今さら聞けないブラックペッパーの基本をおさらい！おすすめ商品や便利な使い方も

ブラックペッパーは黒胡椒とも呼ばれている香辛料の一種で、野性的かつ爽やかな香りと口に入れるとすぐに分かる辛みが特徴です。日本で使われている香辛料の中でもメジャーな存在で、和洋中あらゆる料理の風味づけとして人気があります。

ブラックペッパーは料理のレシピでも登場することが多く、数々の調味料の中でも使いやすいアイテムです。人気の高いブラックペッパーはどういった料理に使うのがベストなのか、効果的な使い方は何かなどの細かいポイントを知ることでさらに活用できます。

パスタにかけたりピザに使ったりと洋食のイメージが強いですが、和食なら雑炊、中華ならチャーハンや餃子のタレにも使える万能な調味料の一つです。

ブラックペッパーの原材料は、インド原産のコショウ科の植物です。胡椒の果実を摘み取って乾燥させており、果実の表皮にあたる部分まで丸ごと香辛料として加工しています。

完熟した胡椒の果実は赤色ですがブラックペッパーは熟す前の段階で果実を摘み取って天日乾燥させるため、色は黒くしわの寄った見た目になります。

胡椒の果実は表皮の方が香りが強い部位なので、ブラックペッパーは香辛料のしっかりとした味が求められる料理に使われることが多いです。ブラックペッパーは黒い色が見た目を引きたてるため、料理の仕上げのトッピングとしても使われます。

おつまみの味付けやお菓子にも人気のブラックペッパーについて、ブラックペッパーそのものの歴史や他の香辛料との違いなどの基本的な情報をご紹介します。ブラックペッパーの特性と適した料理を知ることで、新しい料理にも試しやすくなります。

調味料としてだけではない使われ方も知ることで、新しい使い方を思いつく可能性もあります。普段通りに使う調味料としてのブラックペッパーから一歩進んだ情報を手に入れ、楽しみながら活用しましょう。

インド原産のブラックペッパーは、日本では奈良時代から親しみのあった歴史の古い香辛料です。海外との交易により日本に持ち込まれた際に「こしょう」として伝えられました。

奈良時代の天皇である聖武天皇の遺物において、ブラックペッパーは薬の原材料の一種としてシナモンやクローブなど現在でも馴染みの深いスパイスの中に含まれています。香りが強く少量の使用でも効果的なブラックペッパーは、当時は薬として扱われていました。

「こしょうを毎日かじれば夏の暑さや冬の寒さにも平気になる」として、そのまま薬としてかじる方法で扱われていた文献も残されています。交易を通じて入手されていたブラックペッパーは、平安時代の頃から調味料として使われるようになりました。

後の時代に唐辛子が伝来する前の日本では、胡椒は唐辛子に近い使い方もされていました。山椒のように薬味としても用いられており、胡椒の方が先に伝来していたことから唐辛子が伝来した当初は「南蛮胡椒」と名付けられるほど、胡椒が日本に浸透していました。

現在、ブラックペッパーは生薬としても使われることはあるものの、主に調味料として和洋中のあらゆる料理に利用されています。

ブラックペッパーは胡椒の果実を乾燥させて表皮ごと使うことによる香りの強さが特徴なので、香辛料の強い味が求められる料理に適しています。素材の味も強い肉料理や乳製品は、ブラックペッパーとの相性が良い料理です。

ブラックペッパーをミルで挽いている細かさによっても、適した料理や調理方法は異なります。挽いたり砕いたりしていないホールのブラックペッパーは煮込みなど長時間寝かせるタイプの料理向き、あらびきのブラックペッパーはできあがった料理のトッピングなどに向いています。

挽くと香りが薄れるため、強い香りを活かして使いたいのであればホールの状態で保存し、調理の都度ミルで挽いて使うのがおすすめです。

ブラックペッパーとホワイトペッパーは原材料となる胡椒そのものは同じで、加工方法に違いがあります。熟す前の果実を収穫するブラックペッパーと違い、ホワイトペッパーは完熟状態の果実を収穫した後水に浸して表皮を取り除き、乾燥させて作ります。

果実の中でも香りの強い表皮部分を取り除いているため、ホワイトペッパーは香りや辛さが控えめで上品な印象の味になります。ホワイトペッパーは香辛料で料理の見た目を変えたくない時や、淡白な味付けの料理に向いています。

