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清々しい香りが特徴のハーブ「タイム」
タイムというハーブをご存知でしょうか?よくお料理に使われる方もたくさんいらっしゃるでしょうし、レシピなどでよく見かけることも多いことでしょう。使ったことがなくてもタイムという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
サイモン&ガーファンクルは「Parsley, Sage, Rosemary and Thyme」という曲をヒットさせました。パセリ、セージ、ローズマリーとタイム!というのは、昔イギリスでハーブを売っていた商人が使う口上だったのだそうです。
タイムは4000年以上も前からスパイスとして利用されてきた植物で、抗菌作用があるため人々に大変重宝されたハーブだったようです。またタイムには、ミツバチヘギイタダニの駆除効果があり、ハチによって蜜を集めることができる植物なので、養蜂家にとってはとても大切なのです。
タイムの魅力やおすすめの情報を紹介!
タイムは遥か昔から人々に愛されてきたハーブで、その香りは勇気と気品を表すものとして太古から人々に尊ばれてきました。今も昔も料理や薬、美容効果に素晴らしい効能を持つと言われるハーブ「タイム」の魅力や、オススメの情報をご紹介しましょう。
タイムってどんなスパイス?
タイムとはどのようなスパイスなのでしょうか。タイム(Tymes)とはシソ科の多年生植物で、とても丈夫な植物のため、庭や鉢植えで割と簡単に育てることができます。タイムはヨーロッパでは高貴な香りを持つハーブと、太古から尊ばれてきました。
タイムの持つ抗菌力はエジプトのミイラの防腐処理に使われていたと言われています。ギリシャでは戦争に向かう騎士たちに、女性がタイムの小枝をスカーフに縫い付けて勇気を鼓舞するために贈ったり、タイムの香りで空気を清めるために、神殿にお香として使われたりしていました。
広くヨーロッパでタイムが清廉で高貴なものとして扱われているのは、古代ローマ人が部屋を清めるために炊いて使っていたことから浸透したものと言われています。
ヨーロッパでペストが流行した時には、タイムを使って部屋の空気を浄化したり、ペストの感染を防止しようとタイムの株を風呂のお湯に入れたりしていたのだそうです。
またその清涼な香りは体に活力を呼び起こす力があるとされ、中世の時代には失神した女性の薬としても使われていたそうです。
タイムは生のものでもドライのものでも両方料理に使うことができて、長く煮込んでも香りが残ることから、シチューやスープを作るときによく使われます。
フランスのブーケガルニ(bouquet garni)という香草の束は、ローズマリー、パセリ、タイムなどから作られていて、料理には大変よく使われる大切なハーブです。
タイムには数多くのビタミンやミネラルが含まれていて、ビタミンCは免疫系をポタシウムは細胞を強化し、マグネシウムは骨の発達と血栓を浄化してくれると期待されています。
タイムの効果・効能は?
がん予防食品を科学的に解明するために作られた、アメリカのデザイナーフーズ計画で、タイムはがん予防効果があるとされていたそうです。真実のほどはよくわかりませんが、タイムは古くから薬効が信じられていた植物です。
実際にタイムは薬としてよく使われることのあるハーブです。血の巡りを良くしたり、冷え性からくる肩こり改善となるリンパの流れを良くしたりする効果もあると言われています。気管支や喘息の症状にも、タイムを煎じたハーブティーには効能があるそうです。
タイムの香りは脳細胞を活性化させるとも言われ、記憶力や集中力を高めるとも言われています。同じくシソ科のローズマリーにも同じ効能があると言われています。
シソ科のハーブは、タイム、レモンババジル、オレガノ、マジョラム、ミント、ローズマリー、ラベンダー、セージ、レモンバームと大変多く、パチョロールというストレス軽減の芳香成分が含まれているものが多いそうです。
またタイムの香りは、感情面において大変ポジティブな効果をあらわすと言われています。意気銷沈をしている時、失敗をしてしまった時、大切な人と死別してしまったなど、気持ちがどん底まで落ちている時にタイムの香りを嗅ぐと、気持ちに力が戻ってくると言われています。
古代のギリシャ人が騎士にタイムの小枝を贈ったというのは、タイムの香りは勇気を集めてくれるという鼓舞の意味合いを込めたものです。タイムの香りのする騎士は勇敢な騎士という褒め言葉にも使われていました。
タイムはハーブの中でも抗菌・抗ウイルス作用が強い
タイムにはモチールという成分が含まれていて、抗菌効果がハーブの中でもとても強いのだそうで、タイムのエッセンシャルオイルを使ったり、タイムを煎じたものでうがいをしたりすると、風邪やインフルエンザを予防する効果があるそうです。
タイムを使ったハーブティーにはちみつを入れることで、喉の痛みを和らげる力もあるのだともいわれています。タイムは家に常備しておきたいハーブです。
タイムのエッセンシャルオイルを使った、消毒薬やうがい薬、石鹸、歯磨き粉と、タイムの効能は広く信じられていて、実際その美しい香りは気分的にも気持ちを落ち着けてくれる働きがあります。毎日の生活にタイムの香りを活用するのはとてもおすすめしたいです。
タイムを枕の下に入れると安眠ができるとか、神経性の病気を和らげてくれるという説も、ヨーロッパでは昔から信じられています。
タイムの副作用や注意点は?
