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「五平餅」ってどんな料理?
五平餅ですが、知らないという人もいるでしょう。五平餅とは一般的なお餅とは違い、炊いたうるちまいを粒感を適度に残してつぶし、串や割りばしなどにくっつけてたれを塗って焼いたものです。
一般的なお餅ほどのもちもち感はありませんが、1本で満足できるほどのボリュームがあります。また、地域により作り方も異なり、うるちまいだけを使用している地域やつなぎに小麦粉を入れる地域、うるちまいに塩をプラスしている地域など、郷土料理ならではのバリエーションがあります。
五平餅を郷土料理としている岐阜県・長野県・愛知県などでは、高速のサービスエリアや山間部、お祭りなど、いろいろな場所で五平餅は販売されており、手軽に食べることができます。
東濃地域での農繁期の食事の一つ
おにぎりと同じ原料、うるちまいを使っていながら餅と呼ばれている五平餅の誕生は、五平という人物が作ってふるまったのが始まりや山の神へのお供えものであったなど、いろいろあります。
また、現在も残っている資料には、16世紀中ごろの川中島の戦いでふるまわれたというものがあるので、五平餅は500年以上もの歴史がある郷土料理であることがわかります。歴史ある五平餅ですが、近代では農繁期の食事の一つとして親しまれていたようです。
米や味噌、くるみ、えごまといった山の幸を使った山間部発祥と言われている五平餅は、徐々に塩の街道と呼ばれた中馬街道沿いで広がり、岐阜県・長野県・愛知県などのソウルフードとなっていきました。
地域によって形やたれの味に違いも
岐阜県・長野県・愛知県など、広い範囲で愛されている五平餅ですが、形やたれの味は地域により異なります。平たく円形の形をしたわらじ型やお団子型、神社の御幣のような形の御幣型、わらじ型よりも大きな大わらじ型など、さまざまな形があります。
ざっくり分けると北は団子型、南はわらじ型になりますが、細かく分けると10種類にもなります。また、たれは大きく分けて味噌・醤油・ミックスの3種類があります。さらに、味噌や醤油といったベースにピーナッツやくるみなどが加わることもあるため、たれの種類は数え切れません。
五平餅は、地域で異なる形やたれを楽しむのもおすすめの食べ方です。ぜひ、家庭で五平餅を作る際も、いろいろな形やたれに挑戦して好みのおいしい五平餅をお楽しみください。
フライパンでお手軽に!五平餅の簡単レシピ
まずは、フライパンで作れる五平餅レシピを紹介します。フライパンを使うことで、適度な焦げ目が付けられるので、本格的な五平餅を作ることができます。本格的という言葉から「作るのが難しいのではないか」と思う人もいますが、作り方はとっても簡単です。
本格的な五平餅を食べたいときにおすすめのフライパンを使ったレシピは、調理時間約20分と短いのも魅力です。おいしい五平餅を買いに行くのは大変だけど、フライパンを使えば、いつでも好きなタイミングで本格的かつおいしい五平餅を堪能できます。
おやつにも食事にもおすすめの五平餅を、フライパンで簡単に作るレシピをご覧ください。用意する材料や手順を詳しく解説しています。
材料
フライパンで作る際に必要な五平餅2本分の材料を紹介します。まずは、五平餅のもととなるご飯300g、必ず温かい状態のご飯を用意してください。冷めているとうまくご飯をつぶすことができません。
続いて、たれを作るために必要な材料は、くるみ10g(無塩・ロースト)、すりごま10g(白)、味噌50g、料理酒50ml、みりん50ml、砂糖大さじ1です。最後にご飯を焼くためのサラダ油大さじ1です。
また、フライパンのほか、すりこぎとすり鉢、割りばし2本、バットもご準備ください。今回紹介するたれは、くるみが入った味噌ベースのごまだれですが、お好みでくるみをピーナッツに変えたり、すりごまを黒にするなどのアレンジをしてもおいしく仕上がります。
作り方
フライパンで作る五平餅の手順は五平餅となるご飯の準備・たれを作る・五平餅を焼くの3つになります。まずは、ご飯をすり鉢に入れて多少の粒感が残るようにすりこぎでつぶし、2等分にして割りばしにくっつけていきます。すりこぎを事前に水で濡らしておくと簡単につぶせます。
