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日本で古くから愛されている調味料「味噌」
味噌は全国各地に生産者がいる、伝統的な日本の食材です。主原料である大豆を、さまざまな種類の麹で発酵させて作ります。そんな日本では、古墳時代にはすでに味噌の原型となるものが作られていたといいます。
文献として最初に味噌が登場するのは奈良時代ですが、当時は豆の保存食としてそのまま食べるのが一般的でした。
そんな味噌が飛躍的に発達したのは、戦国時代です。味噌は陣中食の貴重な栄養源として使われたため、戦国時代になると全国各地でさまざまな種類の味噌が誕生します。
味噌の種類や地域ごとの魅力について紹介!
戦国時代に兵士の食料として全国的に生産されるようになったみそですが、みそづくりに欠かせないのが大豆です。みそは発酵食品ですから、大豆を発酵させるために麹の働きが必要になります。
みそづくりに重要な麹は、さまざまな種類の作物から作られます。主なものといえば米ですが、麦または豆など、米以外の種類からでも作ることができます。
もちろん地域ごとに栽培に適した食物の種類が違うので、地域によって収穫量の多い種類の野菜が麹の原料に使われてきました。
こうしてできたのが、地域特産のみそです。麹の種類が違えば、みその種類も変わります。また地域や生産者によっても作り方が異なるため、みその種類は市販されているものだけでもとても多いです。
そんなみそは冷蔵庫がない時代から保存食として使われてきたので、生産地によっていろいろな種類の料理が作られるようになります。
これらのみそ料理は郷土料理として受け継がれ、地域の魅力を発信する重要なアイテムとして今でも活用されています。
意外と知らない!味噌の種類と地域性!
街のスーパーに行けば、好きな種類のみそが簡単に購入出来ます。店舗によっては珍しい種類のみそも定番アイテムに加えられているため、今では遠く離れた地域のみそも気軽に楽しめるようになりました。
そんなみそには、実に多くの種類があります。すべての種類の特徴を把握するのは難しいですが、みその種類を大きくわけると3種類になります。そこで代表的な3種類のみその特徴をご紹介しましょう。
【味噌の種類】米味噌
3種類ある日本のみその中で家庭用みそとして人気なのが、米で作る米みそです。米みそは、他の種類のみそよりも短期間で熟成が進む傾向があります。また米の甘みがみその旨味を増幅させるため、3種類の中でも特に商品数が多いです。
米みその中にも赤みそ系と白みそ系の2種類があります。代表的な赤みそ系米みそは、青森の津軽味噌と宮城の仙台味噌です。どちらの種類も全国的に有名ですが、地元で「なめ味噌」と呼ばれる仙台味噌は味が濃いのが特徴にあります。
白みそ系米みそにも、知名度の高い2種類のみそがあります。1つは長野で作られる信州味噌で、もう1種類は京都の宮中料理として献上された味噌が発祥の西京味噌です。
西京味噌は、塩分が低く米麹特有の優しい甘みが楽しめます。このように種類によって全く違った味が楽しめる米みそは、国内で作られるみその主流とされています。
【味噌の種類】麦味噌
3種類あるみその中で米みその次に人気なのが、麦で使った麦みそです。麦みそは全国各地で作られるみそというよりも、地域性の強いみそといえます。
主な麦みその産地は九州エリア・中国エリア(主に西部)・四国エリア(主に西部)ですが、北関東エリアでも麦みそが主流の地域があります。麦みそにも赤みそ系と白みそ系がありますが、ほとんどは白系です。
北関東エリアで作られる麦みその中には、大麦から作った麦麹でみそを作る生産者もいます。大麦麹で作る麦みそは赤みそ系の麦みそです。そのため北関東エリアで作られる麦みそには、赤系も多く見られます。
【味噌の種類】豆味噌
3種類あるみその中で最も珍しいのが、豆で作る豆みそです。豆みそは3種類のみその中で最も熟成期間が長いため、色が濃いことが特徴に挙げられます。分類上では赤系になるのですが、一般的な赤系よりもはるかに色が濃く、一見すると黒っぽく見えるのも特徴です。
豆みそで有名なのは八丁味噌で、八丁味噌を使った郷土料理が多い愛知・岐阜・三重(北東部)だけでほぼ消費されます。そんな豆みその味の特徴は「旨味の強さ」です。
合わせみそって何味噌なの?
