フィリピンの伝統的な食品【ナタデココ】の魅力を総まとめ！おすすめ品は？

そもそもナタデココはどのような食品なのか、詳しく知っている方はいるでしょうか。どちらかというとスイーツの一部として加えられていたり、食感そのものを楽しむだけの脇役的な見方が多いかったりするかもしれません。この記事ではそんなナタデココにあえて注目してみました。

ナタデココが伝統食品となっているフィリピンとの関係性から、おいしいナタデココスイーツのおすすめまで幅広く紹介していきます。人気となったきっかけもわかります。

健康にも良いとされているナタデココの実態がわかる記事になっているので、ぜひ豆知識として取り入れてみてください。

まずはなぜナタデココがフィリピンの伝統食品となっているのかをご説明していきます。そもそもナタデココの発祥の地がフィリピンであり、フィリピンにとってナタデココは発酵食品として伝統的な食品となっているのです。「フィリピン」はナタデココの原材料のヒントにもなります。

すでにご存知の方もいるかもしれませんが、ナタデココの原材料はココナッツなのです。ココナッツの果汁を発酵させることでゲル化させたものが、ナタデココとなっています。

ナタデココの存在は広く知られているものの、発酵食品であることはあまり知られていない事実でしょう。発酵食品は健康にも良いので取り入れてみるのもおすすめです。

日本では「ナタデココ」と呼ばれて親しまれていますが、これはスペイン語での呼称となっています。ナタデココのナタというのが「皮膜」を、ココが「ココナッツ」を意味します。

ココナッツ果汁にナタ菌などの乳酸菌を加えることで発酵し、表面が白く固まった膜ができます。この膜の部分がまさに、ナタデココとなるのです。

それではナタデココの始まりの地であるフィリピンではどのような歴史を辿ったのでしょうか。まずはフィリピンでナタデココが生まれた1953年に注目です。ココナッツが重要視されていたフィリピンには「ココナッツ庁」が存在し、そこがナタデココの作り方をフィリピン中に広めました。

初めは品質や生産量の安定が計れずにいたそうです。そこで1973年にサンチェス博士という微生物学者が、ナタ菌を使ったナタデココの安定的な生産方法を提唱しました。

そのおかげで現代におけるようなナタデココが完成されたのです。日本にナタデココが入ってきたのは1970年代後半で、デルモンテのフルーツ缶にナタデココを加えたものが発売されたのが最初と言われています。その後も商品化されていますが人気が出たのはもう少しあとのことです。

すでにナタデココ商品があったものの一般的に人気を博したのは1992年以降のことです。当時、ナタデココにまったく注目が集まっていない頃にスイーツメニューにナタデココを加えたのがデニーズでした。それがニュースで話題になると、日本で一気にナタデココブームが広まりました。

しかし日本でのナタデココ人気は早々に落ち着きをみせます。それでも今もなおナタデココ商品はスーパーやスイーツとして並べられており、緩やかな人気をみせています。

大きく取り上げられることは少ないナタデココですが、健康が重視される昨今の状況からは注目すべき食品としておすすめできます。続いては健康や美容との関連をお伝えしていきます。

発酵食品であることがわかったナタデココですが、健康や美容にも効果的であることがわかっています。ここからはナタデココが発揮する健康や美容に対する効果について具体的にご説明していきます。これがわかれば発酵食品のひとつとしてナタデココを取り入れたくなるでしょう。

気になる栄養素や、先ほど登場した「ナタ菌」についての詳しい内容もここさえ読めばばっちり知ることができます。これからナタデココを取り入れる際に有用な内容となるはずです。

知れば知るほどナタデココには魅力がたっぷり詰まっていることがわかります。好きでも嫌いでもないという方は、これを機にナタデココ生活を始めてみませんか。

まずはナタデココに含まれている栄養素についてです。噛めばくにゃくにゃっとした柔らかな食感のナタデココですが、実はその99％が水分でできていることをご存知でしょうか。栄養としてビタミンやミネラルなどはほとんど含まず、セルロースナノ繊維という成分が1％含まれています。

セルロースは不溶性食物繊維の一種であり、これは腸内に入ると水分を吸収します。そうすることで便の量を増やし、大腸への刺激となって便通をよくしてくれる作用があるとされます。

