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知ってる?オーストラリアの定番調味料「ベジマイト」
本記事の主役である「ベジマイト」は、日本では目にしたことがある方はおろか、名前も知らないという方が多く、知っていたとしても、サルミアッキやシュールストレミングなどのように、海外の不味い食品として知っているという方がほとんどでしょう。
ベジマイトとは、オーストラリアやニュージーランドで愛されている調味料のことです。独特な風味や味で、現地の方々以外にはほぼ受け入れられない味として、不味いといわれることがほとんどなベジマイトですが、実は様々な優れた面を持つ調味料なのです。
ベジマイトの味やおすすめのレシピを紹介!
本記事では、以外にも優れた一面を持つベジマイトが実際どのような味なのか、クセになる人が続出するのは本当なのか、といった、ベジマイトの味のご紹介や、ベジマイトの真の良さを体験してもらうためのおすすめベジマイトレシピをご紹介していきます。
本記事を読めば、ベジマイトがただの不味い調味料ではないということが分かることでしょう。是非、ベジマイトが気になる、食べてみたいという方は読んでみてください。
気になる!ベジマイトってどんな調味料?
先ず、ベジマイトとはどのような調味料なのかをご紹介していきます。ベジマイトは、一見チョコレートクリームのようにも見える焦げ茶色のペーストです。
何から作られているのかというと、ベジマイトはビールを作った際、最後に沈殿し、堆積している酵母が原料となって作られています。分かりやすくいうと、ビールの酒粕がベジマイトの原料となっているのです。
そのため、食べ物としての分類は発酵食品となっており、発酵食品特有の酸っぱい臭いがします。発酵食品特有の強烈な酸い臭いが、ベジマイトが不味いと言われる大きな一因となっています。発酵食品に馴染みが無い国の方であれば、先ず臭いからしてキツイと感じてしまうでしょう。
ベジマイトとマーマイトは何が違う?
ベジマイトと名前も見た目もそっくりな調味料として、マーマイトがあります。それぞれは名前が違う同じ物なのか、全く違うものなのか、よく分かっていない方も多いでしょう。ベジマイトとマーマイトの違いは、作られた国の違いです。
ベジマイトはオーストラリアで、マーマイトはイギリスで作られています。元々はオーストラリアでもマーマイトが食べられていましたが、第一次世界大戦時、イギリスからの輸入が止まったことをきっかけに、同じ様な製品をニュージーランド独自で開発することとなります。
そして生まれたものが、ベジマイトなのです。原料などはほぼ同じですが若干味が違うため、ベジマイト派とマーマイト派がいるようです。
ベジマイトはビタミンB群が多く含まれ栄養価も高い!
日本で発酵食品というと、納豆然り味噌然り、栄養価が高く、健康に良いという印象が強いです。ベジマイトも同じ様に、身体に良い成分がたっぷり含まれた、栄養豊富な調味料です。なので、オーストラリアでは、健康のためにベジマイトを毎日食べているという方もいます。
ベジマイトはビールを作る際の副産物で作られておりますので、ビールの原材料である麦芽に含まれているビタミンB群や葉酸といった栄養素がたくさん含まれています。
ビタミンB群や葉酸は代謝を促進するエネルギーとなる栄養素です。代謝が良くなれば、脂肪が燃焼しやすくなったり、体温が高く保たれて老廃物が溜まりにくい身体になったりと、良いことがたくさんあります。
ベジマイトは軍の携帯食にもなっていた
ベジマイトの栄養価の高さはなんとオーストラリア軍にも認められており、第二次世界大戦の際にはベジマイトが軍の携行食として活躍したのです。
しかも第二次世界大戦の時だけでなく、2021年現在でもオーストラリア国防軍のレーションとしてベジマイトが使われており、当時から現在まで、ベジマイトに含まれる豊富な栄養が評価され、活躍しているのです。ベジマイトの栄養価は、まさに折り紙つきといっていいでしょう。
ベジマイトってどんな味なの?
ベジマイトに関して、多くの方が気になっているであろう事柄が、味です。チョコレート色のペースト、パンに塗って食べるのが一般的、という情報から、つい甘い調味料なのかと勘違いしてしまいがちですが、実はベジマイトの味は全く逆の塩辛い味となっています。
また、酵母から作られているので発酵臭もきつめです。同じビール酵母から作られているサプリメント「エビオス錠」の味と香りをイメージして頂くと分かりやすいでしょう。薬を想起させるような味と香り、見た目に反する塩辛さが、ベジマイトが不味いと言われる所以でしょう。
ベジマイトとチーズは相性がいい?
