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そもそも砂糖とは?
日常生活を送る上で必須ともいえる調味料の1つが、今回ピックアップする「砂糖」です。一言で砂糖といっても、砂糖にはさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?お菓子作りに向いている砂糖や、和食に向いている砂糖、高級な砂糖まで幅広い種類があります。
砂糖は身の回りのあらゆる食品に使われており、摂りすぎると中性脂肪として体内に溜まり肥満へと繋がります。肥満は生活習慣病を引き起こしやすくなりますので、砂糖の摂りすぎには十分注意しましょう。
近年ではお子さんが糖尿病にかかるリスクも上がってきています。お菓子類やジュースには予想している以上の砂糖が使われていることが多いので、お子さんの砂糖の摂りすぎにも十分注意しましょう。
砂糖を摂りすぎるとイライラしたり、疲れが取れにくかったりといった支障も出てきます。今回は意外と知らない砂糖の原材料から、色の違う砂糖がある理由、料理ごとのおすすめの砂糖の使い分けまで砂糖の魅力をお伝えします。
砂糖の原料は?
そもそも砂糖の原材料とは何なのでしょうか?サトウキビから砂糖が作られていることをご存知の方は多いかもしれませんが、実は甜菜(てんさい)からも砂糖は作られています。スーパーで「てんさい糖」という種類の砂糖を見かけてことはないでしょうか?
近年日本でも、甜菜のみを使用したてんさい糖が多く販売されています。まだまだ馴染みは浅いかもしれませんが、フランスやドイツなどのヨーロッパでは、砂糖といえば主にてんさい糖の事を指すほど普及しています。このように国によって使用している砂糖の種類が違うこともあります。
サトウキビは太い茎が特徴的な種類の植物で、主に沖縄や鹿児島県西南諸島などの湿度が高く暖かい土地で栽培されています。大きいものは高さ6mの高さにまで成長するものもあります。対して甜菜は涼しい土地、北海道で主に栽培されています。
白い部分に甘さがあり、パッとした見た目は大根やカブによく似ていますが、ほうれん草の仲間です。サトウキビは収穫までに9〜18ヶ月かかりますが、甜菜は収穫までに6ヶ月ほどしかかからないという差もあります。
白い砂糖と茶色い砂糖の違いは?
砂糖といえば一般的には白色のイメージが強いですが、中には茶色をした種類の砂糖もあります。この色の違いはどのようなところにあるのでしょうか。実は砂糖の色の違いは、製造方法の違いにあります。
砂糖を作るときに先にできるのはグラニュー糖・上白糖といった白色の砂糖です。出来上がった白い砂糖にさらに熱を加えて煮詰めて作られるのが、三温糖やザラメなどの茶色い砂糖になります。
三温糖やザラメは、加熱の途中でカラメル色が付くので茶色く色づくのです。ザラメに至ってはカラメルをまぶしているので茶色をしています。このように、製造方法の違いが砂糖の色が違う理由なのです。
砂糖の種類と使い分け1:どんな料理にも合う「上白糖」
砂糖の種類と使い分けについて、種類ごとにご紹介します。まず最初に紹介する砂糖の種類と使い分けは「上白糖」です。
砂糖といえばこれ!といっても過言ではないほど私たちの生活に密着している砂糖の種類で、日本の家庭で一番使用されている砂糖の種類になります。和食をはじめ洋食やお菓子作りにまで使用できる活用の幅の広い砂糖の種類です。
砂糖の粒の結晶が細かく、しっとりとして柔らかい風味が特徴の種類で、別名「白砂糖」とも呼ばれています。数ある砂糖の種類の中でも万能で、料理に使うとコクが出やすいといわれています。
上白糖を入れた食べ物に熱を入れると、カラメル色に仕上げることができるのでクッキーやパン作りにも使用されています。上白糖は、しっとりさせることからお菓子作りにも使える種類の砂糖で、マドレーヌやカステラなどしっとり仕上げたいお菓子にもおすすめです。
砂糖の種類と使い分け2:お菓子作りに最適な砂糖
先程紹介した上白糖もお菓子作りに向いている砂糖の種類であるとご紹介しましたが、続いて紹介する砂糖の種類の使い分けは、お菓子作りには欠かせない最適な種類の砂糖です。
お菓子にデコレーションをしたり、焦げ目をつけたり、お菓子に可愛く絵を描くときに必須になる種類の砂糖を2種類ご紹介します。
【砂糖の種類】グラニュー糖
最初に紹介するのは「グラニュー糖」です。グラニュー糖といえば、喫茶店やカフェなどでよく利用されている種類の砂糖ですが、お菓子作りにもよく活用される種類の砂糖です。
クセがなくシンプルな甘さの砂糖で、コーヒーや紅茶など香りを楽しむ飲み物に適していることから喫茶店などでよく利用されています。
グラニュー糖とは、砂糖の原料であるサトウキビやテンサイの搾り汁を結晶化し、乾燥させて作られる砂糖の種類です。サラサラとしており、上白糖よりも砂糖の粒が大きいことが特徴です。
