西日本ではお馴染み【カール】の魅力を徹底解説!ロングセラーの秘密とは?

西日本ではお馴染み【カール】の魅力を徹底解説!ロングセラーの秘密とは?

明治のカールは、子供から大人まで一緒に食べられるおすすめのスナック菓子です。独特の形をした明治・カールは、西日本では未だに定番のおやつとして人気があります。そこでロングヒットを続ける明治・カールの魅力を、おすすめポイントと併せてご紹介しましょう。

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記事の目次

  1. 1.カールおじさんが目印の明治のスナック菓子「カール」
  2. 2.カールの歴史
  3. 3.カールが長年愛される理由
  4. 4.現在発売されているカールの種類
  5. 5.どうしてカールは西日本だけで販売してるの?
  6. 6.カールは大人にもおすすめのロングセラースナック

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カールおじさんが目印の明治のスナック菓子「カール」

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明治といえばさまざまなスナック菓子を製造・販売している国内大手メーカーですが、そんな明治の人気スナックには「カール」と呼ばれる昭和生まれのスナック菓子があります。

地域や年齢によっては「明治のカール」と説明しても商品のイメージが浮かばないこともあるでしょうが、麦わら帽子に口ひげを生やしたカールおじさんのイラストが描かれた明治のスナック菓子といえば、わかる人も増えるのではないでしょうか?

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今では明治のキャラクターとしても登場するカールおじさんですが、もともとはスナック菓子・カールのオリジナルキャラクターでした。

見ているだけでもホッコリしてしまうカールおじさんが大きく描かれているのが明治・カールの特徴で、これまでにさまざまなフレーバーの明治・カールが発売されましたが、いずれの商品にもパッケージにはカールおじさんの姿がありました。

カールの歴史

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明治・カールは西日本でおすすめのスナック菓子です。今では明治・カール以外にもさまざまなスナック菓子が存在しますが、明治・カールが誕生する以前の日本にはスナック菓子というものがありませんでした。

当時の日本は外国からやってきたお菓子文化に多少慣れてきたものの、手軽に食べられるスナック菓子というお菓子ジャンルはなく、子供用のお菓子は甘い味が一般的でした。

そのためスナック菓子のように、「いろいろなフレーバーで味付けする」というお菓子の概念がなかったのです。しかも日持ちのするお菓子自体がほとんどない時代ですから、一年中いつでも気軽に食べられるスナック菓子の発明は画期的でした。

Photo byStartupStockPhotos

ただし実際に商品として販売できるまでには、かなりの苦労がありました。もともとはスナック菓子を作ろうとして開発を始めたわけではありません。

「一年中いつでも食べられるお菓子を作りたい」と考えていた矢先、アメリカの出張先でスナック菓子を見たという社員の話を聞き、そこで初めて明治の開発者たちも「スナック菓子」の存在を知ったのです。

レシピもない状態から始まった日本初のスナック菓子開発ですが、「原材料が安い」「味がつけやすい」の2つの理由でコーンを主原料にしたお菓子作りを始めます。

1968年に誕生

Photo byPexels

紆余曲折あってようやく商品化された明治・カールは、カールチーズあじとカールチキンスープあじの2種類でした。今でもカールチーズあじはおすすめの商品ですが、当時は子供用商品として作り、カールチキンスープあじは大人用スナック菓子として発売しました。

ところが当時はまだチキンスープそのものが普及しておらず、大人用に作ったカールチキンスープあじは「斬新すぎる味」と酷評されてしまいます。

しかも値段の高さとパッケージの密封性の甘さから、発売直後の明治・カールは苦情の嵐だったといいます。その後価格の見直しやパッケージの密封性を高めるなどの努力によって、明治・カールは「1年中食べられる甘くないお菓子」として愛されるようになります。

名前の由来は人形?