不味い不味いと言われるベジマイトですが、実は美味しく食べる方法がいくつかあります。詳しくは、ベジマイトのおすすめの食べ方を後述させていただきますが、1つはチーズと併せることです。
同じ発酵食品であるチーズは、ベジマイト最大の欠点ともいえる酵母臭さや味を見事に打ち消してくれるのです。
酵母臭ささえ無くなれば、ベジマイトは日本人に馴染みの深い発酵調味料、味噌や醤油と似たような塩辛さ、風味となります。味噌に漬けたチーズのような、お酒によく合うおつまみに早変わりしますので、おすすめのベジマイトの食べ方といえます。
ベジマイトの食べ方は?
ベジマイトの祖国オーストラリアでは、栄養豊富で身体に良いベジマイトを毎日食べるという人が多くいます。そんなオーストラリアのベジマイト愛好家たちは、いったいどのような食べ方で毎日ベジマイトを楽しんでいるのでしょうか。
オーストラリアで最もポピュラーなベジマイトの食べ方が、トーストに塗るという食べ方です。ベジマイトはかなり塩辛いので、こんがり焼いたトーストに薄くベジマイトを塗るのが美味しく食べるコツです。たっぷり塗ってしまうとあまりに塩辛く、食べられませんので注意しましょう。
ベジマイトのみをトーストに塗る方もいますが、中にはバターも一緒に塗る方もいます。バターを塗るとベジマイトの塩辛さがかなり和らぎますので、かなり食べやすい風味となります。ベジマイト初心者の方は、バターと一緒に塗ることをおすすめします。
ベジマイトはどこで買えるの?
本記事を読んでベジマイトに興味が出てきた方の中には、ベジマイトを実際に食べてみたくなった方もいるでしょう。実は、ベジマイトをオーストラリアまで行かずとも、日本国内で手に入れるための手段はちゃんとあるのです。
1つ目の手段が、Amazonや楽天など大手通販サイトでの購入です。そして2つ目の手段は、輸入品を取り扱っているお店「カルディ」や「明治屋」などで購入する、です。2つの手段はそれぞれ違った利点がありますので、自身の生活環境に合わせて最適な方を選ぶと良いでしょう。
通販で購入する場合のメリットは、何と言ってもいつでもどこでも、時と場所を選ばずに購入出来る点でしょう。しかし、通番の場合ベジマイトは輸入品となるので、少し到着までに時間がかかってしまう可能性が高いです。また、料金も店頭で買うより高めになる可能性が高いです。
カルディなどのお店で購入する場合は、通販に比べ安価で手に入る、購入出来ればすぐにでも食べられるという点がメリットといえます。しかし、在庫が無ければ手に入らないうえ、全店舗で置いているとは限らないという問題もあります。
どちらも一長一短ですので、購入ルートは自身の生活環境や予定を加味して考えることをおすすめします。
ベジマイトを使ったおいしい主食レシピ!
