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新鮮でおいしい!生クリームで自家製バターができる
江戸時代にはごくわずかな量とはいえ国内で生産されていたバターは、今では日本の家庭料理に欠かせない調味料です。
焼きたてのトーストにバターを塗るだけでも贅沢な気分が味わえますし、お菓子やケーキ作りにはコク・風味・食感を作り出すためにバターの存在が欠かせません。とはいえバターの価格は意外と高く、スーパーで販売しているバターもやや高めです。
しかもバターといってもさまざまな種類があり、レシピによって使い分ける必要もあります。基本的にどのジャンルの料理とも相性が良いバターは、和食の調味料ともマッチします。
醤油とバターの組み合わせは定番で、アツアツの白米にたっぷりバターと醤油少々を加えたバター醤油ご飯は、ハイカロリーとわかっていてもやめられない強烈なインパクト飯です。
また炊き込みご飯やホイル焼きにバターと醤油を加えるレシピも、カロリーが気になっても箸が止まらない人気のレシピといえます。そんなバターですが、2006年以降年々価格の高騰および商品の品薄傾向が問題になっています。
背景には余剰牛乳対策として生産量を抑える政策が行われたことと、海外の輸入バター生産量の減少が関係します。
特に輸入バター生産量の減少は世界規模の異常気象が関係するため、問題の完全解決が難しく、バターの安定供給策を講じても根本的な解決に至らないのが現状です。
バターを大量に使用する製菓・製パン業界においても状況は深刻なため、一般家庭用のバターの価格が高騰するのは致し方ないことかもしれません。
そんな時には比較的手頃な値段で手に入るある食材で、簡単に貴重なバターを手作りすることができます。この簡単バターレシピに使うのが、同じ乳製品の「生クリーム」です。
カロリーはどうなの?
生クリームには、動物性脂肪生クリームと植物性脂肪生クリームの2種類あります。どちらもバター同様、主成分が乳脂肪です。ただし生クリームの種類によって、乳脂肪の含有量が異なります。
乳脂肪の含有量が全体の18%以上であれば生クリームに分類されるのですが、ケーキの飾りつけなどに使う生クリーム(一般的にホイップクリームと呼ぶ)の乳脂肪含有量は30%以上あります。
カロリーが気になる人向けにカロリーオフの低脂肪生クリームもありますが、バターは主成分のほとんどが乳脂肪なので、カロリーオフタイプの生クリームでは手作りバターの原材料に適していません。
もちろん作り方によっては乳脂肪が少なめのカロリーオフ生クリームでも手作りは可能ですが、作業に時間がかかる上に、失敗する可能性も高くなります。
そのため初心者でも簡単かつおいしい生クリームバターを作るには、生クリームに含まれる乳脂肪が全体の40%以上のものがおすすめです。乳脂肪が高い生クリームを使うのですから、生クリームバターがハイカロリー調味料になるのは致し方のないことでしょう。
ちなみに乳脂肪含有量40%以上のハイカロリー生クリームを原材料にした場合、出来上がった生クリームバターのカロリーは約690kcal/100gです。
生クリームでバターを作る時に用意するものは?
生クリームを使った手作り生クリームバターを作るのは、意外と簡単です。材料も主役の生クリームがあれば基本的にOKですし、生クリームバター作りに必要な材料も身近にあるもので代用できます。
道具
アウトドアや子供と一緒に楽しみながら生クリームバターを作るなら、500mlサイズの空ペットボトルが1本あれば作れます。
基本的に過度の刺激を加えて生クリームが攪拌すればバターができるので、プロテイン用のシェイカーも生クリームバター作りの道具におすすめです。「労力をかけず、材料を入れるだけで生クリームバターが作りたい」という場合は、ミキサーを準備してください。
ミキサーを道具に使った生クリームバターなら、攪拌に必要な作業がすべてカットできますし、材料の生クリームをミキサーにセットしスイッチを押して待っていれば、短時間でおいしい生クリームバターが完成します。
ちなみにケーキ作りで泡立てに失敗した生クリームも手作り生クリームバターに作り直せるので、泡立て器も道具の1つに加えておきましょう。
材料
材料は「生クリームのみ」ですが、生クリームの種類に注意してください。あくまでもこのレシピで作るのは生クリームバターですから、乳脂肪がたっぷり含まれた生クリームでなければ作れません。
カロリーを気にして低脂肪生クリームを使ってもうまく攪拌が起こらないので、手作り生クリームバターの完成は難しいでしょう。そのためカロリーは高くても、乳脂肪含有量が最低でも40%ある生クリームを選んでください。
