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意外と知らない!肉の上手な冷凍方法!
いろいろな肉の値段がお得に売られている日にスーパーなどに行って、ついあれもこれもと肉をたくさん買い占めたくなる日があります。
肉は案外賞味期限が長いので、買ったその日に使わなくても大丈夫ですが、それでもたくさん買い占めてしまったら、冷凍保存をして少しでも長い期限の保存をしておきたいです。
とにかく冷凍庫に入れてしまえば安心と、そのまま買ってきた肉を放り込んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。とにかく冷凍庫に入れてしまえば、賞味期限が長くなるのでしょうが、果たして賞味期限はどれだけ延長されるのでしょう?
肉の冷凍には、実は色々なコツと気をつけるべきポイントがあるのです。冷凍肉の作り方、冷凍肉の賞味期限、そして冷凍肉を解凍する時のおすすめをお話ししましょう。
肉の冷凍方法や気になる期限などについて徹底解説!
肉の冷凍保存には、こうした方が肉の品質を守り、保存期間を長期間にできる、などいろいろなコツとポイントがあります。今日は、鶏肉、豚肉、牛肉、そして塊り肉、薄切り肉、ミンチなど、種類によっておすすめできる、賞味期限を延長できる冷凍保存方法をご紹介しましょう。
肉を冷凍するときはパックのまま?それともラップ?
肉を購入して家庭の冷凍庫にはどのように入れていますか?買ってきた時に入っていたパックのまま?それともラップに包みなおしてから、もしくはフリーザーバッグに入れなおしていますか?冷凍庫に肉を入れると賞味期限が長引くことは事実ですが、幾つかの守るべきポイントがあります。
肉を買ってきたパックのまま冷凍するのはNG
買ってきた肉を、そのままパックに入れたまま冷凍庫に放り込むのは絶対にNGです。パックに入ってラップがされている肉は、肉とラップの間に大きな隙間があります。この肉とラップの間の空気がポイントで、冷凍した肉の周りに空気があると肉は大変乾燥しやすくなります。
肉を冷凍するときは小分けにラップをして保存袋へ
そして肉が乾燥すると、空気に触れた肉の脂がますます酸化しやすくなるのです。酸化によって肉の変質が起こり、肉の賞味期限はますます短くなってしまいます。
なので、購入してきた時に入っているパックのまま冷凍庫に入れるのは、冷凍肉にとって賞味期限を短くしてしまう悪循環なのです。
それでは、購入してきた肉をどのように冷凍庫に入れればいいのでしょうか?購入してきた肉の量にもよりますが、基本的に一度に使えるだけの量を小分けにして、ラップで空気に触れないようにしっかり包むのが、一番おすすめの肉の冷凍保存のコツです。
一度解凍した肉は再冷凍するのもNGなので、必ず食べきれるだけの量を解凍してください。ミンチ肉は、フリーザーバッグに入れて平たく伸ばし、一度に使うだけの量を割って取り出すことができるように、フリーザーバッグの上から端などで凹ませた筋を付けておくのがおすすめです。
正しく肉を冷凍することによって、肉の劣化をできるだけ少なくして、賞味期限を長引かせることが可能なのです。
タッパーで冷凍するのはNG!
冷凍した肉の表面になるべく空気が触れないようにするのがポイントなので、肉をタッパーに入れて冷凍するのも絶対にNGです。
とにかく肉の表面を空気に触れないように真空に近い状態で冷凍庫に入れるのが、肉を冷凍するコツです。これによって賞味期限はうんと延長できるのです。
冷凍した肉の賞味期限はどれくらい?
冷凍した肉の賞味期限はいったいどのくらいなのでしょうか?肉の種類、そして肉の加工の仕方によっても、賞味期限はすべて異なるのです。
自宅の冷凍庫の温度はおよそマイナス18度です。業務用の冷凍庫に比べると、家庭用の冷凍庫は温度が高いので、どうしても酸化の速度が速いため、肉の賞味期限はそれほど長く保てないというのが気をつけなければならないポイントです。
自宅で冷凍した肉の賞味期限の目安は2~3週間
自宅での冷凍庫でおよそ肉は1ヶ月ほどの賞味期限を保つことができますが、品質のことを考えると冷凍した肉の賞味期限は、およそ2~3週間だと思ってください。そして、一度解凍した肉は必ずその時に食べきってください。
肉の種類や加工で賞味期限に差がある!
