【オスバンS】を使って洗濯物の臭いを解決！おすすめの使い方は？

洗濯後の嫌な臭いは、消臭タイプの洗濯洗剤を使ってもなかなかとれません。洗濯後に消臭スプレーを使って臭いをとる方法もありますが、香りを使って臭いを抑えるタイプの消臭スプレーが多いです。

そのため消臭スプレーを使う方法では、洗濯臭いの原因を完全に解決することはできません。そんな厄介な洗濯臭いに悩んでいる人におすすめなのが、逆性せっけんオスバンSです。

オスバンSは、逆性せっけんの1種です。「逆性せっけん」というワードに不安を感じる人もいるでしょうが、洗濯せっけんや食器用せっけんと同じように洗浄作用があります。

ただしいわゆる一般的な「せっけん」とオスバンSのような逆性せっけんは、同じせっけんでもタイプが真逆です。一般的なせっけんは陰イオン界面活性剤に区分されるのですが、逆性せっけんは陽イオン界面活性剤になります。ポイントとなるのは「イオンの種類」です。

イオンは電気を含んだ原子のことで、プラズマと呼ばれる現象はイオンが気体になった状態をいいます。ちなみに陽イオンは電子を放出するタイプ、陰イオンは電子を受け取るタイプなので、陽イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤ではそもそも作用の方法が違うのです。

「どちらも洗浄作用があるなら逆性せっけんタイプの洗濯洗剤があっても良いのに」という意見もあるでしょうが、洗浄力に違いがあるので汚れ落としをメインとした洗濯洗剤に逆性せっけんタイプはありません。

それでも洗濯後の臭い対策に逆性せっけん・オスバンSをおすすめする理由は、逆性せっけんならではの特徴があるからです。

洗浄を目的として使用することが多いせっけんですが、逆性せっけんオスバンSには「殺菌効果が高い」という点が特徴になります。洗濯洗剤の中には消臭・殺菌タイプの洗剤もありますが界面活性作用が高いので、洗濯後の臭い対策にはオスバンＳの方が効果は高いです。

そもそも洗濯洗剤でしっかり汚れを落としているのに洗濯後に臭いがするのは、雑菌の繁殖が関係しています。雑菌が残る原因はいろいろなことが考えられます。例えばふろ水を使って洗濯をする場合は、ふろ水の雑菌が原因で臭いが発生します。

洗濯後に洗濯機の中でしばらく放置するのも、臭い発生の原因です。なお洗濯洗剤を使っても落とし切れなかった雑菌が、干している間に繁殖して臭いになることもあります。

いずれにしても臭いのもとである洗濯臭いの原因を元から絶つことが重要なので、殺菌力の強い逆性洗剤オスバンＳは消臭対策におすすめです。

逆性せっけんオスバンSの殺菌力を使えば、嫌な洗濯後の臭いも簡単に解消できます。ただし逆性せっけんオスバンSは、洗濯専用洗剤ではありません。

逆性せっけんオスバンSにも洗浄力はありますが、洗濯専用洗剤のように汚れ落としを目的とした使い方をしたいのなら、オスバンSを使っても効果はほとんど感じないでしょう。

ただし「汚れ落とし」としての使い方ではなく「消臭対策」としての使い方であれば、通常の洗濯専用洗剤よりも逆性せっけんオスバンSの方がおすすめです。ちなみにオスバンSは逆性せっけんですが、「殺菌消毒剤」として第3類医薬品に指定されています。

しかも一般的なせっけんとは違い、逆性せっけんオスバンSは液体せっけんです。そんな逆性せっけんオスバンSを洗濯用として使用する場合は、使い方をきちんと理解しておくことが重要になります。

逆性せっけんオスバンSは、塩化ベンザルコニウムの10％水溶液のことです。塩化ベンザルコニウム水溶液を殺菌消毒剤として販売しているのは、逆性せっけんオスバンSの製造・販売元だけではありません。

そのため逆性せっけんオスバンSと同じ塩化ベンザルコニウム水溶液でも、製造・販売元によっては「ヂアミトール」「オロナインK」「ウエルパス」「ロッカール」などの商品名で呼ばれることがあります。

いずれの商品名であっても、逆性せっけんオスバンSと基本的な使い方は同じです。安全に使える消毒薬として製造しているため、いずれも低濃度に設定した水溶液を販売しています。

それでも原液で使用するには濃すぎるので、「逆性せっけんオスバンSは希釈して使う」が使い方の基本です。なお逆性せっけんオスバンSの希釈方法は、用途によって目安が違います。