なお生クリームの乳脂肪には植物性乳脂肪と動物性乳脂肪があります。スーパーや量販店で購入出来る生クリームは植物性乳脂肪が入っている生クリームで、値段も安いです。
ただし動物性乳脂肪の方が攪拌が起こりやすいので、購入する際は動物性乳脂肪の生クリームを選びましょう。なお動物性乳脂肪の生クリームは、植物性よりも値段が高く、日持ちもしません。
そのため一般的なスーパーでは取り扱いのない店舗の方が目立ちます。ですから生クリームバター用の生クリームを購入する際は、乳製品専門店や大型スーパーを利用するのがおすすめです。
生クリームでバターを作る時のレシピ
材料と動物性乳脂肪生クリームが準備できたら、実際に生クリームバター作りにチャレンジしていきましょう。
生クリームバター作りは初心者や子供でもできる簡単レシピですが、完成するまでにかなりの労力と時間がかかります。ですから生クリームバターを作る場合は、時間に余裕がある時がおすすめです。
基本的に振るだけ
生クリームの原料は牛乳なので、攪拌させれば水分と乳脂肪が分離します。そのためにも生クリームバター作りでは、用意した空のペットボトルやプロテイン用のシェーカーに生クリームを入れ、蓋をして上下に激しく振り続けるだけです。
出来るだけ短時間に生クリームバターを手作りしたければ、上下運動を素早くし続けるしかありません。上下運動が足りない場合は、どんなに長く振り続けてもおいしいホイップ生クリームができるだけです。
単純な道具と作業で作れるのが生クリームバターの魅力ですが、「攪拌しすぎた状態」を目指さなければ、生クリームバターはできません。ちなみにミキサーなら、力を使わなくても生クリームバターが作れます。
前述したとおり「攪拌しすぎた生クリーム=生クリームバターの素」ですから、通常よりも長くミキサーで生クリームをかき混ぜると、生クリームに含まる乳脂肪だけが固まるのでとても便利です。
バターとホエーに分離
ミキサーを使う方法は短時間でどうしてもバターが欲しい時におすすめですが、楽しみながら生クリームバターを作るなら空のペットボトルまたはシェーカーを使うのがおすすめです。
ひたすら生クリームを入れた容器を振り続けると、次第に容器を振る手の感覚に変化が現れます。最初は液体を振って泡立てているような感覚しかありませんが、攪拌が進み水分(ホエー)と乳脂肪(バターの素)が分離し始めると、液体の中に小さな白い塊が増えます。
さらに上下運動を続けると、容器の内側に乳脂肪がくっつくようになるので、手に伝わる感覚も大きく変わるでしょう。
小さかった乳脂肪の固まりが大きくまとまってきたら、容器の蓋を開け、水分だけを先に取り出します。取り出した後に残った塊が生クリームバターなので、丁寧に取り出せばおいしい手作りバターの完成です。
生クリームから作るならこんなバターもおすすめ
身近な道具と単純な作業だけで手作りできるのが、生クリームバターの魅力です。そんな生クリームバターの基本的な作り方がわかれば、簡単にできるおいしいアレンジレシピにも挑戦してみましょう。
発酵バター
生クリームを攪拌することで作る生クリームバターは、「無発酵バター」と呼ばれます。日本では市販のバターも無発酵バターが多いですが、コクと風味に特徴を持たせたいときは、生クリームに少量のヨーグルトを加えて攪拌する「生クリーム発酵バター」がおすすめです。
ヨーグルトの乳酸菌がバターの発酵を促すため、シンプルな無発酵生クリームバターよりもコクと風味が増しておいしいです。
ハーブバター
手作りした生クリームバターは鮮度落ちが早いので、2~3日以内に食べきるのがおすすめです。そこで作った生クリームバターが余ったなら、バジルやパセリなどお好みのハーブを練りこんで、オリジナルハーブバターにアレンジして楽しみましょう。
ガーリックバター
バターとの相性が良いガーリックも、手作りした生クリームバターに練りこめば簡単にガーリックバターができます。生のすりおろしガーリックを混ぜても良いですが、ガーリックパウダーを加えるレシピもおすすめです。
なおガーリックと一緒にパセリやバジルを加えるアレンジレシピも、簡単にオリジナルバターが作れます。フレッシュハーブも良いですが、乾燥ハーブでもOKです。
簡単でおすすめ!生クリームでバターを作ってみよう
カロリーは高めの生クリーム手作りバターですが、バター価格の高騰や手に入らない場合などにはおすすめです。長期保存用バターではないので新鮮な状態で食べきるのがおすすめですが、手作りバターのアレンジレシピを使えばレシピのバリエーションも広がります。