【マレーシア料理】の特徴・魅力を総まとめ！美味しいおすすめ店もご紹介！

世界には今回ご紹介する「マレーシア料理」の様に多くの食文化・料理があります。食文化は各国や各地域で独自に発展し、また他国の文化を取り入れた料理もあり、それぞれに特徴を有します。例えば日本の食文化は世界に誇る和食で、日本の風土と社会で発達した料理のことをいいます。

日本料理（和食）は素材本来の味を利用し、季節感を大切にする特徴があり、フランス料理や中華料理と並んで「世界三大料理」に数えられています。また、和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、海外からも美味しいと人気を集めている料理の一つです。

海外には日本でも一時期ブームになったパンケーキやロコモコで有名なハワイ料理やパエリアが評判のスペイン料理、「薬食同源」の考え方がある韓国料理などがあります。また、馴染みの薄いザリガニを食べるデンマーク料理や多様な食文化を持つアフリカ料理などもあり、多種多様です。

本記事では世界にたくさん存在する食文化の中からグルメ国家の一つであるマレーシアのマレーシア料理にフォーカスを当て、マレーシア料理の特徴や代表的なメニュー、さらに東京都内で美味しいマレーシア料理を堪能できる人気店をピックアップしてご案内します。

マレーシアは東南アジアに位置し、森林が国土面積の約60%を占め、クアラルンプールを首都に持つ国です。マレー半島とボルネオ島の一部から成り立つマレーシアの面積は約33万平方kmで、日本の約9割の広さになります。マレーシアは日本人の住みたい国にも選ばれているようです。

マレーシア料理はメニューの多くに唐辛子が使われ、唐辛子は現地で「チリパディ」と呼ばれています。辛さの感じ方は個人差やメニュー、店のこだわりなどによって異なりますが、マレーシア料理の辛味は単に辛いのではなく、旨味に繋がる辛さだといわれています。

マレーシア料理でよく使われている辛い調味料の一つは「サンバルソース」と呼ばれ、インドネシアでも利用されています。サンバルソースはチリソースの一種で、甘いものから辛いものまで幅広いテイストを揃えており、日本の一部店舗やインターネットでも販売しています。

マレーシア料理はマレーシア特有の多文化・多民族の影響が大きいといわれています。マレーシアは多民族国家であり、一般的にマレーシア人といわれるのはマレーシア政府の発行するIDカードを持ち、パスポートの給付が受けられる国民を意味するようです。

マレーシアでは国語としてマレー語が使われますが、都市部では英語が普及し、さらに中国語やタミール語を話す人もいます。マレーシアの民族は約69％がマレー系で、約23％が中国系、約7％がインド系で構成されています。

マレーシアには多民族が住んでいることから、マレーシア料理は多文化の影響を受けているといわれます。マレーシア料理は主にマレー系とインド系、中国系に大別され、それぞれに使用する素材や調理法、味わいに個性があるため、系統の異なるマレーシア料理の食べ比べもおすすめです。

マレーシア料理のマレー系はココナッツや香辛料を使ったスパイシーな料理が特徴的で、適度な辛味と酸味、甘みがあって風味豊かでしょう。マレーシア料理のインド系は南インド料理が多く、薄焼きのトーサイに豆や野菜を使ったカレールーを合わせるメニューがあります。

マレーシア料理の中国系には中国にはないバクテーやチャオクイテオなどのマレーシア独自のメニューがあり、また薬膳料理や飲茶も美味しいと評判です。

マレーシア人口の多くを占めるのはマレー民族で、イスラム教を信仰しているといいます。イスラム教の食関連の決まり事であるハラルではアルコール、豚、豚由来の成分の摂取は不可で、鶏や牛などの豚以外の肉類も、ハラルのルールによる解体法でなければ口にできません。

マレーシア料理にはマレー系や中国系などがあり、マレー系の場合はハラル対応の飲食店がほとんどですが、中国系などの屋台は豚肉を使うノンハラルの店が多いといわれています。マレーシア料理のインド系はハラル対応メニューが多く、店にハラルマークが飾られていることがあります。

