バナナは冷蔵庫で保存してもOK！日持ちするコツや注意点は？

バナナはどこのお店でも簡単に手に入る大変人気のある果物です。世界で一番バナナを生産している国はインドですが、インドで生産されたバナナのほとんどは自国で消費されています。

フィリピンは世界で6番目にバナナを生産している国ですが、日本のバナナのほとんどはフィリピンから輸入されています。これはなぜかというと、フィリピンではバナナを輸出してお金を稼ぐという目的で初めから栽培されているからです。

バナナが育つ地域は、「バナナベルト」という赤道を挟んで北緯30度と南緯30度の間の温暖な気候に限られます。バナナの種類は幾つかありますが、日本に輸入されているバナナは「キャベンディッシュ」という、世界で最も多く生産されているバナナです。

バナナは「果物」と最初に書きましたが、実はバナナは果物ではなく野菜に分類されます。バナナはゴボウやニンジンよりもカリウムを豊富に含む栄養がたっぷりある野菜で、カリウムは高血圧やむくみの解消に効果があります。

また、バナナは食物繊維やビタミンなど体が喜ぶ栄養をたくさん持っています。バナナは健康食として大いにおすすめしたい食べ物です。

バナナは生で食べられるので、加熱して栄養素が壊れることがありません。そして筋肉のエネルギーになる栄養素がたっぷり含まれているため、運動をする30分前に食べるのが理想的だと言われています。

また、生後6ヶ月頃から赤ちゃんの離乳食としてバナナを使うこともとてもおすすめです。赤ちゃんの成長に必要なマグネシウムやビタミンなどの栄養が豊富に含まれているバナナを温めて調理したり、すりつぶして他のものと混ぜ合わせたりして、理想的な離乳食を作ることができます。

しかしバナナはあまり日持ちがせず、ちょっと放っておくとあっという間に黒っぽくなって、身が柔らかくなってしまうので、保存には注意が必要です。気温が高くなるとあっという間に追熟して身がドロドロになってしまうので、できれば冷蔵庫で保存するのが理想的と言われています。

バナナは植物貿易法によって、完熟した黄色いバナナは日本に輸入できません。輸入通関ののち、エチレンガスと温度によってバナナを熟成させます。暖かい季節になると、買ってきたバナナはあっという間に茶色の斑点が出てきてしまいます。

バナナの斑点はシュガースポットと呼ばれる、バナナが甘く完熟する基準のバロメーターなのですが、バナナの熟すスピードは結構早いため、吊るしたり涼しい部屋に置いたりと工夫されている方も多いのではないでしょうか。

バナナは冷蔵庫での保存すると日数も長く、食感もそのまま保つことができるのです。冷蔵庫で保存すると常温で保存するよりも10倍以上も長くバナナのおいしさを保って保存することができます。

栄養たっぷりのバナナを常温でいかに長く保存するかはもちろんの事、冷蔵庫で食感を保ったおいしいバナナを保存するには、どのような準備をして冷蔵庫に保存すればいいのかをご紹介します。

おいしくて健康に良いバナナを常に買い置きしておきたいものですが、皆さんはバナナはどのように保存していますか？バナナを置いておく場所、置き方など色々と気をつけなければならないことがありますが、バナナは冷蔵庫で保存するのが一番理想的なのです。

バナナは日持ちのしない野菜で、一般的に日本の気候だと常温で保存できるのは、春〜夏は2日から4日、秋〜冬は7日から10日程度だと言われています。しかし、バナナを冷蔵庫に入れると2週間以上も余裕で保存することができるのです。

保存しているうちに、茶色の斑点「シュガースポット」が出てきますが、シュガースポットはバナナが甘く熟している証です。

シュガースポットが出ているバナナは、シュガースポットが出ていないバナナと比べると、白血球を増やす力が5倍以上もあるという研究結果が出ています。このシュガースポットがで始めたバナナを冷蔵庫に入れるのが、理想とされています。

まだ緑色のバナナやシュガースポットが出ていないバナナを冷蔵庫に入れてはいけません。シュガースポットが出ていないバナナはまだ熟し始めていないため、早くに冷蔵庫に入れると全く甘みのないバナナになってしまうからです。

バナナを長く保存させたいので冷蔵庫に入れたら、皮が真っ黒になってしまったという経験をされた方は少なくないでしょう。

なぜバナナの皮が黒くなるかという点を説明します。南国育ちで寒さに弱いバナナは、冷蔵庫に入れられて気温が下がると多価不飽和脂肪酸という物質を出して、自分の身を守ろうとします。

しかし多価不飽和脂肪酸はバナナの皮の細胞を壊してしまうので、皮に含まれている有機化合物と酸化酵素が化学反応を起こして、冷蔵庫のバナナの皮を黒く変色させるのです。

南国でしか育たないバナナは低温に耐えることができないので、冷蔵庫の冷気でバナナの皮の細胞が破壊されてしまって黒く変色するのです。

しかし冷蔵庫で皮が黒くなってしまったバナナでも、身に変化はあまりないのです。冷蔵庫でたとえ皮が黒くなってしまっても、皮をむくと中の身は変わらず白いままであることがほとんどです。

もちろん冷蔵庫でバナナをおいしく保存できる期間に限りはありますが、冷蔵庫で皮が黒くなってしまったバナナを捨ててしまう前に、皮を剥いてみてください。冷蔵庫に入れて皮が黒くなっていたとしても、中身はおいしいバナナなのです。

