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東日本ではあまり見かけなくなった「カールおじさん」
2017年8月某日、スナック菓子好きにちょったした異変が起こります。中部地方より東部(東日本地域)において半世紀近く発売されていた「カール」が終売になりました。つまり、この日を境に東日本では、スーパーやコンビニになどに、明治のカールは次第に見かけなくなります。
終売に至った理由はいろいろ取り沙汰されていますが、主に「スナック業界では、ポテト菓子にシェアを奪われた」といわれています。店頭でカールを見かけなくなる、ということはカールパッケージのカールおじさんも、ほとんど見かけなることを意味しています。
通販以外で実際に見かけるとしたら、百貨店の関西圏物産展イベント等でカールが発売される時ぐらいです。カールの終売当時は「カールロス」に陥った人も多いでしょう。しかしカールおじさんはキャラクターとして有名になり、特設サイト「カールおらが村」で元気に活動しています。
カールは現在西日本地域限定販売
東日本地域でのカールの終売を、前章で記載しました。一方の、西日本地域でのカールの販売状況が気になる人も多いでしょう。結論から申し上げますと、現在もカールは店頭で買えます。正確には、滋賀県や京都府、奈良や和歌山県の4県より以西の西日本地域限定で買えます。
買えるカールも「うすあじ」と「チーズあじ」のみで、「大人のカール」やその他の多くの味はもちろん、定番のひとつだった「カレーあじ」は、西日本地域であっても終売になっています。
それでもカールが販売されている、ということはパッケージに印刷されたカールおじさんも健在です。2021年4月現在、西日本地域のスーパーやコンビニでもカールおじさんが見つかります。
カールおじさんの歴史
明治謹製の「カール」は、当時の明治製菓から1968年7月に発売されたスナック菓子です。子供のおやつとして、日本全国にカールを定着させたいという思いから、カールのキャラクターは生まれています。
その一環で生まれたカールおじさんは、誕生当時は主役ではありませんでした。しかし半世紀近く歴史があるカールおじさんは、今では明治を象徴しています。その歴史をみていきましょう。
カールおじさんの初登場は1974年に放映されたCM
初めてカールおじさんが登場したのは、1974年の3代目CM「おらが春編」からです。その瞬間から歴史が始まりました。しかし、主役ではなく名前もない脇役(エキストラ)でした。
当時の明治の社内では「ひげおじさん」と呼ばれており、社内で評判が良くなかったのです。実は、3代目CM「おらが春編」の主役は、別途紹介ずる「カール坊や」でした。
そのCMは土手に座っているカール坊やの後ろで、他の動物たちと一緒に「ひげおじさん」は橋を渡ろうとしますが、渡り切る直前に川に落ちてしまうという演出があります。その「ひげおじさん」が後のカールおじさんです。
そのコミカルな挙動と、その癒やしさえ感じるビジュアルが人気を呼び、5代目CMではとうとう主役になりました。主役に至った経緯だけでも歴史を感じさせます。
パッケージに登場したのは1982年
先にCMで登場したカールおじさんですが、カールのパッケージに登場したのは1982年です。ちなみにそのパッケージは、当時の新商品「かーるいしおあじ」からです。
翌年の1983年には、濃厚「チーズあじ」やあっさり味の「うすあじ」など、現在でも販売されている定番カールのパッケージにも使われ始めています。1982年にパッケージ初登場以来、既存商品のリニューアルや新商品発売の度にカールおじさんが見られるようになりました。
イラストの生みの親はひこねのりお氏
「カールおじさん」のデザインや関連イラストを制作したのは「ひこねのりお氏」です。ひこねのりお氏は、フリーのアニメーターでありイラストレーターで、企業や商品キャラクターや関連イラストも多く手掛けています。
具体的には「きのこの山」や「たけのこの里」のキャクターイラストや、サントリー缶ビールの「ペンギン」やタコハイの「タコ」などのキャクターイラストも、ひこねのりお氏の作品です。
その他NHKの「みんなのうた」やNHKアニメ「パニポニ」シリーズなどもあり、「あっ、このイラストを見たことがある」人も多いでしょう。カールおじさんが優しい雰囲気でありながら印象に残る理由が、ひこねのりお氏によるイラストのタッチにもあるといえます。
もともとの主役はカール坊やだった?