先ずはマレーシアの代表的な人気料理を3品ピックアップしてご紹介します。マレーシア料理には民族の味を継承するものや文化が相互に影響したものもあります。

サテーはマレーシア料理を代表するメニューの一つで、ターメリックなどのスパイスでマリネした鶏肉を串に刺して焼き、ピーナッツの甘辛ソースを絡めたものです。マレーシア料理のサテーは焼き鳥の皮や脂身を落としているため、ヘルシーな焼き鳥だといわれています。

マレーシア料理のサテーはレアな焼き加減を口にしない食習慣のため、よく焼き上げられています。マレーシア料理のサテーはビールなどとも相性の良い味わいですが、現地のハラルレストランではコーラや紅茶と一緒に食べている人もいます。

日本のチキンライスはケチャップで炒めたライスが一般的ですが、マレーシア料理のチキンライスはケチャップを使いません。マレーシア料理のチキンライスは中国の海南地方出身の料理で、チキンと鶏のだし汁で炊きあげた香り米のセットになります。

マレーシア料理のチキンライスには数種類あり、マレー系は甘いスイートチリソースで食べるのが特徴で、中国系は酸味の効いたチリソースで食べるようです。チキンは丸焼きスタイルのローストと鶏肉の丸茹でのスチームがあり、骨ごとカットして切込み、ライスと共に味わいます。

ラクサはマレーシア料理の中でも人気の麺料理で、日本のラーメンの様に地域によって味わいが異なるのが特徴です。マレーシア料理のラクサのスープは、魚出汁をベースに酸味を加えたさっぱり系と海老や鶏のスープにココナッツミルクを加えたクリーミー系に大別されます。

マレーシア料理のラクサの2種類のスープはいずれも唐辛子を使うため、刺激的な辛い味わいに仕上がっているようです。ラクサに投入する具材は鶏肉や魚のほぐし身、卵やフィッシュボールなどです。

こちらでは都内に所在するマレーシア料理の美味しい人気店をご紹介します。都内にはマレーシア料理を専門にしている店があります。

都内で食べられるマレーシア料理の美味しい店「マレーアジアンクイジーン」は、渋谷駅の東口から徒歩約7分の場所にあります。マレーアジアンクイジーンでは地元シェフの本格的なマレーシア料理を提供し、じわっと広がる辛い唐辛子や海老や鶏の旨味が効いた味わいが人気でしょう。

マレーアジアンクイジーンにはコクのある辛さを特徴としたメニューも並び、辛い料理が苦手な人も来店しています。また、海老の出汁が効いたカレースープ麺のミーラクサや甲羅も食べられるソフトシェルクラブなどのマレーシア料理も評判です。

マレーシア料理のおすすめ店「馬来風光美食」は荻窪駅から徒歩約5分のアクセスで、日本人の舌に馴染みやすいといわれる中華系マレーシア料理をメインにしています。馬来風光美食では化学調味料を使わずにスパイスを産地から直送するなど、本場の味を目指したマレーシア料理が特徴です。

馬来風光美食の人気メニューの一つはフィッシュヘッドカレーで、魚の出汁が効いたグレービーに辛味や酸味、甘味などが複雑に絡んでいるでしょう。馬来風光美はマレーシア料理のフィッシュヘッドカレーに魚を丸ごと投入するなど、日本ではあまり目にしないカレーを味わえる店です。

都内のおすすめマレーシア料理店の「マレーカンポン」は八丁堀駅A5出口から徒歩約4分の立地で、本格マレーシア料理を手頃価格で提供しています。辛いもの好きにおすすめなのがイカンバカールです。イカンバカールは汗をかく辛さに仕上げ、自家製のサンバルソースを使った一皿です。

マレーシア料理には唐辛子を効かせた辛いメニューをはじめ、旨味や酸味を合わせた食べやすいメニューもあり、奥深い料理の一つに数えられるでしょう。マレーシア料理はもちろん、練乳を入れた甘いコーヒーのコピ・ススや紅茶のテ・ススもおすすめです。