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パン粉がない時はアイディアで解決!身近なもので代用
揚げ物料理に欠かせないパン粉は、もともとは洋食の普及によって日本でも使われるようになった食材です。欧米文化圏では古くから使われているパン粉ですが、もともとパン粉という食材があったのではなく、もったいない精神によって偶然作られた食材といえます。
パン粉は食材名を見てもわかる通り、パンを原料にして作られる食事です。ところがパン粉のルーツを見てみると、パンだけでなくクラッカーも原料として使われていました。
そもそもパン粉という食材は、「固くなってしまったパンおよびクラッカーを捨てずに食べる方法はないか」と思案した結果生まれたものです。
ですからパン粉が誕生した当初は、古くなったパンやクラッカーで作ることが主流でした。ところがパン粉を使ったレシピが増えてくると、古くなったパン・クラッカーではなく、乾燥させた食材をおろしがねなどですりおろしたものが使われるようになります。
ちなみにイタリア・シチリア島では、パン粉をチーズの代用品として使ってきた歴史があります。チーズの代用としてパン粉を使っていた当時、チーズは高級食材だったので庶民にはなかなか口にできない食材でした。
とはいえ「イタリア料理といえばチーズ・チーズといえばイタリア料理」といわれるほど深い関係にあるので、何とかしてチーズの代用品にならないかと考えだされたのが、パン粉の代用法です。パン粉は当時のイタリア・シチリア島でも手に入りました。
そこでパン粉と同じく手に入りやすいオリーブオイルをまぶして、チーズの代用品としたのです。パン粉で作ったチーズの代用品は、パルメザンチーズとしてパスタにかけて食べます。
そのためパン粉で作られたチーズの代用品は「庶民のパルメザンチーズ」といい、代用チーズをパルメザンチーズのようにたっぷりと絡めたパスタは「貧乏人のパスタ」と呼ばれています。
ちなみに米食文化の日本でパン粉が普及したのは、明治以降洋食ブームが起こり、それと共に日本発祥の洋食レシピが多数生まれたことに由来します。
日本生まれの代表的なパン粉料理には、とんかつ、コロッケ、エビフライなどが有名です。なおとんかつのような揚げ物料理によく使われる「生パン粉」は、日本生まれのパン粉といわれています。
パン粉の役割を知っておこう
比較的安価で購入出来るパン粉なので、揚げ物料理を頻繁に作る家庭では常時ストックしている食材でしょう。そんなパン粉ですが、料理に使う目的は1つではありません。
つなぎ
パン粉を使うレシピというと揚げ物料理を連想しがちですが、子供から大人まで大好きなハンバーグや肉団子などにもパン粉は使われてます。肉を練って作るこれらのレシピにパン粉が欠かせない理由は、「つなぎ」としての役割があるからです。
これらの肉料理にはつなぎなしで作るレシピもありますが、ほとんどの場合がパン粉を加えます。パン粉はそもそも乾燥したパン粉を使っているので、肉だねに加えると肉汁を吸い込み、ジューシーな仕上がりになります。
肉汁を吸ったパン粉は食感をよくする効果やかさまし効果もあるので、おいしさだけでなく節約レシピとしての使い方もおすすめです。
ころも
揚げ物料理として使う場合には、「ころも」としての目的で使用します。食材の表面にパン粉をまぶし油で揚げることによって、パン粉の香ばしさとサクサクした食感が加わるので、和食を代表する揚げ物料理・天ぷらとは異なるおいしさがおすすめです。
【パン粉の代用】食パン
食材名に「パン」が使われるパン粉は、古くなったパンの再利用法として使われるようになったのが由来の食材です。ですから身近にある食材で代用するなら、食パンが良いでしょう。
食パンはスーパーの特売品として安く手に入る食材ですが、食べきれずに余ってしまうこともよくあります。しかも食パンの場合、ハード系と呼ばれるパンとは違い水分量が多いのが特徴のパンです。
そのため食パンは保存期間が長くなるほど水分が抜け、パサパサとして食味が悪くなります。その点でいっても余った食パンを代用食材にする方法は、パン粉を切らしてしまったときにも便利ですし、フードロスをなくすための方法としてもおすすめです。
パン粉の代用としては基本
パン粉には製造法によって3つに分かれるのですが、代用品として手作りするのであれば食パンを使うレシピ方が定番といえます。たとえばサンドイッチを作る際に残ってしまう食パンのみみも、食パンを使った代用食材の定番です。
食パンのみみは水分を多く含む内側とは違い、焼き目がついて硬くなっています。そのためフライパンなどを使って水分を飛ばす際も、短時間で作れるところがおすすめです。
