本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
濃い口しょうゆの一種「うまくち醤油」
醤油は日本料理に欠かせない調味料の一つで、様々な種類がスーパーマーケットや百貨店などに並んでいます。醤油は種類によって食材やレシピとの組み合わせを変えることができ、料理の幅を広げるアイテムといえるかもしれません。今回は醤油の中でも「うまくち醤油」を取り上げます。
醤油の主な原料は穀物であり、醸造技術によって発酵させ製造する液体発酵調味料です。醤油は日本独自の液体調味料に数えられ、濃口と薄口、たまりや再仕込み、白の5種類に分けられます。本記事でご紹介するうまくち醤油は濃口に分類され、日本の醤油生産量の8割以上を占めるタイプです。
うまくち醤油などの濃口タイプは食材にかけたり、付けたりする卓上調味料の他、出汁や煮物、焼き物などのおいしいレシピにも使えるため、よく購入される人気調味料といえるでしょう。一方、薄口タイプは色が淡いことから薄口と呼ばれており、塩分量は濃口タイプよりもやや高めです。
薄口は関西地方で主に使われ、山口県で生まれた再仕込みは山陰地方や九州地方の利用が多く、色・味・香り共に濃厚だといわれています。また、とろりとしてコクのあるたまりは主に中部地方で造られており、愛知県碧南市で登場した白は独特の香りと甘味が特徴です。
醤油の歴史は長く、3000年程前の中国まで遡り、原料となる大豆の栽培は5000年程前の中国で始まっていました。日本への大豆の伝来は縄文時代といわれ、大豆栽培が広まったのは鎌倉時代以降という説があります。液体調味料として醤油が誕生したのは室町時代のようです。
九州で人気のうまくち醤油とは?
醤油は地域によって好まれる種類が異なり、特に九州地方では甘い醤油が料理に使われることが多いようです。九州地方のスーパーマーケットの醤油コーナーには甘口タイプが並び、醤油を選ぶ際に甘口を手に取っていく消費者も多いといいます。
九州へ訪れた人の中には「醤油が甘い」と評価する人もいますが、中国地方や北陸地方などの日本海側の地域でも甘い醤油が人気のようです。あまくち醤油とうまくち醤油は濃口に分類されますが、スタンダードな濃口よりも甘味や旨味がしっかりしていると評判です。
うま味成分を加えて作られる醤油
うまくち醤油は主に九州地方で様々な料理やレシピに利用される種類で、うま味成分を加えて作られています。うまくち醤油が九州地方で人気を得ている理由には諸説ありますが、オランダとの貿易によって砂糖を豊富に輸入でき、奄美大島などの砂糖の産地が近いことも挙げられるようです。
九州地方は気温の高い地域が多く、暑い時期は特に汗をかきます。汗をかくと塩分が不足するため、料理などで甘辛い味を求めるようになったという説もあるといいます。また漁師が醤油に砂糖を溶かし、エネルギー補給やどのような料理にも使える点が重宝されていたともいわれています。
うまくち醤油にはグルタミン酸(アミノ酸)やイノシン酸などのうま味成分が加えられていますが、甘味料を加えた商品もあり、甘味を感じる醤油が多いといいます。
まろやかでほのかに甘いのが特徴
うまくち醤油など甘い醤油に親しみ深い福岡は昭和41年に福岡県醤油醸造協同組合を設立し、国内最大規模の工場において、濃口醤油と薄口醤油のもとを作っています。作り方は他地域と変わらないものの、レベルが高く、全国品評会で最高賞の農林水産大臣賞を何度が受賞しています。
様々なレシピに活躍するおいしいうまくち醤油に仕上げるためには麹菌の管理にもこだわり、福岡の組合にはバイオ発酵学の先生がいるようです。福岡の工場で作られる醤油はうまくち醤油などの甘い味付けにするため、火入れしたら終了ではなく、甘味をブレンドしています。
福岡では濃口に甘味をプラスしてうまくち醤油やさしみ醤油を作ります。火入れが終了した無添加の濃口は17~18%の塩分濃度ですが、甘味を混ぜることで濃度が下がり、うまくち醤油は16%程になります。うまくち醤油はまろやかでほのかな甘味があり、おいしい料理に仕上がるでしょう。
うまくち醤油はどんな料理に使うの?
