【春雨】はダイエットに向いてないってホント？気になる糖質・カロリーを徹底解説

ツルっとした喉越しの「春雨」は、低カロリーなイメージがありダイエットにも用いられますが、主原料はじゃがいもや緑豆から採れるでんぷんです。でんぷんから作られる春雨の栄養素は、ほとんどが炭水化物が占めています。

炭水化物は人間のエネルギー源として活用される栄養素です。主に米やパン、麺類に含まれる炭水化物は、摂りすぎると体内で脂肪として蓄えられるため、ダイエット時には必要以上に摂取するのは避けるのがおすすめです。

ヘルシーでダイエット食品に思える春雨も、大部分を炭水化物である糖質が占めています。そのためダイエット食として春雨を中心に食べていると、逆に糖質の摂りすぎになりかねないでしょう。ただし春雨は乾燥状態と実際に食べる茹でた時のカロリーや糖質が変わる食べ物です。

乾燥春雨のカロリー表示だけを確認するとダイエット向きとは思えないかもしれませんが、茹でた後はヘルシーで低糖質なダイエット向き食材といえるでしょう。春雨の乾燥した状態と茹でた後のカロリーや糖質の違い、栄養素を知って、上手にダイエットに活かしてください。

春雨は炭水化物と糖質を多く含む、でんぷん質から作られたダイエットとは縁遠い食材です。手頃な中国製や緑豆から、日本製春雨はさつまいもやじゃがいものでんぷんから作られています。どちらの春雨もでんぷんを原料とした、炭水化物と糖質を多く含む食材です。

乾燥した状態で販売している春雨の100g単位のカロリーは高く、糖質も豊富なためダイエット向きとはいえないでしょう。ただし春雨は食べる時に茹でて水分が含まれるため、乾燥状態とカロリーが異なりダイエットに活用できます。

茹でた後の春雨は、水分を豊富に含み低カロリーで低糖質なダイエット向き食材といえるでしょう。乾燥春雨と茹でた後のカロリーや糖質の違い、含まれる栄養素やダイエットでお腹いっぱい食べられるおすすめレシピなどをご紹介します。

春雨は製造する国によって原材料が異なる食材です。主に中国で生産される春雨は、緑豆から取り出したでんぷんで作られます。韓国ではサツマイモのでんぷんを春雨に加工しています。国産の春雨はさつまいもやじゃがいものでんぷんから製造されます。

どの国で作られる春雨も、原材料は豆やイモのでんぷんです。高カロリーなでんぷんは、ダイエット向きの栄養素とはいえないでしょう。でんぷん質を攪拌し、茹でて冷却して作られる春雨は、炭水化物と糖質の塊です。

そのため乾燥状態の春雨の100g単位のカロリーや糖質は、ダイエットにおすすめとはいえないでしょう。

ダイエットにはカロリー制限や糖質制限など、様々な方法があります。春雨をダイエットに利用する前に、カロリーと糖質量を知っておきましょう。春雨は乾燥状態と茹でた後ではカロリーも糖質も大きく異なるため、ダイエットに活用する際に注意が必要です。

栄養がギュッと詰まった乾燥状態の春雨のカロリーは、100g当たり346kcalで糖質量は86.1gです。乾燥状態の春雨は高カロリーで糖質が非常に多く、ダイエットに不向きといえるでしょう。

ただし茹でると春雨は水分を含むため、カロリーは100g当たり76kcal、糖質量は19.7gと、ダイエット向きの食品として役立ってくれるでしょう。

白米が茶碗1杯およそ250kcal、糖質量およそ53.4gに比べると、茹でて水分を含んだ春雨はダイエットにおすすめの低カロリー食材といえるでしょう。

カロリー制限のダイエットをしている人も、糖質制限ダイエットの場合でも、春雨はダイエットメニューに役立ってくれます。

乾燥状態では高カロリーで糖質も高い春雨は、茹でると水分を含み低カロリーでダイエットにおすすめの食品に変わります。春雨がダイエット食におすすめなのは緩やかに血糖値を上昇させる低GI食品であること、多くの食物繊維やミネラルも摂取できる点、腹持ちの良さも魅力です。