冷凍肉は、肉の種類や加工の仕方によって賞味期限に差が生じます。なぜ種類によって差が生じるかというと、肉に含まれる水分量によって細菌の繁殖する速度に差が生じるため、肉の劣化も種類によって異なるのです。なので肉の種類によって冷凍方法を多少変えることがコツなのです。
冷凍した鶏肉、豚肉、牛肉の賞味期限は、実は同じではないのです。冷凍した時にそれぞれの肉質が持つ特性によって、賞味期限は微妙に違いが出ます。
鶏肉は、豚肉や牛肉よりも水分量が多いので、劣化の速度が早いということをポイントとして覚えていてください。それでも、豚や牛とは一週間ほどしか違わないので、賞味期限もほとんど同じ。基本的に冷凍肉は2~3週間で食べきるのがおすすめでしょう。
そして肉の加工方法による賞味期限は、ミンチ、薄切り、ブロック、厚切り、塊の順で賞味期限が早くなるというのも重要なポイントです。ミンチ肉は空気に触れる表面積が一番多いので、賞味期限も一番短いです。
冷凍肉のおおよその賞味期限を、肉の種類と加工方法別にご案内しましょう。鶏肉のミンチの賞味期限は1~2週間、胸肉、もも肉は2~3週間、塊肉は3~4週間です。
豚肉と牛肉の冷凍肉の賞味期限はほぼ同じで、ミンチの賞味期限は約2週間、薄切り肉及びステーキ肉の賞味期限は3週間、塊肉の賞味期限は4週間を目安としてください。
肉を冷凍する時に賞味期限を延ばすコツはある?
肉を冷凍するときに、いくつかのことに気をつけると賞味期限を伸ばすことができるのです。幾つかポイントがありますが、どれも簡単なことばかりなので、是非おすすめです。うっかりしていると劣化が早まって賞味期限が短くなってしまいますので、ご注意ください。
肉を購入してきて、賞味期限ギリギリまで冷蔵庫に入れておいて、あわてて冷凍庫に移すというのは絶対に避けていただきたいです。店頭に長く置かれていた肉は表示されている賞味期限が短く、ドリップの量が多いこともあり変質の速度が速いです。
肉のパッケージに貼ってあるシールの、賞味期限が近い肉はなるべく避けるというのが、肉を購入する時のコツです。
新鮮な肉を素早く冷凍する!賞味期限が近い肉はNG!
店から肉を購入するときも、なるべく賞味期限が長い新鮮なものを選び、冷凍庫には買ってきたその日になるべく急いで冷凍庫で保存をするのがおすすめです。賞味期限の表示の長い肉は、冷凍庫に入れてからの賞味期限もさらに長いのです。
下味をつけたり加熱加工をする
肉に調味料やタレなどで下味をつけると、食品中の水分を調味料が引きつけてくれるので、酸化が起こりづらくなるため賞味期限は長くなります。肉をタレに絡めたり、調味料で下味をつけてから冷凍庫に入れたりするのも、賞味期限を長引かせることができるので、おすすめです。
もしくは一旦火を通して調理をしたものを冷凍すると、加熱によって酵素の活動を止めるので、賞味期限が格段に長くなります。全部調理をしなくとも、下ごしらえでさっと火を通すというだけで賞味期限がグンと伸びるというやり方も、冷凍するときにぜひおすすめしたいコツです。
ハム、ベーコン、ソーセージなどの加工肉の冷凍したものの賞味期限が長いのは、酵素がすでに働きを止めているためであり、凍らせたものを解凍しても味に変化がほとんど見られないのです。肉を調理してから凍らせることが、賞味期限を一番延長させることができます。
肉の部位別!上手に冷凍するポイント!
肉の部位によって冷凍の仕方も微妙に違いますが、共通しているのは、凍らせる前にドリップをキッチンペーパーなどでできるだけ拭き取ることによって、賞味期限の長い冷凍肉を作ることができます。
パックの下に血の色をした赤い液体が溜まっているのを見かけることがあるでしょう。この赤い液体をドリップと言います。ドリップは、肉の旨み成分が溶け出した液のことです。この液体は冷凍肉を作る時はすぐにパックから捨ててください。
肉に水分が多いものほど劣化の速度が早まるというお話をしましたが、ドリップを拭き取ることは、肉についている水分をできるだけ少なくするということです。肉をパックから出して、ドリップをできるだけ拭き取ることが、賞味期限を長くする第一のおすすめです。
鶏肉
それでは、肉の部位別に冷凍するポイントをお話ししましょう。肉の部位は鶏肉の場合、胸肉とササミ、そしてもも肉に分かれます。鶏肉は部位別に冷凍するのがコツです。
ササミの場合はドリップを拭き取り一本ずつラップに包むのが一番良い方法です。もしくは食べやすい大きさに切り分けるのもおすすめです。ラップに包んだ胸肉をフリーザーバッグに入れます。
胸肉ともも肉の場合は、観音開きにする、または骨を外して一枚ずつラップに包むか、調理しやすいように一口大に切り分けてからラップに包むのがコツです。
一口大に切った場合は、一度に使う分量を小分けにしてタップに包んでください。一度解凍したら再び冷凍することは厳禁なので、一度に調理する分量ずつラップで包んでおきましょう。
豚肉・牛肉
豚肉、牛肉の場合、部位というより肉のカットの仕方よって冷凍するポイントが少々異なります。豚、牛のミンチ肉の場合、最も劣化の速度が速いので、冷凍する前にはキッチンペーパーなどで包んでドリップをできるだけ吸いとることによって、賞味期限が随分と違ってきます。
そして使う分だけ平たく押しつぶしてラップで包むか、全体をフリーザーバッグに入れて袋いっぱいに平たく押しつぶして、凍っているミンチを使う分だけ折って取り出せるように、箸などを押し付けて溝を作って小分けします。
なるべくフリーザーバッグに空気が入らないように気をつけてフタをして、平たいまま冷凍庫に保存します。
牛や豚の薄切りや細切れの肉の場合は、キッチンペーパーでドリップを吸い取り、なるべく広げてラップに一度に使いきれる分を包んで、フリーザーバッグにまとめて入れて、袋の空気をなるべく抜いてフタを閉め、冷凍庫に入れてください。
塊肉の場合も基本は薄切り肉や細切れ肉と扱いは変わりません。使いやすい大きさに切って、ドリップを吸い取り、一度に使う分量を小分けにするか、大きい塊の場合は一つずつラップに包みます。
全部まとめてフリーザーバッグに入れて、袋の空気を押し出してぴっちりフタをして冷凍庫に入れましょう。ステーキ肉のような塊の場合は、ステーキ肉一枚ずつをラップで包んでフリーザーバッグに入れてください。
冷凍した肉を上手に解凍!おすすめの方法は?
