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一番「たけのこ」がおいしい旬の時期はいつ?
香りの良さや食感が楽しめるたけのこは、さまざまなレシピで楽しめる人気食材です。イネ科に区分されるたけのこは中国が原産といわれていますが、日本でもたけのこは古くから食べられてきた食材で、日本最古の歴史書・古事記にもたけのこが登場します。
たけのこには「単軸タイプたけのこ」と「準連軸タイプたけのこ」の2種類に区分されますが、一般的に「たけのこ」と呼ばれるのは短軸タイプたけのこです。
短軸タイプたけのこにも種類があり、「モウソウチク」「ハチク」「マダケ」「チシマザサ」「カンチク」の5種類が主なたけのこの種類になります。
春の3~5月にかけて
短軸タイプたけのこには「モウソウチク」「ハチク」「マダケ」「チシマザサ」「カンチク」がありますが、それぞれに旬の時期が違います。
北海道南部以南でとれるハチクは4月~5月が旬ですが、とれる量が非常に少ないためなかなか口にすることができない希少種です。日本自生種のマダケの旬は5月~6月ですが、大きく成長すると苦味が強くなるためたけのこ料理として使われることはあまりありません。
ただし先端部分は柔らかく甘みもあるため、穂先たけのこの材料として人気です。カンチクは日本原産のたけのこ種ですが、ハチクやマダケとは違い10月に旬を迎えます。漢字で書くと「寒竹」ですが、耐寒性があるわけではなくあくまでも旬が10月というだけです。
このように一般的に「たけのこ」と呼ばれる短軸タイプたけのこは、「希少価値が高すぎてなかなか食べられない」「大きくなると苦味くておいしくない」「日本原産のたけのこなのに10月が旬」など、やや個性的に見えます。
そんなたけのこですが、日本国内で最も有名なたけのこ「モウソウチク(孟宗竹)」の旬は3月~4月で、青森を中心に長野から北海道にかけて人気があるチシマザサの旬は5月~6月です。
ただしチシマザサは採取できる地域は青森を中心とした北日本に限られるため、「日本でとれるたけのこの旬=3月~5月」といわれています。
最も出荷量が多いのは福岡県
日本で最も出荷量が多いモウソウチクは、全国各地で採取できる人気のたけのこ品種です。そんなモウソウチクは中国・江南地方が原産ですが、延暦20年(801年)に唐から日本に移入され、全国各地で栽培されるようになります。
そのためたけのこにはいろいろな種類があるのですが、「モウソウチク=たけのこ」というケースが多いです。生産地によって気候が違うため地域によって旬に違いがあるのですが、モウソウチクの生産量は九州地方に集中しています。
中でも福岡は生産量が多いことで有名です。福岡産たけのこの旬が3月~4月なので、「福岡産たけのこの旬=たけのこの旬(3月~4月)」ともいわれます。
旬のたけのこの下ごしらえ
土の中で成長をするたけのこは、収穫した直後から水分が蒸発し始めます。そのため旬の味をまるごと味わうには、できるだけ早く下処理(あく抜き)をすることが重要です。たけのこは穂先に近くなるほどあくが強いので、皮を剥く前に穂先を切り落とします。
さらに短時間で下処理ができるよう、たけのこは縦半分に切っておきましょう。大量のたけのこを茹でるなら寸胴鍋のような大きな鍋がおすすめですが、1本~2本であればフライパンを使った方が便利です。
切ったたけのこをフライパンに並べ、たけのこにかぶる程度の水をいれてから、最後に米ぬかを加えてください。米ぬかが手に入らない時には、米のとぎ汁を代用するとよいでしょう。中火で約30分加熱しますが、その際にはおとし蓋をしておきます。
茹で終わったら煮汁に付けたまま、常温で冷ましてください。完全に冷めたら流水で米ぬかをきれいに洗い流します。きれいになったら皮を剥き、水につけておけばOKです。
旬のたけのこをおいしく保存するには?
