【銀杏】の栄養を徹底解説！成分を活かしたおすすめレシピは？

今回は、銀杏の豊富な栄養素について紹介をします。銀杏は「ギンナン」と読みますが「イチョウ」と読むこともできます。秋の紅葉を彩るイチョウの木々の種子が銀杏です。銀杏は栄養素を非常に多く含んでおり、昔から薬として活用されることも多い食材です。

例えば銀杏は漢方医学で広く利用されてきました。銀杏の栄養素の働きで肺を温め、咳を抑える効果があるとされてきました。また精力増強の効果の期待や、頻尿や夜尿を改善する効果があるとして重宝されてきました。中医学においても銀杏は重宝されてきました。

今回は、銀杏の栄養素を中心に紹介していきます。カロリーや糖質量についても紹介するので、参考にしてください。さらに、銀杏を使用した美味しいおすすめレシピも紹介します。

銀杏の栄養素は昔から医療の分野でも活躍するほど注目されてきましたが、食べ過ぎには注意する必要があります。銀杏を食べ過ぎると、食中毒を起こす危険があるとされています。独特な味わいがあり、くせになる食材でもあるので、食べ過ぎないように注意するようにしましょう。

銀杏の食べ過ぎの分量は人によって様々ですが、成人なら1日当たり6～7粒、子供の場合は1～2粒を限度して考え、超えた場合は食べ過ぎになってしまうと考えてましょう。ご飯に混ぜて食べたり、茶わん蒸しの具材にしていると知らず知らずのうちに食べ過ぎてしまう恐れがあります。

銀杏の食感はほくほくとした独特なもので、好きな方も多く栄養素の面でも非常に魅力が高いですが、必ず食べ過ぎにならないように注意しましょう。

銀杏の栄養素の中でも、体に害となる要素は「メチルピリドキシン」です。メチルピリドキシンは、ビタミンB6の働きを阻害するといわれています。ビタミンB6は、脳神経の情報伝達をスムーズに行うために作用する物質であるとされており、重要な栄養素です。

このため、銀杏を食べ過ぎると脳への伝達がうまく行われなくなり、呼吸がうまくできなくなって呼吸困難となったり、全身にけいれんが起こったりする危険があります。

また、メチルピリドキシンは加熱したり調理しても損なわれることがありません。しっかりと加熱調理をしたから大丈夫ということにはなりませんので、食べ過ぎにならないように分量には常に配慮することが必要です。栄養価は高いですが、銀杏の分量は十分注意しましょう。

銀杏にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。健康に効果のある栄養素がたくさんあるので、食べ過ぎにだけ注意して効率よく摂取しましょう。銀杏は、秋が深まったころに通り道に落ちて独特なにおいを発するものとしての印象が強いかもしれませんが、栄養満点です。

日常生活で不足しがちな栄養素が銀杏にはたくさん含まれています。特に秋のシーズンの時期に積極的に食卓に取り入れて、効率よく栄養摂取を行いましょう。調理方法に慣れると、様々なレシピに活用できる簡単な食材として活用できるので挑戦してみてください。

銀杏に含まれる主要な栄養素の1つ目は「ベータカロテン」です。べーたカロテンは、体の中でビタミンAに変換される物質として知られています。視力の維持と眼精疲労に効果があるとされており、加えて抗酸化作用や各種感染症の予防にも効果があるとされている有能な栄養素です。

免疫機能の上昇にも効果があるとされています。銀杏を定期的に食べていると病気になりにくくなるといわれているのは、ベータカロテンの作用だと考えられています。普段の食生活で不足しがちな栄養素なので、銀杏を食卓に取り入れて必要な分量を効率よく摂取しましょう。

銀杏に含まれる主要な栄養素の2つ目は「ビタミンC」です。ビタミンCは、果物などに多く含まれている栄養素の代表例として認知されており、風邪予防に効果のある栄養素としても知られています。また、たんぱく質を体内に吸収していく際にも重要な役割を果たしているとされます。

さらにストレスの軽減や、鉄の吸収を助ける作用もあるとされています。水溶性であるため、摂取しすぎによる弊害はほとんどありません。銀杏を食べていると風邪にかかりづらくなるのは、ビタミンCの効果だと考えられており、健康効果の高い栄養素の代表例といえます。

