【柿】の栄養・カロリー・糖質を徹底解説！「医者が青くなる」ってホント？

今回は、柿に含まれる栄養素やカロリー及び糖質などについて紹介をします。柿は秋の味覚として有名な果物で、日本では昔から親しまれている有名な食材です。ほんのり甘く穏やかな食感と味わいが魅力の果物で、子供から大人まで幅広く好まれるおいしく食べやすい果物です。

柿には非常に多岐にわたる栄養素がそれぞれ豊富に含んでいます。栄養価は高いですがカロリーはそれほど高くないので、健康効果が高く非常に優れている食材として注目されています。柿を食べる人は医者いらずともいわれるほど、健康への高い効果が期待される食材です。

柿が色づくと医者が青ざめるという面白い言い回しもあるように、柿の栄養素の豊富さとカロリーのバランスの良さは大きなメリットがあります。それぞれの栄養素を紹介します。

柿に含まれる栄養素のうち、まずはカリウムを紹介します。カリウムという栄養素は健康を増進する大事な栄養素です。カリウムはミネラルの1つで、ナトリウムとともに血液及び細胞の浸透圧を調整し、体の各部位の水分量を調整する作用のある貴重な栄養素です。

さらにカリウムには神経刺激を支える面もあり、かつ心臓の機能や筋肉の機能に大きく作用します。体内の酵素の働きも活性化しつつ調整する機能もあります。

カリウムにはさらなる効果もあります。腎臓におけるナトリウムの再吸収を抑える効果があり、尿中へ多くナトリウムを排泄し、高血圧を抑える効果もあるといわれています。

カリウムは体の調子を総合的に整えるミネラル成分です。ミネラルは体内で作られることはない栄養素なので、しっかりと摂取する必要があります。柿にはそんな重大な栄養素が豊富に含まれています。

柿に含まれる栄養素のうち、次にビタミン系を紹介します。柿には様々なビタミンが含まれていますが、特にビタミンCとビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンCは、多くの果物に含まれている栄養素で、骨などを構成するコラーゲンを生成するための大事な栄養素になります。

ビタミンCが不足すると、血管がもろくなってしまい出血が起きる、壊血病といわれる状態になってしまいます。ストレスを抑える効果もあり、イライラを抑制してくれる効果も期待できます。さらに呼吸困難や貧血、軟骨の維持など様々な効果のある優秀な栄養素です。

ビタミンAは、目や皮膚の粘膜に作用し、視力を向上させる効果が期待されます。暗いところでも視界を保つために、ビタミンAは重要な栄養素として活躍します。

柿は、果実の部分を食べておいしく楽しむもので、栄養素やカロリーも果実の部分にしっかりと備わっています。しかし、実はヘタや葉の部分にも豊富な栄養素が含められていることは意外に知られていません。ビタミンCにおいては果実の部分以上に含んでいるとされています。

通常なら柿のヘタの部分や葉の部分は食べづらいと考え、捨てるケースが多いですが、調理次第ではおいしく食べられます。柿の栄養素を最大限に摂取するために、果実に部分に加え、できるだけヘタや葉の部分もしっかりと食べられるように工夫をしてみましょう。

柿は、美容効果や健康効果が高いことでも知られています。カロリーは低めで美容に効果のあるポリフェノールを多く含んでいることから、アンチエイジングを進めたい中高年の方々からも注目を集めています。男性女性問わず、人気の食材で広く食べられています。

ビタミンCによる抗酸化作用により、肌のハリや潤いを保ち、くすみやシミを発生するのを抑える効果も期待できます。さらに食物繊維の効果により、腸内の環境を整えて便秘を予防してくれ、ひいては美肌効果につながるとされています。柿は美容効果の高い果物として活用できます。

柿はカロリーが低めで美容効果の高い栄養素を多く含んでいることに加え、さらに二日酔いを軽減する効果もあるとされています。柿に多く含まれるシブオールなどの酵素には、アルコールを効率よく分解する作用があるとされており、二日酔いの身体におすすめです。

