意外と知らない【シャインマスカット】の産地を徹底解説！おすすめはココ

日本生まれのおいしいブドウ品種「シャインマスカット」は、全国に産地がある人気品種です。シャインマスカットが育成されたのは広島なので、広島もシャインマスカットの産地として人気があります。

シャインマスカットはヨーロッパ系ぶどうの代表種とアメリカ系ぶどう種の代表種を掛け合わせた「ハイブリット型ぶどう」で、食味・食感・香りともに最高といわれる人気品種です。

そんなシャインマスカットは国外での品種登録を行っていなかったため、日本生まれのぶどう品種なのですが、海外にもシャインマスカットの産地があります。海外で有名な産地は中国と韓国で、日本の産地で栽培されるシャインマスカットよりもかなり安いです。

そのため海外では日本の産地よりも、中国や韓国の産地の方が「シャインマスカットの産地」としてよく知られています。ただし日本国内では中国や韓国産のシャインマスカットはあまり人気がなく、日本国内にある有名産地の方が人気・知名度ともに高いです。

ぶどうの生産量日本一を誇る山梨は、シャインマスカットの名産地として全国的にも有名です。山梨県内には多数のぶどう園があり、その多くでシャインマスカット栽培を行っています。山梨県内でもぶどうの産地として有名な地域がいくつかあります。

その中でも国産ぶどう栽培発祥の地といわれてる山梨・勝沼町は、シャインマスカットの名産地です。栽培農家も多いですし、シャインマスカット狩りや食べ放題が楽しめる観光農園もたくさんあります。

そんな山梨・勝沼町は、ぶどう作りに欠かせない条件を満たした地地域です。ぶどう作りには「日照時間の長さ」「昼夜の寒暖差の大きさ」が重要になります。

この条件を満たしているのが山梨・勝沼町で、シャインマスカットの産地としてだけでなく、さまざまなぶどう品種の産地としても有名です。なお山梨では、露地ものとハウスものがあります。

露地ものは8月下旬～9月下旬が収穫時期のピークですが、ハウスものは12月でも出回ります。そのため山梨産シャインマスカットは、夏だけでなく冬のギフトとしても人気です。

長野もぶどうを含むフルーツの名産地として有名です。特にぶどう栽培は盛んで、ぶどう栽培に必要な条件をすべて満たしているだけでなく、肥沃な大地が広がっているため品質の良いぶどうが安定して収穫できます。

そんな長野県内でシャインマスカット栽培が有名なのは、長野・中野市です。長野・中野市は県北東部にあり、市の中心に千曲川が流れています。

また1300m級の山々に囲まれている長野・中野市は県内の中でも昼夜の気温差が大きい地域であるため、昔から果樹栽培が盛んです。

そんな長野・中野市のシャインマスカットは、露地ものとハウスもので旬が違います。露地ものは8月下旬から出回り始めますが、収穫のピークは9月上旬～12月上旬です。

ハウスものは早生種が多く、7月上旬～8月下旬に多く出回ります。なお露地ものが12月でも収穫できるのが長野・中野市の特徴で、冬のギフトにもおすすめです。

「晴れの国」と呼ばれる岡山は、果樹だけでなく農業も盛んな地域です。日照時間の長さではフルーツ王国・山梨が断トツなのですが、雨が降らない（降水量1mm未満）日が多いのが岡山の特徴で、デリケートなぶどうを栽培するのに適しています。

そんな岡山でシャインマスカットの名産地として有名なのは、岡山・倉敷市です。岡山・倉敷市は目の前に瀬戸内海、周囲は鷲羽山（わしゅうざん）をはじめとする豊かな自然に囲まれています。

そんな岡山・倉敷市は日本で最も早くマスカット種の栽培を始めた地域で、シャインマスカットの名産地としても有名です。

シャインマスカットが品種登録される前からマスカット種を栽培してきたのが岡山・倉敷市なので、市内にはシャインマスカット作りの匠がたくさんいます。そんな匠が作る岡山・倉敷市のシャインマスカットは、岡山産シャインマスカットの中でも特に人気です。

岡山のシャインマスカットは6月下旬から出回り始めますが、この時期に出回るのはハウスものがほとんどです。露地ものは8月に出回り始め、9月～10月に収穫時期のピークを迎えます。

全国に産地があるシャインマスカットですが、産地ごとに収穫時期や栽培方法に特徴があります。高級ギフトとしても人気のシャインマスカットですが、時期ものは値段もお手頃です。

なお旬の時期は産地ごとに違うので、おいしいシャインマスカットを食べたいなら産地にこだわって選んでみてはいかがでしょうか?