購入してきた肉を、気をつけて冷凍庫に保存すると賞味期限が伸びてるというお話をいたしましたが、では凍らせた肉の解凍の仕方によって味は変わるのでしょうか。答えはまさにイエスです。
上手な肉の凍らせ方があるように、おいしい肉の味をなるべく保った上手い冷凍肉の解凍方法がちゃんとあります。
肉の解凍方法は色々とあります。よく使いがちな電子レンジでの解凍、冷凍庫から取り出してそのまま室温で解凍、そして室温ではなく、一旦冷蔵庫に入れてゆっくり時間をかけて解凍でしょう。
もしくは流水の中につけておいてもう少し手早く解凍、時間がないので温かいお湯に入れて解凍、などなど肉の解凍方法はいろいろあります。皆さんはどのようにして冷凍肉を解凍しますか?
肉屋さんのお勧め解凍方法は、肉を入れたビニール袋を氷水に浸して解凍するのがベストなのだそうです。肉を冷凍するときにはドリップをしっかり吸い取ってからラップに包むように、解凍するときもこのドリップがなるべく出てこないようにするのが、肉の旨みを逃がさない秘密なのです。
実は電子レンジでの解凍は、ドリップが一番多く出てしまう方法で、常温解凍はその次にドリップが肉から出てきてしまうのです。温かいお湯での解凍はもってのほかで、なるべく冷凍肉と外の温度の差を小さく保つことが重要です。
したがって、氷水解凍の次に好ましいのが、冷蔵庫解凍です。冷蔵庫解凍は時間がかかるので急ぎの時は使えませんが、氷水解凍は実は室温の自然解凍よりも短時間で解凍できるのです。
肉の量にもよりますが、2時間あれば一度に使う分量の肉の解凍時間には充分です。忘れてならないのが、氷水で解凍するときには、氷が全て溶けきってしまわないように、時々氷を追加して解凍を進めてください。マイナス2度くらいの解凍が理想的です。
フライパン2枚を使って冷凍肉を解凍する方法もあります。鉄の熱伝導は空気よりも早いので、冷凍肉をフライパンの底で挟むことによって1時間以内で肉を解凍することができます。
フライパンをひっくり返して、冷凍肉の入ったフリーザーバッグを乗せ、その上に水の入ったフライパンを乗せて冷凍肉をフライパンでサンドイッチにするのです。冷凍肉の分量にもよりますが、20分くらいで解凍できた!と喜びの声が上がっています。
急いでいるようでしたら、ぜひこの方法をお試しください。電子レンジでの冷凍肉の解凍は旨みを大きく損なってしまうので絶対にNGです。
冷凍肉は完全に解凍しないで料理の下ごしらえをすると、とても肉が切りやすいそうです。またドリップが出てこないうちに、肉の旨みを閉じ込めて調理するのが美味しいという声もよく聞かれます。特に煮込みやしゃぶしゃぶの肉は半解凍が抜群においしいと言われています。
また、解凍方法の常識を全くくつがえすこの方法をご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、冷凍肉を少量の水で3分蒸し上げるという方法です。
冷凍した肉と70mlの水をフライパンに入れてフタをし、強火で3分蒸し上げると水が蒸発する蒸気が「凝縮熱」となって、肉の芯までじっくりと解凍をしてくれます。上記のおかげで肉の乾燥も防ぐことができて、旨みたっぷりの解凍肉が短時間で出来上がります。
肉を上手に冷凍保存して期限内に美味しく活用しよう!
肉がたっぷり手に入る機会があったら、購入して賞味期限を伸ばせる上手な冷凍保存を心がけて、冷凍庫においしい肉を確保しましょう。賞味期限の長い備蓄肉を冷凍庫に蓄えて、できるだけ冷凍肉の解凍も肉の旨みを逃がさない適切な方法で行い、おいしい料理を作ってください。