フリー写真素材ぱくたそ

明治の人気スナック菓子・カールは、丸みを帯びた形に由来があるという説があります。見た目の印象と「カール」という響きがぴったりなので、形に由来があるという説に納得する人も多いでしょう。

丸みを帯びた形という点は間違いではないのですが、明治が日本初のスナック菓子の開発を始めた1950年代に流行していた人形が、明治・カールの由来ともいわれています。

カール人形は1957年にマスダヤによって発売された人形です。カール人形の前に流行したのがミルク飲み人形の小鳩くるみちゃんで、カール人形は現在の女の子向け人形のようにヘアセットを楽しむ人形でした。

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当時は毛先をカールさせたヘアスタイルが日本女性の間でも話題となっていたので、カール人形のヘアスタイルもそれによく似たヘアスタイルが子供たちの間で人気だったのです。

もちろんカール人形が流行していたことが名前の由来とは断言しませんが、一年中食べられる子供向けスナック菓子を目指していた明治なので、カール人形を参考にしていたことは間違いありません。

日本初のスナック菓子

Photo by Dick Thomas Johnson

明治・カールの歴史でも触れましたが、ユニークな形をした明治・カールは日本初のスナック菓子です。アメリカを含む海外ではすでにスナック菓子は子供におすすめのお菓子として人気が高く、大人用のフレーバーもたくさんありました。

しかも値段も安く一年中食べられるおすすめのお菓子だったので、現在のようにスナック菓子をストックする家庭も多かったようです。ところが同時期の日本では、「菓子=甘いもの」「菓子=子供が食べる物」というイメージが強くありました。

Photo bymarkusspiske

もちろんこの時代には日本にも洋菓子レシピが存在していましたが、バターや小麦粉が高級食材として扱われていたため、日持ちのする洋菓子も一部の特権階級しか食べられません。

このような日本特有のお菓子事情があったために、「いつでも食べられる子供用のおすすめお菓子を作りたい」という強い想いが、のちに大ヒットとなる明治・カールの開発につながったのでしょう。

カールおじさんがパッケージに登場

Photo by ニャホ

カールおじさんが明治・カールのキャラクターとして登場するようになるのは1982年以降です。それまでも明治・カールには「坊や」と呼ばれるオリジナルキャラクターが存在していましたが、爆発的な人気となったのはカールおじさんの方でした。

パッケージに親しみやすいキャラクターのイラストを登場させることで、明治・カール自体も売り上げを伸ばし、カールおじさん登場以降は怒涛の勢いでさまざまなフレーバーのカール商品が登場するようになります。

カールが長年愛される理由

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西日本では今でもおすすめスナックとして名前が挙がる明治・カールですが、初めて発売したのは1960年代ですから、すでに40年以上の歴史があります。

スナック菓子は流行に左右されやすいといわれますから、40年以上変わらぬ製法と味で愛され続けるということは奇跡に近いでしょう。

でもそれは単なる偶然ではありません。食に敏感な関西エリアで「おすすめのお菓子」として紹介される明治・カールには、長年愛され続ける理由があるのです。

ノンフライならではの軽い食感

Photo by godamariko

スナック菓子というと高カロリーな食べ物というイメージがありますが、その理由は油で揚げるからです。ところが明治・カールは、油で揚げずに独特のサクサク食感を実現しています。

これは回転式の大型乾燥機によって生地に含まれる水分を蒸発させるからで、乾燥が終わるとフレーバーを投入し、全体にまんべんなく絡ませます。このような製法で作っているからこそ、最後まで油っぽさを感じずに食べられます。

魅力的なキャラクター

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明治・カールといえばぱっくりと口を開けた麦わら帽子のおじさんキャラクターが有名ですが、おじさんが登場するまでイメージキャラクターを務めていた坊やも健在です。

おじさんと坊やは「おらが村」で暮らす明治・カールのキャラクターで、他にもケロ太、みみちゃん、コンタン、ボンゴロー、モグロー、赤鬼青鬼などさまざまなキャラクターがおらが村に住んでいます。

キャラカールを見つけてみよう

明治・カールといえば半月型の丸い形をしているのが特徴ですが、キャラカールと呼ばれるキャラクター型のカールも存在します。ちなみに初めてキャラカールが登場したのは2001年のことで、キャラカールを手に入れるために大人買いをするカールファンもいたといいます。