上白糖は焼き色を付けたいお菓子に向いている種類の砂糖だと紹介しましたが、グラニュー糖は反対にあまり焼き色を付けたくない場合や軽く仕上げたいお菓子におすすめな砂糖の種類です。スポンジケーキやタルトなどを作るときはグラニュー糖を使用することがおすすめです。
【砂糖の種類】粉砂糖
続いて紹介するお菓子に作りにも最適な種類の砂糖は「粉砂糖」です。トリュフにまぶしたり、ガトーショコラに振りかけたりとさまざまな使い方ができる粉砂糖は、まさにお菓子作りに欠かせない種類の砂糖といえます。
粉砂糖とは、グラニュー糖を細かく砕いて粉状にした砂糖の種類でサラサラとしているのが特徴です。粉砂糖は固まってしまいやすいので、コーンスターチなどが加えられているものも多くあります。
粉砂糖に好きな着色料を使って色を作り、ペースト状にしたもとでクッキーやケーキをデコレーションする「アイシング」に使われることでも有名です。実は粉砂糖は上白糖やグラニュー糖をブレンダーやミキサー、すり鉢などを使うと自宅でも簡単に作ることができます。
バレンタインやクリスマスなど決まった時期に買うけれど余らせてしまう、という人は一度手作り粉砂糖にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
砂糖の種類と使い分け3:煮物や佃煮におすすめな砂糖
次に紹介する砂糖の種類と使い分けは、煮物や佃煮など和食に向いている砂糖です。日頃からお料理をよくする人ならば、お家に常備されている可能性の高い砂糖です。
甘さのコクや照りを出したいときには、今からご紹介する砂糖の種類を使用しましょう。きっと、いつもの料理がグンとレベルアップすることでしょう。
【砂糖の種類】三温糖
「三温糖」は私たち日本人の基本食である和食にとてもよく合う種類の砂糖です。一般的に普及率の高い上白糖と比べると、より強いコクと甘みが特徴的な種類の砂糖です。上白糖を分離した後の「糖液」をさらに煮詰めて作られています。
三温糖は、すき焼きやぶり大根など醤油の色が濃い料理に使われることが多い種類の砂糖です。甘さを出したい場合や、コクが活かせる和食を中心にした料理におすすめの砂糖の種類です。
【砂糖の種類】中ざら糖(ざらめ)
カラメル色をしていて、砂糖の粒がグラニュー糖よりも大きい種類の砂糖が「中ざら糖」通称「ざらめ」です。砂糖の表面にカラメルをかけている種類の砂糖で、独特な風味を持っているのが特徴です。
まろやかでコク深い甘さを持っているので、料理なら魚のアラ炊きや煮物におすすめの種類の砂糖です。また、カステラなどの洋菓子から、ざらめ煎餅などの和菓子まで使われています。
ザラメは他の種類の砂糖と比較すると砂糖の粒が大きいので、溶けるのに時間がかかってしまいます。短時間で作る料理や、お菓子作りにはあまりおすすめできません。
日本の伝統的な高級砂糖【和三盆】
最後に紹介するのは、日本の伝統的な作り方で作られる種類の砂糖「和三盆」です。和三盆は砂糖の中でも高級な種類の砂糖に分類されていて、近年流行をみせた高級食パンにも使われます。
高級砂糖の和三盆と普通の砂糖の違いは何でしょうか。和三盆も砂糖も原料は同じサトウキビですが、和三盆は四国の香川県と徳島県に生える「竹糖」というサトウキビから作られており、香川県と徳島県でしか作られていません。
和三盆は200年以上前から作られている種類の砂糖といわれています。サトウキビを煮詰めたあとに搾り、それをお盆の上で手もみします。その後に研ぐという工程を3度繰り返すという、とても手間と時間がかかる製法で作られているため高級な砂糖の種類となっています。
砂糖の粒の結晶が非常に小さく、癖は少なく素朴な味わいなのに、独特の風味がすることが特徴的な種類の砂糖です。高級和菓子店の「虎屋」や、抹茶などを飲む時の干菓子など、高級な物に使用されているのが、高級砂糖の和三盆です。
よくお彼岸やお盆の時期になると砂糖を使って作られた種類のお菓子「落雁」が姿を見せます。和三盆は落雁と似ていることからよく間違われがちですが、和三盆を使った和三盆糖型物は和三盆だけを固めたものです。
対して落雁は、お米や麦、大豆などの粉も砂糖と一緒に混ぜて作られています。よく似ている2つですが、製法や使用食材を見ていくと全く違うものになっています。
砂糖の種類を知って上手に使い分けよう!
砂糖の原材料や種類、種類ごとの使い分けなどをご紹介しました。いつもは上白糖しか使っていないという方も、お家に三温糖やザラメを常備しておくと料理の腕もグンと上がりおすすめです。
本記事を参考に、種類ごとにおすすめの砂糖で美味しい食事やティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。