タイムは肺に良いとされ、子供の百日ぜきにも効能があると言われていますし、産後のケアや、免疫力を高めてくれるので弱った体にも良いとされています。しかし妊娠中や授乳中に使用するには、医師の判断が必要とされると言われています。
それは、タイムとローズマリーやオレガノを一緒に使うとアレルギー反応が起こり得る可能性があるからです。妊娠中の方、授乳中の方は、タイムのハーブティーなどを飲むときはぜひご注意いただきたいです。
タイムの育て方!
タイムはなんと350種類上もあります。タイムは丈夫な植物なので、冬越しも関東以南でしたら特別なことをする必要はありません。
たとえ雪が降る東北地方でも、土の上に出ている部分は枯れますがタイムの根は冬の間生きています。また暖かくなると芽を出して、葉が生い茂り花を咲かせてくれます。
タイムは日当たりの良い土地を好みますが、蒸れた暑さには弱いのです。水やりは土が乾いたらたっぷりと水をあげるべきですが、タイムはもともと乾燥しているくらいの環境を好みます。水のやりすぎによって蒸れてしまって株が弱り、葉が落ちてしまうこともあるので注意しましょう。
タイムの株の内側は蒸れて葉が落ちてしまうことが多いです。時々切り戻しをして茎を短くしてあげましょう。茎を短く切ると枝だけになってしまったように見えますが、時期に新しい葉が茂ってきます。
タイムは立性と匍匐性の2種類があります。匍匐性のものはクリーピングタイムが代表的な品種です。芝生のようにグラウンドをカバーしてくれるレイタータイムという品種があるのですが、5cmほどの高さにしか育たないので、踏みしめると良い香りのする人気のタイムです。
タイムは地植えでも鉢植えでもOK!
タイムはとても成長が早く、地植えでも鉢植えでもよく育ちます。しかし鉢植えにした場合は根詰まりしないように定期的に株分けをして植え替えをしてください。タイムは水はけの良い土を好み、酸性土を嫌います。地植えの場合は苦土石灰をまくなどして、土のpH値を調整してください。
タイムは食用と観賞用がある!
タイムにはハーブティーや料理のスパイスなどによく使われる食用のものと、観賞用のものがあります。よく食用として使われるタイムは、コモンタイムとかレモンタイムで、観賞用に使われるタイムはカンファータイムとかイブキジャコウソウです。
イブキジャコウソウは初夏から夏の間、一面にピンク色の花を咲かせるとても愛らしいタイムです。しかしイブキジャコウソウはほとんど薬効がないので、鑑賞向けのタイムです。
タイムを使ったおいしいおかずレシピを紹介!
