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なんとなく体に良さそうなイメージのある【三温糖】
褐色で香ばしい「三温糖」は、料理にコクと風味を与えてくれる砂糖です。甘さにクセがなく、幅広い料理やお菓子に使える上白糖やグラニュー糖は最もポピュラーな砂糖ですが、三温糖も2種類と同じサトウキビの絞った汁から作られています。
サトウキビを遠心分離にかけ、搾り汁から不純物を取り除き最初に取り出される砂糖の結晶が、グラニュー糖と上白糖です。三温糖はグラニュー糖と上白糖を取り出した後に残った糖液を加熱し、煮詰めて作られています。
何度も繰り返し加熱して三温糖は作られるため、カラメル化して色付き、特有の風味や香ばしさやコクが生まれます。また糖液を煮詰めた三温糖は上白糖より甘みが強く感じられるのが特徴です。
少量でも甘みを出せる三温糖は、香ばしい風味を活かして煮物などに多用されます。濃厚な甘みと香ばしさ、料理にコクを出せる三温糖の特徴や使い方、おすすめレシピをご紹介しましょう。
三温糖の特徴とおすすめの使い方を紹介!
三温糖はサトウキビやてんさいを絞った汁が原料です。サトウキビを絞った汁を煮詰めて作る三温糖は、カラメル化し香ばしく強い甘みが出ます。三温糖は料理の風味付けにおすすめで、こってりした甘さと味に深みを出せるでしょう。
サラッとした甘さで幅広く使える上白糖やグラニュー糖と違い、三温糖は使い方次第で料理やお菓子に香ばしさとコクを出せます。三温糖を上手に使う方法や代用品、おすすめレシピをご紹介しましょう。
三温糖ってどんなもの?
精製糖として使われている三温糖は、サトウキビやてんさいの絞った汁が原料です。サトウキビから汁を絞り、遠心分離にかけ不純物を取り除くと最初にグラニュー糖や上白糖が結晶として取り出されます。残った糖液を煮詰めて完成するのが三温糖です。
三温糖という名前の由来は「3度温める糖液」から付いたといわれています。煮詰める内にカラメル化現象に近付く三温糖は、茶色に色付いた砂糖です。カラメル化した三温糖は、香ばしい風味が出て旨味とコクが増しています。
褐色の三温糖は、体に良いイメージを感じる人も多いですが、不純物を一切取り除いた日本特有の精製糖の一つです。精製糖の一つである三温糖と家庭で多用されている上白糖やグラニュー糖の違いについてご紹介しましょう。
三温糖の主な原料はサトウキビとてんさい
三温糖の原料はサトウキビやてんさいの絞った汁です。サトウキビは砂糖の原料として有名で、日本では多くが沖縄県や奄美諸島などで栽培されています。一方てんさいは、北海道で主に栽培されている別名サトウダイコンとも呼ばれるビートという野菜の仲間です。
サトウキビは茎をてんさいは根を絞り、汁を取り出し砂糖へ加工しています。サトウキビのみで作られたのが「きび砂糖」で、原料にてんさいのみを用いているのが「てんさい糖」です。
きび砂糖は三温糖に近い味わいで、黒糖を思わせるクセのある風味が感じられます。てんさいのみが原料のてんさい糖は、オリゴ糖を豊富に含み、あっさりした甘さが特徴です。日頃目にする上白糖やグラニュー糖は、サトウキビ・てんさい、どちらでも作ることができます。
グラニュー糖の結晶を取り出し、上白糖を製造した後の糖液を何度も煮詰めて三温糖が造られています。三温糖は何度も煮詰めているうちに、カラメル化し薄く茶色に色付き、旨味とコク、風味が出るのが特徴です。
三温糖は上白糖や黒糖とどう違う?
サトウキビやてんさいを絞った汁は、分離機によって結晶と糖液に分離されます。結晶から作られる上質な砂糖がグラニュー糖や上白糖です。グラニュー糖は結晶のままですが、上白糖には「ビスコ」と呼ばれる蜜をかけ水分を含ませています。
三温糖は上白糖を取り出した後に残った糖液を、再度煮詰めて作られた砂糖です。煮詰める内に糖液がカラメル化現象が発生し、三温糖には薄くカラメル色が付きます。また上白糖やグラニュー糖より煮詰められる回数が多い三温糖は、強い甘みと、香ばしい風味が特徴です。
三温糖は褐色に色付いた砂糖ですが、グラニュー糖や上白糖と同じく、不純物を取り除いた精製糖の一つです。沖縄で有名な黒糖は、「含蜜糖」と呼ばれています。黒糖もサトウキビが原料です。
サトウキビの搾り汁から不純物を取り除いた後、煮詰めて濃縮し固めたシンプルな砂糖です。黒糖は素材本来の味や旨味、風味が持ち味の砂糖といえるでしょう。
グラニュー糖や上白糖は遠心分離で取り出した結晶ですが、分離させていない黒糖はカルシウムや鉄、亜鉛などミネラル分に富んでいます。ミネラルの含有率は上白糖が0.02%程度であれば、黒糖は多い場合では1.6%程も含むようです。
ミネラル豊富な黒糖は、その分苦みや独特の風味が強く精製糖よりは甘さが柔らかいでしょう。ブロック状でそのままでも食べられる黒糖は、甘みの度合いであるショ糖の割合が多くても86%程度といわれています。
三温糖のカロリーは?
