日本生まれの菓子パン【チョココロネ】とは？人気商品や簡単レシピも紹介

子供から大人まで人気のおいしいパンの一つ「チョココロネ」を特集します。チョココロネはパン屋に並ぶ定番メニューで、甘いチョコクリームとふっくらした生地、渦巻き状のフォルムが特徴です。チョココロネの歴史や特徴、お取り寄せの人気品をまとめました。

おいしいチョココロネを作るためのおすすめレシピも合わせてご覧ください。チョココロネが日本で生まれたパンであることはあまり知られていません。

近年では朝食にご飯ではなく、パンを選ぶ人が増えているといいます。手軽に食べられるパンは忙しい朝や時間がない朝に便利であることも、朝食にパンが選ばれている大きな理由でしょう。また、各地で高級食パンブームが起こり、専門店が続々とオープンしています。

パンには焼きそばパンやカレーパンなどの惣菜パン（調理パン）があり、調理した具材をパンに乗せたり、挟んだりしているものをいいます。一方、今回ご紹介するチョココロネをはじめ、メロンパンやあんパンなどは菓子パンに分類され、甘い味を付けたり、甘い具材を入れたものです。

和食料理の歴史が長いことは知られていますが、日本のパンの歴史も長く、日本にパンが伝来したのは1543年といわれています。パンは種子島に漂着したポルトガル人によって鉄砲と共に伝わり、その後、フランシスコ・ザビエル等によってパンが焼かれるようになりました。

チョココロネは明治時代から存在していました。1939年（昭和14年）刊行の「製パン教程」の口絵にはバターロールなどと一緒に「チョコレートスネール」と呼ばれるパンが掲載されており、スネールは英語で巻貝を意味するもので、一見するとチョココロネです。

1949年（昭和24年）刊行の「最新各種製パンの秘訣」にも渦巻きパンなどの記述があり、チョコレートやクリームを詰めるコルネットのレシピが見付かっています。文献によってチョココロネは昭和の初め頃にはパン業界で広く認知されていたと推測している人もいます。

5月6日は語呂合わせから山崎製パン株式会社によって「コロネの日」に制定されています。先ずはチョココロネの特徴をご紹介しましょう。

子供にも人気のおいしいチョココロネは日本で開発された菓子パンの一つで、生地は円錐形の金属製芯に巻き貝状に巻きつけ、焼き上げています。角笛の形に焼き上げた中にチョコレートクリームを詰めたものがチョココロネです。チョコレートクリームが製造・販売されたのは1899年です。

森永西洋菓子製造所（現森永製菓）は創業当初からチョコレートクリームを製造・販売しており、シュガークリームの上にチョコレートを薄く覆ったもので、「玉チョコ」とも呼ばれていました。1901年にはチョコレートクリームを宮内省御料として納入しています。

チョココロネは最初、「チョコレートスネール」という名称で呼ばれていました。巻貝を意味するスネールと呼ばれていたチョココロネですが、チョココロネを製造する際に使う円錐の型を「コルネ型」と呼ぶため、「コルネット」に名前を変えていきます。

チョココロネは「チョココルネ」と呼ばれることがあり、コルネの語源はホルンや角笛の意味を持つコルノに由来するといわれています。海外ではコルネを英語でcornetと表記し、イタリア語ではcorno、フランス語ではcorneになるため、日本語にした場合にコルネとコロネとも読めます。

チョココロネはチョココルネと呼んでも間違いではなく、同じ種類のパンを指すため、どちらも正しい呼び方です。

チョココロネは菓子パンの定番メニューであるからこそ、店舗によってこだわりがあります。お取り寄せできる一押しのチョココロネをご紹介します。

お取り寄せでおすすめ人気のおいしいチョココロネ、一つ目にご紹介するのはなんとかプレッソが作る「生チョココロネセット」です。なんとかプレッソは「パンとエスプレッソと」の姉妹店であり、自由が丘駅から徒歩約3分のLuz自由が丘1Fに所在するベーカリー・テイクアウト専門店です。

生チョココロネはなんとかプレッソがオープンした当初からおすすめの人気メニューで、おいしい生チョココロネをお取り寄せできると評判です。店頭のショーケースには様々なフレーバーのコロネが並び、ホワイトチョココロネやあんこホワイトクリームチーズコロネなどがあります。