原材料が同じなのでホワイトペッパーの代替品としてブラックペッパーを使ったとしても決定的に味が変化するわけではなく、風味の強弱が異なる点に気を付ければ応用しやすくなります。

基本的な情報を知った上で、ここからはブラックペッパーのおすすめ商品をご紹介します。細かさにより使いやすさやだけでなく味も香りの強さも異なるブラックペッパーは、用途に応じて適した商品を使い分けると食卓が豊かになるでしょう。

ブラックペッパーの定番商品としておすすめするのが「S＆B ブラックペッパー（あらびき）」です。S&Bは様々な調味料を製造販売しており、胡椒を原材料とした商品の中でもあらびきタイプは日常的に使いやすい利便性から高い人気があります。

あらびき状態で振るとすぐ出てくるブラックペッパーはミルで挽く手間が要らないため忙しい調理中でも使いやすく、料理の見た目の印象付けとして使いたい時にもおすすめです。パウダーよりもあらびきの方が強い香りなので、風味を活かしたい料理にも適しています。

あらびきブラックペッパーはメインディッシュ以外にも、ラーメン・うどんの薬味や塩分がきつくないおつまみを作りたい時の味付けにも使えます。

香りの強さを最大限に活かして味付けをするなら「S＆B ミル付き 岩塩とブラックペッパー」がおすすめです。岩塩とブラックペッパーのホールが入った容器の口にミルが付いており、挽きながら料理の味を整えられます。

ブラックペッパーは挽きたてが最も香りが強く、ミルで挽くことで強い辛みだけでなく胡椒の実の爽やかさも感じられます。合わせて入っている岩塩も風味豊かなので、料理によってはミルで挽いて加えるだけで味付けが完成するでしょう。

しっかりした肉質のステーキをシンプルに食べたい、サラダの味付けに新鮮味が欲しい時はミル付きの岩塩とブラックペッパーがおすすめです。

調味料として作られた商品に続いて、ここからはブラックペッパーを使った人気のおつまみやお菓子をご紹介します。甘いお菓子だけでなく辛みや塩気のあるお菓子も楽しみたい時や、ビールに合うおつまみが欲しい時にブラックペッパーを使ったお菓子・おつまみはよく合うでしょう。

一品で存在感のあるお菓子やおつまみとして適したブラックペッパー味の商品について、商品の内容や人気の理由をご紹介します。

ブラックペッパーの辛さだけでなくうまみも活かされているお菓子が「カルビー 堅あげポテト ブラックペッパー」です。堅あげポテトブラックペッパーはあらびきのブラックペッパーをふんだんに使用しているため、ブラックペッパーの風味が強く感じられます。

堅あげポテトブラックペッパーはじゃがいもの味とブラックペッパーの相性が良くなるようにポテトの厚みや製法が工夫されており、食べ応えのあるポテトチップスが好みの層から人気の商品です。カリカリに揚げられた独自の製法による食感で、満足感の高い仕上がりとなっています。

堅あげポテトブラックペッパーは、一口目のインパクトだけでなく噛むほどに味があるお菓子を楽しみたい方におすすめのポテトチップスです。

「グリコ クラッツ ペッパーベーコン」は、ビールに合うおつまみを意識して作られた商品です。ブラックペッパーをきかせたベーコンをおつまみスナックとして食べやすいサイズにしており、かりっとした食感と一粒だけで旨味が広がる味の強さで長く楽しめます。

炭酸がきいているビールには、口に入れた瞬間の味の濃さと強すぎない後味を両立したおつまみが適しています。クラッツ ペッパーベーコンは、ベーコンの強い旨味とブラックペッパーの爽やかな辛みによって適度にあとをひくのでビールがより美味しく感じられるでしょう。

ビールでの晩酌を楽しみたいのであれば、クラッツ ペッパーベーコンはお気に入りのビールと合わせてストックしておくと便利です。

定番の調味料であるブラックペッパーは、粒の細かさによる違いや適した料理を知ることで使い方のバリエーションが広がります。和洋中と料理のジャンルを超えてブラックペッパーは使われているので、料理をする方ならブラックペッパーはストックしておくのがおすすめです。

料理の味付けに使ったりブラックペッパー味のお菓子を食べてみたりと、便利なブラックペッパーを活かして新しい味にチャレンジしてみましょう。