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柿の種類は甘柿と渋柿に分けられる
柿は日本古来から栽培されてきた果実であり、アジアのみならずヨーロッパにおいても「kaki」として通用するようです。柿の起源ははっきりしていませんが、一説には氷河期が終わった後に中国から渡ったとされています。日本では和歌や俳句にも数多く詩われ、長い歴史を持つ果実です。
柿の旬は種類によって異なるものの、早い種類は8月中旬から収穫がスタートし、中には11月から本格的に収穫期に入る種類もあります。一般的な柿の美味しい選び方として、皮の色や艶が良く、張りのある種類が良いといわれています。また、実は硬めで、へたは緑色の種類が良いでしょう。
柿は秋冬に美味しいフルーツの種類に数えられ、他には梨やぶどう、みかんなどがあります。日本には気候や植物の様子が変化する春夏秋冬があり、それぞれにおすすめの魚介類や野菜、フルーツなどの種類が存在するため、味覚で季節の移ろいを感じ取ることもできるでしょう。
本記事では9~12月頃まで美味しく味わえる種類の柿にフォーカスを当て、特徴や主な生産地、種類の見分け方をご紹介します。また、おすすめ人気の種類やお取り寄せにも評判の高級ブランド品種も合わせてご覧ください。柿には意外に知られていないたくさんの種類があります。
甘柿の種類は「不完全甘柿」と「完全甘柿」
柿は甘柿と渋柿の2種類に大別でき、それぞれに不完全と完全の種類が存在します。甘い種類はタンニンが水に溶けずに含まれているため、渋みを感じない・ほとんど感じないかのどちらかで、甘さを強く感じる種類になります。不完全タイプは種が多ければ渋みが抜ける品種です。
不完全の種類は甘柿とそれ以外のものが入り混じっており、種が出来ない場合は渋い種類になる傾向のようです。不完全の品種は渋抜きをして出荷します。福岡県が出荷量1位の「西村早生」は9月下旬から10月上旬に出荷される種類です。「禅寺丸」は川崎市原産の日本最古の甘い種類です。
完全甘柿は種が入っていなくても渋みが抜ける種類を指し、甘味が強く、食べやすい果物です。品種は果肉が比較的やわらかな「松本早生富有」や糖度20度以上の「花御所柿」、やや大きいサイズの「陽豊柿」などの種類があります。
渋柿の種類は「不完全渋柿」と「完全渋柿」
もともと生果の柿は全て渋い種類であり、突然変異によって甘い種類が生まれたといわれています。渋柿は熟してもタンニンが残る品種を指し、糖度15~18度の種類があるものの、苦みが勝って渋みを強く感じるようです。
不完全の種類は種が入り、種周辺の渋みが抜けるものをいい、渋抜きすれば甘くなります。「刀根早生」は程良い硬さで果汁が豊富にあり、9月下旬から10月下旬に掛けて旬を迎える種類です。
完全渋柿は種が入っても渋いままの種類のことで、渋抜きすれば程良い甘さになるようです。「西条」は珍しい品種で、表面に4本の溝が入っています。「愛宕」は愛媛県原産の種類で、11月中旬から12月中旬の冬時期に収穫期を迎えます。
柿の主な生産地は?
柿は日本各地で作られていますが、主な生産地は和歌山県・愛媛県・福岡県です。2019年のデータによれば和歌山県の全国割合は20.85%で、愛媛県は15.03%、福岡県は7.97%になります。栽培面積も和歌山県が全国1位を誇り、他に梅やみかん、イチゴなどの種類も栽培が盛んです。
柿は種類が多い!甘柿と渋柿の見分け方はある?