お取り寄せできるおすすめの生チョココロネセットはブラック・ミルク・エスプレッソの3種類が入ったおいしい詰め合わせです。生チョココロネは看板メニューの一つで、昼過ぎにはなくなっていたという情報もあります。お取り寄せして自宅でゆっくり食べるのもおすすめです。

なんとかプレッソの生チョココロネ ミルクチョコレートは優しい味わいが特徴的で、世代問わずおいしいと評判です。トッピングはローストくるみです。大人ガナッシュはほろ苦いビターな濃厚チョコレートで、コーヒーとも相性が良いでしょう。

チョコプレッソはエスプレッソ入りのミルクチョコレートで、苦みのアクセントがおいしい生チョココロネです。生チョココロネはおやつはもちろん、食後のデザートにもおすすめです。

お取り寄せ可能なおすすめチョココロネは、やまびこの郷「チョココロネ 5個セット（玄米ぱん）」です。やまびこの郷のチョココロネは自社栽培した玄米を80％以上使用し焼き上げた玄米ぱんで、急速冷凍することにより美味しさを維持し、自然解凍で焼き立ての風味が戻ります。

玄米ペーストのパンは一般的な小麦粉や米粉パンよりも栄養価が高いといわれ、玄米ならではの食感と風味が楽しめるでしょう。やまびこの郷のチョココロネは副材の多くも県内産や国内産にこだわっています。チョコクリームは程よい甘さで、もちもちの生地の中にたっぷり入っています。

デニッシュ生地が特徴的なチョココロネは、ポンパドウル「横濱コロネ ベルギーチョコ」です。ポンバドウルは1969年創業の横浜元町が発祥のベーカリーで、海軍割烹術参考書のレシピで作った「横須賀海軍カレーパン」やレーズンたっぷりの「グランレザン」なども人気です。

横濱コロネ ベルギーチョコはデニッシュ生地のサクサクした食感とトッピングのアーモンドの香ばしさ、さらにはベルギーチョコホイップクリームのふんわり感を楽します。ベルギーチョコホイップクリームは甘過ぎず、上品な大人の味という意見がありました。

チョココロネは自身で作ることもできますが、パン作りは初心者には難しいため、ホームベーカリーやパイ生地シートを利用する方法もあります。

基本のチョココロネレシピは手捏ねもおすすめですが、ホームベーカリーや卓上ミクサーを使う方法もあります。イースト・たまご・牛乳・水・強力粉などの必要な材料を卓上ミクサーのボウルに入れて、一つにまとまるまで捏ね、バターを入れて捏ね、ベンチタイム後に型に巻きましょう。

再びベンチタイムを設け、塗り卵をしてオープンで焼いて完成です。チョコクリームはボールに温めた牛乳と刻んだチョコレート、マーガリンを入れて混ぜ、溶けたら小鍋に移して牛乳と小麦粉を混ぜたものを入れます。弱火にかけてとろっとするまで混ぜ、冷蔵庫で冷やすレシピです。

ふんわりした生地の王道チョココロネもおいしいですが、サクサクしたパイ生地のチョココロネもおすすめです。パイ生地は冷凍のパイシートを活用でき、予めパッケージの表記通りに解凍しておきましょう。打ち粉をした冷凍パイシートを伸ばしてカットし、型に巻き付け成形します。

次に巻き終わりを下にして並べて200度のオーブンで焼き色が付くまで焼き、粗熱を取ってください。パイ生地の手作りレシピは強力粉に無塩バターを入れて小豆サイズまで細かくし、塩を合わせて冷やしておいた水を入れ、粉がなくなる位に合わせ、ラップに包み冷やします。

打ち粉をして生地を伸ばし3つ折りにして再び冷やしましょう。なお、パイ生地は乾燥しやすいため、ラップにきちんと包んでください。この作業を6回繰り返し、生地を伸ばして細長く切り分け、ペーパーホーンなどに生地を巻いてオーブンで焼きます。後はチョコクリームを詰めましょう。

甘いチョコクリームがたっぷり詰まったチョココロネはおやつにぴったりで、甘いものが好きな方への差し入れや手土産にも喜ばれるでしょう。お取り寄せできるチョココロネもあり、パン屋こだわりのおいしいチョココロネを自宅で贅沢に味わえます。