今更聞けない【のどぐろ】のおいしさを徹底解説!正式名称や美味しい食べ方知ってる?

今更聞けない【のどぐろ】のおいしさを徹底解説!正式名称や美味しい食べ方知ってる?

幻の高級魚「のどぐろ」は脂質含有量が20%を超える濃厚な甘みとコク、旨味を味わえる白身魚です。ふんわり柔らかく口当たりの良い白身魚の食感を残しつつ、濃厚でぽってりした脂の旨味を楽しめるのどぐろの魅力や高級魚と呼ばれる理由、おいしい食べ方などをご紹介します!

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記事の目次

  1. 1.幻の人気高級魚「のどぐろ」
  2. 2.のどぐろってどんな魚?
  3. 3.のどぐろの値段は?
  4. 4.のどぐろの旬はいつ?
  5. 5.のどぐろのおすすめの食べ方
  6. 6.のどぐろは栄養価も高く1年中おいしい魚

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幻の人気高級魚「のどぐろ」

Photo by yosshi

白身魚でありつつトロのような旨味を味わえる「のどぐろ」は、幻の高級魚と呼ばれています。大きな目と口が特徴的なのどぐろは、赤く淡い鱗と白銀の腹が美しい白身魚です。のどぐろは淡白な味が多いといわれる白身魚ですが、脂乗りが非常に良く、濃厚な旨味と甘みを味わえます。

また体脂肪率が20%、個体によっては30%を超えるのどぐろも存在するといわれており、身に対して脂の乗りは一般的な白身魚の比ではないでしょう。ふんわり柔らかい白身魚特有の口当たりとジューシーで甘く旨味たっぷりの脂の味わいが、のどぐろ最大の魅力です。

Photo by Kanesue

季節問わず脂の乗りが良いのどぐろは、煮ても焼いても、刺身でも、あらゆる食べ方をしてもおいしい人気の高級魚として知られています。特に新鮮なのどぐろは刺身が絶品で、厚い身にぽってり甘い脂が乗り、とろけるくちどけと濃厚な旨味を味わえます。

皮にも旨味が凝縮しているのどぐろは、刺身として捌くなら皮付きで厚めにカットするのがおすすめでしょう。刺身の次におすすめの塩焼きは、パリッと香ばしい皮の旨味とふっくら柔らかくジューシーな身が絶品のごはんのおかずです。

Photo by tab2_dawa

柔らかく淡白な白身魚の口当たりと、濃厚な脂の甘みや旨味、コクが味わえるのどぐろの塩焼きは、香ばしい皮にも旨味が詰まっています。焼魚の皮を残してしまう人も食べられてしまう程おいしいといわれるのどぐろの塩焼きは、箸を入れた瞬間の香りから食欲をそそられるようです。

味に関しては文句のつけようがないのどぐろですが、市場に出回っている個体が全て天然ものなのが高級魚と呼ばれ高値がつけられる理由でしょう。養殖が行われていないのどぐろは、出回っている個体全てが天然ものなので、高額で取引されています。

Photo by Kanesue

一般的なスーパーや魚屋などでは並ばないのどぐろは、メディアや芸能人などが取り上げたこともあり、高級魚としての人気を獲得していきました。近年では漁獲量が減ってきているのも、のどぐろが人気の高級魚と呼ばれる理由です。

刺身をはじめ、煮つけや塩焼き、炙りなど、どんな調理法でも美味しく食べられる人気の高級魚のどぐろの魅力や正式名称、おすすめの食べ方をご紹介しましょう。

高級魚【のどぐろ】の旬を産地ごとに徹底解説!おいしい食べ方ものイメージ
高級魚【のどぐろ】の旬を産地ごとに徹底解説!おいしい食べ方も
日本各地で食べられるのどぐろは、どんな食べ方でもおいしいおすすめの高級魚です。「白身のトロ」と呼ばれるのどぐろですから旬に食べるのが一番おいしいのですが、のどぐろの旬は産地ごとに違います。そこで産地別・のどぐろの旬とおすすめの食べ方をご紹介しましょう。

のどぐろってどんな魚?

