本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
甘い芳香と微かな苦みがクセになる「タラゴン」
肉や魚の臭みをその甘い香りで和らげてくれるタラゴンは、「食通のハーブ」とも呼ばれる料理には欠かせないハーブです。特にフランス料理にはとてもよく使われるハーブで、タラゴンを漬けたビネガーを、いろいろな料理に頻繁にひとたらしします。
ヨーロッパでは遥か昔から料理に、そして薬草に利用されてきたタラゴンです。日本ではあまり使われないハーブですが、その甘い香りは豚肉、魚などだけではなく、野菜や果物ともよく合い、特にアスパラガスとは最高のコンビネーションです。
今日は、魚や肉料理はもちろん、サラダやデザートにも使うことのできるタラゴンについてお話ししましょう。
タラゴンってどんなハーブ?
タラゴンとはどのようなハーブなのでしょうか?タラゴンはキク科の植物です。タラゴンはフランス語でエストラゴン(Estragon)と呼ばれ、タラゴン(Tarragon)は英名です。
そしてタラゴンは、葉の形は違いますが日本でよく使われるヨモギと同じヨモギ属です。タラゴンは料理のスパイスとして頻繁に使われる植物です。
フランス料理ではもっともよく使われるハーブの1つ
タラゴンはフランス料理に大変よく使われるハーブです。特にタラゴンを酢に付けた「タラゴンビネガー」はとても有名で、作り方も簡単なので、フランス人のキッチンには必ずタラゴンビネガーがあることでしょう。
タラゴンビネガーは、ドライのタラゴンを酢に1週間ほど漬け込んで作るのですが、米酢、ワインビネガー、アップルビネガー、バルサミコとどんな種類の酢でもおいしく作ることができます。
タラゴンビネガーは肉や魚の料理に入れたり、サラダにかけたりと様々な使い方ができますし、タラゴンビネガーをかけるとその甘い芳香で、料理の味がワンランクアップします。酢に漬けてあるタラゴンもそのままサラダに入れるととてもおいしいです。
「食通のハーブ」「魔法の竜」と呼ばれることも
欧米でタラゴンは、苦味と甘い芳香を料理に使うことがとても多いハーブで、特にヨーロッパではほんの少しのタラゴンの葉を料理に使うことで、劇的に料理の味を変化させることから「魔法の龍」とも言われることがあります。
タラゴンの根の形がとぐろを巻いた龍のように見えることから、タラゴンは龍と呼ばれるようになったらしいですが、古代ギリシャではタラゴンを毒蛇に噛まれた時の毒消しや、狂犬に噛まれた時の薬としても使っていたそうです。
そもそもフランス語のエストラゴンとは、「小さな龍」という意味なのです。古代ギリシャで薬として使われていたように、タラゴンは料理に使うハーブというよりも薬草として長く使われてきました。
タラゴンはがん予防の効果があるともされていたハーブで、とても強い効能を持つ植物であると信じられていたことからも「龍」という名前が使われていたのかもしれません。
かつては薬草や口臭消しとして利用されていた
タラゴンが料理に使われるようになったのは中世期以降で、タラゴンは薬草として使われていた時代がとても長かったのです。その甘やかな香りは口臭消しとしても愛用され、またタラゴンは滋養強壮効果が高い植物とされていました。
毒蛇に噛まれた時の毒消しに使われるなど、素晴らしく効果の高いハーブとして珍重されていましたが、タラゴンは一般の人々の手にはなかなか届かない貴重な植物でした。
タラゴンに含まれる芳香成分は、鎮静作用、抗菌作用、強壮作用の他にも、肝臓や腎臓の機能を強化させるなど、確かに色々な体に良い成分が入っていることがわかっています。健康のためにも、タラゴンビネガーをキッチンに常備しておくのはおすすめです。
タラゴンの使い方
タラゴンは手軽に使えるハーブです。肉や魚をグリルやローストする前に下味として使ったり、焼きあがったものの上に刻んだタラゴンをかけたりと、スパイスとして簡単に使えます。タラゴンを使うと、いつも食べているオムレツも、香り豊かなフレンチオムレツに大変身してくれます。
タラゴンを使った簡単に作れる料理レシピをご紹介しましょう。タラゴンは瓶詰めのドライハーブや、タラゴンの苗もガーデンセンターやオンラインで購入することができます。使い方が簡単なタラゴンを料理レシピの定番にすることをぜひおすすめします。
バターソースなどの各種ソースに
タラゴンはバターと合わせておいしいソースが作れます。このソースは各種の食材に使うことができます。特にエスカルゴにタラゴンバターは欠かせません。タラゴンバターは作り置きしておくと、いろいろな料理に使うことができてとても便利です。
レモンタラゴンバターは、バターとよく刻んだタラゴンと搾ったレモン汁で作ることができます。レモンタラゴンバターに必要な材料は、室温に戻したバター1/2カップと、1/4カップの生の刻んだタラゴン、ほんのちょっと(0.6ml)のレモン汁です。