スーパーに並ぶみその種類の中には、米みそ・麦みそ・豆みそとは別に「あわせみそ」と書かれたものがあります。家庭用みその中ではほかの3種類のみそよりも人気があるのですが、中身を見てみると主力3種類のみそをブレンドしているのがわかります。
そもそも合わせみそは異なる種類のみそをブレンドして作った味噌のことで、別名「調合味噌」といいます。合わせみそにも「赤だし」「さくら味噌」「調合味噌」の3種類があり、種類によって組み合わせるみその種類や配合が違うことも特徴です。
赤だしは、豆みそをメインに米みそと調味料をブレンドしています。さくら味噌は赤系米みそをベースに、白みそをブレンドしているのが特徴です。
調合味噌は2種類あります。米麹と麦麹をブレンドしてからみそ仕込みに入る調合味噌と、すでに出来上がった米みそと麦みそをブレンドする調合味噌の2種類です。
2種類の調合味噌は、どちらの種類も家庭用に人気があります。米みそと麦みそのいいとこどりをしたバランスの良いみそなので、時短メニューとして人気の味噌汁におすすめです。
赤味噌と白味噌の違いは?
赤みそと白みそは、熟成期間が違います。米みそ・麦みそ・豆みそのいずれにも赤系と白系がありますが、主原料である大豆の調理法の違いによって完成品が変わります。
熟成期間が長くなるほど味噌の色が濃くなるので、白系よりも赤系が熟成期間は長いです。生産者によって同じ種類でも赤系・白系で味に違いが出ますが、一般的に赤系は塩分が高く、白系は甘みが強い傾向があります。
味噌は医者いらず?味噌の栄養価と効果!
味噌には米みそ・麦みそ・豆みそのほかにも、ソテツ味噌やもろみ味噌などさまざまな種類のみそがあります。これらのみその種類は基本的に原料の違いによって区分されていますが、どの種類のみそにも共通して使われている材料が「大豆」です。
大豆は高タンパク質な食材として知られており、大豆100gあたりのタンパク質含有量は35.3gもあります。さらに骨の健康に欠かせないカルシウムも、非常に多く含んでいるのが特徴です。
そのためみそは、女性特有の体の不調を整えやすくしてくれます。みその主原料である大豆には、「大豆イソフラボン」と呼ばれる栄養成分が多いです。大豆イソフラボンは、女性ホルモンのバランスを整えやすくしてくれます。
そのため女性ホルモンのバランスが崩れやすい年齢やPMSによる不快な症状などにも、みそに含まれる大豆イソフラボンがおすすめです。
お味噌汁以外にも!おすすめな味噌料理!
毎日の食事になかなか取り入れにくい発酵食品ですが、和食に欠かせないみそを使えば比較的簡単に取ることができます。みそを使った定番料理といえばみそ汁ですが、毎日みそ汁だとさすがに飽きてしまいます。
そこでみそ料理を「和」ではなく「洋」に変えてみましょう。たとえば子供に人気のクリームシチューにみそを少々加えるだけで、和風みそクリームシチューができます。
応用編としてグラタンのホワイトソースにみそを加えた「みそクリームグラタン」もおすすめです。簡単にできて節約にもなる麻婆豆腐も、みそを加えると和風麻婆豆腐になります。
和風麻婆豆腐のポイントは、みそとの相性が良いナスを加えることです。この料理法なら野菜がほとんど入らない麻婆豆腐でも野菜がとれますし、加熱すると甘みが増すナスを使うことで、辛みを抑えた優しい味の麻婆豆腐ができます。
和食料理でも、みそ汁以外でみそが使えるおすすめ料理があります。たとえばおかずにもなる炒り豆腐にみそとチーズを加えると、子供にも人気の洋風みそ炒り豆腐ができます。
みそに塩分が含まれているので、味付けはみそのみです。具材にコーンやハムなどを加えてさらに洋風っぽくすると、子供が喜ぶおすすめみそ料理の完成です。
味噌の種類や違いを知って普段の料理に活用しよう!
みそは和食に欠かせない食材ですが、種類によっておすすめの料理法も違います。みそは手軽に取れる発酵食品なので、1日1食みそ汁を加えるだけでも手軽に発酵食品がとれておすすめです。
なおみそはさまざまなジャンルの料理にも使えるので、みその特徴に注目しながらみそのアレンジ料理にチャレンジしてみませんか?
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