柿には様々な種類があり、甘い種類でも未熟なものは渋いですが、熟すにつれて渋みが抜け甘くなるものがあります。一方、渋い種類は熟した状態でも渋さが残るため、渋抜きをして美味しく食べることができます。こちらでは甘いものと渋いものの見分け方をチェックしましょう。
種類の違いは外見で判断することも可能ですが、数多くの品種があるため、正確ではありません。甘いタイプは重量がどっしりしている種類が多く、また四角いフォルムが多いようです。一方、渋いタイプは細長く先の尖った形が多いといわれていますが、全てではないのでご注意ください。
甘いか、甘くないかはカットした時の断面で確認する方法もあります。黒い斑点があるものは一般的に甘いといわれています。黒い斑点はタンニンと呼ばれる渋みの原因とされ、切り口に黒い斑点があればタンニンが果肉に溶け出していないという判断ができるようです。
おすすめ!人気の甘柿の品種を紹介
柿には数多くの種類がありますが、それぞれに形や風味の特徴があります。こちらでは甘柿に分類される品種の中から特におすすめのブランドをピックアップしてご紹介しましょう。
原木は静岡県の天然記念物【次郎柿】
「次郎柿」は静岡県の松本治郎吉氏が見付けた幼木を持ち帰り、植えたことが始まりといわれています。次郎柿は四角い形状をした種類で、起伏があり、側面に側線状の浅い窪みが出来やすいようです。果肉は硬めで、シャキシャキした食感が特徴的です。
硬い食感が好きな方に人気の次郎柿には種が無いものもあり、食べやすさもおすすめポイントの一つでしょう。収穫の最盛期は10月下旬から11月中旬で、主な生産地は愛知県豊橋市です。
現在柿の中で最も多く生産されている【富有柿】
「富有柿」は甘柿の代表的な種類であり、最も多く生産されています。味わいは甘味が強く、サクサクした食感が特徴です。2017年のデータでは主な産地は奈良県で、次に岐阜県、福岡県と続きます。日持ちさせたい場合はポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
柔らかな状態で食べたい場合は常温で2日前後保存してください。また、柔らかくなった柿は冷蔵保存して早めに食べ切るようにしましょう。出回り時期は10月~1月頃までで、11月頃が出荷の最盛期です。
おいしい!人気の渋柿の品種を紹介
渋柿の食べ方の一つには干し柿にする方法があります。干し柿とは皮を剥いた柿を天日干ししたもので、渋味の原因とされるタンニンが変化し、風味や旨みが凝縮するといわれています。それではおすすめの渋柿をチェックしていきましょう。
種がなく果汁が豊富【平核無柿(ひらたねなしがき)】
食べやすい種無しの人気商品は「平核無柿」で、形は偏平で四角に角張っている種類です。果皮は光沢のある橙色をしており、ジューシーで甘味が強く、果肉は硬過ぎず柔らか過ぎない食感です。主な産地は山形県と和歌山県ですが、新潟県でも栽培されています。
種が無くて美味しい平核無柿は山形県で「庄内柿」、新潟県で「おけさ柿」や「八珍柿」と呼ばれている種類です。渋抜きは炭酸ガスやアルコールなどで行い、脱渋後は甘味があって果汁も多く、食感も良いでしょう。出荷のピークは10月中旬から11月頃といわれています。
干し柿に適した【蜂屋柿】
「蜂屋柿」は干し柿におすすめの種類で、岐阜県美濃加茂市蜂屋町で長く作られてきたことから名付けられています。干し柿の極上品と評される「堂上蜂屋柿」が人気で、天皇や歴代の将軍への献上品でもありました。収穫したものは約40日の工程を経て完成させるといいます。
蜂屋柿は渋い種類のため、渋抜きや干し柿、樽漬けなどにしていただきます。主に栽培している場所は福島県で、硫黄薫蒸技術・発祥の地である福島県の「あんぽ柿」が有名でしょう。
一度は食べてみたい!高級ブランド柿を紹介
おすすめ人気の高級ブランド商品は「吉美人」です。吉美人は福島県会津地方の「みしらず柿」の種類であり、みしらず柿は皇室献上の品としても知られています。吉美人は1本の若い柿の樹に1つの実しか付けないため、希少で高級なブランド柿といえるでしょう。
吉美人は硬い状態でも美味しくいただけますが、数日置けば芳醇な風味ととろ味が増し、甘味が一層引き立てられるといいます。高級ブランドの吉美人は贈り物におすすめでしょう。
高級ブランド「天下富舞」は岐阜県が誇るオリジナルの完全甘柿です。ギフトにも人気の天下富舞の糖度は平均20度で、果頂部では23度以上もあり、他のフルーツに比べてもトップレベルの糖度でしょう。天下富舞は天下人・大将・武士の3つの等級に格付けされます。
天下人は糖度25度超で3L以上、外観の優れた果実を2玉詰めたものです。大将は糖度20度超で3L以上、優れた外観の果実を3玉詰めたものが認定され、武士は糖度18度超で、黒く猛々しい条紋を纏う果実をサイズ別に詰めた商品になります。
柿は種類が豊富なフルーツ!お気に入りを見つけよう
柿は秋から冬にかけて美味しくいただけるフルーツの一つに数えられ、日本には様々な種類があります。柿はスーパーマーケットにも並んでいますが、希少な高級ブランド品は通販サイトから取り寄せることができ、贈答品にも選ばれているようです。