さらに、柿は前述のように利尿作用のあるカリウムも多く含んでいるので、体内のアルコール濃度を下げていき、二日酔いを抑える効果が期待できます。まさに万能な果物である柿は、カロリーも多くなくバランスよく豊富な栄養素を含んでいるため広く愛用されています。

続いて柿の栄養素のうち、カロリーと糖質について紹介をします。美容効果のある栄養素を多く含んでいる柿ですが、カロリーが多すぎると肥満の原因となってしまい、効果は半減してしまいます。柿の保存状態によってカロリーや糖質量には違いがあるので注意しましょう。

柿のカロリーは甘みのある味わいを考えると低めになっています。過剰に摂取しなければカロリー過多になることは少ないですが、思わず食べ過ぎてしまうこともあるので、カロリー量を事前に知っておくことをおすすめします。柿の栄養素のうち、糖質やカロリーも考慮しましょう。

まず生の柿の栄養素のうち、カロリーと糖質量を紹介します。生の柿100gに対し、カロリーは63kcal、糖質は13.3gとされています。育ち方や品種によってカロリー数と糖質量には違いがあるので、参考としての数値と理解しておきましょう。

柿のカロリー数と糖質数は、りんごなどと比較すると高めになっていますが、同じ栗のカロリーと糖質量に比べると低めの数値になっています。食べすぎに注意すれば糖質とカロリーの摂取過多になることはあまりないので、食べる分量に気を付けながら柿を楽しみましょう。

次に干し柿（つるし柿）のカロリーと糖質量を紹介します。干し柿の栄養素は、水分が失われ凝縮するため、果実の重量に対して密度が上がります。そのため摂取する分量に対し多くの栄養素やカロリーが含まれることになります。ただ、食べ過ぎる心配も少ないでしょう。

干し柿の栄養素は、1個30gあたりのカロリーが82kcal、糖質が17.6です。1個当たりのカロリー数は生の甘柿に比べて高いですが、重量当たりの栄養素、カロリー数は増えていることが分かります。いずれにしても食べすぎに注意して過多のカロリー摂取を控えましょう。

最後に渋柿のカロリーと糖質量を紹介します。渋柿は、まずそのまま食べることはできません。干したりアルコールを吹きかけたり、二酸化炭素ガスの中で保管するなどして渋みを抜かないと食べることは難しく、市販もほとんどされていません。

渋柿のカロリー量は100gあたり63kcalとされており、通常の甘い生柿とほとんど変わらないことが分かります。カロリーや栄養素の量は通常の柿と変わりませんが、干したり様々な加工をすることでカロリー数や栄養素の量が変化することもあるので注意をしましょう。

これまで紹介したように、柿の栄養素は豊富で美容効果も高く、カロリーもそれほど高くないため、おすすめの食材ではありますが、食べ過ぎには注意をしましょう。柿を食べすぎると、胃の中に塊が発生する「胃石」と呼ばれるものが発生しやすくなるとされています。

大きな胃石だと、これまで15cmほどの大きなものが発見されたことがあるといわれています。腸に詰まって腸閉塞を起こしたという発表もあります。栄養素やカロリー量において非常にメリットの多いおすすめ食材ではありますが、柿の食べすぎには十分に注意するようにしましょう。

柿の栄養素の豊富さとカロリーの高さから、定期的に摂取するべき食材であると紹介しました。しかし一言で柿といっても実は様々な種類があり、それぞれカロリーや栄養素にも違いがあります。おすすめの柿とカロリー及び栄養素について紹介をします。

柿には渋柿や甘柿がありますが、市販されているのはほとんど甘柿です。次郎柿や富有柿などが代表例です。カロリー控えめで栄養素が充実している柿を食事に取り入れましょう。

柿のおすすめはほかにもたくさんあります。カロリーや栄養素の違いももちろんですが甘さにも違いがあります。ぜひお気に入りの品種を見つけて栄養素を効率よく摂取しカロリー摂取を抑えながら楽しんでみてください。

以上、柿の栄養素やカロリーについて紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。柿は美容におすすめで豊富な栄養素を含みながら、カロリーは控えめという優れた食材です。食べ過ぎには注意して、カロリーが気になる方も安心して食事に生かしましょう。