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大きな目と口が特徴的なのどぐろは真鯛をほっそりした姿の白身魚です。淡く赤い背中の鱗と白銀の腹のグラデーションが美しい見た目ののどぐろは、年間通して脂乗りが良くおいしい魚として知られています。

のどぐろは日本海沿岸で漁獲できる白身魚ですが、最も有名な漁獲地は石川県です。のどぐろは白身魚でありつつ、トロのような脂乗りの良さと旨味を味わえる魚です。白身魚特有のふんわりした口当たりととろける舌解けは、高級魚と呼ぶに相応しいでしょう。

一般に出回るサイズは200g~が多く、値段は2000円前後で取引されています。なお600gを超える大きなのどぐろには10000円以上の高値がつけられるようです。

正式名称は「あかむつ」

Photo by rhosoi

釣り人の憧れの魚でもあるのどぐろの正式名称は「あかむつ」です。あかむつは深海に生息するスズキの仲間であり、ホタルジャコ科に属します。あかむつという正式名称は、こってり濃厚な味と赤く染まった鱗の色合いから名付けられました。

赤い鱗と脂乗りの良い味わいであかむつという正式名称が付けられましたが、のどぐろは口の中から腹の中まで全て黒い膜で覆われています。

釣り人が釣り針を取る時に口の中が黒いことや、捌いて腹の中が黒い膜で覆われていた由縁から、正式名称のあかむつから「のどぐろ」と親しみを込めて呼ばれるようになりました。料亭でも正式名称でメニューを出している場所もあれば、のどぐろで通している店も多々あります。

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赤く淡い鱗と白銀の腹が美しい外見のあかむつからは、想像だにしなかった黒い中身が、正式名称から愛称であるのどぐろが一般的に使われるようになった理由でしょう。

北陸原産の白身魚

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正式名称でいえばあかむつは北海道からオーストラリアにかけての西太平洋や、日本でいえば日本海沿岸のどのエリアでも漁獲できます。新潟県から長崎まで幅広い日本海沿岸に生息しているのどぐろは、北陸原産の白身魚です。

日本海沿岸なら幅広いエリアで漁獲できるのどぐろですが、最も有名な産地は石川県といわれています。石川県の金沢ではあかむつをメインに出す一流料亭も立ち並んでいるようです。

脂乗りが良く白身のトロと言われることも

Photo by Kanesue

高級魚で名高いのどぐろは、体脂肪率が20%を超えるとろける脂の旨味と柔らかい口当たりを味わえる白身魚です。ふんわり優しい白身魚の食感と、脂乗りの良いこってり濃厚な味わいが抜群ののどぐろは、舌解けの良さから「白身のトロ」とも呼ばれています。

濃厚でとろける味わいが特徴ののどぐろは、舌解けの良いたっぷりの脂がしつこくなく後を引かないためさっぱり食べられるのも魅力です。

濃厚な脂の旨味と甘み、淡白な白身魚のふんわりした食感を同時に楽しめるのどぐろは、後に残らない優しい口当たりがおいしい高級魚として認められている理由でしょう。

のどぐろの値段は?

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正式名称あかむつであるのどぐろは、年々漁獲量が減ってきている白身魚です。メディアで取り上げられ高級魚としても地位を確立したのどぐろの値段は日常的に食卓に出せる値段ではないといわれています。

養殖もされていない天然ものしか市場に出ないのも、のどぐろの値段を高騰させている理由といえるでしょう。

200gで2000円が目安

フリー写真素材ぱくたそ

高級魚であるのどぐろの値段は200gのサイズで2000円前後が目安です。200gは一般的に出回っているのどぐろの大きさで、600gなどの大きなサイズになると10000円を超える高値が付きます。のどぐろの値段はサイズや時価によって大きく変動するようです。

のどぐろの旬はいつ?