無塩バターを使うようでしたら、塩も少々入れてください。全ての材料を混ぜ合わせてラップに包んで冷蔵庫に保存しましょう。冷蔵庫で約1週間保存することができます。トーストに料理に、手広く使うことのできるとてもおいしいタラゴンバターです。
卵料理に
卵とタラゴンの組み合わせは絶品です。卵を調理するときにドライのタラゴンを一振りしてみてください。その味が途端に変わることに驚かれることでしょう。
オムレツ
いつも作るオムレツにタラゴンを加えておいしいフレンチオムレツを作りましょう。卵2つをよく溶いて、刻んだ生のタラゴン大さじ2、もしくはドライのタラゴンを大さじ1入れます。
卵に牛乳かマヨネーズを大さじ入れてよく混ぜ合わせたら、フライパンに大さじ1のバターを入れてフライパンを温めます。卵を流し入れて、菜箸で半熟になるくらいまでかき混ぜます。
残りのバターを入れたら火を止めてバターを溶かして全体に広げ、両端を折りたたんでお皿をかぶせ、ひっくり返してオムレツをお皿にのせて出来上がりです。
アスパラガスと温泉卵
卵料理にタラゴンはとてもマッチします。そしてアスパラガスの料理にもタラゴンは欠かせません。アスパラガス3本をさっと塩の入ったお湯で茹でて、フライパンにオリーブオイルをひいて弱火で刻んだニンニクを炒めます。
ニンニクの香りが出たら、大さじ2の刻んだタラゴンか、大さじ1のドライタラゴンを入れて、茹でたアスパラガスを炒め、塩胡椒で味付けします。
アスパラガスが炒まったら、フライパンからアスパラガスを取り出し、バター大さじ1をフライパンで溶かしそこにパン粉を5g入れてカリカリになるまで炒めます。
アスパラガスの上に温泉卵と、カリカリのパン粉をかけて、好みで刻んだ生タラゴンをほんの少しかけてください。卵とアスパラガスはとてもタラゴンと相性がいいおすすめレシピです。
ワインビネガーに浸してタラゴンビネガーに
タラゴンビネガーは家庭で作り置きが出来るもので、ヨーロッパ、特にフランスのキッチンにはたいていタラゴンビネガーがあります。タラゴンビネガーの作り方はとても簡単です。
クラシックなタラゴンビネガーのレシピは、よく洗って水気を取ったタラゴンを丸ごと煮沸消毒した瓶に入れて、木のスプーンなどで軽く押しつぶします。
タラゴンの倍のビネガーを入れて2〜3週間味が熟成するまで、日の当たらない戸棚などに入れて寝かせてください。出来上がったタラゴンビネガーは直射日光を避けて保存すれば6ヶ月使うことができます。
タラゴンビネガーはワインビネガーはもちろん、米酢でもおいしく作ることができます。いろいろな料理に少量かけるだけでも、料理の味がとても洗練された味になるおすすめのビネガーです。
タラゴンのおすすめ商品
タラゴンはスーパーマーケットにも置いてあるところが結構ありますが、オンラインなどでも簡単に購入できるおすすめハーブです。使い方も簡単なので、ぜひキッチンのスパイスのコレクションに加えることをおすすめします。
FAUCHON「タラゴン」
FAUCHON(フォション)は、1866年に創業したフランスの食料品店で、FAUCHONのホテルやレストランは世界中でも有名です。ジャムや紅茶、マドレーヌ、加工食品など、世界のグルメのトップブランドのFAUCHONは、ハーブもたくさん生産しています。
日本ではFAUCHONのタラゴンはS&B食品から販売されています。フランスの老舗であるFAUCHONで生産しているタラゴンは、その甘やかな香りがまさに極め付けのおすすめ品です。
GABAN「タラゴン みじん切り」
1954年に操業を始めたGABANは、日本のレストランの厨房に世界各国のスパイスを提供し続ける、シェフからの信頼の厚いメーカーです。そしてGABANの製品は味もよければコスパも高い、是非おすすめしたい商品ばかりです。
タラゴンのみじん切りは使い方も簡単で、GABANのタラゴンみじん切りをオンラインで購入した人から、とても品質の良いタラゴンと多くのポジティブなコメントが集まっています。
S&B「タラゴン(ホール)」
S&BはFAUCHONのタラゴンも販売していますが、S&Bからもドライの瓶詰めタラゴンを出しています。
S&Bのタラゴン(ホール)は刻んだドライのとても使いやすいタラゴンで、湿気辛いスクリュー式の蓋がされているタラゴンは、肉料理、魚料理、サラダ、甘いデザートなどにとても使いやすいスパイスとしてとても評判が高いです。
普段作られている料理に一振りタラゴンを混ぜてみてください。タラゴンの甘い芳香がいつも食べている料理の味をさらにレベルアップしてくれます。
劇的に料理の味を変化させてくれるタラゴン
フランスでは欠かすことのできないスパイス、タラゴン。美食の文化を持つフランスと日本の共通点は、味だけではなく香りをとても大切にすることではないでしょうか。タラゴンの甘い香りは料理の味を劇的に変化させてくれる「魔法の龍」です。ぜひ一度お試しいただきたいスパイスです。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。