春が旬のたけのこは、香りと食感が良いのが特徴です。とはいえもともと中国が原産のたけのこですから、中華料理の食材としても人気があります。そのため旬以外でも水煮たけのこなどで食べることはできるのですが、春が旬のたけのこにしかないおいしさも魅力です。
ただし収穫後も成長を続ける筍なので、旬のたけのこを手に入れても長くその味を楽しむことができません。そんな春の旬野菜・たけのこですが、おいしく保存する方法を知っていれば、春以外でもおいしさを楽しむことが可能です。
冷凍保存で美味しさ長持ち
春が旬のたけのこは、できるだけ早く食べたほうがおいしいです。おいしいたけのこは水分がたっぷり含まれているのでどんなレシピにしてもおいしくなるのですが、収穫から時間がたつほど水分が抜けて実がすかすかになります。
新聞紙に包んで保存するのが一般的ですが、それでも皮の表面からおいしさのもととなる水分が蒸発するので、冷蔵保存にしてもそれほど長くはもちません。その点冷凍保存なら、春のおいしいたけのこの味をそのままキープすることができます。
ただし旬の味をキープしながら保存をするには「あく抜き」が欠かせません。本来であれば冷蔵保存をするにしても、できるだけ早くあく抜きをすることがおいしい旬のたけのこ料理を作る基本です。そのため冷凍保存をする場合も「あく抜き→冷凍保存」とします。
冷凍保存の場合も、水分が保持できるように工夫するのがポイントです。あく抜き済みたけのこを食べやすい大きさに切って冷凍するだけだと、内部の水分が染みでた状態で凍ってしまいます。
これでは解凍した際に水分が抜けてしまい、旬ならではのみずみずしさが感じられません。そこで旬の味をキープしつつたけのこを上手に冷凍保存するためにも、水と一緒に冷凍保存用の密封保存袋に入れる方法がおすすめです。
ちなみに水だけでなくだし汁やコンソメスープを使えば冷凍している間に味が染みるので、手間をかけずにおいしい旬のたけのこ料理が作れます。
旬のたけのこを使ったおすすめレシピ
水煮や缶詰めを使えば一年中食べられるたけのこですが、旬のたけのこは香りや食感がまったく違います。そんな「旬」のたけのこだからこそおいしいおすすめのレシピをご紹介しましょう。
たけのこの土佐煮
たけのこ土佐煮は、旬の味を味わうのにおすすめのレシピです。旬のたけのこは香りが良いので、かつお節を効かせただし汁で煮る土佐煮は旬の味を楽しむのにぴったりでしょう。
煮物料理では甘みを加えることが多いのですが、土佐煮はかつお節と醤油で味付けをするため旬のおいしさがそのまま楽しめるところがおすすめです。土佐煮は出汁を強めに効かせるのがポイントなので、かつお節を多めに使って出汁を取りましょう。
その間に、下処理したたけのこを食べやすい大きさに切っておきます。出汁が取れたらしょう油・みりん・酒(1:1:1の割合がおすすめ)を加えて煮汁の味を調えます。煮汁ができたらたけのこを入れ、おとし蓋をして中火で煮込んでいきましょう。
煮汁がやや煮詰まる程度まで煮込めば完成です。なお煮詰めている間に何度か全体をかき混ぜながら、焦げ付かないよう火力にも注意をしてください。
たけのこご飯
旬食材の旨味をご飯と一緒に楽しめる炊き込みご飯レシピは、たけのこでも人気です。炊き込みご飯にすると旬ならではの香りと食感がまるごと楽しめますし、下処理済みのたけのこなら、調味料を加えて炊飯器のスイッチを入れるだけで作れます。
具はたけのこに油揚げのみでOKです。食べやすいようにたけのこを切り、油揚げも小さく刻みます。この時に油抜きをしないのが、たけのこご飯をおいしくするポイントです。
調味料はだし汁、しょう油、みりん、塩のみで、ご飯の量に合わせて調味料は調整してください。なお旬のたけのこはとてもきれいな色をしているので、旬ならではの色を活かすために薄口しょう油を使うのがポイントです。
たけのこのお吸い物
旬のたけのこは、ほど良い柔らかさとジューシーさが魅力の穂先もおいしいです。そんな旬ならではのおいしさを楽しむなら、お吸い物に仕立ててみましょう。
旬のとれたてたけのこは刺身でも食べられるほど柔らかいので、穂先以外も加えて構いませんが、お取り寄せやスーパーで購入したたけのこは穂先のみを使うのがおすすめです。旬ならではの食感と香りを楽しむため、穂先の部分を縦薄切りにします。
だし汁を中火で一度煮立たせたら、うすくちしょう油と塩で味を調え、切っておいたたけのことわかめを加えます。すでに下処理でたけのこには火が通っていますから、2分~3分を目安に煮込めば完成です。
たけのこの旬を逃さずに味わい尽くそう!
水煮や缶詰で一年中手に入るたけのこですが、おいしいたけのこを食べるなら、たけのこの旬である「春」がおすすめです。
旬のたけのこはさまざまなレシピで楽しめますし、冷凍保存をすれば旬ならではのおいしさが長持ちします。なおたけのこの旬は例年5月頃までなので、お取り寄せする場合は早めの予約がおすすめです。
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