低GI食品は、食後の血糖値の上昇が緩やかなダイエットに向いている食品です。GI値が高い食品を摂取すると血糖値が急激に上昇し、インスリンが過剰に分泌されます。インスリンが過剰に分泌されると、体内で脂肪が蓄えられやすくなるようです。

ダイエット向きの低GI食品である春雨は、血糖値を緩やかに上昇させます。インスリンの分泌も穏やかなので、体内に脂肪が付きにくくダイエット向きの食材といえるでしょう。

でんぷんから作られる春雨の主な栄養素は炭水化物です。その他、春雨にはわずかにカリウムやカルシウム、リンなど、ミネラル分が含まれます。また微量ですが春雨にはダイエット中に不足する食物繊維も含まれています。

ダイエット中は春雨単体を食べるよりも、カルシウムやたんぱく質など、他の必須栄養素を組み合わせたメニューを考えるとおすすめです。

もちもちした食感の春雨は、自然と咀嚼回数が増えるため満腹中枢が刺激されます。春雨は良く噛んで食べるため、食べすぎを防げ、ダイエットにおすすめの食品といえるでしょう。メニューの中に春雨を使った料理が一品あるだけでも、良く噛んで食べる効果が期待できます。

春雨を使った簡単でヘルシーなメニューはダイエット時におすすめです。さっぱりした口当たりの定番春雨サラダと、ダイエット中もお腹いっぱい食べられる低カロリーなちゃんぽん風スープの2種類のレシピをご紹介します。

ダイエット時も手間を掛けずに簡単に作れる、春雨メニューを作ってみましょう。

カロリー・糖質共に低いダイエットにおすすめの「中華風春雨サラダ」のレシピをご紹介します。作りやすい分量は、春雨30g、きゅうり半分、ロースハム2枚、乾燥きくらげ4かけ、醤油大さじ1、砂糖大さじ1、お酢大さじ2、ごま油大さじ1、ラー油小さじ1です。

先に春雨はお湯に10分程浸けて戻し、食べやすい大きさに切っておいてください。きゅうりとロースハムは細切りに、乾燥きくらげも水に浸けて戻して小さく切っておきましょう。ボウルに醤油、砂糖、お酢、ごま油を入れ混ぜ合わせ、切った春雨と材料を淹れて全体を和えます。

好みでラー油を垂らしたら、簡単ダイエットにおすすめの中華風春雨サラダの完成です。さっぱりした喉越しと食感が心地良い中華風春雨サラダは、冷蔵庫で良く冷やしてから食べるとおいしいでしょう。よりさっぱり食べたい人は、春雨サラダのお酢の量を多めにするとおすすめです。

具だくさんの「春雨のちゃんぽん風スープ」は、ダイエットで食事制限中でもお腹が満たされるメニューです。優しい口当たりのちゃんぽんスープは牛乳を入れて調節します。レシピの材料も冷凍のシーフードミックスを使えば、ダイエットの調理も簡単でしょう。

レシピの材料は、春雨40g、冷凍シーフードミックス100g、キャベツ3枚、玉ねぎ4分の1個、にんじん3分の1本、鶏がらスープの素小さじ2、牛乳200ml、醤油小さじ半分、オイスターソース大さじ半分、塩です。

先に春雨はお湯に10分程浸けて柔らかくし、冷凍シーフードミックスは解凍しておいてください。キャベツはざく切り、玉ねぎはくし形切り、にんじんは細切りにします。鍋に400mlの水を入れ、鶏がらスープの素と牛乳を入れて煮立たせましょう。

スープが煮立ったら野菜とシーフードミックスを入れ、7～8分柔らかくなるまで煮込みます。野菜とシーフードミックスを煮込んだら、柔らかくした春雨をスープに入れて温める程度に煮たら、春雨のちゃんぽん風スープの完成です。

牛乳を加えてまろやかな口当たりに仕上げたちゃんぽん風スープは、野菜とシーフードの具沢山でダイエット向きの低カロリーに仕上がっています。麺にも春雨を使ったカロリー控えめのちゃんぽん風スープは、ダイエット時におすすめのメニューです。

茹でた春雨は低カロリー低糖質でダイエットにおすすめの食材です。水分をたっぷり含み、噛み応えのある春雨は、ダイエットの基本である良く噛んで食べるを実践できます。定番の酢の物や、麺代わりにも使える春雨を、ダイエットメニューに活用してみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。