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かぼちゃはカビが生えやすい?
毎日の食事には様々な食材を使い、メインになる肉や魚をはじめ、副菜の野菜などがスーパーに並んでいます。育ち盛りの子供や健康に気を使う年配者、ダイエットしている女性なども栄養バランスの良い献立がおすすめで、食べ応えのある肉に偏り過ぎず、野菜もしっかり摂りましょう。
健康な体を作るには日ごとの積み重ねが大事だといわれ、バランスの良い食事と一口にいっても年齢や生活スタイルによって、理想的なバランスの良い食事は異なります。例えば、子供の発育に必要といわれている栄養素はタンパク質やカルシウム、ビタミンB群や食物繊維です。
本記事ではたくさんの栄養を含むといわれている「かぼちゃ」にフォーカスを当て、梅雨時期や暑い季節に最も気になるカビについてご案内します。かぼちゃはカビが生えやすいのか、またカビが育つ理由やカビをカットすれば食べられるのかなどをチェックしましょう。
かぼちゃにはどのような種類のカビが発生するのか、また各カビの特徴やかぼちゃを持たせるためのおすすめ保管方法も併せてご覧ください。カビはかぼちゃのみならず、様々な食品や浴室、キッチンなどにも繁殖するため、日頃から手入れ・掃除や保管方法の確認がおすすめでしょう。
かぼちゃはウリ科カボチャ属に属する果菜の総称で、カボチャ属の野生種は新大陸のみに分布していますが、栽培種5種のうち日本カボチャやクリカボチャなどは世界で広く栽培されています。かぼちゃが日本に入ってきたのは戦国時代(1542年)で、ポルトガル人によって伝わったようです。
日本かぼちゃはポルトガル人が種子島に漂着し、鉄砲と共に持ち込まれたといわれています。かぼちゃの名前の由来は「カンボジア」が訛ったという説もあります。日本で手に入る主なかぼちゃの種類は日本かぼちゃと西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3つに分けられます。
日本かぼちゃは現在はあまり出回っておらず、水分が多い・甘味が少ない点が特徴で、小菊南瓜や黒皮南瓜などを含みます。スーパーでよく見掛ける種類は西洋かぼちゃで、甘味が強い・粉質・加熱するとホクホクする食感が特徴です。西洋かぼちゃは昭和40年代頃に広まりました。
ペポかぼちゃはカボチャ属の園芸作物で、淡白な味・緑や黄色のカラフルな色味・丸型や細型などが特徴です。ズッキーニもペポかぼちゃの部類に入り、若採りする作物になります。かぼちゃには数種類あり、普段の生活で食べる機会の多い種類は西洋かぼちゃであることが分かりました。
カビの発生が気になるかぼちゃですが、かぼちゃは代表的な緑黄色野菜の一つです。西洋かぼちゃはカロテンやビタミンB群、ビタミンCを多く含み、カロテンはほうれん草と同等の量を含むといわれています。また、ナトリウム(塩分)を排泄する役割を持つカリウムもあります。
かぼちゃには食物繊維も豊富に含み、水溶性の他不溶性食物繊維が多く、便秘の予防・改善が期待されるともいわれています。
カビが生える理由
栄養や食物繊維を豊富に含むかぼちゃは積極的に摂取したい作物の一つですが、カビが育ちやすい一面を持っています。カビを発生させる条件はいくつかあり、水分と糖分を含むかぼちゃはカビが育ちやすいといわれています。そもそもカビは菌の一種で、真菌類に分類されます。
カビ自体は空気中に存在しており特別なものではありません。カビが育つには温度・湿度や糖度、酸素の条件が重要で、食材や木材などあらゆる場所で見られるといわれています。カビが発生しやすい温度は20~30度(25度前後を好む)で、湿度75%以上がカビの好条件です。
カビが育つには環境の他に栄養となるエサも重要で、カビが好むものは糖質や埃、人の皮脂などです。食物に関するカビで最も注意が必要な時期は6~10月で、気温や湿度が高くなり、カビと共に食中毒にも気を配りましょう。食物の保存や管理は梅雨や夏場、初秋に掛けて一際注意して下さい。
食べ物は種類によって保管方法や日持ちが異なるため、カビの種類や食べ物ごとの保存・管理方法と日持ちを調べておくのがおすすめでしょう。夏は冷暗所で保管していても湿度・温度が高く、カビが育ってしまう恐れがあります。
カビが生えたかぼちゃはカットすれば食べられる?