現在発売されているカールの種類

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1960年代に日本初のスナック菓子として発売された明治・カールは、その後さまざまなフレーバーのカールを発売してきました。

1990年代にはカールバターミルク味、カールチョコレート味、カールナッツキャラメル味など甘めのカールを次々と販売する一方で、カールチリビーフ味やカールスパイシーカレー味などスパイシー系にもチャレンジしました。

発売から30周年目を迎えた1998年には、これまでかたくなに守ってきた形にも変化を加え、スティックタイプのカールスティックを発売します。

Photo by kalleboo

40周年を目前に控えた2005年にはサイズ・量を2倍にしたでかカールを販売したり、40周年記念にはカールの特徴であるサクサク生地を一新したカールふわっちやくりぬきカールなども発売しました。

ただすでにこの頃には明治・カール人気に陰りが見え始めており、さまざまなコラボカールにもチャレンジしましたが、全盛期ほどの勢いを取り戻すことはできません。ちなみに最後に発売された明治・カールの新商品は、2016年「大人の贅沢カール」でした。

Photo by yosshi

その翌年には西日本限定販売に向けて動きがあり、現在は愛媛にある明治の子会社・四国明治のみがカール製造工場を引き継ぎます。

製造工場の縮小によってこれまで数多くのフレーバーで楽しませてくれた明治・カールですが、2021年5月現在、四国明治で製造している明治・カールはチーズあじとうすあじの2種類のみです。

「チーズあじ」

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チーズあじは明治・カールの歴史といっても良い伝統的なフレーバーです。原材料のコーンとの相性も良いチーズは、これまでにも何度かオリジナルフレーバーとして登場しています。

現在発売されているチーズあじは、リニューアルしたニュータイプのチーズあじで、コクと旨味をアップさせるために6種類のチーズをブレンドしたフレーバーを使用しているのが特徴です。

カールチーズあじは西日本限定商品なので、東日本では店頭販売していません。子供だけでなく大人にも人気のチーズあじなので、東日本でカールチーズあじが食べたい場合はネットショップなどの利用がおすすめです。

カールチーズ味

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「うすあじ」

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明治・カールうすあじは、カールの認知度が上がり始めた頃、関西エリアの販路拡大のために発売された「うすあじ」にルーツがあります。最初にうすあじが発売されたのは1971年で、この時のうすあじは昆布出汁がベースのフレーバーでした。

当時のうすあじも非常に好評でしたが、その後は味の濃いフレーバーの方が多く発売されるようになり、関西エリア以外ではうすあじ以外のフレーバーの方に人気がありました。

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現在販売されているうすあじは、リニューアル済み商品です。リニューアルしたうすあじは昆布出汁だけでなくカツオやシイタケなどの和風出汁で旨味とコクをアップしています。

チーズあじと比べると出汁の旨味が効いたあっさり系カールなので、商品名通りうすあじが好きな人におすすめです。

カールうすあじ

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どうしてカールは西日本だけで販売してるの?

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日本初のスナック菓子として製造・販売した明治のカールは、カールおじさん人気や子供から大人まで食べられるお菓子ということもあり、最盛期には年間190億円の売り上げがありました。

ところが明治・カールが日本の菓子業界に旋風を巻き起こしたことで、くしくも業界はスナック菓子ブームになります。

カール発売当初はそもそも日本にスナック菓子という概念がありませんから、明治・カールの認知度が高まるまでは苦労したものの、その後は競争他社がいない状態で売り上げもうなぎのぼりでした。

Photo by Dick Thomas Johnson

ところが明治・カールの成功によって、国内の大手メーカーもカールに対抗するスナック菓子の開発を進めていきます。

もちろん明治・カールもフレーバーを変えたり限定カールや復刻カールの発売をしたりして、何とか人気の回復を図りますが、明治・カールを取り巻く環境は厳しくなる一方です。