フリー写真素材ぱくたそ

一年中脂乗りが良くおいしい魚といわれるのどぐろですが、漁獲地域によって旬は異なります。のどぐろの産地で有名な石川県をはじめ、新潟から長崎まで日本海沿岸で漁獲できるといわれています。

のどぐろはぽってり身に乗った脂乗りの良さが特徴の魚なので、旬は脂の乗りが関係すると思う人も多いです。ただのどぐろは年間通して脂乗りが良い白身魚で、脂質含有量だけで見ると個体差が大きく関係してきます。

2007年に島根県が行った研究データによると、島根産ののどぐろは脂質含有量が最も多いようです。また小型より大きいサイズののどぐろのほうが脂乗りが良いことがわかっています。さらに季節よりも個体差によってのどぐろの脂乗りは左右されるようです。

のどぐろの旬を限定するのは大変難しく、季節問わず食べてもおいしいといわれています。あえてのどぐろの旬を限定するなら、食べ方や漁獲した地域によって定めることができるでしょう。

地域ごとに「旬」が異なる

正式名称をあかむつと呼ぶのどぐろの、それぞれの有名な漁獲地域の旬をご紹介しましょう。産卵期である夏が旬という説や、秋に最も脂が乗る地域、秋から冬が一番おいしいなど、4エリアののどぐろおすすめの季節をご紹介します。

新潟の旬

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一年を通しておいしいといわれるのどぐろですが、新潟では産卵期を迎える夏から秋が旬です。元々体脂肪20%と脂乗りの良いのどぐろは、産卵前にはより体に脂肪を蓄えるためジューシーでふっくらしています。

水深100~200mで小エビやカニを食べて育つ夏場に漁獲される新潟ののどぐろは、刺身で食べるとまさに白身のトロと呼ばれるに値するとろける味わいが魅力です。

石川の旬

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全国的に有名なのどぐろの産地は石川県です。石川県では脂の乗りが良い秋口がのどぐろの旬といわれています。甲殻類を餌に育った石川県ののどぐろは、身にたっぷり脂を蓄え、とろけるくちどけと上質で濃厚な旨味が特徴です。

魚の王様と呼ばれるマグロのトロにも匹敵する旨味と濃厚な甘い脂を味わえる石川県ののどぐろは、刺身はもちろん干物で食べると凝縮した旨味が味わえます。

島根の旬

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年間通しておいしい魚といわれるのどぐろは、島根では旬が3シーズンに分けられます。島根でののどぐろの旬は春と秋、冬の3シーズンです。

3シーズンの中でもとりわけ脂質量が多いのが秋口に入りかけた8月ののどぐろで、脂質含有量は26.6%と濃厚な旨味とくちどけの良さを味わえます。

長崎の旬

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日本海沿岸では年間通しておいしい人気の高級魚のどぐろは、長崎県でも漁獲可能です。長崎県でも通年脂乗りが非常に良くとろける味わいを楽しめますが、強いて言えば6~7月に漁獲したのどぐろには稀に真子が入る場合があります。

約1か月の期間しか可能性がない真子(卵巣)入りは、希少価値の高いのどぐろとして人気です。長崎では年中美味しく人気の高級魚のどぐろですが、真子が入る可能性を考えると旬の季節は夏場の6~7月に限定されるでしょう。

のどぐろのおすすめの食べ方

年間通してとろける味わいののどぐろは、季節ごとに脂乗りが変わらない希少な魚です。そのため旬を定めるのが難しい魚ともいわれています。いつ食べても甘みと旨味が口の中でとろけるのどぐろは、食べ方によって漁獲時期を変えてみるのがおすすめです。