また日本生まれのパン粉「生パン粉」は、食パンから作ります。乾燥させないのが生パン粉と呼ばれる所以で、乾燥パン粉よりもさらにサクサクした食感に仕上がるのが特徴です。この独特の食感を生み出すには、柔らかさがと適度な水分を含んだ食パンが適しています。
【パン粉の代用】お麩・高野豆腐
和食の定番食材である麩や高野豆腐も、代用食材におすすめです。麩・高野豆腐はどちらも乾燥させて製造する食材なので、長期保存に適しています。ただし一度に大量の麩や高野豆腐を使うレシピはほとんどないので、購入しても余ってしまうことが多いです。
特に麩の大量消費レシピはほとんどありません。そのため麩を買っても使いきれずに困ってしまうことがよくあります。
そんなちょっと困った存在の麩や高野豆腐も、代用食材として使えばいろいろなレシピに使えるようになります。なお麩は小麦粉から作られるので、小麦粉アレルギーがある場合には代用食材に向きません。
これに対して高野豆腐は豆腐から作られるので、主な原料は大豆です。ですから小麦粉アレルギーがある場合には、高野豆腐を代用食材にするとよいでしょう。
乾燥した状態ですりおろす
和の代用食材としておすすめの麩と高野豆腐は、細かく削った後の処理が必要ありません。麩は小麦粉を使って作ったものを乾燥させて仕上げますし、高野豆腐も豆腐の水分を完全に飛ばすことで出来上がります。
ですから麩・高野豆腐を代用食材にする場合は、おろし金でお好みのサイズにすりおろしてください。たったこれだけで代用食材として使えるようになるので、使い道がなく困っていた麩や高野豆腐の活用法としてもおすすめです。
【パン粉の代用】おから
グルテンフリーや糖質オフダイエットにもおすすめの代用食材が「おから」です。おからは高野豆腐と同じ豆腐由来の食材なので、原材料は大豆になります。
ですから小麦粉アレルギーの場合にも代用食材として使えますし、食物繊維がたっぷり入っているのでお腹の調子を整えるためにもおすすめです。
しかもおからは値段も安く手に入りやすいので、節約にもなります。最近はおからを使ったレシピもたくさんあるので、代用食材として使うだけでなく、その他の料理に使えるところもおすすめです。
使い方によって生かドライか選べる
通常のパン粉を使うよりも健康やダイエットに役立つおからですが、代用食材として使用する場合には、レシピによって「生タイプおから」と「ドライタイプおから」を使い分ける必要があります。
生タイプおからは水分を含んでいるので、揚げ物のころもとしての使い方には適していません。その代わりつなぎとしての代用食材には適しています。水分を含んでいるといってもおからは搾りかすですから、触ってみてもパサパサしています。
そのためハンバーグなどの肉だねに加えれば、肉汁をしっかり吸い込んでくれるのでジューシーな仕上がりになります。また低カロリーなかさまし食材でもあるので、ダイエット中には食パンを使うよりも代用食材のおからを使った方がおすすめです。
揚げ物のころもとして使用する場合は、パウダー状になったドライおからを使いましょう。サラサラしているので食材に馴染みやすいですし、使いたい分だけ取り出せばOKなので無駄が出ません。
【パン粉の代用】オートミール・コーンフレーク
朝食メニューに人気のオートミールやコーンフレークも、代用食材になります。栄養面を考えるとオートミールを代用にした方が良いですが、使いやすい代用食材としてはコーンフレークの方がおすすめです。
コーンフレークは袋に入れてもむだけで簡単に代用食材に変身しますし、牛乳をかけるだけで簡単に食べられるので、普段からコーンフレークを常備している家庭もよくあります。
もちろん代用食材として使う場合はノンフレーバーのコーンフレークがおすすめですが、レシピによってはフレーバー付きコーンフレークも使えます。
揚げ物におすすめ
コーンフレークやオートミールを代用食材にする場合は、揚げ物のころもとして使うのがおすすめです。どちらも乾燥しているのでつなぎ用の代用食材にすることも可能ですが、サクサクとした食感が特徴の食材なのでつなぎ用代用品としての効果はそれほど高くありません。
そのかわりほかの代用食材にはない食感があるので、揚げ物のころもに使う使い方がおすすめです。なおコーンフレークを揚げ物用代用食材に使う場合は、砕くサイズを変えるとさらに食感の違いが楽しめるようになります。
パン粉に代用できるものを覚えておこう!
パン粉の代用は、キッチンにストックしてある身近な食材でも代用可能です。食パンはパン粉の原材料なので代用可能ですし、長期保存ができる麩もパン粉の食感によく似ています。
さらにパン粉・代用食材の中には、コーンフレークのように揚げ物にするとパン粉で作るよりもおいしくなる代用食材もあります。
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