タイムは料理のスパイスとして大活躍するハーブです。タイムを使ったおいしいおすすめのレシピはたくさんありますが、今日は中でも簡単でおいしいタイムの香りをスパイスとして使うレシピをご紹介しましょう。
白身魚のハーブ焼き
タイムの香りは白身魚ととてもよく合うスパイスです。白身魚ならば大抵どんな魚でもとてもおいしい料理ができます。白身魚の切り身を使って、おいしいハーブ焼きを作りましょう。
白身魚のハーブ焼きに二人前に使う材料は、白身魚(タラ、ヒラメ、サーモン、スズキなど)ふた切れ、ホワイトパッパー、ブラックペッパー、ドライタイム、塩各適量、バター大さじ1、長ネギ1/5本、白ワイン30ml、バジル5枚、パセリひとにぎりです。
白身魚にホワイトペッパー、ブラックペッパー、ドライタイム、塩を適量まぶして15分置いておきます。フライパンにクッキングシートを敷いて、魚を両面焼きながら、鍋にバターの半分を熱して、みじん切りにした長ネギを炒め、白ワインを加えて大さじ1と1/2くらいになるまで煮詰めます。
残りのバターとちぎったバジル、刻んだパセリを加えて、さらに白身魚をのせ上からソースを回しかけます。レモンスライスを添えれば、3種類のハーブをスパイスに使ったおいしい白身魚のハーブ焼きが完成します。タイムを使ったおすすめレシピです。
タイムとレモンのチキンソテー
タイムは白身魚だけではなく、チキンともよく合うスパイスです。特にレモンとの相性がとても良いです。鶏のもも肉を使ってタイムとオリーブオイルでレモンの香りが爽やかな、おいしいチキンソテーのレシピをご紹介しましょう。
タイムとレモンのチキンソテー、二人前のレシピに使う材料は、鶏もも肉2枚、オリーブオイル、レモン汁各25cc、にんにくひとかけ、粒マスタード小さじ2、生のタイム5本、ジャガイモ3個、オリーブオイル大さじ1、パセリひとつかみ、塩胡椒適量です。
鶏もも肉を広げて、脂肪や筋を綺麗に除去した鶏肉を、オリーブオイルとレモン汁、クラッシュしたガーリックと粒マスタード、そして茎を逆に持って指でしごき落としたタイム(3本)の葉を混ぜた液につけて、冷蔵庫で1時間寝かせます。
鍋の水に塩を入れて、ジャガイモの皮をむいてダイス状に切ったものを入れて火をつけます。ジャガイモは20分ほどで茹であがります。
フライパンにオリーブオイルを熱して、鶏もも肉を皮目から入れて強火で焼き、皮面がきつね色になったら裏返して、タイム2本を上に乗せてフライパンに蓋をして、中火で蒸し焼きにしてください。
ゆであがったジャガイモは軽くマッシュして、刻んだパセリとオリーブオイル、塩コショウ少々をを混ぜ込みます。鶏肉とマッシュポテトを皿に盛り合わせて、おいしいタイムとレモンのチキンソテーの出来上がりです。このレシピはお客さんが来た時にもおすすめのレシピです。
また、オリーブオイルとレモン汁、クラッシュしたガーリックと粒マスタード、そして茎を逆に持って指でしごき落としたタイムで作った液に、スペアリブをつけて2時間ほど冷蔵庫に入れてフライパンで焼くと、おいしいスペアリブのご馳走ができます。こちらの使い方もおすすめです。
ニンニクとマスタードを抜いて、ブラックペッパーを入れたものに、水ナスとトマトを食べやすい大きさに切ったものと混ぜ合わせても、とても美味しいサラダができます。サンマなどの焼き魚にタイムを振りかけても美味しいです。タイムは本当におすすめのスパイスです。
タイムはハーブティーとしても楽しめる!
もし生のタイムが手に入るようでしたら、ポットにタイムを一掴み入れて熱湯を注げばおいしいタイムティーが簡単に作れます。庭にタイムが生えている女性は、毎朝タイムを庭から摘んできて、ポットで朝のお茶にタイムティーを作るのが習慣だそうです。
そして一杯タイムティーを飲んだら、残りのタイムティーはポットに残しておくのだそうです。ポットに残して濃く出たタイムティーは、仕事から帰って来た時にうがいをする時に使うのです。
タイムには抗菌作用があるので、うがい薬を作るのは理想的です。市販のうがい薬を使いすぎると、口腔常在細菌を殺してしまってかえって免疫力が弱くなることもあるとも言われています。タイムのうがい薬はそのような心配がないので、おすすめできる使い方です。
ハーブティーは沸騰したお湯を使わずとも、水でも作れることをご存知ですか?生のタイムやミントを水の中に入れて3時間ほど冷蔵庫に置いておくと、ハーブの中の薬効が水に溶け出して水出しハーブティーが作れます。暑い夏には大変おすすめです。
タイムを取り入れてワンランク上の食卓に!
タイムを料理のスパイスとして活用すると、おいしいレシピが色々と作れます。料理は味だけではなく香りも重要なおいしさのエッセンスなので、タイムを白身魚やチキンのスパイスとしておすすめします。タイムは鉢植えでも地植えでも世話が楽なので、ぜひ育てるのをおすすめです。