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食パンを冷蔵庫で保存するなら正しいやり方で!
スーパー特売品の定番・食パンは、米食文化の日本でも朝食の定番食材です。今では一斤1000円以上の高級食パンをお取り寄せしておいしい食パンを食べる人も増えていますし、特売品の激安食パンを高級食パンに変身させる高級トースターも人気があります。
このように現在の食パン事情は進化し、自宅でも作りたてのおいしい食パンが食べられるようになっています。そんな食パンですが、本当においしい食パンを食べるためには正しく保存することが重要です。
メーカーの推奨は冷凍保存
自宅で食べられる食パンといっても、種類や形によって特徴が異なります。たとえばスーパーの特売品として売られる食パンは、「角型」と呼ばれる種類の食パンが主流です。名称を見てもわかるように、形が四角になっています。
実は高級食パンもほとんどが角型の食パンで、蓋つきの型に食パン生地を入れてオーブンで焼くのが特徴です。このような製法で作る食パンは水分の蒸発が防げるため、食パンの内側部分がしっとりしています。
これに対してサクサクした食感が特徴なのが「山型」と呼ばれる食パンです。山型タイプの食パンは、明治時代に英国人が作ったことがきっかけとなり日本でも普及しました。
そんな山型タイプの食パン型には蓋がありません。そのためオーブンで焼くと生地が型の上部へ伸びるように膨らむため、形が非常に特徴的です。食パンの内側はきめが細かいのですが、大きく膨らんだ食パンの上部は粗めになります。
そのため食パンの白い部分だけでも2種類の異なる食感が楽しめるのが、別名「イギリスパン」と呼ばれる山型タイプ食パンの特徴です。なお食パンの材料に何を加えるのかによっても、食感や香りが大きく異なります。
たとえばバターをたっぷりと加えたデニッシュ食パンは、一般的な食パンとは違い、パンの内側に幾重にも層ができるのが特徴です。
生地はしっとりしているのですが、たっぷり加えるバターの風味が濃厚なので、焼かずにそのまま食べてもおいしい食パンの代表といえるでしょう。そのほかにも材料の配合を変えることによって、固い食パンと柔らかい食パンが作り分けられます。
このように食パンと一言で言っても、形や食感・風味などが種類によって全く異なる食パンですが、いずれの食パンも乾燥によって内部の水分が蒸発すると食味が悪くなるのが共通点です。
そのため大量生産タイプの食パンメーカーも、1斤1000円以上の高級食パン専門店も、生地に含まれる水分が乾燥で蒸発するのを防ぐため、冷凍庫での保存を推奨しています。
常温保存は結露に注意
最近では少量パックの食パンもあるので、1人暮らしでもわざわざ冷凍庫に入れず、常温で保存するケースも多いです。もちろん食パンは常温保存でも基本的に日持ちします。
ただし食パンの生地には多くの水分が含まれるので、季節によっては常温だと日持ちしにくい場合があります。特に大量生産タイプの食パンは、ビニール製の袋に入った状態で販売されています。
密封状態が保てるので管理がしやすいのですが、気温が高くなると生地内部に含まれる水分がビニール製の袋の中に充満し、結露ができます。結露ができた状態で保存するとカビの繁殖につながるため、日持ちだけでなく衛生面でも問題です。
食パンの敵は乾燥と湿気
食パン作りのプロが口をそろえて「保存するなら冷凍庫」というのは、食パンの品質を劣化させる最大の敵が乾燥と湿気だからです。
パサパサとカビの原因
しっとりした生地が特徴の食パンが角型と呼ばれる型で作られるのは、「オーブンで焼いている間に生地の水分が蒸発するのを防ぐため」といっても過言ではありません。
どんなに高級な食パンであっても、生地内部の水分が蒸発するとしっとりした食感はなくなり、パサパサした口当たりの悪い生地になってしまいます。そのため乾燥を防ぐことが保存の鉄則ですが、乾燥を防ぐだけでは正しい保存法とは言えません。
水分がしっかり残っていることでおいしい食パンになるのですが、水分が多いということはカビも発生しやすくなります。特に食パンの生地はスポンジのような構造なので、水分を吸収しやすいのが特徴です。
このような特徴の食パンを湿度の高い場所で保存すると、保存しているだけで周囲の水分を内部に取り込んでしまいます。
必要以上に水分を含んだ食パンを湿度の高い場所で保存すれば、カビの発生は免れません。このような特徴が食パンにはあるため、乾燥対策&湿度対策が同時にできる冷凍保存がおすすめなのです。
食パンを冷蔵庫で保存すると日持ちする?
冷凍庫よりも庫内が広く使いやすい冷蔵庫でも、食パンを保存することは可能です。冷蔵庫はさまざまな食材の保存に適していますし、冷凍庫よりも庫内の容量が広いので、多くのものを保存できるのも冷蔵庫の特徴といえます。
冷蔵庫の容量はサイズによって異なるので、人数(世帯人数)に合わせて冷蔵庫を選ぶのが一般的です。当然ですが一人暮らし用冷蔵庫とファミリータイプ冷蔵庫・大型冷蔵庫の収納力を比較すると、ファミリータイプ冷蔵庫・大型冷蔵庫の方が断然広いといえます。
とはいえ一人暮らし用冷蔵庫も収納棚の位置を自由に変更できる設計なので、高さのある食パンを立てたまま冷蔵庫で保存することも可能です。
ただし冷蔵庫に入れていても鮮度落ちは起こりますし、常温保存よりも冷蔵庫に入れた方が、かえって食材の乾燥が見られることもあります。では「乾燥と湿度が大の苦手」という食パンの保存に、冷蔵庫は適しているのでしょうか?