また、形は自由ですが、フライパンで焼きやすい小判型がおすすめです。続いて、たれを作っていきます。すり鉢にくるみを入れ、しっかりすりこぎでしっかり潰したら、残りのたれの材料を入れ混ぜ合わせます。
しっかり混ぜ合わせたらたれを鍋に入れ、中火で5分ほど煮詰めます。煮詰めたたれをバットに広げたら、五平餅をたれにつかるように入れます。全体にたれが染み込んだら、サラダ油をひいたフライパンに五平餅を並べ、両面に焼き色がつくまで焼いて完成です。
あっという間に完成!五平餅の時短レシピ
本格的かつおいしい五平餅を食べたい人におすすめのレシピはフライパンですが、もっと手軽に早く五平餅を作りたいという人には、あっという間に完成する電子レンジとトースターを使った時短レシピがおすすめです。
フライパンで作っても約20分と時間は短めですが、もっと早く作りたい早く食べたいときにおすすめの時短レシピは、なんと約10分で完成します。さらに、電子レンジとトースターを使った時短レシピでは、すりこぎもすり鉢も必要ありません。
時短レシピはたった約10分で五平餅を作るため、本格的な五平餅とは少々異なりますが、五平餅のような食感と味を楽しみたいときに最適です。おいしい五平餅をとにかく早く食べたい、手軽に食べたいというときにおすすめの時短レシピをご覧ください。
材料
五平餅の時短レシピ、3個分の材料を紹介します。まずは、五平餅の基本となるご飯80g、必ず温かいものを用意してください。続いて、短時間で五平餅を作るためのポイントとなる材料、切り餅1個を用意してください。
切り餅が加わることで、もちもちとした食感の五平餅を短時間かつすりこぎ・すり鉢なしで作ることができます。たれに必要な材料は、すりごま小さじ1、砂糖小さじ1、みりん小さじ1、味噌小さじ1/2です。今回は定番の味噌ベースのたれですが、お好みでアレンジしても構いません。
五平餅を作るためには、ほかに、電子レンジ、トースター、深めの耐熱皿、ボウル、へら、くっつきにくいアルミホイルも使用します。トースターがない場合は、魚焼きグリルなどをご使用ください。
作り方
とにかく早く作りたい人におすすめの電子レンジを使ったレシピの手順は、切り餅とごはんを混ぜる・くっつきにくいアルミホイルに五平餅を3等分にして並べる・たれを塗ってトースターで焼くの3つです。
まずは、切り餅を深めの耐熱皿に入れ、切り餅がかぶるくらいの水を入れてふんわりラップをし、600wで1分半加熱します。柔らかくなった切り餅とご飯をへらを全体が混ざる程度に混ぜたら、くっつきにくいアルミホイルに3等分した五平餅を好きな形で並べます。
並べた五平餅にたれ(たれの材料を混ぜたもの)を塗り、トースターで5分ほど、焦げ目がつくまで焼きます。トースターがない場合は、魚焼きグリルでも大丈夫です。ただし、焦げやすいので火加減にご注意ください。
トースターで香ばしく!五平餅のおすすめレシピ
簡単に五平餅の香ばしさを再現したいときにおすすめなのがトースターです。簡単に五平餅が作れる電子レンジを使ったレシピでも、仕上げはトースターを使用していました。トースターを使うことで、簡単に香ばしさを作ることができ、おいしい五平餅に仕上げることができます。
おいしい五平餅を作るポイントは、適度な粒感のあるもちもちとした食感だけでなく、炭火でじっくり焼いているかのようなたれの香ばしさもあります。五平餅は焼いている過程のたれが焼ける匂いも食欲をそそる大切なポイントなのです。
おいしいのに簡単で、家にある材料でいつでも作れてしまうおすすめのトースターを使ったレシピを紹介します。
材料
トースターで作る五平餅、4本分の材料を紹介します。まずは、五平餅の基本の材料となるごはん300g、必ず温かいものを用意してください。
続いて、たれに必要な材料は、酒大さじ2、砂糖大さじ2、味噌大さじ4です。今回紹介するたれは甘みそにしていますが、しょうゆを足したり、くるみを足してもおいしいたれができます。しょうゆを足す場合は、味噌大さじ2、しょうゆ大さじ2にしてください。