正しい使い方をすれば基本的に安全ではありますが、菌の細胞膜に吸着しバーストさせることで殺菌するのが逆性せっけんオスバンSです。ですから用途別の正しい希釈方法を守らずに使用した場合、かゆみや湿疹がおきることもあります。

ちなみに逆性せっけんオスバンSの濃度を高めても、洗濯臭いの効果がアップすることはありません。ですから逆性せっけんオスバンSは、表示されている希釈方法に基づいて洗濯に使用するのがおすすめです。

水で薄めた逆性せっけんオスバンを、直接洗濯機に投入する洗濯方法もあります。このような洗濯方法の場合、洗濯水の量によって使用する逆性せっけんオスバンSの量も変わります。

逆性せっけんオスバンSを使って洗濯臭いをとるのが目的ですから、逆性せっけんオスバンSに対して500倍の水で希釈します。

ちなみに洗濯水1リットルに対して使用する逆性せっけんオスバンS希釈目安は「5ml」です。1リットル以上の洗濯水を使用する場合は、「5ml（1リットルあたりの希釈目安）×使用する洗濯水の量」で計算しましょう。

逆性せっけんオスバンは、つけおきして洗濯する方法もおすすめです。バケツなどに水で薄めた逆性せっけんオスバンをいれ、洗濯後の臭い取りをしたい衣類やタオルなどをつけておきます。洗濯臭いがとれる時間の目安は、素材によって変わります。

天然素材の衣類・タオル等であれば薄めた逆性せっけんオスバンに約1時間つけおきしておけば、内部までしっかりと逆性せっけんオスバンの殺菌成分が浸透するので、洗濯臭いの原因である雑菌もきちんと殺菌することが可能です。

化学繊維の衣類・タオルなどの場合は、天然素材よりも浸透するのに時間がかかります。そのため6時間を目安につけおきすると、繊維の奥まで逆性せっけんオスバンが浸透するので殺菌効果も高まるでしょう。

洗濯機でつけおきする方法もあります。洗濯機でつけおきすると、衣類やタオルなど洗濯したいものだけなく、洗濯槽に潜む雑菌にも作用します。洗濯臭いは、洗濯槽の雑菌が衣類やタオルなどに付着することも原因の1つです。

ですから洗濯機でつけおきすれば、洗濯槽が原因で起きる洗濯臭いも同時に解消できます。ただし逆性せっけんオスバンでつけおきする場合、洗濯専用洗剤と一緒に使うのはNGです。

ほとんどの洗濯洗剤には陰イオン界面活性剤が含まれているので、逆性せっけんオスバンと一緒に使うと殺菌作用が減少します。

洗濯に逆性せっけんオスバンを使う際に最も注意して欲しいのが、「すすぎ」です。すすぎがきちんとできていないと、逆性せっけんの成分が衣類やタオルなどに残ってしまいます。

逆性せっけんオスバンは安全に使える消毒薬ですが、皮膚に付着するとかゆみや湿疹がおきることもあります。ですからバケツなどでつけおきした場合は、完全に逆性せっけんオスバンの成分が落ちるまですすいでから、脱水しましょう。

洗濯機に薄めた逆性せっけんオスバンを入れて使う場合は、「洗濯→すすぎ→脱水」の通常コースを指定しスイッチを入れればOKです。

なお洗濯専用洗剤を使用する場合は、逆性せっけんオスバンを入れた状態で洗濯～脱水までを行ってから、改めて洗濯専用洗剤を投入し「洗濯→すすぎ→脱水」をしましょう。

逆性せっけんオスバンは殺菌消毒剤ですから、洗濯以外にもさまざまな用途で使用できます。手指の殺菌消毒や傷口の殺菌消毒にも希釈した逆性せっけんオスバンで対応できますし、食器や器具の殺菌消毒にもおすすめです。

トイレ、浴室、座席、手洗い場、床、壁、家具などの殺菌消毒にも効果を発揮するので、あらかじめ希釈した逆性せっけんオスバンをスプレーボトルに入れて設置しておくとよいでしょう。ただし顔や粘膜の消毒には使用しないでください。

逆性せっけん・オスバンSは洗濯後の嫌な臭いの原因となる菌に作用するため、洗濯時の消臭アイテムとしておすすめです。しかもオスバンSは洗濯だけでなく、手指の消毒や家具の殺菌・消毒などにも使えます。さらに希釈タイプなので経済的な点もおすすめです。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。