常温での日持ち
保存する場所さえ工夫すれば常温でも保存OKな食パンですが、常温保存の場合は季節によって日持ちする期間の目安が異なる点に注意が必要です。日持ちが良いのは温度と湿度が低い冬で、未開封の食パンなら3日~4日は常温保存でもおいしく食べられます。
これに対して湿度・気温共に高い夏は、2日~3日を目安にするのがおすすめです。もちろん日持ちの目安も、保存におすすめの場所を選ぶことが大前提になります。また湿度が高いため、保存専用の容器に入れ替えることもおすすめです。
さまざまな専用容器がありますが、密封性の高い蓋付きのプラスチック容器は管理が難しい容器です。「食パンは生き物」と考えればわかりやすいのですが、密封性の高い蓋付きプラスチック容器に入れると、パンは呼吸ができなくなってしまいます。
そのため夏に蓋付きプラスチッキ容器で保存する場合は、こまめに蓋を開けたり内部の空気を入れ替えたりする工夫が必要です。
冷蔵庫での日持ち
冷凍庫での保存が理想の食パンですが、冷蔵庫も食品の保存に適しています。食材によっては冷蔵庫に入れることで長期保存が可能ですし、冷蔵庫なら冷凍保存のように解凍する手間もかかりません。
解凍する手間がいらない点でいえば常温保存もおすすめですが、温度&湿度が一定に保たれている冷蔵庫の方がさらにおすすめです。日持ち期間も冷蔵庫だと季節を問わず7日前後が目安なので、常温の2倍以上長く保存ができます。
ただし冷蔵庫は常温よりも長く保存ができても、水分の蒸発は避けられません。冷蔵庫の野菜室で保存している野菜が乾燥して干からびてしまうのと同じように、冷蔵庫で食パンを保存する場合も、日がたつにつれて水分の蒸発が起こります。
水分が抜けてしまうと食味が悪くなるので、おいしい状態をキープしたまま冷蔵庫で保存するなら、7日を目安に食べきりましょう。
食パンを冷蔵庫で保存する時のおすすめのやり方
7日前後まで日持ちが可能な冷蔵庫保存ですが、おいしさをキープしつつ冷蔵庫で保存するにはやり方に注意が必要です。まず冷蔵庫の設定温度が正しく設定されているか、確認してください。どのタイプの冷蔵庫も、冷蔵庫内の温度を設定することができます。
ただし冷蔵庫に物が多い場合と少ない場合では、設定温度が同じでも冷蔵庫内の温度が違います。さらに冷蔵庫のドア開閉回数でも、冷蔵庫の温度に変化が起きることも忘れてはいけない注意点です。なお開閉時間が長くても、冷蔵庫内の温度は変わります。
ですからまずは冷蔵庫内の温度が適正であることを確認し、保存中は冷蔵庫の開閉回数をできるだけ少なく、短時間にとどめることを意識して下さい。
これらの前提条件を踏まえたうえで、簡単にできる保存方法というのが「ビニール袋活用法」です。冷凍保存の場合は1枚ずつラップに包んで保存するのが基本ですが、冷蔵庫の場合は購入時に使われているビニール製専用袋のままでも保存ができます。
ただしそのまま冷蔵庫に入れると食パンと冷蔵庫の温度差が生まれ、結露や乾燥の原因になります。そこでビニール製専用袋ごとビニール袋に入れ、封をしてから冷蔵庫に入れてください。
冷蔵庫内の温度が低い場合は、ビニール袋を2枚重ねにすると、ビニール袋の間に空気の層ができ、中の食パンが冷蔵庫内で冷えすぎるのを防げます。
食パンを冷蔵庫で保存する時の注意
冷蔵庫で保存する場合は、適正温度で保存するだけでなく、食パンが冷えすぎないようにすることも重要です。食パンにはグルテンが含まれるので、冷蔵庫で冷やし過ぎると固くなります。なおそれ以外にも冷蔵庫保存には注意点があります。
食パンは臭いが移りやすいので容器に気を付ける
スポンジのような構造をしているため、水分だけでなく臭いも吸収しやすいのが食パンの特徴です。そのため冷蔵庫に入れる際には冷蔵庫内の臭いを吸収させないように注意が必要ですし、専用容器を利用する場合は容器の臭いにも注意してください。
水分が抜けるので温める時は霧吹きなどで水分補給
水分の蒸発を防ぎながら冷蔵庫で保存したとしても、時間が経てば少量ずつ水分は蒸発します。ですから冷蔵庫から取り出してすぐにトースターで焼くのではなく、霧吹きで蒸発した水分を補ってからトースターで焼くのがおすすめです。
食パンを冷蔵庫で保存するなら注意が必要
食パンの日持ちを良くするために冷蔵庫を利用する場合、食パン・最大の敵である乾燥と湿度をいかに抑えるかがポイントです。
さらに冷蔵庫はさまざまな種類の食材があるので、臭い移りがしやすい食パンを保存するには容器に入れて保存するなど、乾燥対策だけでなく臭い対策も万全にしましょう。
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