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アリランラーメンとは?
「千葉のご当地グルメ」または「千葉の秘境グルメ」と呼ばれるアリランラーメンは、千葉の山奥にあるラーメン店でレシピが考案されたラーメンです。
レシピを考案した店の周囲にはアリラン(韓国)を連想させるものは見当たらないですし、千葉も特筆するほど親密な関係ではありません。
それなのに千葉・三大ラーメンの1つには山奥のラーメン店で作られているアリランラーメンが含まれていますし、駅から離れているのにわざわざ足を運ぶ人がいるほど人気のラーメンです。
玉ねぎやにんにくを使用した千葉のご当地ラーメン
千葉県民ならだれもが知っているご当地ラーメン・アリランラーメンは、今から約50年前の1972年に創業したラーメン店で作られたメニューです。今では広々した店内でゆっくり極上のラーメンが食べられる人気店ですが、創業当初に建物はなく、屋台ラーメンでした。
屋台ラーメンからたった一代で千葉を代表するラーメン店にまで成長するきっかけとなったのが、玉ねぎやにんにくをたっぷりと使ったアリランラーメンの濃厚旨辛スープです。
一口食べるとかなり強いにんにくのにおいが襲ってきますが、単ににんにくの味が強いだけでなく、たっぷり使った玉ねぎの優しい甘さによってマイルドなスープになります。ちなみににんにくの効いたスープですが、スープのベースはしょう油です。
にんにくのパンチの強さから脂たっぷりのこってり系スープを連想するかもしれませんが、実は意外なほどさらりとしていて、女性でも飲み干せます。仕上げに炒めた玉ねぎ・にんにく・ネギなどがのせられるので、野菜たっぷりラーメンといったイメージです。
なおテーブルにセットされている自家製ラー油を加えるのが、発祥店におけるアリランラーメン・おすすめの食べ方です。自家製ラー油の辛味を加えることで、玉ねぎとにんにくたっぷりのアリランラーメンの味をうまくまとめてくれます。
さらに自家製ラー油はお好みでいれることができるので、自分で辛さの調整ができるところもアリランラーメンの特徴といえるでしょう。
名前の由来
千葉なのにアリランラーメンと名付けた理由は、峠にある店が考案したラーメンレシピであることが関係します。
常連客に「スタミナ満点のラーメンを作ってみてはどうだろう」と提案されたのをきっかけに、新しいラーメン作りをはじめたオーナーですが、納得できる味ができるまで約4年かかりました。
こうしていよいよお披露目の段階になった時、店舗が峠にあることから、新商品に峠と関係のあるメニュー名をつけたいと考えるようになります。そんな時に偶然耳にしたのが、「アリラン峠」という韓国の民謡でした。
この民謡にひらめきを感じた店主が、新商品のメニュー名にアリラン峠の「アリラン」をつけたのが、千葉三大ラーメンの1つ・アリランラーメンの由来です。
アリランラーメンで有名な「八平の食堂」
千葉名物・アリランラーメンが有名なのは、峠の中にある八平の食堂です。ツーリングコースとしても有名な峠の中にあるので、ライダーの休憩スポットとしても有名ですし、人里離れた峠にポツンと1軒ある店なので「秘境グルメ」とも呼ばれます。
風情あるたたずまいの建物には小上がりの座敷席、カウンター席、テーブル席があるので、グループでも1人でも利用しやすい店舗です。広い店内ですがオープンとほぼ同時に満席になるほど有名な店で、平日でも待たされることがあります。
アリランラーメンレシピを考案したのは八平の食堂のオーナーで、たっぷりのにんにくを効かせた濃厚スープに粗みじん切りにしたタマネギを加えたスープは、一口食べるとハマってしまうほど人気です。
ちなみに創業からおよそ50年となる八平の食堂なので、店の名物メニューであるアリランラーメンは地元でもよく知られています。
さらに千葉三大ラーメンに選ばれたこともあり、今では千葉県民にも愛されるご当地グルメとして有名です。これだけ愛されるご当地グルメ・アリランラーメンなので、地域限定カップ麺にもなりました。
日清食品・八平の食堂・ヤックスのコラボカップ麺として、2020年5月に発売が開始されました。監修を八平の食堂が行っているため、パッケージ写真には店内で提供されるにんにくの効いた濃厚旨辛スープが描かれています。
ちなみに販売しているのは八平の食堂、ラーメン八平(系列店)、ヤックスのみです。そのため八平の食堂で名物・アリランラーメンを堪能し、お土産にアリランラーメンカップ麺を購入する人もいます。
ちなみにスープに注目が集まりがちな八平の食堂・アリランラーメンですが、麺にも強いこだわりがあります。八平の食堂には、オーナーの親族が経営する系列店がありますが、どちらの店舗で使われる麺も本店である八平の食堂で作られます。
