【北京料理】の特徴・魅力を総まとめ！美味しいおすすめ店もご紹介！

世界には地域・国の食材や文化から独自に発展したものや、外国の食を取り入れて発展した食文化・料理があります。日本の食文化は日本料理（和食）であり、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本料理は海外からも評価されている食文化の一つです。

本記事で取り上げる「北京料理」は上海・広東・四川に並ぶ「中国四大料理」に数えられます。中国料理は中国全土を東西南北に分けて各々に特徴が色濃く出る代表的な料理が存在し、北京料理や上海料理などの四大流派になっているといわれています。

日本では中国発祥の料理やメニューを「中華料理」と一括りにする人も多いようですが、中国では中華料理という言葉を使わないといいます。中華料理は日本人の舌に合うようにアレンジされた中国風料理のことを意味するともいわれ、中華料理と中国料理の意味合いに違いがあるようです。

北京料理は中国北方系のもので、歴代中国王朝が現在の北京に首都を定めた後の北京貴族の宮廷料理や、北京市民に馴染み深い家庭料理や屋台で味わえる郷土料理のことをいいます。北京料理は北京をはじめ、山東や山西などの地方料理を含み、濃い味付けや豚や鶏などを扱うのが特徴です。

かつて宮廷で食べられていた北京料理は手の込んだ繊細なもの、見栄えの良い料理が多い点も特徴の一つでしょう。また、北京料理発祥の地は冬の寒さが厳しいため、身体を温めるといわれているニンニクやネギをふんだんに使った料理もあります。

日本でも美味しいと評判の北京料理にはアヒルを使った「北京ダック」があります。北京ダックは北京料理を代表する人気メニューの一つで、アヒルを香ばしく焼き、皮を削ぎ切りにして薄餅や荷葉餅にネギやキュウリ、甜麺醤と共に包んで食べる料理です。

北京料理には「涮羊肉（シュアンヤンロウ）」もあり、薄くスライスした羊肉を鍋のスープにくぐらせ、タレにつけて食べるメニューで、日本のしゃぶしゃぶの元祖といわれているようです。

日本には北京料理が評判の有名店が多く出店していますが、その中でもおすすめの店を厳選してご紹介します。

北京料理が人気のおすすめ店、今回一つ目にご紹介するのは「北京遊膳（ペキンユウゼン）」です。北京遊膳は荻窪駅から徒歩約3分の北京料理店で、中国の伝統技術を守りながら本格的な逸品を作っています。名物メニューは北京ダックで、香ばしい皮や自家製の醤の風味が評判です。

北京遊膳の料理人は北京料理の味を日本で継承する第一人者であり、修行を重ねた後、1991年に荻窪の地で北京遊膳を開業しました。北京遊膳の北京料理は素材の旨味を活かしたものが多く、生トマトをふんだんに使った「海老チリ」も人気でしょう。

「中国名菜 孫」は六本木駅から徒歩約5分の店で、中国料理最高位「特級厨師（トッキュウチュウシ）」の資格を史上最年少で取得した料理人がオーナーシェフを務めています。特級厨師の審査対象は中国料理の職歴が16年以上あることが条件で、さらに一握りの人材しか選ばれないようです。

中国名菜 孫のメニューは北京料理を中心とした郷土料理をベースにしながら、西洋や日本料理の要素を融合した独自の料理が特徴です。名物北京料理の一つは「黒酢の酢豚」で、豚肉のみを使用したシンプルなものですが、パリパリに揚げた衣と豚肉の旨味、程よい黒酢の酸味が合うでしょう。

「全聚徳（ゼンシュトク）新宿店」は新宿三丁目駅近くの北京料理の美味しい店で、北京ダック専門調理師「烤鴨師（カオヤーシ）」が焼き上げる北京ダックを味わえます。北京ダックは焼きたてを客前で切り分けるため、芳しい香りを堪能できるでしょう。

今回ご紹介した北京料理の美味しいおすすめ店には、昔ながらの雰囲気が残る飾らない店や記念日のお祝いにも利用されるおしゃれな店もあります。北京料理は日本料理とまた違った魅力があり、アヒルの卵を熟成して作る「ピータン」の様な特徴的なメニューも評判です。