カビが生えたかぼちゃはカットしても食べないことが原則ですが、黒カビが少し生えた状態であればカットして食べられることもあります。黒カビは他の種類よりも毒性が低いといわれており、カットはカビのみならず、周辺もしっかり切り落とし、さらに食べる場合は加熱して下さい。
少しの黒カビであればカットしても食べられないことはありませんが、カビの根は深いため、深くカットすることが重要です。また、黒カビは加熱処理で殺菌できるようですが、完全に殺菌できるとは限らず、深くカットし、加熱したとしても食べないことをおすすめします。
かぼちゃに発生するカビの種類
かぼちゃに生えるカビには3種類あるといわれています。こちらでは各カビの特徴をチェックしていきましょう。
白カビ
かぼちゃに生えるカビの一つは「白カビ」ですが、害のないでんぷんと間違えられることがあります。でんぷんは白くカサカサとしており、膜の様なものが特徴です。一方、かぼちゃの白カビは菌糸と呼ばれる糸状の構造で、ふわふわとした白い見た目が判断ポイントに挙げられるでしょう。
白カビはカマンベールチーズや醤油、日本酒を造る工程で使用されますが、かぼちゃに生えているものは強い発がん性物質を持っているといわれています。白カビは酵素の力が強く、品質が早く落ちる特徴があります。かぼちゃのでんぷんか白カビか判断できない場合は摂取を避けましょう。
黒カビ
かぼちゃで目にすることがある「黒カビ」は、風呂場やキッチンなどの湿気の多い場所を好みます。かぼちゃの保管状況が悪い場合は黒カビが発生することがあり、白カビに比べて毒性は低いとされます。
黒カビの生えたかぼちゃは先述したように深く切り落とし、加熱すれば食べられないことはありませんが、完全に無害になるとは言い切れないため、口にしないようにしましょう。
緑カビ
緑カビ(青カビ)はみかんや餅で目にした人が多いかもしれません。緑カビは白カビを放置した場合に発生する種類で、ペニシリウムと呼ばれています。緑カビには強い毒性を持つものがあり、切り落としても食べないようにして下さい。
緑カビの見た目からかぼちゃの皮と区別し辛いことがあります。皮かカビか判断できない場合はかぼちゃを切って、断面に見られないかチェックしましょう。
かぼちゃを日持ちさせる保存方法
かぼちゃを皮付きのまま丸ごと保管する場合は土や汚れを落とし、しっかり水分を拭き取ります。保管場所は湿度や気温が高くない風通しの良い場所ですが、夏場は冷蔵保存が良いでしょう。
種とわたを取り除く
かぼちゃを持たせる方法は、購入後すぐに種とわたを取り除くことが大切です。カットしたかぼちゃは丸ごとの状態より傷みやすいため、水分を多く含む種とわたをスプーンで取っておきましょう。切り分けているかぼちゃは断面から水分が抜けるため、ラップで包んで下さい。
ラップは断面だけでなく皮も含めて全体を包むようにし、さらに保管用の袋に入れるのがおすすめでしょう。かぼちゃは種とわたを取り除いても傷むスピードが速く、冷蔵庫の野菜室保管で3~4日の日持ちになります。調理前は日持ち期間内であってもカビが無いかチェックして下さい。
冷凍保存の方法
かぼちゃを冷凍保存する場合は種とわたを取り除き、余分な水分を清潔なペーパータオルで拭き取ります。仮に洗うのであれば断面を濡らさないようにし、皮の部分だけにしましょう。かぼちゃは調理に使いやすいよう、下準備として小さい角切りと薄いくし形切りにする方法があります。
切り分けたかぼちゃは1回の使用分ごとにラップに包み、冷凍用密閉保存袋に入れて冷凍庫で保管します。かぼちゃを二重に包むことで乾燥による酸化を抑え、変色や食感の劣化を防ぎます。また、かぼちゃの冷凍日持ち期間は2週間程です。
かぼちゃはカビが生えにくいように保存しよう!
かぼちゃは水分が多く、豊富な栄養素を含むため、比較的カビが発生しやすい食べ物です。カビの発生を防ぎ、劣化スピードを遅らせるには適切な方法で保管することが大切です。基本的には時間が経過したものやきちんと保管していないもの、怪しいものは食べないようにしましょう。