個性の強いアリランラーメンのスープに負けない麺にするため、試行錯誤の末に完成したのが自家製麺のレシピです。専用の機械を使って毎日手作りしている自家製麺は、八平の食堂・アリランラーメンの隠れた主役ともいえます。
店舗情報
千葉三大ラーメンの1つ・アリランラーメンの発祥地は、千葉県長生郡長柄町の峠にあります。最寄りの千葉・新茂原駅からでも車で20分かかる上に、傾斜のきつい峠の中にポツンと1軒あるのが、アリランラーメンの名店・八平の食堂です。
営業時間は11時30分~19時で、定休日は毎週水曜日となっています。なお山内ダムの入口付近に、同じくアリランラーメンを提供しているラーメン八平がありますが、ラーメン八平は八平の食堂の系列店舗です。
定休日は八平の食堂と同じ水曜日ですが、営業時間が11時~16時までと短いので、閉店時間に注意してください。
名称 | 八平の食堂 |
住所 | 千葉県長生郡長柄町山根1201 |
八平の食堂のおすすめメニュー
アリランラーメンの名店・八平の食堂には、おすすめのアリランラーメンのほかにもラーメン(税込み750円)、みそラーメン(税込み800円)などがあります。そんな八平の食堂ですが、やはりおすすめメニューは八平の食堂の代名詞メニューです。
箸で簡単に切れるほど柔らかく似たチャーシューは八平の食堂のおすすめトッピングで、チャーシューメン(税込み1000円)やみそチャーシュー(税込み1100円)もおすすめメニューに挙げられます。とはいえ一番人気は、アリランラーメンシリーズです。
アリランラーメン
千葉のご当地グルメに選出されているアリランラーメン(税込み900円)は、八平の食堂で欠かせないおすすめメニューです。
麺の上にたっぷり後乗せされる刻み玉ねぎの甘みとにんにくパンチの効いた旨辛スープが、自家製麺にしっかり絡みます。食べる際に自家製ラー油をお好みで加えるのが、八平の食堂おすすめの食べ方です。
アリランチャーシュー
アリランラーメンもおすすめですが、チャーシューメンやみそチャーシューが人気の八平の食堂では、アリランラーメンに自慢のチャーシューをたっぷりのせたアリランチャーシュー(税込み1200円)がおすすめです。
柔らかいチャーシューでボリュームもアップしますし、チャーシューから豚肉の旨味が染み出してくるので、食べ進める間にも旨味が増してきます。
アリランラーメンのテイクアウト
アリランラーメンレシピ誕生の店・八平の食堂では、2021年1月10日からアリランラーメンのテイクアウトが始まりました。常連客に安心してアリランラーメンを食べてもらうために始めた八平の食堂・テイクアウトメニューは、1種類のみです。
テイクアウト用アリランラーメンは税込み850円ですが、麺が2玉なので2人前になります。そのため店内飲食で提供されるアリランラーメンよりも、安く食べられるお得なメニューです。
テイクアウト用アリランラーメンは、八平の食堂と山内ダム入口にあるラーメン八平の2店舗で注文ができます。どちらの店舗でもテイクアウトメニューを利用する際には、テイクアウト用アリランラーメンの事前注文を電話で行う必要があります。
テイクアウト用アリランラーメンを持ち帰る鍋は、受け取り店舗に持参しなければいけません。そもそもテイクアウト用の専用容器が店舗にはありません。
しかも出来上がったアリランラーメンを持ち帰るには、あまりにもアクセスが不便です。そのため千葉・アリランラーメンのテイクアウトは、自宅に持ち帰って調理するタイプのテイクアウトメニューとなっています。
だからこそ自宅でアリランラーメンを作る際に使う鍋を持参し、その中に麺(2玉)、にんにくの効いた特製スープ(2人前)、玉ねぎ(2人前)を入れてもらうシステムなのです。
スープは1人前ずつ個別包装されていますし、アリランラーメンのレシピもきちんと添えられているので、初めてラーメン作りに挑戦する人も失敗せずに完成させられます。
ただしテイクアウト用アリランラーメンにはトッピングのチャーシューなどはありません。ですから店内飲食のようなボリューム満点のチャーシュー入りアリランラーメンが食べたい場合は、別途チャーシューの準備が必要です。
アリランラーメンはピリッと辛くておいしい!
峠の上にある八平の食堂で生まれたにんにくがたっぷり入ったアリランラーメンは、ピリ辛スープとボリュームがおすすめです。
八平の食堂にはテイクアウトメニューもありますが、受け取り方法のユニークさも魅力といえます。厳しい飲食業界にありながら、価格据え置きで提供する店主の心意気も見事です。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。