三温糖は何度も煮詰めた凝縮した甘みが特徴ですが、一般的なグラニュー糖や上白糖とほぼ同じカロリーと考えて良いでしょう。上白糖のカロリーは100g当たり384kcalであるのに対し、三温糖は382kcalです。
三温糖大さじ1のカロリーは、34kcalです。砂糖は総じて高カロリーなので、1日の摂取量には注意が必要でしょう。なお黒糖のカロリーは354kcalと、三温糖と比べると低カロリーです。カロリーが気になる場合は黒糖を上手に日常に取り入れてみてください。
ただブロック状でも食べられる優しい甘さの黒糖を大量に使うより、高カロリーでも三温糖を少量使うほうがカロリーを抑えられる可能性もあります。精製糖である上白糖やグラニュー糖、三温糖のカロリーはほぼ同等です。
甘さの順では三温糖が最も甘く、次いで上白糖、グラニュー糖なので、用途によって上手に使い分けるのがおすすめでしょう。
三温糖のおすすめの使い方は?
三温糖は、飲み物や料理へ甘みを付けたり、風味の良いお菓子作りにもおすすめです。通常使う上白糖やグラニュー糖と同じ感覚で三温糖も使えます。三温糖のおすすめの使い方や料理についてご紹介しましょう。
【三温糖の使い方】煮物や照り焼きなどの和食
香ばしく風味ある三温糖は、和食で煮物や照り焼きなどを作る時に使うと良いでしょう。通常煮物や照り焼きに砂糖を加えると、料理の照りや旨味がアップします。
一般家庭で料理に使うのは上白糖ですが、三温糖を代わりに使用するとこってりした甘さとコク、香ばしい風味を付けられるでしょう。ぶりやチキンなどの照り焼き、肉じゃが、手羽先の煮ものなどに三温糖を使えば、味に深みとコク、風味の良さが引き立ちます。
三温糖の和食への使い方は、いつも使っている上白糖より気持ち少なめで使うのがおすすめでしょう。強い甘みがある三温糖は、料理へ足しすぎると甘みが前面に出てしまいます。
少量でもしっかり甘みが付く三温糖は、料理に使う時は普段より気持ち少なめを意識するのが上手な使い方です。
三温糖はお菓子作りにも◎
褐色のカラメル化した三温糖はお菓子作りにも適しています。お菓子へ三温糖を加える時は、きな粉と合わせた使い方がおすすめでしょう。風味高い三温糖と香ばしいきな粉との相性が良いとされています。三温糖ときな粉を混ぜて、わらび餅やきな粉おはぎなども美味しく作れるでしょう。
三温糖は料理だけでなくお菓子の味のコクや深みも増します。色を気にしないお菓子であれば、あらゆる素材に使えるでしょう。ただ通常の上白糖やグラニュー糖のイメージで三温糖をお菓子に使うと、ややこってりした甘さに仕上がります。
三温糖は上白糖やグラニュー糖に比べて甘さやコクが深い砂糖なので、分量を調節して使ってみてください。
三温糖の代用になるものはある?
