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さわやかな香りで北欧料理に使われるハーブ「ディル」
細い葉が密集して生えるディルは、セリ科に属するハーブです。北欧では料理に欠かせないハーブとしてディルを常備している家庭も多く、さまざまな料理に使われます。
北欧料理とは、スウェーデンやデンマーク、ノルウェーなど北欧諸国で作られる伝統料理のことです。国や地域によって料理のレシピが違いますが、ディルをハーブや香辛料として使う点では共通しています。
そもそも北欧諸国は豊かな漁場であるノルウェー海に囲まれているので、新鮮な魚介類が豊富にとれることでも有名です。
中でもサーモンは特産品で、日本でも北欧産のサーモンは非常に人気があります。森や湖が多いのも北欧諸国の特徴です。森にはキノコや木の実が豊富にとれますし、穀類もよく育ちます。そのためキノコや穀類を使った料理も、北欧料理に多く見られます。
寒さの厳しい地域というイメージがありますが、ノルウェー海の西側にはメキシコ暖流が流れ込んでくるので、比較的過ごしやすいです。
さらに四季がはっきりしているのも特徴なので、畜産にも適しています。ただし北欧料理でよく使われるのは豚肉で、長期保存ができるベーコンを使った料理が北欧諸国では好まれます。
このような特徴がある北欧諸国では、冬以外ならいつでも収穫ができるハーブ・ディルを使った料理が多いです。
ディルの魅力やおすすめの使い方を紹介!
ディルは可食部が複数あるハーブです。ハーブ初心者におすすめなのはディルの葉ですが、タネも使えます。タネは葉とは違い、スパイスとしての使い方が人気です。
さらに夏になると開花するディルの花は鑑賞用としての使い方も人気で、初夏の切り花として楽しむ人も多いです。
このようにいろいろな使い方ができるディルは、北欧の人々にとって非常に身近なハーブで、最近では日本でも自宅で栽培する人が増えています。
ディルはどんなハーブ?
魚や野菜などいろいろな料理に使えるハーブ・ディルは、北欧諸国で作られる伝統料理に欠かせないハーブです。食材や調理法によっていろいろな使い方ができるのがディルの魅力で、自宅で栽培して常備する人も少なくありません。
ディルは魚料理によく合うハーブ
ディルを使った料理が多い北欧諸国は、ノルウェー沖でとれる新鮮な魚が有名です。ノルウェーサーモンはそんな魚たちの代表ともいえる食材で、日本でもよく食べられています。
ノルウェー沖には暖流も流れ込んでくるので、どの魚も脂ののりがよく身が締まっているのが特徴です。そんな北欧産の魚には、セリ科のハーブ・ディルの爽やかな香りがよくあります。
ディルの葉は細いので魚料理に使うハーブに適していますし、魚の臭み取りとしての効果もあるのでおすすめです。日本の白身魚との相性も良く、魚のソテーにディルの葉を使うだけでも簡単におもてなし料理が作れます。
ディルの使い方は?
ディルは暑さに強く生育スピードも速いので、葉も適宜選定しないと草丈が1m近くまで成長してしまいます。そのため剪定を兼ねて収穫するディルの葉の方が使い方としては定番ですが、ディルのタネも使い方があります。
タネは花が咲いた後にでき、タネができると全体が枯れます。ディルは暑さに強く、地植えであればほとんど水やりがいりません。そのため放っておくとどんどん草丈が伸び、夏になると花が咲きます。
花が咲くとタネができるのですが、花はタネのために多くの栄養を吸収するため、花がたくさん咲くディルは花が少ないディルよりも早く枯れるのが特徴です。
そこでディルを栽培する際は、葉を使うか、タネを使うかで栽培方法が変わります。なおディルのタネは、マリネや漬け料理のスパイスとしての使い方が人気です。
野菜の長期保存として人気のピクルスには、ディルのタネを使います。またビネガーを作る際にもディルのタネを加えるのが定番で、爽やかな香りと程よい苦みが味に深みをを加えます。
ディルのタネをオイルに漬け、香りを楽しむ使い方もおすすめです。ディルの葉と違いディルのタネはスパイスとしての使い方が主流なので、オイルに長期間漬け込んでも風味が損なわれることがありません。
ディルのタネを漬け込んだオイルで調理をすれば、爽やかなディルの香りが簡単に料理に活かせるのでおすすめです。
ディルの栄養と効能は?
