすすめです。
簡単!ごま油のおすすめ代用アイテム・その2
普段から自宅で中華料理を食べる人におすすめの代用ごま油レシピがあります。辛味調味料として使われる食材を代用レシピに使うのですが、火を使わず簡単に代用ごま油が作れる点がおすすめです。
サラダ油+ラー油
辛み調味料として使われるラー油も、代用ごま油の材料に使えます。もともとラー油はごま油に唐辛子を加えて辛味調味料にしているので、ごま油と唐辛子があれば自宅でラー油を手作りすることも可能です。
ラー油は辛味調味料としてのイメージが強く、香りもごまより唐辛子の風味が強いので、「ラー油の原料=ごま油」というイメージはあまり強くありません。ただしラー油の特徴である辛味を薄めれば、代用ごま油として十分に使えます。
なお組み合わせるサラダ油は揚げ油として日本では作られていましたが、海外ではドレッシングの材料としてサラダ油を使うことが多い食材です。
そのためサラダ油は加熱しなくても食べられる食用油脂として、代用ごま油作りにもおすすめです。ラー油の辛味を抑えればラー油の原料であるごま油の風味の方が強くなるので、代用ごま油を簡単に作りたい時におすすめのレシピといえるでしょう。
ただしラー油は唐辛子の辛味が強いです。そのため完全に辛味を打ち消すにはかなりのサラダ油が必要になるため、ごま油よりもサラダ油の味が強くなります。ですから辛味(特に唐辛子の辛味)が苦手な場合は、サラダ油×ラー油の代用ごま油は避けた方がよいでしょう。
簡単!ごま油のおすすめ代用アイテム・その3
パンが好きな人であれば冷蔵庫に常備している可能性が高い人気アイテムも、ごまの香りが楽しめる代用ごま油としておすすめの食材です。
ピーナツバター+油
甘めのジャムというイメージが強いピーナツバターですが、砂糖不使用のタイプだとピーナツバター特有の甘みがないので、代用ごま油作りに使えます。代用におすすめするポイントは「加熱するとごまに似たコクがでる」という点です。
そのため「加熱したピーナツバター×油」の組み合わせは、ごま油のコクが欲しい時におすすめの代用ごま油といえます。もともと練りごまの代用品として使われることもある食材ですから、和食メニューにごま油を入れたい時の代用にもおすすめです。
なおピーナツバターの量が多いとごまに似た香りというよりもピーナッツの香りが強くなるので、やや控えめにいれるのがおいしい代用ごま油に仕上げるポイントといえるでしょう。
オリーブオイルはごま油の代用になる?
代用ごま油作りは、食用油脂にごま油の代用になる食材を加えるのが基本です。そんな食用油脂で人気があるのがオリーブオイルで、スーパーに行けばいろいろな種類のオリーブオイルが手に入ります。
もちろんオリーブオイルでも代用ごま油作りの材料に使うことは可能です。ただしサラダ油とは違い、オリーブオイルで代用ごま油を作る際には注意点があります。
注意が必要
オリーブオイルで代用ごま油を作ると、ごまの風味よりもオリーブオイルの風味が強くなります。そのためどのようなレシピで作ってもオリーブオイルの香りが強くなり、香りを楽しむごま油の代用としては使えません。
その代わり香りではなくごま油のコクを楽しむ炒め料理であれば、「オリーブオイル×食材」で作った代用ごま油もおすすめです。
ごま油がない時は身近なアイテムで代用しよう!
風味付け用調味料としてもおすすめのごま油は、キッチンに常備されている食材から簡単に代用ごま油を作ることができます。ただし使用する食材によって代用に適さないものもあるので、代用ごま油を作る際には組み合わせる食材の特徴をチェックするのがおすすめです。