三温糖の代用には、甘さが同じレベルの糖類を探すと良いでしょう。日本の精製糖は甘い順に三温糖、上白糖、グラニュー糖です。三温糖の甘さの代わりとしては、上白糖がおすすめでしょう。一般的な砂糖である上白糖はクセがなくあらゆる料理やお菓子へ使えます。
甘みも三温糖と同等ですが、上白糖で風味やコクを出すのは難しいでしょう。またグラニュー糖も三温糖の甘さの代用として使えます。素材に溶けやすいグラニュー糖もクセがない砂糖なので使い方も簡単で、どんな料理やお菓子にも合わせられるでしょう。
サトウキビの汁から作られる「きび砂糖」を使えば、三温糖と良く似た色合いを出せる砂糖です。きび砂糖も三温糖と同じく料理に使うとコクが出るため、深みのある味に仕上がります。やや黒糖の風味が混じるため、使いすぎには注意が必要でしょう。
照り焼きを作る時に食材の表面にツヤを出すには「水飴」もおすすめです。まろやかな甘さで溶けやすい水飴は、色が付かないため素材の色を活かした料理を作れます。使うタイミングは三温糖と同じで良く、味を見ながら足せるのが魅力です。
三温糖と色合いも風味も似せたい場合は、中ザラ糖がおすすめです。ザラメの一種である中ザラ糖は、糖度が高いザラメの表面をカラメル化しています。カラメルの香ばしい風味と強い甘みが出せる中ザラ糖を使うと、三温糖と良く似た仕上がりが期待できるでしょう。
おすすめ!三温糖を使った人気のレシピ!
煮物や照り焼きの旨味とコクがアップする三温糖は、定番の筑前煮も美味しく作れます。使い方も通常の上白糖を三温糖に代えるだけで簡単です。また甘夏の皮を使った甘夏ピールも、三温糖で作れば濃厚でコクのある甘みに仕上がります。
三温糖を使う筑前煮の材料は、鶏もも肉1枚、れんこん半分、ごぼう3分の1、にんじん1本、こんにゃく半分、ごま油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、だし汁150ml、三温糖大さじ2、醤油大さじ1です。
最初に鶏もも肉とれんこんはひと口大にカットしておいてください。ごぼうは良く洗いささがきにし、にんじんは乱切り、こんにゃくは手ひと口大にちぎります。鶏もも肉に醤油と酒で下味をつけておきましょう。
鍋にごま油を熱し、鶏もも肉の表面の色が変わるまで炒めたら、れんこん、ごぼう、にんじん、こんにゃくを加えます。全体にごま油が回るようにざっくり炒め、適度に火が通ったらだし汁と三温糖を加え、落し蓋をして10~15分程中火の強火で煮てください。
落し蓋を取り、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めたら、醤油小さじ1(分量外)を加え、さらに煮詰めます。最後にみりん(分量外)を加え、強火にして照りを出したら三温糖の筑前煮の完成です。上白糖の筑前煮より、三温糖を使うと味にコクと深みが出てこってり仕上がります。
三温糖の濃厚な甘みを活かした甘夏ピールは、日持ちするお茶菓子としておすすめです。上白糖も混ぜて、自然な甘さに仕上げてください。材料は甘夏4個、上白糖175g、三温糖175g、グラニュー糖20gです。
先に甘夏はたわしなどで良く洗い、白い部分が多く残るように皮を剥きます。鍋に湯を沸かし、甘夏の皮を落し蓋をして15~20分程度煮てください。煮込んだ甘夏の皮は、約30分水にさらして苦みを取ります。
キッチンペーパーなどで甘夏の皮の水分を良く拭き取ったら、ナイフで6~8㎜程度の細さにカットしていきます。ナイフで切った甘夏の皮は再び沸騰したお湯で15~20分程茹で、ざるにあけて30分程度水につけておきましょう。
その後鍋に甘夏の皮と上白糖、三温糖、ひたひたの水を入れ、弱火で20~30分程とろみがつくまで煮込みます。甘夏の皮に照りが出たら火からおろし、粗熱を取ってください。粗熱が取れた皮は、クッキングシートを敷いた天板に並べ、120℃で30分焼きます。
最後に全体にグラニュー糖をまぶせば、三温糖を使った甘夏ピールの完成です。上白糖と三温糖の量は、2度目に甘夏の皮を茹でてざるにあけた時点で計った重さのおよそ7割で計算してください。
例えば2度目に皮を茹でてざるにあけた時に500gであれば、砂糖250g、三温糖250gです。三温糖で豊かなコクと濃厚な甘みを出した甘夏ピールは、そのままお茶菓子として食べたりお菓子作りの材料としてもおすすめでしょう。
作った甘夏ピールは湿気ないように密閉できる瓶などに入れて、冷蔵庫で保存しておいてください。甘夏ピールのレシピは、伊予間やポンカンなど、様々な柑橘系果物にアレンジできます。さっぱり食べられてスイーツ作りの材料にもなる甘夏ピールを作ってみてください。
三温糖は甘みとコクをプラスしてくれる!
上白糖とほぼ同等の使い方ができる三温糖は、飲み物や料理に強い甘みやコクを与えてくれます。黒糖よりクセがなく、上白糖やグラニュー糖より香ばしく風味が立つ三温糖は、使い方次第で料理もお菓子作りにも役立つでしょう。少量で甘さが引き立つ三温糖を使ってみてください。
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