セリ科特有の爽やかな香りが楽しめるハーブ・ディルは、香りづけやスパイスとしての使い方が定番ですが、料理以外の使い方もできます。その理由は、ディルに含まれる栄養効果が関係します。
ディルに含まれる栄養価
ディルが北欧諸国の伝統料理で重宝される理由には、ディルに含まれる栄養効果の高さが関係します。ディルは目の疲れや健康な肌に欠かせないビタミン類の含有量が高いです。
中でもビタミンB1は疲れの回復に効くといわれる栄養成分なので、疲労がたまっているときにディルを料理に使うと良いでしょう。さらにオイゲノールの含有量が高いのもディルの特徴です。
オイゲノールはポリフェノールの一種で、美容やアンチエイジングに欠かせない栄養成分といわれています。
毎日継続して採り続けることが効果につながるといわれる栄養成分なので、ディルを使った魚や野菜の料理を積極的に食べることは、効率よくディルの栄養成分を摂取する方法といえるでしょう。
ディルにはリラックス効果があるといわれている
「ディル」という名前には、「鎮める」という意味の古代ノルウェー語が由来とされています。そもそもセリ科植物に分類されるディルは、芳香剤としての使い方も人気です。
爽やかな香りが気持ちを落ち着かせてくれるといわれ、寝つきが悪いときにディルのタネを枕に入れる風習が北欧諸国にはあります。
ディルの副作用やアレルギーはある?
さまざまな栄養効果を持つため料理以外にもいろいろな方法で使われるディルですが、セリ科植物に分類されるハーブなので、セリ科にアレルギーがある人は注意が必要です。
ディルは香草やスパイスとしての使い方が主流なので、気が付かないうちにディルを口に入れてしまう危険があります。そのためセリ科のアレルギーを持っている人は、特に注意するようにしてください。
ディルの育て方・栽培方法
いろいろな料理に使えるハーブ・ディルは、栽培環境さえ気を付ければ自宅でも育てられます。苗を植え付けする栽培法もありますが、根が傷つくと収穫できるまでに育ちません。ですからディルは種から育てるのが基本です。
暑さには強いので、日当たりのよい場所で栽培します。ディルは根がまっすぐ下に伸びる特徴を持っていますが、根は細く折れやすいので、根付きやすいようにディルの栽培地は広めに確保しましょう。
ディルは暑さには強いですが乾燥した土は好みません。かといって乾燥防止のために水やりを頻繁に行うと、根腐れの原因になります。
そのため種まきする土は水はけのよいものを選ぶのが重要ですが、適度に水を含む土であることも失敗しない栽培のコツです。なおこまめに水やりをするのは、種まきから根付くまでです。
根付いてしまえば長い根から水分を吸収するので、土の内部まで乾燥しない限り、水やりをしなくてもきちんと育ちます。なおプランターで栽培することも可能ですが、プランター栽培の場合は水切れを起こすと枯れてしまいます。
ですから水切れを起こさないよう、プランターの土の表面が乾く前にたっぷりと水やりをするのがおすすめです。ディルは根付けば成長スピードがアップします。
草丈も60cmを超えますし、栽培環境が良いと1mに達することもあります。ただし茎があまり太くないので、支柱がないと折れてしまいます。そこで根付いたのを確認したら、支柱をたて茎を補強するのがおすすめです。
栽培はそれほど難しくありません。種まきも春・秋の2回可能ですし、草丈が20cmを超えたら収穫できます。なおディルは葉だけでなく花やタネも使い方があるので、葉の収穫以外にも楽しめるのがおすすめです。
5月~7月が開花時期なので、初夏の花としても人気があります。黄色く小さな花をたくさん咲かせるのが特徴なので、切り花や押し花として楽しめます。
開花後にはタネができますが、ディルのタネはスパイスとしての使い方ができるので、タネの収穫も栽培の楽しみです。ただし花がたくさん咲くと枯れやすくなるので、葉をメインに収穫したい場合は、花が咲かないように適宜選定しましょう。
ディルは寒さに弱いですが、1年草なので越冬しません。ですから栽培時に冬越しの手間がかからないところもおすすめです。
ディルを使ったおいしい魚料理のレシピ!