刺身も鍋も、塩焼きも、ジュワッと溶ける脂と旨味を味わえるのどぐろは、あらゆる食べ方で楽しめます。ただ食べ方によっては、煮つけの場合なら産卵期前の初夏の子持ちを狙ってみたり、刺身で豊かな脂の甘みと旨味を楽しむならのどぐろの大きさで選んでみてください。

刺身

新鮮なのどぐろが手に入ったら、まず最初に試したい食べ方は「刺身」です。魚本来の風味や味わいを楽しめる刺身は、のどぐろの濃厚な脂の甘さやコク、食感をありのままに味わえます。鮮度が命の刺身なので、のどぐろを裁くときも素早く行い早めに食べるのがおすすめでしょう。

一般的には白身魚の刺身は透き通っていますが、のどぐろは濃厚な脂が詰まったミルキーな白濁色です。分厚い身にはぽってりと甘い脂が乗ったのどぐろの刺身は、皮にも旨味が凝縮しています。刺身に選ぶのどぐろは、サイズが大きく脂がたっぷりのっている個体がおすすめでしょう。

またのどぐろの刺身は旨味が凝縮した皮付きで捌いて味わってみてください。なお「焼霜づくり」も、のどぐろの脂の旨味や甘み、濃厚な味わいを楽しめる食べ方です。焼霜づくりはのどぐろの刺身の皮をほんの少し炙って作ります。

炙った皮の旨味と刺身の脂の甘みと旨味がじゅわりと溶け合い、至福の味わいを楽しめるでしょう。

煮つけ

子持ちののどぐろが手に入ったら是非「煮つけ」で食べてみてください。子持ちののどぐろは7~9月の産卵期にしか手に入らないため、食べ方は圧倒的に煮つけが人気です。

淡白で柔らかい食感と、のどぐろの脂のとろけるくちどけが、濃いめに効かせた甘辛い醤油と絶妙でおすすめの食べ方でしょう。煮つけにしても脂が多いのどぐろは身が硬くならず、ふんわり仕上がるのも人気です。

ふわっと柔らかく脂がとろけるのどぐろの身と、濃いめに効かせた醤油の風味が絶妙な煮つけは、白米と相性抜群でしょう。ジューシーで甘い脂が煮汁に溶け出すのどぐろの煮つけは、ショウガをキリっと効かせて砂糖多めの味付けがおすすめです。

こってり濃厚で甘くふわふわののどぐろの煮つけは、魚が苦手な人でもおいしいと食べられる絶品の食べ方でしょう。

干物

サイズが大きければ脂の甘みや旨味を楽しめる刺身に、子持ちであれば煮つけなど、のどぐろは個体の状態によっておすすめの食べ方が異なります。小さめや日持ちさせたい場合ののどぐろおすすめの食べ方は「干物」です。

水分を抜いて作るのどぐろの干物は本来の上手みを凝縮した食べ方で、冷凍もできるためストックするのにおすすめでしょう。冷凍した干物は、そのまま冷蔵庫で自然解凍して焼けば、本来のふっくらジューシーな脂の旨味あふれる味わいが蘇ります。

個体のサイズが小さくても、のどぐろに含まれる脂質は他の白身魚の比ではないため、ほろっと口の中でほどけてふんわり広がる甘みを味わえるでしょう。

表面をパリッと焼いた香ばしいのどぐろの干物は、中はふっくらほろほろとした白身魚特有の柔らかさと、ジューシーで甘い脂の旨味を味わえる最高のおかずです。

のどぐろは栄養価も高く1年中おいしい魚

Photo by Kanesue

甘い脂と旨味たっぷりののどぐろは、一度は食べてみたい高級魚です。脂乗りにブレがないのどぐろは、年間通しておいしい人気の白身魚でトロのように甘い脂と旨味を味わえます。どんな調理法で食べてもおいしい人気ののどぐろを、機会があれば食べてみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。

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ライター

noko dtk

食べることが大好きでグルメ系の記事を書いています。レストランや居酒屋などの飲食系やスイーツ、自宅で楽しむグルメも。

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