また腸内の善玉菌のエサとして食物繊維が役立ち、腸内環境を整えるといった作用も含まれます。このことからナタデココ商品には特定保健用食品として表示されているものもあるのです。

続いてはナタデココが作られるのに必須である「ナタ菌」についてご説明します。ナタ菌の正式名称は「グルコノアセトバクター・キシリナス」であり、これは乳酸菌の一種です。

ナタ菌が合成したセルロースのことを「バクテリアセルロース」と呼び、細くて強い特徴があることから工業利用としても活躍しています。最近では薄型ディスプレイへの利用も盛んに行われており、従来のガラスパネルよりも使い勝手がよくてコスパの良いアイテムとして注目されています。

またおすすめの作用として、アレルギー症状の緩和にも役立つとされている点は見逃せません。ヨーグルトとナタデココの組み合わせはアレルギー症状緩和に非常に効果的です。

ここまでの情報だけでもとても魅力的なナタデココですが、そのカロリーや糖質はどれほどのものなのでしょうか。具体的な数値を見ていきましょう。

まずカロリーについてですが、ナタデココ100gあたり約73キロカロリーとなっています。ただしシロップ漬けで販売されているナタデココ商品も多いため、添加されたシロップによって表示カロリーが多くなっている場合もあります。ナタデココを食べるときはシロップに要注意です。

そしてナタデココの糖質ですが、ナタデココは作られる過程でさまざまな糖質が使われます。そのため100gあたりおよそ1.9gの糖質量となっています。これはシロップ抜きの計算です。

ナタデココについて知識が深まったところで、ナタデココの作り方を見ていきましょう。なかなかナタデココを作る場面は訪れないかもしれませんが、工程を知っていても面白いはずです。

まず必要なのはココナッツの中にある水分です。今はココナッツウォーターなどの販売もあり簡単に入手できるでしょう。そこへ砂糖、水、酢酸、ナタ菌を加えて発酵させます。ただしナタ菌は日本での入手が難しいアイテムなので、あまり現実的な作り方とは言えないのが現状です。

発酵が進むと2週間程度でナタデココが完成します。それをサイコロの形に切って洗いシロップに漬ければ酢酸が抜けていくため、市販品と同じようなナタデココが楽しめます。

日本ではナタデココが輸入されてから数多くのおいしいナタデココ商品が発売されてきました。スーパーや街中で見かけたことがある人気商品も多いのではないでしょうか。

昔懐かしいものから最近口にしたことがあるものまで、きっとさまざまな思い入れが人それぞれにあるでしょう。ナタデココはなんだか懐かしさを感じさせるおいしい味付けの多い食品です。

案外これまで注目していなくても、スーパーやコンビニ、自動販売機でも入手できる商品が多く存在しています。リモートなどで会話のきっかけにもなるナタデココの知識を踏まえて、みんなでナタデココ話しに花を咲かせてみるのはいかがでしょうか。健康にも美容にも良くておすすめです。

まずおすすめしたい人気のナタデココ商品が、森永が販売している「ビヒダス ヨーグルト ナタデココ 4ポット」です。この商品は75g入りのカップが4個くっついたヨーグルト商品です。切り離しが可能なので1日1個と決めたり、家族や友人とシェアがしやすいところも人気のようです。

先ほど健康や美容に良いとしたナタデココですが、ヨーグルトとの相性は抜群です。特にアレルギー症状の緩和にはナタデココとヨーグルトを一緒に摂るのがおすすめなので、そうした面からもアレルギー症状に困っていれば活用したい商品と言えます。味もおいしいのでおすすめです。

ここで紹介した内容に加え、詳しい効果についてはしっかり下調べすることをおすすめします。

ナタデココの食感とヨーグルトの爽やかな味わいが非常に相性の良いおいしい商品となっています。軽めの朝食や小腹が空いたときにぜひ食べてみてください。

余談ではありますが、この商品のカップに使われている蓋にもぜひ注目してみてください。ヨーグルトがくっつきにくいという裏蓋の面には、企業の試行錯誤の結果があらわれています。これも消費者のちょっとしたストレスを軽減させるための企業努力です。

続いておすすめのおいしい人気商品が伊藤園から販売されている「ナタデココ ヨーグルト味 缶 280g」です。昔から馴染みある、よく見るパッケージなのではないでしょうか。