魚との相性がよいハーブ・ディルは、魚のソテーに使うのがおすすめです。北欧風にディルを使いこなすなら脂ののったサーモンがいいですが、セリ科特有の爽やかな香りがディルの特徴なので、淡白な白身魚のソテーに使ってもおいしくなります。
白身魚なら日本でもいろいろな種類の魚が手に入りますし、旬の魚はおいしいだけでなく値段も手頃なのでおすすめです。スズキやタラのソテーにディルを使うのもおすすめですし、安く手に入るアジでもディルを加えるだけで豪華なソテーになります。ディルは葉を使います。
香りだけでなく白身魚の臭み取りにもなるので、細かく刻んで使うのがポイントです。刻んだディルと白身魚を保存袋に入れ、オリーブオイル・白ワイン(なければ料理酒でも可)・レモン汁を同量加えて軽くもみます。
冷蔵庫で10分程度寝かせたら、フライパンにソテー用のオリーブオイルをいれ、中火であたためます。十分にあたたまったらディルと一緒に寝かしておいた白身魚を取り出し、汁気を取り除いた状態で焼き色がつくまで焼きましょう。
裏返したら蓋をし、中火で蒸し焼きにします。火が通ったら皿に盛り付け、水洗いしたディルの葉を添えれば完成です。
脂ののったノルウェー産のサーモンが手に入ったら、ディルのタネとディルの葉を使ってサーモンマリネにしてみましょう。まずマリネ液を作ります。マリネ液にはディルのタネとみじん切りにしたディルを使い、香りと程よい苦みが楽しめるマリネ液にします。
刺身用のサーモン100gの場合、マリネ液の材料はオリーブオイル(大さじ1)、レモン汁(大さじ1)に塩・コショウ少々です。マリネ液の材料をしっかりと混ぜ合わせたら、冷蔵庫で30分ほど冷やしておきます。
その間にマリネの材料を準備します。サーモンは食べやすく薄切りにし、トマトやベビーリーフを適量準備してください。通常サイズのトマトならさいのめ切り、ミニトマトなら半分にカットするのがおすすめです。
ベビーリーフは彩りに合わせて量を調整してください。カットしたサーモンと野菜を盛り付けたら、冷やしておいたマリネ液をまんべんなくかけましょう。最後に1口サイズにちぎったディルを飾れば、見た目にも華やかなディルのサーモンマリネが完成です。
万能!絶品ディルソースのレシピ!
ディルが大量に手に入ったときは、万能ディルソースにして保存しておくと便利です。ディルは魚料理に使うことが多いですが、肉にディルソースを加える食べ方も北欧諸国では人気があります。冷蔵庫にストックしておくと便利なのが、ディルのマスタードソースです。
生のディルが手に入ったときに作るのがおすすめですが、乾燥したディルでも作れます。味の決め手となるのは粒マスタードです。通常のマスタードでも作れますが、粒マスタードの方がより大人っぽいソースになります。
粒マスタードに加えるのは、ワインビネガー(大さじ1)、バルサミコ酢(小さじ1)、マヨネーズ(小さじ1)です。
レシピといっても準備した材料をすべて混ぜるだけなのでとても簡単ですが、ディルは細かいみじん切りにするのがポイントです。マヨネーズは酸味を抑えたものを使った方が、全体のバランスが良くなります。
酸味が強いマヨネーズを使う場合は、ワインビネガーを少し多めに加えるとバランスが良いです。なおディルを入れるタイミングは、調味料をすべて混ぜ終えた後にしましょう。
マスタードが苦手な場合は、コンソメスープをベースにした生ディルのソースはいかがでしょうか?調味料に醤油を使うので、和の食材にも合うおすすめのソースです。
味のベースとなるのはマヨネーズです。たっぷり作っても冷蔵保存ができるので、100gのマヨネーズで作っていきましょう。酸味が苦手な人はタマネギみじん切り、酸味が強い方が好きな人は冷蔵庫に余りがちならっきょうをみじん切りにしてソースにします。
らっきょうは甘酢漬けがおすすめですが、入れすぎると酸っぱくなるので、らっきょうと玉ねぎを半分ずつにして作るのもおすすめです。マヨネーズには味噌を小さじ1加えます。
マヨネーズと味噌の相性は良いですし、味噌そのものが発酵食品なので体にも良いディルソースができます。味に深みを加えるためにコンソメスープ(大さじ1)としょうゆ(小さじ1/2)を入れてください。ディルは生の葉のみを使用します。
茎から葉のみをとり、みじん切りにしておきましょう。みじん切りができたら、ディル以外の調味料をボウルに入れしっかりと混ぜます。味がぼやけている場合は、塩で調整してください。
タマネギを具に使った場合は、レモン汁を小さじ1加えると、程よい酸味が楽しめるソースになります。調味料がすべて混ざったら、みじん切りにしたディルを加え、全体をしっかり混ぜてください。
これで調理は完了ですが、冷蔵庫で冷やしておけば2~3日は保存できます。保存する際はディルの香りがとばないよう、密封容器に入れて保存するのがおすすめです。
ディルを活用して食卓をワンランクUPさせよう!
ディルは魚料理やマリネなどにおすすめのハーブです。栄養効果も高く魚との相性が良いことから、日本人にも使いやすいはハーブとして注目されています。
爽やかな香りが楽しめるハーブですが、セリ科植物に分類されるハーブなので、セリ科アレルギーの人は注意しましょう。
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