うまくち醤油はどのような料理にも合うといわれるオールマイティな調味料ですが、こちらでは特におすすめの相性の良い料理をご紹介します。
白身のお刺身におすすめ
うまくち醤油はほのかな甘味の特徴を活かして、刺身をよりおいしい状態で楽しむことができるでしょう。九州地方には新鮮な魚を提供する飲食店やスーパーマーケットなどがあり、うまくち醤油と合わせて、おつまみや夕食の献立に並ぶこともあります。
うまくち醤油と相性が良いとされる刺身は白身魚で、タイやイカにも合うでしょう。うまくち醤油に付けて食べたい真鯛は福岡県糸島市で多く漁獲され、全国的にも有数の水揚げ量を誇ります。天然の真鯛が獲れる玄界灘は荒波のため、身がよく締まり、うまくち醤油に合う上品な味わいです。
真鯛は春と秋が特においしい時期とされ、脂乗りが良く、うまくち醤油に付けると真鯛の脂が表面に浮いていることもあります。うまくち醤油に合うおすすめ料理は福岡の刺身のみならず、大分県の有名なアジやサバ、鹿児島県のブリやカンパチなどの脂乗りの良い魚種もあります。
うまくち醤油は淡白な白身魚はもちろんのこと、魚の脂にも甘い風味の醤油が合い、素材の良さを引き立てるでしょう。家庭で作るうまくち醤油を使った刺身のレシピには「鯛めし」もおすすめで、うまくち醤油と卵黄を混ぜた中に刺身を馴染ませ、温かいご飯の上に乗せるだけです。
うまくち醤油と刺身を使った鯛めしには好みで大葉やごま、刻み海苔を乗せてもおいしいでしょう。また、一杯目はそのまま食べて、二杯目に出汁をかけてお茶漬けにすれば、うまくち醤油と出汁、魚の旨味をより堪能できるかもしれません。
煮物や照り焼きなどの濃い目の味付けに
和食料理の定番である煮物や照焼きなどのレシピにも、うまくち醤油が活躍するでしょう。うまくち醤油には旨味成分がブレンドされているため、料理に深みを出したい時にもおすすめできます。なお、うまくち醤油は濃口に分類されることから、味を見ながら調整しましょう。
うまくち醤油は魚の煮ものにもおすすめです。魚は臭みを取り除くために熱湯で軽く茹でて水洗いし、水気を拭き取ります。次に大きな鍋を用意し、水と酒、砂糖とみりん、うまくち醤油を煮立たせ、薄切りした生姜と魚を入れて中火で煮ましょう。濃い味付けは白ご飯が進むと評判です。
卵かけごはんや焼きおにぎりにかけてもおいしい
朝食や小腹が空いた時にぴったりな「卵かけごはん」にも、うまくち醤油が合うでしょう。うまくち醤油の濃さと甘さがマイルドな黄身にキレとコクを添え、シンプルながらもおいしいごはんに仕上がると評判です。また、おにぎりにうまくち醤油を塗った「焼きおにぎり」もおすすめです。
焼きおにぎりは簡単な料理ですが、うまくち醤油を使うことでランクアップした一品になるでしょう。うまくち醤油と米の香ばしい香りが広がる人気のレシピです。
うまくち醤油の人気商品
うまくち醤油はスーパーマーケットなどの実店舗の他、ネット上でも買える商品があります。ネットで取り寄せる人の中には故郷の味を懐かしんでリピート買いする人もいます。
ニビシ醤油「特級うまくち醤油 1000ml」
うまくち醤油の人気商品はニビシ醤油の「特級うまくち醤油 1000ml」です。ニビシ醤油は大正8年に福岡で創業した調味料メーカーで様々な醤油などを販売しており、「うまくちしょうゆ」の本家本元といわれています。商品はJAS特級本醸造のため、アミノ酸液を使っていません。
ニビシ醤油の特級うまくち醤油は濃口本来の風味や旨味が味わえる点が特徴で、主に九州の嗜好に合うようバランスよく仕上げています。
緑屋本店「うまくち醤油 紫 濃口 1000ml」
ネットで取り寄せられる人気のうまくち醤油は緑屋本店「うまくち醤油 紫 濃口 1000ml」です。緑屋本店は明治35年創業の老舗店で、球磨川が流れる熊本県人吉に所在します。うまくち醤油 紫 濃口はまろやかな甘さとコクが人気を集め、煮付けや豆腐、刺身などにも使われています。
うまくち醤油 紫 濃口は緑屋本店で最も購入されているロングセラー商品で、卵かけごはんや料理が一段とおいしくなると意見している人もいます。
うまくち醤油でレシピの幅を広げよう!
うまくち醤油は九州や日本海側の地域で親しまれている調味料に数えられ、旨味と甘味が特徴です。相性の良い料理には素材の良さを活かす卵かけごはんや刺身をはじめ、煮物などもおいしいと評判ですが、甘味が強いため、砂糖の量を減らすなどして調整しましょう。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。