先にもご紹介しましたが、3代目CM「おらが春編」の主役はカール坊やでした。日本全国に子供のおやつとしてカールを普及させたいという、発売当時の明治のコンセプトを元に誕生したキャラクターです。
3代目CMや、1975年頃からカールのパッケージにもカール坊やは主役となり、1981年まではカールのパッケージの主役として使われていました。
1982年以降は、前述の通りパッケージにおいても主役に躍り出ます。以降、現在までカールおじさんは、カールの顔としてカールのパッケージを飾り続けています。パッケージの主役交代という、歴史さえ感じるカールおじさんなのです。
カールおじさんのプロフィール
ここで、非常に興味を持つ人も多いカールおじさんのプロフィールをご紹介します。知っているようで実はほどんど知らない人も多いでしょう。プロフィールを知ると、見方も変わるかもしれません。そのプロフィールをご紹介します。
居住地は「おらが村」
カールおじさんの居住区は、日本のどこかに存在する(といわれる)「おらが村」です。日本の原風景をうたい、その原風景を求めて日本全国から多くの観光客が集う、ある意味観光村です。
田植えの季節は特に多く訪れる観光客をよそに、おらが村の村人のひとりカールおじさんは今日もいつものように農作業を続けます。
年齢・職業
カールおじさんの年齢ですが、本人がなかなか教えてくれないという話のようです。しかし年齢はアラサー(30歳前後)では?と、思われているようです。2004年頃の商品の袋に「カールおじさんの年齢は30歳」と記載されていたという話もあります。
カールおじさんの職業ですが、見た目やCMのイメージそのまま、ズバリ「農業」です。カールおじさんは、見た目そのままに、職業も農家のおじさんなのです。
趣味・特技
カールおじさんの趣味ですが、意外に多趣味です。その中でも特筆モノは「農業」でしょう。カールおじさんは趣味を仕事にしている、もしくは仕事が趣味という、凄いキャラクターなのです。
農業以外にも、「歌」や「踊り」や「太鼓」など皆と楽しめるものや、やはりと思わせる「居眠り」も趣味としています。また、おらが村の動物と一緒に入浴するのでしょうか、「温泉」もカールおじさんは趣味としています。
意外なカールおじさんの特技ですが、「カールキャッチ」です。マシュマロキャッチのカール版、といえば解っていただけますでしょうか。なんと、寝ながらにしてマシュマロキャッチを成功させたというエピソードもあります。
性格
人情に厚く正義感にも溢れているといわれるカールおじさんの性格です。しかし、恥ずかしがり屋さんで気が小さい面もあり、意外にも短気な部分も時折のぞかせます。
「お面をかぶり人を驚かせる」など、いたずら好きで茶目っ気たっぷりで、好奇心旺盛ともいえます。おらが村の動物を連れておらが村を散歩する姿は、人だけではなく動物にも好かれるともいえます。茶目っ気がある優しい性格が、カールおじさんの人気の理由のひとつでしょう。
カールおじさんの家族構成は?
ここまでカールおじさんのプロフィールや誕生のきっかけなど、カールおじさんについていろいろとご紹介しました。しかしまだ家族構成は紹介していません。一緒に共演しているカール坊やとの関係も気になりませんか?そこで、カールおじさんの家族構成をみてみましょう。
カール坊やは遠い親戚
カールおじさんとカール坊やは、一見親子にも見えるレベルの見た目です。カールおじさんとカール坊やは、実は遠い親戚にあたります。カールおじさんの婚姻歴も不明なので、カールおじさんに実の子どもが存在するかどうかも不明です。
ちなみに「カールおらが村」サイトなどでよく登場する動物キャラの名前ですが、ケロ太(カエル)、みみちゃん(うさぎ)、ポンゴロー(たぬき)、コンタン(きつね)、チョロヘイ(りす)、カメゴロー(かめ)、サスケ&ルスケ(さる)、モグロー(もぐら)などです。
別途、ダイコクさまや、赤鬼青鬼なども、カールおじさんに関わるキャラクターとして存在します。カールおじさんの家族構成には関係ありませんが、カールおじさんに絡むので要注目です。
カールおじさんは今でも人気の明治のキャラクター
1度見ただけで印象に残るカールおじさんは、ゆるキャラにも通じる癒やしさえ感じさせる、明治の歴史あるキャラクターです。非売品も含めてカールおじさんグッズも多く、今でもその人気ぶりがわかります。
カールおじさんが好きな人は、特設サイト「カールおらが村」でカールおじさんワールドに浸ってはいかがでしょうか。
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