最後に、トースターで五平餅を作るために必要な材料には、サラダ油小さじ1もあります。また、五平餅を作るのに必要な器具は、トースター、ボウル2つ、すりこぎ、割り箸4本、アルミホイルです。
作り方
トースターで作る五平餅の手順は、甘みそを作る・ごはんを潰して4等分にする・ごはんを割り箸にくっつけて持ち手にアルミホイルを巻く・たれを塗った五平餅を天板に並べて焼くの4つです。まずは、たれの材料をすべてボウルに入れて混ぜ、甘みそを作ります。
続いて、別のボウルにごはんを入れ、すりこぎで粒感が残る程度に潰し、4等分にします。4等分したごはんを割り箸に小判型になるように形を整えながらくっつけていきます。ごはんを割り箸につけられたら、持ち手部分にアルミホイルを巻いて焦げないようにします。
天板にアルミホイルを敷き、サラダ油を塗ったら五平餅を並べ、半量のたれを塗って焼き色がつくまでトースターで約10分焼きます。10分たったら取り出し、五平餅をひっくり返してたれを塗り、再度約10分焼いて完成です。
地域によって味付けの異なる五平餅のたれ
今回紹介したレシピでは、味噌ベースのたれが中心でしたが、実は五平餅のたれは地域によって異なります。また、地域だけでなく、家庭によっても異なるため、たれの種類はとてもたくさんあります。
すべてのたれを紹介することは難しいので、大きく分けて3種類の基本となる地域のたれを解説します。たれのレシピも記載するので、ぜひ参考にしておいしいと思う自分好みのたれにアレンジしてお楽しみください。
愛知県はこってり味噌だれ
基本の3種類のたれ、1種類目は愛知県のこってり味噌だれです。愛知県では、愛知県名物の八丁味噌や赤味噌を使っているため、こってりとした味わいの味噌だれが定番になっています。
赤味噌もしくは八丁味噌に砂糖や酒などを入れて作るこってり味噌だれは、こってりとした甘さ強めの味噌ベースが好きな人におすすめです。愛知県で食べられている赤味噌もしくは八丁味噌をベースにしたたれの一例を紹介します。
赤味噌もしくは八丁味噌50g、酒少々、すりごま5g、砂糖75g、くるみ8g、おろししょうが少々を混ぜたたれは、こってりとした甘めの味噌だれで、ごまやくるみの香ばしく焼けた香りが食欲をそそります。また、砂糖をきざらや三温糖に変えると、よりコクのあるたれになります。
長野県や南信州は甘いごまだれ
基本の3種類のたれ、2種類目は長野県や南信州は甘いごまだれです。こってりした味わいの愛知県のたれとは違い、甘さとごまの香ばしさ、くるみの風味を楽しみたい人におすすめなのが、長野県や南信州の甘いごまだれです。
ごまだれやくるみ味噌だれと言われている長野県や南信州のたれには、ごまとくるみが入っているものが多くあります。また、長野県飯田市には、飯田・下伊那の日 五平もち記念日があり、五平餅のアピールも行っています。
長野県や南信州で食べられているたれの一例を紹介します。味噌60g、砂糖80g、酒少々、くるみ15g、白いりごま10gです。材料をしっかりと混ぜたたれを五平餅の両面にたっぷりと塗って焼くと、香ばしく焼けたごまの香りが食欲をそそります。
岐阜県や中津川は甘辛の醤油がベース
基本の3種類のたれ、3種類目は岐阜県や中津川の甘辛の醤油がベースのたれです。テレビをきっかけに話題となった岐阜県の五平餅は愛知県や長野県の味噌ベースとは違い、醤油がベースとなるため、やや塩気を強く感じる味になっています。
また、お店や家庭によっては、ごはんの中に塩を混ぜて五平餅を作ることもあります。塩味が強めの岐阜県や中津川の五平餅ですが、味噌も入っているので香ばしく焼けた香りは、味噌と醤油が混じってとても食欲をそそります。
岐阜県や中津川の甘辛の醤油ベースのたれの一例を紹介します。味噌40g、砂糖40g、醤油1/5カップ、花かつお少々、塩少々、くるみ15g、みりん1/5カップです。仕上げに木の芽を飾ることもあります。
おいしい五平餅は自宅でも楽しめる!
自宅でも簡単に作れる五平餅は、おやつにも食事にもおすすめの郷土料理です。ごはんを割り箸にくっつける際、手にべたべたとごはんがついてしまう場合は、水で濡らしながら行うことでスムーズに作業を進められます。ぜひ、自分好みのたれで、おいしい五平餅をお楽しみください。