こちらもヨーグルトとナタデココの相性がぴったりな商品ですが、ジュースとして根強い人気を誇っているおいしいドリンクです。特にナタデココと言えばこれを思い浮かべる方も多いことでしょう。インスタでも「ナタデココ」と検索すればこの商品がちらほら見受けられます。

缶をよく見るとわかるのですが、伊藤園の「ナタデココ ヨーグルト味 缶 280g」には「特定保健用食品」の表示があります。お腹の調子を整えるという特徴が挙げられています。

税抜き115円で販売されている商品ですが、自動販売機や店舗によっても価格は大きく異なってくるようです。

1缶あたりの栄養価は、およそ134カロリーとなっています。糖質はおよそ33.5g、食物繊維はおよそ4.9gです。

トクホとして認定されているナタデココの飲み物としての商品を、ぜひスーパーや街中で探してみてください。飲めばスッキリさっぱりとしたおいしい味に、気持ちが晴れ晴れするかもしれません。

最後にご紹介する人気商品が、たらみから販売されている「ナタデココヨーグルトゼリー」です。こちらもナタデココとヨーグルトの相性抜群なおいしい商品ですが、ゼリータイプで大容量の商品になります。コンビニやスーパーのスイーツ売り場で見かけることが多いかもしれません。

1個あたりおよそ250gと大容量なので、朝ごはんを「ナタデココヨーグルトゼリー」に置き換える方もいるのではないでしょうか。家族で1個をシェアするのもおすすめです。

ナタデココがたっぷり入っているので、ナタデココの食感が好きで長く楽しみたい方には特におすすめの商品となっています。

ゼリーなのですっきりと食べられて、お腹にもたまりやすいのが特徴です。直射日光や高温多湿を避ければ常温でも保存が可能なため、製造日から半年以内であれば買い置きしておけるのも嬉しいポイントかもしれません。毎日ナタデココを楽しみたい方にはもってこいの商品でしょう。

濃厚なのにさっぱりとしているヨーグルトゼリーがおいしいと好感を寄せる声も多く、価格が安いことも人気の秘密と言えそうです。店舗にもよりますが2桁で販売しているところが多いようなので、気になる方はぜひ探してみてください。

ナタデココを活用したデザートはレストランや市販品にもたくさんあります。けれど自分好みのナタデココスイーツを作ってみたい方もいるでしょう。そんな方には、ナタデココが単品で販売されているものがおすすめです。好きなものを持ち寄りナタデココスイーツを作ってみましょう。

すでにナタデココスイーツを自作されている方の中には、サイダーにゼラチンや砂糖を加えることでゼリーを作り、そこへナタデココを加えている方もいます。

ゼリーさえ作ってしまえば、使用するジュースを変えるだけでもさまざまなナタデココスイーツが作れます。マンゴージュースとナタデココの相性もぴったりでおすすめです。

ゼリーの作り方はゼラチンを使えばレンジでチンして温めるだけでもできてしまうので、非常に簡単です。レンジで熱を加えたあとは冷蔵庫で冷やすだけなので、冷やし固める前にナタデココを加えてしまいましょう。それだけでオリジナルのナタデココゼリーが完成します。

他には砂糖と牛乳を加えた寒天と共に、ナタデココや果物でお皿に盛りつけるというスイーツも人気があります。ナタデココが加わると一気にボリュームが増します。

それからドリンクスイーツとしてもナタデココが活躍しています。グラスの下にナタデココを適量入れ、氷を加えたら市販のフルーツティーなどを注ぎます。ドリンクによってスライスレモンなどの果実を少し乗せると見栄えもよく、おうちカフェにぴったりな1杯が完成します。

主張しすぎない存在感だからこそさまざまなスイーツとして活躍しているナタデココは、健康にも美容にも良くおすすめです。簡単なレシピが多いのでぜひ挑戦してみてください。

ナタデココの意外な魅力がたっぷり詰まった記事はいかがでしたか。女性だけでなく男性も美容に気を遣う方が増え、健康がより重要視されるようになった昨今にはナタデココが有効かもしれません。適切においしいナタデココを摂取することで、美しさと健康を手に入れてみませんか。

※ご紹介した商品やサービスは地域や季節、店舗、販売期間によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。