トーストに塗って食べるとだいぶ食べやすくなるベジマイトですが、中にはどうしてもトーストでも無理という方もいるでしょう。
しかし、オーストラリア土産として貰ったにしろ自分で買ったにしろ、捨てるのは勿体ない、と考えている方向けに、本項ではベジマイトを美味しく消費するためのおすすめ主食レシピをご紹介していきます。
ベジマイトは醤油や味噌の風味と似ているということから、日本ではオーストラリア諸国のようなジャムとしての役割よりも、隠し味にするなど調味料としての面を買われ、良い味になると人気を集めているのです。
王道!ベジマイトトースト
先ず紹介するレシピは、「トースト」です。今までのようにただベジマイトを塗るだけでなく、さらに具材を足すことでより美味しく食べやすいベジマイトトーストにすることが出来るのです。
材料はトーストとベジマイト、そしてアボカドです。材料は、薄くベジマイトを塗ったトーストに、スライスしたアボカドを乗せるだけです。
ベジマイトの酵母臭さ、アボカドの青臭さがお互いぶつかり合うことで消え、醤油のような塩辛さとアボカドのクリーミーさが際立つ絶品トースト早変わりします。
他にも、上記で紹介したようにチーズと併せても絶品です。ベジマイトを薄く塗ったトーストにシュレッドチーズを乗せ、ケチャップや塩胡椒で適度に味を調えたら出来上がりです。
ブルーチーズのような香りと風味になりますので多少癖はありますが、チーズ好きであれば美味しく食べられることでしょう。アボカドよりも手軽ですので、朝の忙しい時にもおすすめです。
ベジマイト・カルボナーラ
次に紹介するベジマイトレシピは、「カルボナーラ」です。カルボナーラはちょい足しレシピという感じですが、意外にもクリームソースとチーズ、ベジマイトの組み合わせはばっちり合うのです。
ベジマイトを足すタイミングは、茹で上がったパスタとソースを絡める直前です。出来上がったソースに、小さじ1ほどのベジマイトを加え、しっかり溶かします。
ベジマイトはかなり塩辛いので、入れすぎるとしょっぱくなりすぎて食べれないという事態になりやすいので、小さじ1を目安に味を見ながら加えましょう。カルボナーラに醤油のような香ばしさと、味噌のようなまろやかさが加わり、コクの深い豊かな味わいに仕上げることが出来ます。
ベジマイトを使ったおすすめのおかずレシピ!
ベジマイトが活躍するのは、主食レシピでだけではありません。食事メニューを構成するうえで欠かせないおかずでも、ベジマイトは大活躍するのです。調味料としての側面を押し出したベジマイトは、意外にも日本人の舌に合う味なのです。
どのレシピも、まさか世界一不味いジャムと呼ばれているベジマイトで作ったとは思えないほど絶品ですので、ベジマイトを持て余してしまっている方は是非試してみてくださいください。
ベジマイトの肉野菜炒め
はじめにご紹介するベジマイトおかずレシピは、「肉野菜炒め」です。肉や野菜と併せることで、独特な酵母臭さが消え、味噌のような風味が際立ってきますので、味噌炒めのような仕上がりになります。
野菜炒めですので、材料となる野菜は自由で問題ありません。冷蔵庫内の在庫状況に合わせてチョイスすると良いでしょう。肉は豚小間肉がおすすめです。
味付けの為の調味料(2人前)は、ベジマイト小2・塩小1/2・ごま油大1です。ごま油をひいたフライパンで、肉と野菜を炒めていき、野菜や肉にしっかり火が通ったらベジマイトと塩を加えて味を調えます。塩辛くなりやすいので、味見をしながら加えていきましょう。
味が整ったら、最後にさらにごま油を香り付けで足すのもおすすめです。まさか味付けのベースがベジマイトとは思えないほどの美味しさですので、消費に困っているという方は是非試してみていただきたいおすすめのレシピです。
ベジマイトチキン
「ベジマイトチキン」とは、鶏肉をベジマイトベースのソースに漬け込み、こんがり焼き上げたジューシーな一品です。鶏もも肉2枚分の材料は、ベジマイト大2・蜂蜜大2・みりん大2・ごま油大1・にんにくパウダー適量です。
鶏もも肉は余分な脂を切り取り、焼きやすいよう半分に切っておきましょう。鶏もも肉以外の材料は全てソースですので、ポリ袋に入れて混ぜ合わせておきます。しっかり調味料が混ざったら、下処理をしておいた鶏もも肉をポリ袋の中に入れ、冷蔵庫で2時間漬け込みます。
漬け込みが終わったら、いよいよ焼いていきます。汁気を切り、皮目を下にし中火で焼き上げていきます。片面が焼けたら裏返し、漬けていた汁を一緒にいれ、蓋をして蒸すように焼いていきます。7分ほど焼いたら、再度裏返し、また7分焼きます。
あくまで7分は目安で、コンロの性能などにより多少の差異があります。最終的には、自身の眼でしっかり確認しながら焼き上がりをチェックしましょう。味噌のような風味で、非常に食べやすいレシピです。肉を小さめにすれば、お弁当に入れても良いでしょう。
ベジマイトにチャレンジしてみよう!
オーストラリアのソウルフード的存在であるベジマイトは、確かに少しクセの強い食べ物ではありますが、栄養価が高く、しっかり手を加えれば絶妙な味がなんともクセになる正に珍味と呼べる一品です。
今は日本でもかなり入手しやすくなっていますので、気になった方は是非ベジマイトを食べてみてください。