全国には明治・カールのヘビーユーザーも多数存在するのですが、供給過多状態のスナック菓子業界において、昭和生まれの明治・カールの売り上げは減少していきます。

Photo byjaneb13

この頃には明治・カールファンの間で「もしかしたら近い将来、カールは販売終了になるのでは?」との声が上がり始めており、コンビニやスーパーのスナック菓子コーナーからも少しずつ明治・カールの姿が消えていきます。

そんな状況が続いたころ、「明治・カールを西日本限定販売する」というニュースが突如飛び込んできました。

「最悪の事態は明治・カールの販売終了」と考えていたカールファンも多かったため、限定販売への転換に安堵の声も上がりました。とはいえ東京に本社を構える明治なのに、なぜ明治を代表するスナック菓子・カールを西日本限定販売としたのでしょうか?

生産効率と生産拠点からの物流を考えた結果

Photo bymarcinjozwiak

明治・カールを西日本限定販売に切り替える以前は、坂戸工場(埼玉)、藤枝工場(静岡)、高槻工場(大阪)、上山工場(山形)、松山工場(愛媛)で明治・カールを作っていました。

この5工場のうち明治・カールの製造を終了したのは坂戸工場、藤枝工場、高槻工場、上山工場の明治直営工場です。4工場がカール製造から撤退してからも作り続けている松山工場は、明治の子会社が運営する工場になっています。

売り上げの低迷により明治・カールの製造工場を縮小することについては、当時の明治・カールが置かれていた状況を見れば至極当然のことです。それでも明治・カールの販売終了を避けるため、四国にある松山工場のみで製造することを決定します。

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これが西日本限定販売となった理由ですが、「松山工場のみで作っても日本を代表する大手企業なのだから全国販売しても問題ないのでは?」という意見もあります。

ただしこれには「コストカットを図りつつ、製造・販売を続けていきたい」と考える明治側の戦略があったといいます。松山工場は愛媛県内にありますから、西日本エリアであれば物流コストも抑えることが可能です。

さらに生産拠点を1ヵ所に絞ることによって、生産性を高めることも可能になりました。とはいえここまでが企業努力でできるぎりぎりのラインでしょう。

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ここまでのコストカットを図っても、明治・カールが激化するスナック菓子業界で再びトップの座をつかむということは難しいのです。

そのためコストカットを図りつつ、持続可能な方法で製造・販売を継続するためには、拠点である松山工場から出荷してもコストに影響が出にくい西日本限定で販売する必要がありました。

東西売り上げは「ほぼ同じ」

Photo byPhotoMIX-Company

物流コストを抑えるために製造工場を1ヵ所に絞るという戦略は、年々競争が激化するスナック菓子業界において最もリスクの低い戦略だったといえます。ただし「なぜ西日本の工場を選んだのか?」という疑問が残ります。

明治・カールの製造工場は、西日本と東日本にそれぞれありました。ですから東日本の工場を選べば現在のような西日本限定販売ではなく、東日本限定販売になった可能性もあったはずです。それなのに実際には西日本の工場を選び、販売エリアを西日本に限定しています。

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これらのことを考えると「西日本の方が東日本よりも明治・カールの売り上げが良かったのでは?」という疑問も浮かびます。ただし地域による売り上げの差が原因で、西日本を選択したというわけではありません。

なぜなら明治・カールの売り上げは、西日本・東日本ともほぼ変わらないのです。ですから「売り上げが良かった西日本を選んだ結果、西日本限定販売になった」ではなく、「生産・物流コストを総合的に判断した結果、西日本限定になった」というのが正解でしょう。

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カールは大人にもおすすめのロングセラースナック

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現在は西日本限定販売の明治・カールですが、子供だけでなく大人にもおすすめの人気スナック菓子です。

東日本ではお取り寄せ商品となりますが、西日本ではスーパーやコンビニでも気軽に購入出来ます。販売はおすすめフレーバー(チーズとうすあじ)の2種類のみですが、いつ食べても飽きない美味しさが人気です。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。

カールうすあじ

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カールチーズ味

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akemi
ライター

akemi

小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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