それではバナナを冷蔵庫に入れずに長持ちさせる方法はあるのでしょうか？常温でバナナを長持ちさせる方法をご紹介しましょう。

バナナは熱帯の植物なので寒いところは苦手です。できれば15度以上の部屋に保存するのが一番いいのですが、バナナはシュガースポットがどんどん出てきて、すぐに中がドロドロになってしまうことが多く、日持ちがしないのが欠点です。

まずバナナを置くときには山形の部分を上にして、バナナが置く面にバナナがなるべく当たらないようにすることが大事です。バナナスタンドやフックにかけたり、紐で吊るしたりすなどして風通しの良い常温で保存するのが理想的とされています。

またバナナはエチレンガスを自分で放出させて熟すことを早めるので、束で買ってきたバナナは一本ずつ切り離して保管することもバナナを日持ちさせる秘訣です。それでもバナナを常温で長く保存するのはとても難しいので、バナナはやはり冷蔵庫で保存するのが一番でしょう。

バナナは熱帯で育つので低温は苦手だと言われていますが、実はバナナを10日以上日持ちさせる方法は、冷蔵庫で保存するやり方です。冷蔵庫に保存すると言っても、買ってきたバナナを束ごと冷蔵庫に放り込むということではありません。

バナナはエチレンガスを自ら放出します。このエチレンガスがバナナを追熟させるので、バナナ一本ずつを切り離してそれぞれラップやビニール袋で個別に包んで冷蔵庫に入れます。バナナをラップやビニール袋で包んで冷蔵庫に入れれば、他の野菜から発生するエチレンガスにも触れません。

新聞紙で包んからラップやビニール袋に包んで、冷蔵庫に入れるいうのも良い方法です。バナナは低音に弱いので、新聞紙で包むことによって冷蔵庫に保存しても温度が下がりにくくなります。

また、こちらはテレビで紹介された方法ですが、バナナを40度から50度のお湯に5分つけて常温に1時間ほど置いてから、ラップやビニール袋で包んで冷蔵庫の野菜室に入れるという方法です。バナナをお湯に漬け込むことで、バナナの抵抗力が増し、糖度も5度以上増加するのだそうです。

冷蔵庫に入れるには、エチレンガスがなるべく当たらないようにする、バナナの抵抗力をあげて冷蔵庫でのバナナの劣化スピードを遅くするなどの方法があります。

夏場はバナナが涼しい時に比べると早く変色してしまうので、冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。冷蔵庫でバナナを保存すると2週間は余裕でおいしいバナナを楽しむことができます。

バナナは気温が高くなると呼吸が活発になるのでエチレンガスが大量に発生します。このエチレンガスがバナナを追熟させてしまうので、冷蔵庫に入れてバナナの呼吸を鎮めることが、冷蔵庫でバナナを長く日持ちさせる秘訣なのです。

そしてなぜバナナを冷蔵庫の野菜室に入れた方が良いかというと、冷蔵庫の中の温度は場所によって温度が違います。冷蔵庫の野菜室は冷蔵庫の中でももっと温度が高いところなので、低温に弱いバナナにとっては冷蔵庫の野菜室が最も適した環境なのです。

冷蔵庫にバナナを入れると2週間以上の長い期間バナナを保存することが可能なので、大変おすすめです。それではバナナを冷蔵庫の冷凍室に入れたらどうなるのでしょうか？

バナナを冷凍庫に入れるのならば、皮をむいて一本ずつラップで包んで冷凍庫に入れるのがおすすめです。バナナは冷凍しても硬くならないので、アイスクリームのようにそのまま食べることができるので、暑い夏には良いおやつにもなります。

バナナの皮はマグネシウムや必須アミノ酸がたっぷり含まれた、大変体に良い食べ物だということをご存知でしょうか。イギリスの美人料理家ナイジェラ・ローソンは、バナナの皮で作ったカレーを紹介しています。匂いはバナナの香りは全くせず茄子の皮のような味だとか。

ただバナナにはどうしても農薬が吹き付けられていることが多いので、できればオーガニックのものを、もしくはバナナの皮を調理する前にはよく洗ってください。なのでもしバナナの皮も保存したいようでしたら、皮ごと凍らせてしまうという方法もあります。

バナナをカットしたり潰したりして、冷蔵庫の冷凍庫内に保存する方法もあります。輪切りにしたバナナをヨーグルトやミューズリーに入れたり、ミルクと混ぜてバナナシェイクにしたり、カットしたり潰したりして保存するとバナナがとても使いやすいです。

輪切りにして冷凍したバナナをココアの中に入れて転がすと、とてもおいしいおやつになります。甘いものが好きな方は、砂糖やハチミツをかけるとおいしく食べられます。

チョコレートシロップをかけて、砕いたナッツをてっぺんに乗せればチョコレートサンデーがあっという間に出来上がりです。アイスを使わない栄養たっぷりのバナナチョコレートサンデーはヘルシーなおやつとしておすすめです。

バナナは一旦凍らしてしまうと、解凍した時にべちゃっとしてしまって凍らすバナナの食感は戻りません。なので凍らせたバナナは半解凍で食べていただくか、熱を通して調理をして使うのが基本です。

バナナを切ったり潰したりしても、すぐにビニールに入れて凍らせてしまえばレモン汁などを振りかけて色の変化を防ぐ必要もありません。バナナは凍らせたら1ヶ月以内に召し上がってください。

おいしいバナナはどうしても傷みが早いので、保存方法に気をつけなれければなりません。常温でも多少は保存期間が延びることもありますが、やはりおいしく長く保存するには冷蔵庫や冷凍庫を使うのが一番です。冷蔵庫を使えば食感も変わらないので一番のおすすめです。※本記事中の情報は2023年2月1日時点のもの。