銀杏に含まれる主要な栄養素の3つ目は「カリウム」です。カリウムは、ミネラル成分の一種で、体内のナトリウムを効率よく排泄する作用があるとされています。この作用のため、高血圧や動脈硬化を未然に防ぎ、血液をサラサラにしてくれる効果が期待できる健康に効果のある栄養素です。

カリウムは調理の際に損失しづらいことが分かっています。熱を加えると壊れてしまう栄養素も多いですが、カリウムは加熱してもそのまま性能を落とさず残るとされています。銀杏の調理には加熱することが多いので、カリウムのような損なわれづらい栄養素は貴重です。

銀杏に含まれる主要な栄養素の4つ目は「 パントテン酸」です。パントテン酸とは、糖質などのエネルギー源をカロリーに変えてエネルギーを効率的に活用する際に活躍する栄養素です。パントテン酸が不足すると疲労しやすい体になるという影響があるので重要な栄養素です。

また、善玉コレステロールを増やす作用や、免疫力を高める作用があると考えられています。皮膚や粘膜の健康維持にも効果があるともされています。心臓や血管系の病気を未然に防ぐ効果も期待できる、銀杏に多く含まれているでも貴重な栄養素です。

銀杏には、カロリーと糖質はどれほど含まれているのでしょうか。銀杏のカロリーは100gあたり166kcal、糖質は32.3gとされています。銀杏1粒がおよそ1.5gと考えられているので、銀杏1個当たりのカロリーは2kcal、糖質は0.5g程度になります。

一日の摂取量は決まっているので、カロリーや糖質を取りすぎて肥満の原因となることは少ないです。カロリーや糖質の摂取しすぎは気にする必要はあまりありません。少ないカロリーと糖質量の中で豊富な栄養素が含まれていることが銀杏の大きな特徴でもあります。

最後に、銀杏の豊富な栄養素を効率よく摂取できるおすすめのレシピを紹介します。銀杏を使ったレシピはたくさん出回っており、中でも栄養素をしっかりと効率よく摂取できる内容のレシピが充実しています。レシピの中心になることは少ないですが、料理に加えられるケースが多いです。

今回は、銀杏の栄養素を効果的に取り入れられるおすすめのレシピの代表例を2つ紹介します。栄養素を落とさずしっかりと効率よく摂取できるレシピがたくさん公開されていて、比較的簡単に取り組める内容のものが多いので、初めて銀杏を利用する方もぜひ挑戦してみてください。

銀杏の栄養素を効率よく摂取できるおすすめレシピの1つ目は「銀杏ご飯」です。銀杏ご飯は、炊き込みご飯の要領でご飯の中に銀杏が含まれているメニューで、見た目は栗ご飯と似ています。用意する具材は米と銀杏、お好みの出し汁になります。出し汁は市販のもので問題ありません。

銀杏の殻を剥き、茹でて薄皮を剥きます。炊飯器の中に銀杏と水、出し汁を入れてかき混ぜ普通の炊飯モードで炊けば完成です。銀杏の栄養素がご飯に溶け込みますので、ほとんど損失することがありません。銀杏を入れすぎると摂りすぎになることもあるので分量には注意しましょう。

銀杏の栄養素を効率よく摂取できるおすすめレシピの2つ目は「銀杏と鶏肉の炒め物」になります。銀杏は加熱するとほくほくとした食感になるので、炒め物とも相性が良いです。用意するのは銀杏と鶏もも肉、玉ねぎなどお好みの野菜、酒、砂糖、オイスターソース、しょうゆです。

銀杏は殻を剥き塩茹でをしておき、ほかの具材を一口大に切ります。サラダ油をしいたフライパンに鶏肉、お好みの野菜、銀杏の順に入れていき炒めます。最後に調味料を一式入れてさらに炒め合わせれば完成です。栄養満点の肉野菜炒めで調理も簡単です。

以上、銀杏の栄養素の豊富さと、栄養価を落とさないおすすめレシピについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。銀杏は非常に栄養価が高いのでぜひ積極的に食卓に活用していきましょう。ただ、食べ過ぎると体に悪いので注意する必要があります。